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ep2
歓迎会
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「ほらほら、みんな席に、つきなさい。
クラレンス あなたが座らないとポーラやメナードが座れないでしょう」
「私たちは皆さんのお世話が仕事ですので」
「今夜は、無礼講って言ったでしょ。あなた達も一緒に座ってアクアさんの歓迎会をするのよ。
拒否権は有りませんよ」
「奥様困らせないで下さい」
「困ってるのは、わたし達の方よ。
あなた達が席につかないと、いつまでたっても歓迎会が始められないわ」
この場は、エリザベートが押しきる形でパーティーが始まった。
挨拶の一瞬だけは大人しく座っていたクラレンスは、直ぐに忙しく厨房との往復を始めた。
エリザベートは、先王の弟の故ドラン公爵の側室だったそうだ。ドラン公爵は、このムルムルの街を含む一帯の領主で、今は長男のリグルドが領主となっている。
エリザベートとドラン公爵の間に子どもは無く、ドラン公爵の死後エリザベートはこの屋敷を与えられたそうだ。
生活に関する費用などは全く心配する必要ないのだが、エリザベートは空き部屋を有能な冒険者に貸し出すことにしたのだった。
冒険者のミルドは、女性ながら大柄な体躯でAランクの槍使いだ。
同じく冒険者のロキシーは、魔法使いで、炎と土の2属性持ちでやはりAランクだ。
シェリーは、冒険者ではないが実は光属性持ちで、回復や解毒ができるそうだ。
アクアの自己紹介の番になるとシェリーが割って入った。
小声で
「アクアは、余計なことまで話しそうだから、私が紹介するからね」
と耳打ちした。
「アクアのことは、担当の受付係兼専任教育係の私から紹介するわね。
アクアは11歳で、見ての通りの超絶美少女。水属性の魔法は全て使えるはず。
出身や両親は不明。過去の記憶を失っているようです。
天女との噂もあるけど本人は否定してます。
現在Cランク冒険者ですが、ギルド長のハックも彼女の実力は、Sランクもしくはそれ以上と評価しています。
以上 アクアの紹介です。」
「アクア あなたね。あのギムラのバカをやっつけた新人って」
ミルドがそう言い
「ああ、私も聞いたわ。一瞬でギムラを倒したとか奴の手がミイラみたいになったとかね。
それってどうやったの」
ロキシーも聞いてきた
「私は『水の申し子アクア』です。人の体に流れる血液も水からできてます。その水を少し抜いただけです」
「噛み付いたの?」
「念じただけです。その逆も簡単にできますよ。
こんな感じです。」
「ヒャッ えっ ダメ」
「待って もももも 漏れそう」
「えっ? 無くなった」
「やばかった。少しチビッたかも」
「こんな感じです」
「凄いな。あのまま水を増やされたら体が破裂するな」
「ミルドさん、そんなことしませんよ。
飛び散った死体なんて、グロ過ぎます」
「詠唱もしてなかったわよね。
いつもそうなの」
「呪文は必要ないんですが、気分が盛り上がると『サイクロン』とか声に出すことも有ります」
一瞬アクアの前のスープが竜巻のようになり、収まった。
「アクア!お行儀悪いわよ。魔法はやめなさい」
シェリーがすかさず注意した。
「はぁ~い ごめんなさい。」
「アクアって、こういう娘なんです。すぐハメを外してしまって、騒ぎを起こすんです。」
「まぁまぁシェリーさん
今宵は、アクアさんの歓迎会
大目に見てあげましょう。」
エリザベートが微笑んでいる。
「そろそろメインができてくるわよ」
エリザベートがそう言うとアクアは席を立って厨房へと走って行ってしまった。
「こら!アクア 今言ったばかりでしょ」
シェリーの声はアクアには届かなかった。
「元気なお嬢さんね。これから楽しくなりそうね。」
エリザベートの言葉にシェリーはため息しか出なかった。
「アクアさんちょっと、危ない。止めてください」
慌てた感じのクラレンスの声と共に何枚もの皿をフワフワと宙に浮かせてアクアが戻ってきた。
「フフフ あのクラレンスでもかたなしね。」
エリザベートがそう言うと、席にいたみんなも笑っていた。
ただし、シェリーだけは、少し困り顔をしていた。
テーブルの上に皿が並べ終ると
「アクアさん、こういうことは、二度としないで下さい。」
怒り顔のクラレンスが語気強く言った
「お手伝いしたかっただけなのに、怒られた~ むぅ」
「クラレンスあなただけですよ、恐い顔して、大きな声だして。
アクアのパフォーマンスをみんなニコニコして見てたのに。
あなた雰囲気ぶち壊しよ。」
「オーナー 申し訳有りません。私が間違っていたのですか。
今日は、これで下がらせていただき、部屋で反省したいと思います。」
クラレンスはエプロンで顔を覆って小走りに部屋を出て行った。
メイドのポーラとメナードは壁際でクスクス笑っている。
アクアは、舌をだして肩をすくめた。
「後で反省文書いてもらうからね」
シェリーの目は笑って無かった。
「はぁ~い」
「まぁまぁシェリーもさぁ、折角メインデッシュが来たんだからさぁ。みんなで美味しくいただこうよ」
ミルドがそう言うと
「そうね、私このオークソテー大好きよ。
美味しいだけじゃ無くて、魔力も含まれてて力が湧いてくるのよ。」
「そうね。どうぞ皆さん召し上がれ。」
オークソテーは絶品に美味しかったが、一度冷めた座の雰囲気は戻らなかった。
皆 余り喋ることもなく、デザートも食べ終わり、すぐに解散となった。
アクアが部屋に戻るとすぐにシェリーがやって来て
「クラレンスさん、ごめんなさい アクア ってこの紙に書きなさい。」
そう言って紙とペンを渡された。
アクアがそれを書き終わってシェリーに返すと
「これまで、あなたに起こった事を聞く約束だったわね。
今からでもいいかしら、それともまた今度にする?」
「シェリーさえ良ければ、今から話すわ。」
アクアは転生するきっかけとなった事情や女神と会い水のスキルを授かり、真っ裸で海に落とされたこと。
前世の記憶はあるが、性格や考え方はこの新しい体がベースになって、自分のキャラ自体が11歳の少女になった気がすることなどを話した。
「う~~ん
なるほど~とは、突拍子無くて言い辛いけど、アクアは無鉄砲でも嘘をつく娘じゃないと思うから、信じてあげるわ。
そうすると、ベースのマリからしたら、さっきのアクアの行動はどう思うの」
「周りの人のことを考え無いで、思うままに行動するこどもらしいこどもだとと思います。」
「そうでしょ。だったらあなたの中のマリがアクアを止められないの」
「それはできないわ。体も心もアクアよ。
マリの記憶がある、アクアなの」
「でも、こうして話してるときは、さっき迄のアクアは影を潜めて、大人と話してるみたいだけど」
「う~~ん
よくわかりません。」
「ということは、マリに期待しないで、アクアの成長を見守るしかないのね」
「ごめんなさい。」
「わかったわ。それじゃあ、もう寝ましょう。おやすみアクア」
「おやすみなさい。シェリー。」
「アクア なんで私の服の袖掴んでるのかな。」
「シェリー 私が寝るまででいいから、ここにいて欲しいの」
「………… マジかぁ~」
十分ぼどでアクアが、寝息をたて始めた。
〈こうして見ると、ただの子どもなのにね〉
シェリーは、そっと離れようとしたが、椅子を引くときに「ガタッ」っと音をたててしまった。
アクアを見ると
アクアと目があった。
「はあ~~」
シェリーが、ため息をつくと
「シェリー トイレ行きたい」
「はいはい今度はおトイレね」
結局この日アクアは、シェリーの部屋で、シェリーのベッドで、シェリーと一緒に寝た。
♤♡♢♧♤♡♢♧
アクアは、ときどき大人のようで、こどもな、二重人格みたいですね。
さて、そんなアクアが次話ではついにダンジョンに挑戦します。
あ楽しみに。
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クラレンス あなたが座らないとポーラやメナードが座れないでしょう」
「私たちは皆さんのお世話が仕事ですので」
「今夜は、無礼講って言ったでしょ。あなた達も一緒に座ってアクアさんの歓迎会をするのよ。
拒否権は有りませんよ」
「奥様困らせないで下さい」
「困ってるのは、わたし達の方よ。
あなた達が席につかないと、いつまでたっても歓迎会が始められないわ」
この場は、エリザベートが押しきる形でパーティーが始まった。
挨拶の一瞬だけは大人しく座っていたクラレンスは、直ぐに忙しく厨房との往復を始めた。
エリザベートは、先王の弟の故ドラン公爵の側室だったそうだ。ドラン公爵は、このムルムルの街を含む一帯の領主で、今は長男のリグルドが領主となっている。
エリザベートとドラン公爵の間に子どもは無く、ドラン公爵の死後エリザベートはこの屋敷を与えられたそうだ。
生活に関する費用などは全く心配する必要ないのだが、エリザベートは空き部屋を有能な冒険者に貸し出すことにしたのだった。
冒険者のミルドは、女性ながら大柄な体躯でAランクの槍使いだ。
同じく冒険者のロキシーは、魔法使いで、炎と土の2属性持ちでやはりAランクだ。
シェリーは、冒険者ではないが実は光属性持ちで、回復や解毒ができるそうだ。
アクアの自己紹介の番になるとシェリーが割って入った。
小声で
「アクアは、余計なことまで話しそうだから、私が紹介するからね」
と耳打ちした。
「アクアのことは、担当の受付係兼専任教育係の私から紹介するわね。
アクアは11歳で、見ての通りの超絶美少女。水属性の魔法は全て使えるはず。
出身や両親は不明。過去の記憶を失っているようです。
天女との噂もあるけど本人は否定してます。
現在Cランク冒険者ですが、ギルド長のハックも彼女の実力は、Sランクもしくはそれ以上と評価しています。
以上 アクアの紹介です。」
「アクア あなたね。あのギムラのバカをやっつけた新人って」
ミルドがそう言い
「ああ、私も聞いたわ。一瞬でギムラを倒したとか奴の手がミイラみたいになったとかね。
それってどうやったの」
ロキシーも聞いてきた
「私は『水の申し子アクア』です。人の体に流れる血液も水からできてます。その水を少し抜いただけです」
「噛み付いたの?」
「念じただけです。その逆も簡単にできますよ。
こんな感じです。」
「ヒャッ えっ ダメ」
「待って もももも 漏れそう」
「えっ? 無くなった」
「やばかった。少しチビッたかも」
「こんな感じです」
「凄いな。あのまま水を増やされたら体が破裂するな」
「ミルドさん、そんなことしませんよ。
飛び散った死体なんて、グロ過ぎます」
「詠唱もしてなかったわよね。
いつもそうなの」
「呪文は必要ないんですが、気分が盛り上がると『サイクロン』とか声に出すことも有ります」
一瞬アクアの前のスープが竜巻のようになり、収まった。
「アクア!お行儀悪いわよ。魔法はやめなさい」
シェリーがすかさず注意した。
「はぁ~い ごめんなさい。」
「アクアって、こういう娘なんです。すぐハメを外してしまって、騒ぎを起こすんです。」
「まぁまぁシェリーさん
今宵は、アクアさんの歓迎会
大目に見てあげましょう。」
エリザベートが微笑んでいる。
「そろそろメインができてくるわよ」
エリザベートがそう言うとアクアは席を立って厨房へと走って行ってしまった。
「こら!アクア 今言ったばかりでしょ」
シェリーの声はアクアには届かなかった。
「元気なお嬢さんね。これから楽しくなりそうね。」
エリザベートの言葉にシェリーはため息しか出なかった。
「アクアさんちょっと、危ない。止めてください」
慌てた感じのクラレンスの声と共に何枚もの皿をフワフワと宙に浮かせてアクアが戻ってきた。
「フフフ あのクラレンスでもかたなしね。」
エリザベートがそう言うと、席にいたみんなも笑っていた。
ただし、シェリーだけは、少し困り顔をしていた。
テーブルの上に皿が並べ終ると
「アクアさん、こういうことは、二度としないで下さい。」
怒り顔のクラレンスが語気強く言った
「お手伝いしたかっただけなのに、怒られた~ むぅ」
「クラレンスあなただけですよ、恐い顔して、大きな声だして。
アクアのパフォーマンスをみんなニコニコして見てたのに。
あなた雰囲気ぶち壊しよ。」
「オーナー 申し訳有りません。私が間違っていたのですか。
今日は、これで下がらせていただき、部屋で反省したいと思います。」
クラレンスはエプロンで顔を覆って小走りに部屋を出て行った。
メイドのポーラとメナードは壁際でクスクス笑っている。
アクアは、舌をだして肩をすくめた。
「後で反省文書いてもらうからね」
シェリーの目は笑って無かった。
「はぁ~い」
「まぁまぁシェリーもさぁ、折角メインデッシュが来たんだからさぁ。みんなで美味しくいただこうよ」
ミルドがそう言うと
「そうね、私このオークソテー大好きよ。
美味しいだけじゃ無くて、魔力も含まれてて力が湧いてくるのよ。」
「そうね。どうぞ皆さん召し上がれ。」
オークソテーは絶品に美味しかったが、一度冷めた座の雰囲気は戻らなかった。
皆 余り喋ることもなく、デザートも食べ終わり、すぐに解散となった。
アクアが部屋に戻るとすぐにシェリーがやって来て
「クラレンスさん、ごめんなさい アクア ってこの紙に書きなさい。」
そう言って紙とペンを渡された。
アクアがそれを書き終わってシェリーに返すと
「これまで、あなたに起こった事を聞く約束だったわね。
今からでもいいかしら、それともまた今度にする?」
「シェリーさえ良ければ、今から話すわ。」
アクアは転生するきっかけとなった事情や女神と会い水のスキルを授かり、真っ裸で海に落とされたこと。
前世の記憶はあるが、性格や考え方はこの新しい体がベースになって、自分のキャラ自体が11歳の少女になった気がすることなどを話した。
「う~~ん
なるほど~とは、突拍子無くて言い辛いけど、アクアは無鉄砲でも嘘をつく娘じゃないと思うから、信じてあげるわ。
そうすると、ベースのマリからしたら、さっきのアクアの行動はどう思うの」
「周りの人のことを考え無いで、思うままに行動するこどもらしいこどもだとと思います。」
「そうでしょ。だったらあなたの中のマリがアクアを止められないの」
「それはできないわ。体も心もアクアよ。
マリの記憶がある、アクアなの」
「でも、こうして話してるときは、さっき迄のアクアは影を潜めて、大人と話してるみたいだけど」
「う~~ん
よくわかりません。」
「ということは、マリに期待しないで、アクアの成長を見守るしかないのね」
「ごめんなさい。」
「わかったわ。それじゃあ、もう寝ましょう。おやすみアクア」
「おやすみなさい。シェリー。」
「アクア なんで私の服の袖掴んでるのかな。」
「シェリー 私が寝るまででいいから、ここにいて欲しいの」
「………… マジかぁ~」
十分ぼどでアクアが、寝息をたて始めた。
〈こうして見ると、ただの子どもなのにね〉
シェリーは、そっと離れようとしたが、椅子を引くときに「ガタッ」っと音をたててしまった。
アクアを見ると
アクアと目があった。
「はあ~~」
シェリーが、ため息をつくと
「シェリー トイレ行きたい」
「はいはい今度はおトイレね」
結局この日アクアは、シェリーの部屋で、シェリーのベッドで、シェリーと一緒に寝た。
♤♡♢♧♤♡♢♧
アクアは、ときどき大人のようで、こどもな、二重人格みたいですね。
さて、そんなアクアが次話ではついにダンジョンに挑戦します。
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