34 / 69
第二章
マリア
しおりを挟む
「ヒューリ 私 フウリンよ。元気だった?」
「淋しかったぜ、君の肌が恋しかったよ」
「今日は一緒に食事したいと思って早めに来たんだけど、食事これからでしょ」
「ああ、これからだけど、何か作ってくれるのかい?」
「出来てる料理並べるだけで、ここでは作らないけど、それでもいいかしら」
「もちろんいいさ。一人での食事より何倍も旨いに決まってるよ」
「ねぇヒューリ、あなた私たちと一緒に冒険者やらない?」
「冒険者?あのダンジョンで魔物狩りしたりする?
俺は今の生活で満足してるからいいよ、今のままで」
「そう。無理には誘わないわ。それじゃあ、ここでの仕事が終わる迄のお付き合いね。私たち」
「いつ頃までかかるんだ、その仕事は」
「ユニコーン狩りをするのよ
いつまでかかるかわからないわ」
「それなら、まだまだ楽しめそうだ」
その時、ゲルの入口が開いた
「ヒューリ、食事持ってきたわ あっ!お客様だったの、ごめんなさい」
「えっ あーそう 私の方こそ邪魔者だったみたいね。ごめんなさい」
「まあちょっと待とうよ二人とも。
落ち着いて3人で食事しようよ?
義姉さん、こちらは冒険者のフウリンさん、この前の吹雪の時に泊めてあげた礼に来てくれたんだよ。
フウリンさん、彼女は俺の兄貴の嫁さんのマリア。男ヤモメの俺のことを時々食事とかの面倒をみてもらってるんだ」
「泊めてあげたんだ」
義姉は私をチラッと疑い深く見た
「食事とか ねぇ」
私も義姉を見返した。
「一緒に冒険者にならないかって彼を誘ったんですけど、あっさりと先程振られた所です。」
「あら、そうなの?
ヒューリ、あなた こんな所でくすぶっているより。可愛い女の子の誘いに乗った方がいいんじゃないの
私のことは気にしなくていいわよ」
「義姉さん、俺は今のままでいいんだ」
「フウリンさん、聞いて下さい。
この人の兄さんが、私の亭主だったんだけど、ワイバーンに殺されちゃったの。
それで、この人私のことを気にかけてくれてるの。
でも、私は、ヒューリに私のことなんかを気にせずに自由に生きて欲しいと思っているのよ」
「ヒューリと再婚されてはいかがですか?
女の感ですが、二人は出来てますよね」
「私はヒューリを縛り付けたくないの」
「フウリンさん、あなたもヒューリと寝たんでしょ。私の感も当たるのよ。
彼を広い世界に連れ出してあげてくれないかしら」
「それじゃあどう?二人とも冒険者にならない?それでパーティー組むのよ」
「フウリンさん。面白い人ね。私は戦いとかしたことのないわよ」
「私のパーティーには弟子のリタっていう女の子が居ます。彼女も最近迄戦いなんか知らない娘でしたが、今ではかなりの強さです。鍛錬すれば、ちゃんと強くなれますよ」
「へえー 私でも?」
「訓練は、キツイですよ」
「やってみようかな、男に頼らなくても生きて行けるのよね」
「ちょっと~二人とも!
俺のことをおいてけぼりにして、勝手に話進めてるけど」
「だってヒューリ、私がやるなら、あなたもやるわよね。私がやらなければ、あなたもやらないつもりなのよね。
つまり、私次第でしょ」
「うっ そうくるか義姉さん」
「ヒューリは、私とシェアする事になってもいい?」
「いいわよ、独り占めは無しで。
それでフウリンさん、あなたのことは、師匠って呼べばいいの」
「そこは仲間なので、フウリンと呼び捨てでお願いします」
「私たちの先輩のお弟子さんが、居るのよね」
「今夜は、一人で留守番させてます。ちょっと依頼心の強い甘えん坊ですが、戦闘力は保証します」
「それじゃあ決まりね。やりましょう冒険者!」
「マリア本当にいいのか?死ぬかも知れない危険な職業だぞ」
「私がやるって決めたの。一緒よねヒューリ」
「わかった、俺もやるよ、冒険者」
「それじゃあ、お祝いね。私お酒取ってくる」
マリアは楽しそうにゲルから出て行った。
マリアが酒を持ってきて、3人で宴会を始めた。
私は、サキュバスであることからユニコーン討伐までいろんな話を二人にした。
「そう。そうなら、今夜のヒューリはフウリンに預けるわ。
サキュバスも大変なのね。
私も後家になってからうずいてしまう時が有るけど、それが常になんて……辛いわね
ヒューリ! たっぷりフウリンにあげるのよ。
じゃ、またあした」
「マリア、悪いわね。私遠慮しないから、素直に好意は受け取るわ。おやすみ」
やはりヒューリは上手だった、マリアに鍛えられたんだろう。
マリアに感謝しなくちゃ。
私は、3度絶頂に登りつめ、その全てを吸収した。
魔力が満ちてゆく心地良さで、ヒューリの腕の中で眠りにつこうとしていると
バーン!バチバチバチ
大きな衝撃音で目が覚めた。
「みんな逃げろ~」
「キヤー」
「淋しかったぜ、君の肌が恋しかったよ」
「今日は一緒に食事したいと思って早めに来たんだけど、食事これからでしょ」
「ああ、これからだけど、何か作ってくれるのかい?」
「出来てる料理並べるだけで、ここでは作らないけど、それでもいいかしら」
「もちろんいいさ。一人での食事より何倍も旨いに決まってるよ」
「ねぇヒューリ、あなた私たちと一緒に冒険者やらない?」
「冒険者?あのダンジョンで魔物狩りしたりする?
俺は今の生活で満足してるからいいよ、今のままで」
「そう。無理には誘わないわ。それじゃあ、ここでの仕事が終わる迄のお付き合いね。私たち」
「いつ頃までかかるんだ、その仕事は」
「ユニコーン狩りをするのよ
いつまでかかるかわからないわ」
「それなら、まだまだ楽しめそうだ」
その時、ゲルの入口が開いた
「ヒューリ、食事持ってきたわ あっ!お客様だったの、ごめんなさい」
「えっ あーそう 私の方こそ邪魔者だったみたいね。ごめんなさい」
「まあちょっと待とうよ二人とも。
落ち着いて3人で食事しようよ?
義姉さん、こちらは冒険者のフウリンさん、この前の吹雪の時に泊めてあげた礼に来てくれたんだよ。
フウリンさん、彼女は俺の兄貴の嫁さんのマリア。男ヤモメの俺のことを時々食事とかの面倒をみてもらってるんだ」
「泊めてあげたんだ」
義姉は私をチラッと疑い深く見た
「食事とか ねぇ」
私も義姉を見返した。
「一緒に冒険者にならないかって彼を誘ったんですけど、あっさりと先程振られた所です。」
「あら、そうなの?
ヒューリ、あなた こんな所でくすぶっているより。可愛い女の子の誘いに乗った方がいいんじゃないの
私のことは気にしなくていいわよ」
「義姉さん、俺は今のままでいいんだ」
「フウリンさん、聞いて下さい。
この人の兄さんが、私の亭主だったんだけど、ワイバーンに殺されちゃったの。
それで、この人私のことを気にかけてくれてるの。
でも、私は、ヒューリに私のことなんかを気にせずに自由に生きて欲しいと思っているのよ」
「ヒューリと再婚されてはいかがですか?
女の感ですが、二人は出来てますよね」
「私はヒューリを縛り付けたくないの」
「フウリンさん、あなたもヒューリと寝たんでしょ。私の感も当たるのよ。
彼を広い世界に連れ出してあげてくれないかしら」
「それじゃあどう?二人とも冒険者にならない?それでパーティー組むのよ」
「フウリンさん。面白い人ね。私は戦いとかしたことのないわよ」
「私のパーティーには弟子のリタっていう女の子が居ます。彼女も最近迄戦いなんか知らない娘でしたが、今ではかなりの強さです。鍛錬すれば、ちゃんと強くなれますよ」
「へえー 私でも?」
「訓練は、キツイですよ」
「やってみようかな、男に頼らなくても生きて行けるのよね」
「ちょっと~二人とも!
俺のことをおいてけぼりにして、勝手に話進めてるけど」
「だってヒューリ、私がやるなら、あなたもやるわよね。私がやらなければ、あなたもやらないつもりなのよね。
つまり、私次第でしょ」
「うっ そうくるか義姉さん」
「ヒューリは、私とシェアする事になってもいい?」
「いいわよ、独り占めは無しで。
それでフウリンさん、あなたのことは、師匠って呼べばいいの」
「そこは仲間なので、フウリンと呼び捨てでお願いします」
「私たちの先輩のお弟子さんが、居るのよね」
「今夜は、一人で留守番させてます。ちょっと依頼心の強い甘えん坊ですが、戦闘力は保証します」
「それじゃあ決まりね。やりましょう冒険者!」
「マリア本当にいいのか?死ぬかも知れない危険な職業だぞ」
「私がやるって決めたの。一緒よねヒューリ」
「わかった、俺もやるよ、冒険者」
「それじゃあ、お祝いね。私お酒取ってくる」
マリアは楽しそうにゲルから出て行った。
マリアが酒を持ってきて、3人で宴会を始めた。
私は、サキュバスであることからユニコーン討伐までいろんな話を二人にした。
「そう。そうなら、今夜のヒューリはフウリンに預けるわ。
サキュバスも大変なのね。
私も後家になってからうずいてしまう時が有るけど、それが常になんて……辛いわね
ヒューリ! たっぷりフウリンにあげるのよ。
じゃ、またあした」
「マリア、悪いわね。私遠慮しないから、素直に好意は受け取るわ。おやすみ」
やはりヒューリは上手だった、マリアに鍛えられたんだろう。
マリアに感謝しなくちゃ。
私は、3度絶頂に登りつめ、その全てを吸収した。
魔力が満ちてゆく心地良さで、ヒューリの腕の中で眠りにつこうとしていると
バーン!バチバチバチ
大きな衝撃音で目が覚めた。
「みんな逃げろ~」
「キヤー」
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる