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第三章
ジンの変化
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リタは3度登りつめた。
そして、その度に魔力も高めていった。
「これが、サキュバスの力」
みずみずしく、美しいリタがそこに居た。
一方のジンは、何故か呆けた顔をしている。
「ジン 大丈夫?どこか具合悪いの?」
「ジンさん、気持ちよくなかったんですか?」
「よかったよ。とても。
なんで僕は、今まで我慢していたんだろう。」
その時、ジンの体から、魔力が溢れ出した。
「ジン、凄いわ。あなたの魔力が、外に出るのを初めて見たわ。リタちゃんのお陰ね。
属性は何かしらね?」
ビアンカは嬉しそうだ。
「母さん、ぼくの属性は、たぶん金属だと思う。」
空中に数本のナイフが現れた。
ナイフどうしが、鍔迫り合いをしたり、隊列を組んで飛んだりしてから、消えた。
「女の子を鎖でベッドや壁に縛りつけるのに、便利ね」
「そんな使い方はしないよ」
「そんな使い方もできるって話よ。私は、そういうのも好きよ」
「母さん、みんなの前で、やめろよ」
「ビアンカ もしかしてジンは、お母さんがサキュバスだってのが嫌だったんじゃないの?
そうでしょ ジン」
「フウリンには、分からないだろ。夜、森の中の家で留守番するんだよ。
夜になるといつも母さんは出かけるんだ。」
ジンは爪を噛みながら、吐き捨てるように言った。
身支度を終えたリタが、ジンを抱き寄せた。
「ジンさん、ハーレムを作ればいいのよ。私が1号ね。
いっぱい女の子集めたら、寂しくないわよ。」
「ジン リタに感謝するのね。チェリー卒業で、男になったわね。
あっ そうそう、あなたの姉さんに会えば」
「マリアだっけ、都に居るの?」
「そうよ。この隣の部屋にいるわよ。」
ー マリア、ヒューリ こっちの部屋に来て、マリアの腹違いの弟に会わせるから ー
「ジン こちらがマリア、あなたの腹違いの姉よ、彼はヒューリ、マリアの恋人よ」
「私はビアンカ、ジンの母親よ。あなたはフローラの娘ね、彼女の面影があるわ」
「始めまして、ビアンカさん、ジンさん。マリアです。フウリンさんやリタさんに教わりながら、ヒューリと冒険者してます」
「ぼくの魔力属性は、金属なんだ。姉さんに金のネックレスをプレゼントしよう」
ジンの手の中にネックレスが現れた
「まぁ 凄いわね。私は魔力属性は無いの。でも、神聖力が有るのよ。」
マリアが花瓶に挿してある萎れた花に手を触れると、花は生気を取り戻し、そのうえ枝葉を伸ばして、その先にも花をつけた
「流石は、勇者と白魔道士の娘ね。私に『浄化』飛ばしたりしないでよ。」
「ビアンカさん、どういう事ですか?」
「あなたの神聖力で『浄化』すると、魔物は消えるでしょ。
サキュバスは魔人よ、その魔の部分を神聖力の『浄化』で消すと、ただの人になるのよ。
私は普通の人の何倍も既に生きているから、普通の人になったら、シワシワの老婆になるか、それとも生きていられないかもね」
「マリア姉さん。ぼくに『浄化』をかけてよ」
「ジン 何を言い出すの。あなた親より先に死ぬつもり?」
「今すぐ死ぬわけじゃないんでしょ。ぼくは、ハーレムよりも一人の人を愛したい。
今の体じゃそうはいかないと思う。」
「ジン それはやめといたほうがいいと思うわ。
最初は愛だとかんじても、だんだん相手の気持ちを重く感じて、そのうち逃げ出したくなるのよ。
愛と言うより束縛よ。
パートナーとは、着かず離れずがいいのよ」
「ジンさん、今のままでいいじゃないですか。
私でよければ、いつでもジンさんのベッドに行きますよ」
「ジン 元婚約者から言わせてもらうと、あなたはビアンカの溢れる程の愛を受けて育ったマザコンよ。
私のことを欲したのもママの代わりをさせたかったのよ。
一人を愛したいんじゃなくて、一人から愛されたい、そうよ、ママの愛を常に感じたいのよね。
ビアンカは、そんなあなたを巣立ちさせたくて距離を置いたのよ。
ママの代わりは、どこにもいないわよ、そして、私の代わりもいないの。
サキュバスの血をもつあなたが私と別れてから、一人も女がいないなんて、私から言わせれば『気持ち悪い』の一言よ。
せっかくリタが、女を教えてくれたんだから、ママからも、私からも卒業した生き方をして欲しいわ」
「皆さん、あまりジンさんを責めないでください。
この中でサキュバスじゃない女は私だけです。
私からしたら、恋人の愛を独占出来たら、それが一番幸せです。他の女性に目移りするのは嫌です。ジェラシーで胸が痛みます。
ヒューリはいつも『マリアだけだよ』って言ってくれるけど、街ですれ違う女性を目で追ってるのを知ってます。
本心は色んな女性を抱いてみたいのに、私が悲しがるから、そこは我慢してるんだと思います。
私はヒューリを縛ってる罪悪感も感じながら、独占してる喜びに満たされています。
一人を、愛したいのは、素敵よ」
「マリア、俺は君をもう離さないから安心してろよ。
俺は、子どもの頃からマリアが好きだった。でもマリアは兄貴と愛し合って結婚したんだ。
兄貴がワイバーンに殺されて、俺がマリアを守るって決めたんだ。
だけど、綺麗な花を見れば、手折ってみたいと思う衝動は自然と湧くものだよ。
実際そうしてしまうかどうかは、理性の問題だよ。
余計なお世話だけど、言わせてもらうよ。
ジンさんは、独身なんだから、自分が守ってあげたいと思う女性と出会う迄は、本性に従っていいと思うよ。そこを抑えてるのは、こじれてるよ。
リタさんが折角こんがらがった結び目解いてくれたんだから、わざわざ結び直すことないよ。そのまま生きればいいと思うなぁ~」
「みんなの言いたいことは、わかったよ。ひとりでよく考えてみるから。」
ビアンカがジンのそばに来て、ジンの顔を、その大きな胸の間に抱き寄せた。
「私の可愛い子。でもママのおっぱいは、もうこれで卒業しなさい」
ビアンカは、ジンを一度離してから、もう一度抱きしめた。
そして、その度に魔力も高めていった。
「これが、サキュバスの力」
みずみずしく、美しいリタがそこに居た。
一方のジンは、何故か呆けた顔をしている。
「ジン 大丈夫?どこか具合悪いの?」
「ジンさん、気持ちよくなかったんですか?」
「よかったよ。とても。
なんで僕は、今まで我慢していたんだろう。」
その時、ジンの体から、魔力が溢れ出した。
「ジン、凄いわ。あなたの魔力が、外に出るのを初めて見たわ。リタちゃんのお陰ね。
属性は何かしらね?」
ビアンカは嬉しそうだ。
「母さん、ぼくの属性は、たぶん金属だと思う。」
空中に数本のナイフが現れた。
ナイフどうしが、鍔迫り合いをしたり、隊列を組んで飛んだりしてから、消えた。
「女の子を鎖でベッドや壁に縛りつけるのに、便利ね」
「そんな使い方はしないよ」
「そんな使い方もできるって話よ。私は、そういうのも好きよ」
「母さん、みんなの前で、やめろよ」
「ビアンカ もしかしてジンは、お母さんがサキュバスだってのが嫌だったんじゃないの?
そうでしょ ジン」
「フウリンには、分からないだろ。夜、森の中の家で留守番するんだよ。
夜になるといつも母さんは出かけるんだ。」
ジンは爪を噛みながら、吐き捨てるように言った。
身支度を終えたリタが、ジンを抱き寄せた。
「ジンさん、ハーレムを作ればいいのよ。私が1号ね。
いっぱい女の子集めたら、寂しくないわよ。」
「ジン リタに感謝するのね。チェリー卒業で、男になったわね。
あっ そうそう、あなたの姉さんに会えば」
「マリアだっけ、都に居るの?」
「そうよ。この隣の部屋にいるわよ。」
ー マリア、ヒューリ こっちの部屋に来て、マリアの腹違いの弟に会わせるから ー
「ジン こちらがマリア、あなたの腹違いの姉よ、彼はヒューリ、マリアの恋人よ」
「私はビアンカ、ジンの母親よ。あなたはフローラの娘ね、彼女の面影があるわ」
「始めまして、ビアンカさん、ジンさん。マリアです。フウリンさんやリタさんに教わりながら、ヒューリと冒険者してます」
「ぼくの魔力属性は、金属なんだ。姉さんに金のネックレスをプレゼントしよう」
ジンの手の中にネックレスが現れた
「まぁ 凄いわね。私は魔力属性は無いの。でも、神聖力が有るのよ。」
マリアが花瓶に挿してある萎れた花に手を触れると、花は生気を取り戻し、そのうえ枝葉を伸ばして、その先にも花をつけた
「流石は、勇者と白魔道士の娘ね。私に『浄化』飛ばしたりしないでよ。」
「ビアンカさん、どういう事ですか?」
「あなたの神聖力で『浄化』すると、魔物は消えるでしょ。
サキュバスは魔人よ、その魔の部分を神聖力の『浄化』で消すと、ただの人になるのよ。
私は普通の人の何倍も既に生きているから、普通の人になったら、シワシワの老婆になるか、それとも生きていられないかもね」
「マリア姉さん。ぼくに『浄化』をかけてよ」
「ジン 何を言い出すの。あなた親より先に死ぬつもり?」
「今すぐ死ぬわけじゃないんでしょ。ぼくは、ハーレムよりも一人の人を愛したい。
今の体じゃそうはいかないと思う。」
「ジン それはやめといたほうがいいと思うわ。
最初は愛だとかんじても、だんだん相手の気持ちを重く感じて、そのうち逃げ出したくなるのよ。
愛と言うより束縛よ。
パートナーとは、着かず離れずがいいのよ」
「ジンさん、今のままでいいじゃないですか。
私でよければ、いつでもジンさんのベッドに行きますよ」
「ジン 元婚約者から言わせてもらうと、あなたはビアンカの溢れる程の愛を受けて育ったマザコンよ。
私のことを欲したのもママの代わりをさせたかったのよ。
一人を愛したいんじゃなくて、一人から愛されたい、そうよ、ママの愛を常に感じたいのよね。
ビアンカは、そんなあなたを巣立ちさせたくて距離を置いたのよ。
ママの代わりは、どこにもいないわよ、そして、私の代わりもいないの。
サキュバスの血をもつあなたが私と別れてから、一人も女がいないなんて、私から言わせれば『気持ち悪い』の一言よ。
せっかくリタが、女を教えてくれたんだから、ママからも、私からも卒業した生き方をして欲しいわ」
「皆さん、あまりジンさんを責めないでください。
この中でサキュバスじゃない女は私だけです。
私からしたら、恋人の愛を独占出来たら、それが一番幸せです。他の女性に目移りするのは嫌です。ジェラシーで胸が痛みます。
ヒューリはいつも『マリアだけだよ』って言ってくれるけど、街ですれ違う女性を目で追ってるのを知ってます。
本心は色んな女性を抱いてみたいのに、私が悲しがるから、そこは我慢してるんだと思います。
私はヒューリを縛ってる罪悪感も感じながら、独占してる喜びに満たされています。
一人を、愛したいのは、素敵よ」
「マリア、俺は君をもう離さないから安心してろよ。
俺は、子どもの頃からマリアが好きだった。でもマリアは兄貴と愛し合って結婚したんだ。
兄貴がワイバーンに殺されて、俺がマリアを守るって決めたんだ。
だけど、綺麗な花を見れば、手折ってみたいと思う衝動は自然と湧くものだよ。
実際そうしてしまうかどうかは、理性の問題だよ。
余計なお世話だけど、言わせてもらうよ。
ジンさんは、独身なんだから、自分が守ってあげたいと思う女性と出会う迄は、本性に従っていいと思うよ。そこを抑えてるのは、こじれてるよ。
リタさんが折角こんがらがった結び目解いてくれたんだから、わざわざ結び直すことないよ。そのまま生きればいいと思うなぁ~」
「みんなの言いたいことは、わかったよ。ひとりでよく考えてみるから。」
ビアンカがジンのそばに来て、ジンの顔を、その大きな胸の間に抱き寄せた。
「私の可愛い子。でもママのおっぱいは、もうこれで卒業しなさい」
ビアンカは、ジンを一度離してから、もう一度抱きしめた。
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