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ep2
シェアハウス
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その姿には、見覚えがあった。
〈そうだ。武器と防具の店にジンベエ親子と行ったときに見かけた娘だ。
あれは、知らない誰かじゃなくて私だったんだ。〉
鏡に映っていたのは、アラサーの日本女性ではなかった。
銀髪に碧眼、そしてまだ胸も膨らんでいない少女。
北欧系の顔立ちは、日本人だったマリとは全くの別人だ。
顔は卵型の輪郭に大きな瞳で二重まぶた。スッキリと通った鼻筋に、ぷっくりとした唇。
子供でいながらも、既にセクシーさも有る完璧美少女だった。
〈これじゃあ天女って言われる訳だわ。大概の男は狙ってくるわね。マリだった時も言い寄る男は多かったけど、この姿だとその比じゃないわね。〉
「アクア アクア
鏡の前で固まってるけど、大丈夫」
「シェリーさん 私って美少女ですか」
「そうよ、10点満点で、100点の美少女。気品も色気も有って、正に天女よ。」
「年齢は、11歳って設定にします」
「それでいいと思うわよ」
「私、今の私のこと全然分かってなかったわ。
この姿で、私この世界を生きて行くのね。」
「そうよ。無敵の完璧美少女として、あなたは生きて行くの。
天女、天使、妖精 どれを名乗っても人に納得させることができると思うわよ。
やっと現状を理解したのかな。」
「なんかやだなぁ~」
「何が嫌なのよ」
「シェリーさんみたいに、村で一番の美女レベルが良かったと思って」
「アクア~~ あなた何気に私のことディスってる?」
「シェリーさんは美人だって言ったんですけど。
羨ましいなぁー あーいいなあー」
「まぁいいわ。村女はどうせ村女。天女に美しさでかなうわけないわね。
さぁ 買い物して帰るわよ」
◇
両手に抱える位の着るものを抱えて、10分ほど歩いてシェリーのシェアハウスに到着した。
シェアハウスと聞いて、アクアはアパートのような建物を想像していたが、そこは門をくぐり庭を通ってやっと建物に入るような御屋敷だった。
「凄い立派な御屋敷。貴族のお姫様とかが住んでいそう。
本当にここがシェアハウスなんですか」
「そうよ、ここが私の住んでいるシェアハウスよ。
オーナーは女性で、彼女の目にかなった人しか住人には成れないからね。
でも まぁ アクアなら問題無いでしょう。」
「そうかしら、ちょっと心配。断られたらどうしよう。」
「その時はまた考えればいいのよ」
「そっかぁ。シェリーさん強いですね。」
「アクアには負けるわよ。」
「そうですね。フフフ」
そうこう話している内に、玄関に着いた。
玄関には一人の女性が待ち構えていた。
「クラレンスさん。ただいま帰りました。」
「お帰りなさいシェリー。
あなたの後に隠れてるのは、どなたかしら。」
「この娘はアクア、このシェアハウス入居希望者です。
まだ11歳ですが、Cランクの冒険者です。
オーナーに紹介したいので、会わせていただけますか。」
「そうですか。ではオーナーのご都合を聞いて参ります。
お声をかけますので、シェリーさんのお部屋でお待ち下さい。」
◇
「緊張したぁ~
あの人がオーナーかと思った。
なんか怖かった。」
「だからって、私の後に隠れるなんて、小さい子みたいだったわよ」
「オーナーさんはもっと怖い人なの」
「そんなにクラレンスさんにビビらなくてもいいのに。
あの人は厳しいけど、頼れるいい人よ。
オーナーのエリザベートさんは、柔和な感じの年配の女性よ。」
シェリーによると、エリザベートは、クラレンスを筆頭にポーラとメナードという3人のメイドと暮らしていて、余っている部屋をシェアハウスとして貸し出しているそうだ。
シェアハウスと言っても、オーナーも共に暮らす屋敷で、頼めば食事も有料だが提供してくれるスタイルで、どちらかと言うと下宿みたいな形だ。
シェリーの部屋のドアがノックされ
「オーナーがお会いになるそうです」
クラレンスとは違う女性の声がした。
「行くわよ」シェリーが腰を上げアクアは彼女に続いた。
「シェリーさんこの子が入居希望者ですか。
凄い美少女ですねー。」
「メナード 彼女はアクアよ、あなたと歳も近いから宜しくね」
「アクアです。宜しくお願いします」
「あっ 申し遅れました。メナードです。こちらこそよろしくお願いします。
あなたみたいな綺麗な人ならきっとオーナーも歓迎するはずよ。」
オーナーのエリザベートは、シェリーの言葉通り品の有る優しそうな年配の女性だった。
「アクアさんておっしやるの。美人さんね。私の若い頃を思いだすわ。
あっ ごめんなさい、あなたの方がずっと美人よ。
お若いのに冒険者ですって。恐くないの。」
「はい、まだ恐い思いはしたこと有りません。」
「シェリーさんがついていれば安心なんでしょうね」
「アクアは、無鉄砲な所が有るので、私の方が冷や汗をかかされてます。
でも、ギルドの中でも実力は折り紙つきです。」
「へぇー お強いのね。
ミルドさんやロキシーさん位なの」
「そうですね。ランクはまだ新人なので彼女たちに及びませんが、私の目では、彼女たち以上です」
「シェリーさんが、そこまで言うなら本当なんでしょうね。」
そこでアクアがおずおずと
「あの~私は、ここに置いて貰えますか。
シェリーさんと一緒にここで暮らしたいんです。」
「あら、ごめんなさいね。心配させちゃったみたいね。
最初からそのつもりよ。
ようこそアクアさん。」
「あ~ 良かったぁ~
ヤッター」
「フフフ、美人で可愛い人ね。
これから仲良くしましょう。
たまにでいいから、あなたの冒険者話しを聞かせてくれる。」
「はい。よろこんで」
「それじゃあ、今宵はアクアさんの歓迎会を開くわね。」
「えっ あの わたし」
「アクア お受けしなさいよ」
「ありがとうございます。
それじゃあ、よろしくお願いします。」
その後アクアはメナードに部屋へと案内された。
そこは、先程のシェリーの部屋同様広くて豪奢な作りの部屋だった。
メナードが部屋のドアを閉めると直ぐにアクアはベッドに飛び込んで大の字になった。
「あー緊張したー。疲れたー。」
アクアは、大の字のまま、今日起こった事を振り返った。
〈私って幸せ者よね。ギルド長のハックさんやシェリーさんのおかげでこんなお屋敷の綺麗なお部屋に住めて、オーナーのエリザベートさんもいい人ね。
そう言えば、ジンベエさんもいい人だったし、アサリだって悪い子じゃ無かったわ。
転生してからの出会う人に恵まれてるわね。
これもあの女神様のお陰なのかしら〉
アクアはそのまま寝てしまっていた。
「アクア、寝てたの。あなたの歓迎会始まるわよ」
目を開けると目の前にシェリーがいた。
♧♢♡♤♧♢♡♤
アクア オーナーに受け入れてもらえてよかったですね。
次話では、シェアハウスの他の住人が登場します。
お楽しみに。
この作品が面白いと思われたら「お気に入り」登場お願いします。
〈そうだ。武器と防具の店にジンベエ親子と行ったときに見かけた娘だ。
あれは、知らない誰かじゃなくて私だったんだ。〉
鏡に映っていたのは、アラサーの日本女性ではなかった。
銀髪に碧眼、そしてまだ胸も膨らんでいない少女。
北欧系の顔立ちは、日本人だったマリとは全くの別人だ。
顔は卵型の輪郭に大きな瞳で二重まぶた。スッキリと通った鼻筋に、ぷっくりとした唇。
子供でいながらも、既にセクシーさも有る完璧美少女だった。
〈これじゃあ天女って言われる訳だわ。大概の男は狙ってくるわね。マリだった時も言い寄る男は多かったけど、この姿だとその比じゃないわね。〉
「アクア アクア
鏡の前で固まってるけど、大丈夫」
「シェリーさん 私って美少女ですか」
「そうよ、10点満点で、100点の美少女。気品も色気も有って、正に天女よ。」
「年齢は、11歳って設定にします」
「それでいいと思うわよ」
「私、今の私のこと全然分かってなかったわ。
この姿で、私この世界を生きて行くのね。」
「そうよ。無敵の完璧美少女として、あなたは生きて行くの。
天女、天使、妖精 どれを名乗っても人に納得させることができると思うわよ。
やっと現状を理解したのかな。」
「なんかやだなぁ~」
「何が嫌なのよ」
「シェリーさんみたいに、村で一番の美女レベルが良かったと思って」
「アクア~~ あなた何気に私のことディスってる?」
「シェリーさんは美人だって言ったんですけど。
羨ましいなぁー あーいいなあー」
「まぁいいわ。村女はどうせ村女。天女に美しさでかなうわけないわね。
さぁ 買い物して帰るわよ」
◇
両手に抱える位の着るものを抱えて、10分ほど歩いてシェリーのシェアハウスに到着した。
シェアハウスと聞いて、アクアはアパートのような建物を想像していたが、そこは門をくぐり庭を通ってやっと建物に入るような御屋敷だった。
「凄い立派な御屋敷。貴族のお姫様とかが住んでいそう。
本当にここがシェアハウスなんですか」
「そうよ、ここが私の住んでいるシェアハウスよ。
オーナーは女性で、彼女の目にかなった人しか住人には成れないからね。
でも まぁ アクアなら問題無いでしょう。」
「そうかしら、ちょっと心配。断られたらどうしよう。」
「その時はまた考えればいいのよ」
「そっかぁ。シェリーさん強いですね。」
「アクアには負けるわよ。」
「そうですね。フフフ」
そうこう話している内に、玄関に着いた。
玄関には一人の女性が待ち構えていた。
「クラレンスさん。ただいま帰りました。」
「お帰りなさいシェリー。
あなたの後に隠れてるのは、どなたかしら。」
「この娘はアクア、このシェアハウス入居希望者です。
まだ11歳ですが、Cランクの冒険者です。
オーナーに紹介したいので、会わせていただけますか。」
「そうですか。ではオーナーのご都合を聞いて参ります。
お声をかけますので、シェリーさんのお部屋でお待ち下さい。」
◇
「緊張したぁ~
あの人がオーナーかと思った。
なんか怖かった。」
「だからって、私の後に隠れるなんて、小さい子みたいだったわよ」
「オーナーさんはもっと怖い人なの」
「そんなにクラレンスさんにビビらなくてもいいのに。
あの人は厳しいけど、頼れるいい人よ。
オーナーのエリザベートさんは、柔和な感じの年配の女性よ。」
シェリーによると、エリザベートは、クラレンスを筆頭にポーラとメナードという3人のメイドと暮らしていて、余っている部屋をシェアハウスとして貸し出しているそうだ。
シェアハウスと言っても、オーナーも共に暮らす屋敷で、頼めば食事も有料だが提供してくれるスタイルで、どちらかと言うと下宿みたいな形だ。
シェリーの部屋のドアがノックされ
「オーナーがお会いになるそうです」
クラレンスとは違う女性の声がした。
「行くわよ」シェリーが腰を上げアクアは彼女に続いた。
「シェリーさんこの子が入居希望者ですか。
凄い美少女ですねー。」
「メナード 彼女はアクアよ、あなたと歳も近いから宜しくね」
「アクアです。宜しくお願いします」
「あっ 申し遅れました。メナードです。こちらこそよろしくお願いします。
あなたみたいな綺麗な人ならきっとオーナーも歓迎するはずよ。」
オーナーのエリザベートは、シェリーの言葉通り品の有る優しそうな年配の女性だった。
「アクアさんておっしやるの。美人さんね。私の若い頃を思いだすわ。
あっ ごめんなさい、あなたの方がずっと美人よ。
お若いのに冒険者ですって。恐くないの。」
「はい、まだ恐い思いはしたこと有りません。」
「シェリーさんがついていれば安心なんでしょうね」
「アクアは、無鉄砲な所が有るので、私の方が冷や汗をかかされてます。
でも、ギルドの中でも実力は折り紙つきです。」
「へぇー お強いのね。
ミルドさんやロキシーさん位なの」
「そうですね。ランクはまだ新人なので彼女たちに及びませんが、私の目では、彼女たち以上です」
「シェリーさんが、そこまで言うなら本当なんでしょうね。」
そこでアクアがおずおずと
「あの~私は、ここに置いて貰えますか。
シェリーさんと一緒にここで暮らしたいんです。」
「あら、ごめんなさいね。心配させちゃったみたいね。
最初からそのつもりよ。
ようこそアクアさん。」
「あ~ 良かったぁ~
ヤッター」
「フフフ、美人で可愛い人ね。
これから仲良くしましょう。
たまにでいいから、あなたの冒険者話しを聞かせてくれる。」
「はい。よろこんで」
「それじゃあ、今宵はアクアさんの歓迎会を開くわね。」
「えっ あの わたし」
「アクア お受けしなさいよ」
「ありがとうございます。
それじゃあ、よろしくお願いします。」
その後アクアはメナードに部屋へと案内された。
そこは、先程のシェリーの部屋同様広くて豪奢な作りの部屋だった。
メナードが部屋のドアを閉めると直ぐにアクアはベッドに飛び込んで大の字になった。
「あー緊張したー。疲れたー。」
アクアは、大の字のまま、今日起こった事を振り返った。
〈私って幸せ者よね。ギルド長のハックさんやシェリーさんのおかげでこんなお屋敷の綺麗なお部屋に住めて、オーナーのエリザベートさんもいい人ね。
そう言えば、ジンベエさんもいい人だったし、アサリだって悪い子じゃ無かったわ。
転生してからの出会う人に恵まれてるわね。
これもあの女神様のお陰なのかしら〉
アクアはそのまま寝てしまっていた。
「アクア、寝てたの。あなたの歓迎会始まるわよ」
目を開けると目の前にシェリーがいた。
♧♢♡♤♧♢♡♤
アクア オーナーに受け入れてもらえてよかったですね。
次話では、シェアハウスの他の住人が登場します。
お楽しみに。
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