魔法使いフウリン

烏帽子 博

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第二章

重い女

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「マリアの一途な気持ちを聞いたら4日毎に私がヒューリを求めるのは後ろめたいわ。
もうやめにしましょう。
パーティー内でのトラブルは無い方がいいわよね」

「フウリンさんとなら、私、許せます。
サキュバスとして必要なんでしょう。ヒューリの精が。」

「いいなぁ~師匠 私もサキュバスになったらヒューリに抱いてもらいたいなぁ」

マリアがリタをキッとした目で睨んだ

「あわわわ マリアごめんなさい。
私いつも師匠から魔力もらって見てるから、ヒューリとのセツクスが凄くいいの知ってるから、つい」

「つい?」

「だって、マリアも師匠も 美味しいケーキ食べてて、私だけおあずけみたいなものよ。
記念日には、一口食べたいなぁ~って思ってもいいでしょ
マリアの作ったケーキを」

「俺は甘~いケーキか?」

「私が作ったケーキね。フフフ。美味しいわよ。
仕方ないわね、リタにも一口あげなきゃいけないわね」

「いいのかいマリア?」

「ヒューリ、嬉しそうね。顔がニヤけてる。ヒューリのスケベ」

あっ!そうだ。もう一つマリアに言わなきゃ

「マリア、私、種違いの双子の兄がいて、兄の父親はあなたと、同じ勇者エニクスよ。
私と兄は別々に育てられて、兄が居ることも知らなかったの。
でも偶然知り合って、後から兄妹だってわかったのよ。
私は念話で兄とは連絡とれるけど、どうする?」

「私に弟?名前だけ教えて下さい、そして私の名前だけ伝えてください」

「名前はジン、私に本格的な戦い方を最初に教えてくれたのがそのジンよ。たぶん彼は、今も私より強いと思うわ。
あと、他にもあなたには、何人か兄弟が居るらしいわ。
アチコチに恋人がいたそうよ」

「勇者って、どうしようもないクズですか?」

「その話は、後でワシがしようか」
それまで、存在を消してた長が話に加わった。

「それで、弟のジンも勇者と同じ女タラシですか?」

「ううん。戦闘力が高いただのマザコンよ」

「マザコン!残念ね。」

「女好きと淫魔の子どもとしては、才能発揮してないわ」

「へえー、なんかもったいないなぁ」
ヒューリがぼそっと呟いたのをマリアは見逃さなかった

「ヒューリ、あなたもアチコチで子作りしたいのね」

「いや、俺はマリアが全てだよ」汗

「ホントかしら?」


「マリア ヒューリは普通に健全な男だよ。
キレイな花を愛でたい気持ちは止められないわよ。
だけど間違いなく愛しているのはマリアだけみたいよ。」

「ん~~ わかるわ、でもね~ ん~~ やっぱり重い女にならないように私も頑張るわ」
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