64 / 69
第四章
王立アカデミー
しおりを挟む
ー リタ、おはよー、これから帰るわ ー
ー あ~~ん、そこ らめぇ~ ー
朝から盛ってるのか、あの王子もすき者だな。
宿に戻ると、リタが艶やかな顔をして出迎えてくれた。
「フウリン様、ごめんなさい。念話でられなくて。
彼ったら、3回したのに朝も、求めてくるんですよ」
「よかったわね。お肌ツヤツヤよ
私は空振りよ、魔力は取り込んだけど、精力はおあずけだったわ」
「残念でしたね。伯爵はその気じゃ無かったんですか。」
説明するのも面倒くさいので、リタの手を握って、伯爵との一連情報を魔力で送り込んだ。
「へえー 伯爵は善人の吸血鬼でインポだったんですね。」
あからさまな言い様で、思わず吹き出して笑ってしまった。
「それじゃあ私とエドワード王子様の報告しますね」
リタは、私と繋いだ手に魔力を送り込んできた。
感覚も伴った映像は、一気に天の世界に私を導いた。
私に触れて、弄る指は、欲する所をまるで予め知っているかのように動いてくる。
私が3度目の絶頂を登りつめると、それは途切れた。
「リタは、いい思いをしたのね。」
肩で息をしながらも、リタを羨ましく思った。
ー 今日は、王立アカデミーに行くのよ。浮つくのは終わり。ー
私とリタは、表向きは、この国の王立アカデミーで学ぶ為に留学生として入国したことになっている
ちなみに今しがたまでリタと居たエドワード王子もアカデミーの学生だ。
私とリタは、アカデミーに中途編入されることになっていた。
「お二人とも、かなりの魔力と戦闘力をお持ちと聞いておりますが、本当に学生としてで良いのですか?
宜しければ当アカデミーの教授としてお迎えすることもできますが」
そんな言葉で私たちを迎えてくれたのは、このアカデミーの校長だった。小柄な初老の男性で人あたりのいい、優しいおじさんといった感じだ。
「ご承知のとおり、私たちはこのアカデミーで学びたくて、留学してきたんです。学生として受け入れて下さい。卒業した後で教授としてのお誘いは考えさせて下さい。」
「そうか、では卒業まで待ってから、また教授に誘うとしましょう。
入学は、魔術師クラスと騎士クラスのどちらを希望しているのかな」
「二人共、魔術師クラスでお願いします。師となる人は居ましたが、これまで殆ど独学でしたので、魔法を基本から学んでみたいんです。」
「それはまた、真摯な心がけですな。
それではご希望どおり、魔術師クラスの一年にお二人共に編入としましょう
但し、進級するには特別は有りませんよ。しっかりと学んで卒業して下さい」
シュウ国の王立アカデミーは、五年制で15歳から入学ができる。その運営費は全て国庫でまかなわれ、全寮制で寮費から食事、制服まで全て無料で支給される。
入学は超難関と言われ全国より優秀な若者が集まって来る。
15歳で入学する者も居るが、大抵は二浪三浪で、10年目で合格したという苦労人もいたりする。
アカデミー入学試験用の予備校も全国にあり、殆どの学生は予備校で学んで、やっと合格を果たしている。
この予備校の授業料が高額で、入学者はそれを払える裕福な家庭の子女が殆どだ。
その為、庶民の入学者はほぼゼロだ。
また、進級テストも厳しく、無事卒業を果たす者は、入学者の三割程だ。
卒業生の殆どは、王国の宮廷魔道士として、騎士として採用される。
中途退学となった者でも、一度はこの難関の門をくぐった者として、就職先は引く手あまただ。
ー あ~~ん、そこ らめぇ~ ー
朝から盛ってるのか、あの王子もすき者だな。
宿に戻ると、リタが艶やかな顔をして出迎えてくれた。
「フウリン様、ごめんなさい。念話でられなくて。
彼ったら、3回したのに朝も、求めてくるんですよ」
「よかったわね。お肌ツヤツヤよ
私は空振りよ、魔力は取り込んだけど、精力はおあずけだったわ」
「残念でしたね。伯爵はその気じゃ無かったんですか。」
説明するのも面倒くさいので、リタの手を握って、伯爵との一連情報を魔力で送り込んだ。
「へえー 伯爵は善人の吸血鬼でインポだったんですね。」
あからさまな言い様で、思わず吹き出して笑ってしまった。
「それじゃあ私とエドワード王子様の報告しますね」
リタは、私と繋いだ手に魔力を送り込んできた。
感覚も伴った映像は、一気に天の世界に私を導いた。
私に触れて、弄る指は、欲する所をまるで予め知っているかのように動いてくる。
私が3度目の絶頂を登りつめると、それは途切れた。
「リタは、いい思いをしたのね。」
肩で息をしながらも、リタを羨ましく思った。
ー 今日は、王立アカデミーに行くのよ。浮つくのは終わり。ー
私とリタは、表向きは、この国の王立アカデミーで学ぶ為に留学生として入国したことになっている
ちなみに今しがたまでリタと居たエドワード王子もアカデミーの学生だ。
私とリタは、アカデミーに中途編入されることになっていた。
「お二人とも、かなりの魔力と戦闘力をお持ちと聞いておりますが、本当に学生としてで良いのですか?
宜しければ当アカデミーの教授としてお迎えすることもできますが」
そんな言葉で私たちを迎えてくれたのは、このアカデミーの校長だった。小柄な初老の男性で人あたりのいい、優しいおじさんといった感じだ。
「ご承知のとおり、私たちはこのアカデミーで学びたくて、留学してきたんです。学生として受け入れて下さい。卒業した後で教授としてのお誘いは考えさせて下さい。」
「そうか、では卒業まで待ってから、また教授に誘うとしましょう。
入学は、魔術師クラスと騎士クラスのどちらを希望しているのかな」
「二人共、魔術師クラスでお願いします。師となる人は居ましたが、これまで殆ど独学でしたので、魔法を基本から学んでみたいんです。」
「それはまた、真摯な心がけですな。
それではご希望どおり、魔術師クラスの一年にお二人共に編入としましょう
但し、進級するには特別は有りませんよ。しっかりと学んで卒業して下さい」
シュウ国の王立アカデミーは、五年制で15歳から入学ができる。その運営費は全て国庫でまかなわれ、全寮制で寮費から食事、制服まで全て無料で支給される。
入学は超難関と言われ全国より優秀な若者が集まって来る。
15歳で入学する者も居るが、大抵は二浪三浪で、10年目で合格したという苦労人もいたりする。
アカデミー入学試験用の予備校も全国にあり、殆どの学生は予備校で学んで、やっと合格を果たしている。
この予備校の授業料が高額で、入学者はそれを払える裕福な家庭の子女が殆どだ。
その為、庶民の入学者はほぼゼロだ。
また、進級テストも厳しく、無事卒業を果たす者は、入学者の三割程だ。
卒業生の殆どは、王国の宮廷魔道士として、騎士として採用される。
中途退学となった者でも、一度はこの難関の門をくぐった者として、就職先は引く手あまただ。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる