魔法使いフウリン

烏帽子 博

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第二章

ギルド

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超スピードで3分位でピノの町の上空までやってきた。

師匠に続いて、私たちも冒険者ギルドの前に降り立った。

「空から人が!」周りの人は驚いて私たちを遠巻きに見ている

「リタさん 冒険者でも、飛べる人って少ないんですか?
みんなバケモノを見る目で私たちのことを見てますよ」

「面倒くさいわね。リタ何とかして」

ー また私ですか?ん~~~ん ー

「皆さ~ん。驚かせてごめんなさい。近い内に私 本を出します。これは、その宣伝です。
「これで、あなたも飛べる!」って本です。宜しくね」

今度はリタの周りに人が集まってきた。

「どうやったんだ?」

「どうしたら飛べるの?」



「ヒューリ マリア ここはリタに任せて中に行くよ」

ー 師匠~ 私は~ ー

ー 飛んで逃げろ ー

ー ラジャ ー

ギルドに入ると、目ざとく私を見つけた受付嬢が、応対中の人を待たせたまま、やって来た。

「フウリンさん、久しぶりです。どうぞ奥へ、お連れ様もご一緒に」

「ああ ありがとう。あとからもう一人。この前も一緒に来たリタって娘が来たら、宜しく」

「畏まりました。もし良かったら、今後裏の職員通用口もご利用下さい」

「それは、ありがたいわ。早速利用させてもらいますね」

ー リタ! ギルドの裏の職員通用口から入っていいそうだ、適当にまいたら、おいで ー

ー わかりました。直ぐに行きます ー

「フウリンさん、VIP待遇なんですね」

「私のランクの人は、そう居ないから特別なのよ。」

私たちは、今回もギルドマスター室に、案内された。

「やぁフウリン。表が騒がしいと思ったら、君か」

「やぁねぇ それじゃあトラブルメーカーみたいじゃ無い」

「まあまあ それで今日は?
俺に逢いたくて来たわけじゃ無いだろ」

「それもあるけど、この人たちの冒険者登録手続に来たのよ。パーティー組もうと思って」

その時ドアが開いて、リタが入ってきた
「お待たせしました。おじゃましまぁ~す」

「ああ リタさんだっけ、いらっしゃい。どうぞ、お掛け下さい。」

リタは、私の隣の椅子に座った。

「お二人の登録手続ですね
レベル判定から見て行きましょう」

「まずヒューリさん、レベル32です。魔法属性は雷ですね」

「マリアさんは、レベル9です。魔法属性は有りません。
しかし、神聖力をお持ちのようです。」

「神様と雷様かぁ。二人の相性は良さそうね。私は水で、師匠が風よ。
あっ!風神雷神も相性いいわよね」

「リタさん、判定中は、少しだけ黙ってていただけますか?」


リタは、おどけた顔をして、人差し指を口に当てて
「ごめんなさい。 しーーー」

「リタさんは、レベル600ですね」

「えーーー」
「へーーー」
マリアとヒューリが、驚いて声を上げた。

「リタさんは、ランクSにランクアップですね」

「わ~い。師匠と同じランクですか?嬉しい」

「フウリンさんは、レベル1230です。いったいこの先どこまであがるんでしょうね。
ランクSSにランクアップしますよ」

「やっぱり!師匠に私が追いつけるわけないですよね。」

「リタもサキュバスになったら、私を追い越すかもね。
私はそれでも気にしないわよ」



「あのー 質問してもいいですか」
ヒューリが恐る恐る小さく手を挙げてる。

「どうぞ」ギルドマスターのキンブルが答えた

「Sランクの冒険者って、国に1人とか2人とか位凄いって、聞いたことが有ります。
私のきき間違いでしょうか?」

「間違ってないよ。この2人以外、Sランクはこの国には今は居ないはずだ。
ギルドマスターの私が言うんだから、間違いない」

「フウリンもリタさんも全然そんなふうに見えなかった。
そんな凄い人なんだ、ごめんなさい、そうとは知らず、これまでの無礼失礼しました。」

「やめてよヒューリ、私は私よ。ランクなんか関係ないわ」

「でも、現にギルドに来るなりマスター室にご案内とかは特別だと思うけど」

「それは、私たちギルドの方の過失かな、フウリンさんやリタさんのレベルとか、ランクを受付カウンターで公表したら、騒ぎになるんだよ。
君たちが驚いたようにね。
だから、フウリンさんやリタさん以外の方でもAランク以上の人が来られたら、別対応にしてるんだよ。
直ぐに奥に来てもらえば、面が割れる可能性も低くなるしね」

「あっ ヤバッ」

「リタさんどうしました?」

「私 さっき思いっきり目立っちゃった」

「そうね、「これで、あなたも飛べる」は、いつ書店に並ぶのかしら、既に人気者よね」

「師匠~~」
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