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第一章
サキュバスの血
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ジンのお母さんの衝撃暴露で、揺らぐような愛じゃないつもりだけど……
ー ジン、キスして!今直ぐに! ー
ジンは、私を抱き寄せてキスしてくれた。
「母親の前で見せつけてくれるわね。サキュバスの血が騒ぐわ」
なんだろう。
前に唇を重ねた時のような悦びがない。
ー ジン もういい
どうしてなのかしら。
私、変わってしまったみたい。 私 ジンとキスしても感じなくなってる ー
「ぼくは変わってないよ」
「ジン、あなたは、もしかして私の中にお母さんを見つけたんじゃない?
お母さんの魔力を。
それは恋愛とは別よ。
私の強さを上げて、どんどんお母さんに近づけたかったのと違う。
まだママのおっぱいが欲しいマザコン坊やなのよあなたは」
「フウリンにお母さんと同じ魔力を感じてたのは、そのとおりだよ。
でも、女の人は、みんなお母さんと同じような魔力持ってるのかと思ってたから、特別そう感じたとかじゃ無いと思うけど。
だから ぼくは、本気でフウリンのことを」
「それじゃあ、どうして私を抱こうとしなかったの?チャンスはたくさんあったはずよ」
「それは、説明したよね、飢える必要を」
「私への理由はともかく、あなたはサキュバスの血をひいてるのに、どうして獲物を前に、我慢できたか説明できる?
さっきも言ったけど、お母さんに近いものを、私から感じたんでしょ」
「だから とにかく君が好きだって!」
「私も好きよ。お兄ちゃん。大切な家族としてね。
ママベッタリのお兄ちゃん!
結婚は止めましょう。
私、お兄ちゃんに抱かれて、子どもを産みたいと思わない。
さっきのキスでわかったの、私の身体が教えてくれたわ」
「フウリン 本気なの?結婚やめるって」
「本気よ」
「ハイハイ ストップ!
ジン あなた、妹に振られたのよ
うすうすはそうかなぁ~って感じてたけど、私のせいね。あなたのマザコンは。
私は嬉しいけど。
フウリンを嫁にするのは諦めなさい!これからは、妹として、大切にすればいいのよ。
他の娘口説いてハーレム作りなさいよ。」
「フウリンちゃん しばらく私と暮らさない?
これまであなたを放り出してきた私に、罪滅ぼしのチャンスをくれない。
それに、サキュバスの血をひくあなたに、教えておきたいことがあるの。」
「私に、サキュバスの血?」
「そうよ。あなたの魔力が、それを証明してるの。貞淑な女として生きたかったかも知れないけど、あなたが血に抗らって生きるのは、おすすめしないわ。」
「あのー ぼくは、これから…」
「ジン、あなたは旅を続けなさい、それから一度お父さんに会ってきなさいよ。
彼の血を引く子どもはあなただけじゃ無いわよ。
これに懲りて姉さんや妹を口説かないようにね。
ほら もう行きなさい!」
「わかったよ、母さん。
でも今日一日だけ、一緒に居てよ。久しぶりだし、いいだろ」
ビアンカはその大きな胸の谷間に、ジンを引き寄せ顔をうずめさせた。
「甘えん坊のジンちゃん、これだけで我慢しなさい」
ああ、結婚しなくて良かった とこの時つくづく思った。
ビアンカはジンの両肩を掴んで、引き剥がし、回れ右をさせてから、背中をパンと叩いた
「さぁ 行っといで!」
ジンは、うつむいたまま、部屋から出てった。
「重症ね」思わず声にでてしまった。
「さてと フウリンちゃん、さっきの返事 まだかしら」
「しばらく一緒に暮らす話ですよね。もちろん喜んで、こちらこそお願いします。
でも、その前に、ちょっとしておきたいことが有って」
「しておきたいことって?」
私は、誘拐事件の話をかいつまんで話した。
「私は、リタとジュリとマリがこの先どうなるか心配なんです」
「貧乏人の娘たちか?
そんな娘は世界中に5万と居るわよ、いちいちその面倒みるつもり?」
「世界中の娘を助けられないのはわかってます。でもお願い
目の前の彼女たちだけでも、救えるなら、救ってあげたいの」
「ずっと生き別れだった娘の願いを叶えるのが、私の役目ね」
ビアンカはウインクをした
ー ジン、キスして!今直ぐに! ー
ジンは、私を抱き寄せてキスしてくれた。
「母親の前で見せつけてくれるわね。サキュバスの血が騒ぐわ」
なんだろう。
前に唇を重ねた時のような悦びがない。
ー ジン もういい
どうしてなのかしら。
私、変わってしまったみたい。 私 ジンとキスしても感じなくなってる ー
「ぼくは変わってないよ」
「ジン、あなたは、もしかして私の中にお母さんを見つけたんじゃない?
お母さんの魔力を。
それは恋愛とは別よ。
私の強さを上げて、どんどんお母さんに近づけたかったのと違う。
まだママのおっぱいが欲しいマザコン坊やなのよあなたは」
「フウリンにお母さんと同じ魔力を感じてたのは、そのとおりだよ。
でも、女の人は、みんなお母さんと同じような魔力持ってるのかと思ってたから、特別そう感じたとかじゃ無いと思うけど。
だから ぼくは、本気でフウリンのことを」
「それじゃあ、どうして私を抱こうとしなかったの?チャンスはたくさんあったはずよ」
「それは、説明したよね、飢える必要を」
「私への理由はともかく、あなたはサキュバスの血をひいてるのに、どうして獲物を前に、我慢できたか説明できる?
さっきも言ったけど、お母さんに近いものを、私から感じたんでしょ」
「だから とにかく君が好きだって!」
「私も好きよ。お兄ちゃん。大切な家族としてね。
ママベッタリのお兄ちゃん!
結婚は止めましょう。
私、お兄ちゃんに抱かれて、子どもを産みたいと思わない。
さっきのキスでわかったの、私の身体が教えてくれたわ」
「フウリン 本気なの?結婚やめるって」
「本気よ」
「ハイハイ ストップ!
ジン あなた、妹に振られたのよ
うすうすはそうかなぁ~って感じてたけど、私のせいね。あなたのマザコンは。
私は嬉しいけど。
フウリンを嫁にするのは諦めなさい!これからは、妹として、大切にすればいいのよ。
他の娘口説いてハーレム作りなさいよ。」
「フウリンちゃん しばらく私と暮らさない?
これまであなたを放り出してきた私に、罪滅ぼしのチャンスをくれない。
それに、サキュバスの血をひくあなたに、教えておきたいことがあるの。」
「私に、サキュバスの血?」
「そうよ。あなたの魔力が、それを証明してるの。貞淑な女として生きたかったかも知れないけど、あなたが血に抗らって生きるのは、おすすめしないわ。」
「あのー ぼくは、これから…」
「ジン、あなたは旅を続けなさい、それから一度お父さんに会ってきなさいよ。
彼の血を引く子どもはあなただけじゃ無いわよ。
これに懲りて姉さんや妹を口説かないようにね。
ほら もう行きなさい!」
「わかったよ、母さん。
でも今日一日だけ、一緒に居てよ。久しぶりだし、いいだろ」
ビアンカはその大きな胸の谷間に、ジンを引き寄せ顔をうずめさせた。
「甘えん坊のジンちゃん、これだけで我慢しなさい」
ああ、結婚しなくて良かった とこの時つくづく思った。
ビアンカはジンの両肩を掴んで、引き剥がし、回れ右をさせてから、背中をパンと叩いた
「さぁ 行っといで!」
ジンは、うつむいたまま、部屋から出てった。
「重症ね」思わず声にでてしまった。
「さてと フウリンちゃん、さっきの返事 まだかしら」
「しばらく一緒に暮らす話ですよね。もちろん喜んで、こちらこそお願いします。
でも、その前に、ちょっとしておきたいことが有って」
「しておきたいことって?」
私は、誘拐事件の話をかいつまんで話した。
「私は、リタとジュリとマリがこの先どうなるか心配なんです」
「貧乏人の娘たちか?
そんな娘は世界中に5万と居るわよ、いちいちその面倒みるつもり?」
「世界中の娘を助けられないのはわかってます。でもお願い
目の前の彼女たちだけでも、救えるなら、救ってあげたいの」
「ずっと生き別れだった娘の願いを叶えるのが、私の役目ね」
ビアンカはウインクをした
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