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第四章
王立アカデミー
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ー リタ、おはよー、これから帰るわ ー
ー あ~~ん、そこ らめぇ~ ー
朝から盛ってるのか、あの王子もすき者だな。
宿に戻ると、リタが艶やかな顔をして出迎えてくれた。
「フウリン様、ごめんなさい。念話でられなくて。
彼ったら、3回したのに朝も、求めてくるんですよ」
「よかったわね。お肌ツヤツヤよ
私は空振りよ、魔力は取り込んだけど、精力はおあずけだったわ」
「残念でしたね。伯爵はその気じゃ無かったんですか。」
説明するのも面倒くさいので、リタの手を握って、伯爵との一連情報を魔力で送り込んだ。
「へえー 伯爵は善人の吸血鬼でインポだったんですね。」
あからさまな言い様で、思わず吹き出して笑ってしまった。
「それじゃあ私とエドワード王子様の報告しますね」
リタは、私と繋いだ手に魔力を送り込んできた。
感覚も伴った映像は、一気に天の世界に私を導いた。
私に触れて、弄る指は、欲する所をまるで予め知っているかのように動いてくる。
私が3度目の絶頂を登りつめると、それは途切れた。
「リタは、いい思いをしたのね。」
肩で息をしながらも、リタを羨ましく思った。
ー 今日は、王立アカデミーに行くのよ。浮つくのは終わり。ー
私とリタは、表向きは、この国の王立アカデミーで学ぶ為に留学生として入国したことになっている
ちなみに今しがたまでリタと居たエドワード王子もアカデミーの学生だ。
私とリタは、アカデミーに中途編入されることになっていた。
「お二人とも、かなりの魔力と戦闘力をお持ちと聞いておりますが、本当に学生としてで良いのですか?
宜しければ当アカデミーの教授としてお迎えすることもできますが」
そんな言葉で私たちを迎えてくれたのは、このアカデミーの校長だった。小柄な初老の男性で人あたりのいい、優しいおじさんといった感じだ。
「ご承知のとおり、私たちはこのアカデミーで学びたくて、留学してきたんです。学生として受け入れて下さい。卒業した後で教授としてのお誘いは考えさせて下さい。」
「そうか、では卒業まで待ってから、また教授に誘うとしましょう。
入学は、魔術師クラスと騎士クラスのどちらを希望しているのかな」
「二人共、魔術師クラスでお願いします。師となる人は居ましたが、これまで殆ど独学でしたので、魔法を基本から学んでみたいんです。」
「それはまた、真摯な心がけですな。
それではご希望どおり、魔術師クラスの一年にお二人共に編入としましょう
但し、進級するには特別は有りませんよ。しっかりと学んで卒業して下さい」
シュウ国の王立アカデミーは、五年制で15歳から入学ができる。その運営費は全て国庫でまかなわれ、全寮制で寮費から食事、制服まで全て無料で支給される。
入学は超難関と言われ全国より優秀な若者が集まって来る。
15歳で入学する者も居るが、大抵は二浪三浪で、10年目で合格したという苦労人もいたりする。
アカデミー入学試験用の予備校も全国にあり、殆どの学生は予備校で学んで、やっと合格を果たしている。
この予備校の授業料が高額で、入学者はそれを払える裕福な家庭の子女が殆どだ。
その為、庶民の入学者はほぼゼロだ。
また、進級テストも厳しく、無事卒業を果たす者は、入学者の三割程だ。
卒業生の殆どは、王国の宮廷魔道士として、騎士として採用される。
中途退学となった者でも、一度はこの難関の門をくぐった者として、就職先は引く手あまただ。
ー あ~~ん、そこ らめぇ~ ー
朝から盛ってるのか、あの王子もすき者だな。
宿に戻ると、リタが艶やかな顔をして出迎えてくれた。
「フウリン様、ごめんなさい。念話でられなくて。
彼ったら、3回したのに朝も、求めてくるんですよ」
「よかったわね。お肌ツヤツヤよ
私は空振りよ、魔力は取り込んだけど、精力はおあずけだったわ」
「残念でしたね。伯爵はその気じゃ無かったんですか。」
説明するのも面倒くさいので、リタの手を握って、伯爵との一連情報を魔力で送り込んだ。
「へえー 伯爵は善人の吸血鬼でインポだったんですね。」
あからさまな言い様で、思わず吹き出して笑ってしまった。
「それじゃあ私とエドワード王子様の報告しますね」
リタは、私と繋いだ手に魔力を送り込んできた。
感覚も伴った映像は、一気に天の世界に私を導いた。
私に触れて、弄る指は、欲する所をまるで予め知っているかのように動いてくる。
私が3度目の絶頂を登りつめると、それは途切れた。
「リタは、いい思いをしたのね。」
肩で息をしながらも、リタを羨ましく思った。
ー 今日は、王立アカデミーに行くのよ。浮つくのは終わり。ー
私とリタは、表向きは、この国の王立アカデミーで学ぶ為に留学生として入国したことになっている
ちなみに今しがたまでリタと居たエドワード王子もアカデミーの学生だ。
私とリタは、アカデミーに中途編入されることになっていた。
「お二人とも、かなりの魔力と戦闘力をお持ちと聞いておりますが、本当に学生としてで良いのですか?
宜しければ当アカデミーの教授としてお迎えすることもできますが」
そんな言葉で私たちを迎えてくれたのは、このアカデミーの校長だった。小柄な初老の男性で人あたりのいい、優しいおじさんといった感じだ。
「ご承知のとおり、私たちはこのアカデミーで学びたくて、留学してきたんです。学生として受け入れて下さい。卒業した後で教授としてのお誘いは考えさせて下さい。」
「そうか、では卒業まで待ってから、また教授に誘うとしましょう。
入学は、魔術師クラスと騎士クラスのどちらを希望しているのかな」
「二人共、魔術師クラスでお願いします。師となる人は居ましたが、これまで殆ど独学でしたので、魔法を基本から学んでみたいんです。」
「それはまた、真摯な心がけですな。
それではご希望どおり、魔術師クラスの一年にお二人共に編入としましょう
但し、進級するには特別は有りませんよ。しっかりと学んで卒業して下さい」
シュウ国の王立アカデミーは、五年制で15歳から入学ができる。その運営費は全て国庫でまかなわれ、全寮制で寮費から食事、制服まで全て無料で支給される。
入学は超難関と言われ全国より優秀な若者が集まって来る。
15歳で入学する者も居るが、大抵は二浪三浪で、10年目で合格したという苦労人もいたりする。
アカデミー入学試験用の予備校も全国にあり、殆どの学生は予備校で学んで、やっと合格を果たしている。
この予備校の授業料が高額で、入学者はそれを払える裕福な家庭の子女が殆どだ。
その為、庶民の入学者はほぼゼロだ。
また、進級テストも厳しく、無事卒業を果たす者は、入学者の三割程だ。
卒業生の殆どは、王国の宮廷魔道士として、騎士として採用される。
中途退学となった者でも、一度はこの難関の門をくぐった者として、就職先は引く手あまただ。
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