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第二章
ダンジョン
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いよいよダンジョンに入る時が来た。
ダンジョンの入口から中を覗いても、真っ暗なだけだ。
エロイカ先生が説明を始める。
「これから皆さんにはダンジョンに入ってもらいます。各自に『ハイポーション』リーダーに『リレミトールの腕輪』を受け取ったパーティから、順番に入ります。
ダンジョン入口は転移門となってます。
はぐれないように、パーティ毎にタイミングを合わせて入るように。
手をつないで入ることをおすすめします。」
「先生 帰るときは?」
「自分でみつけなさい!」
「………」
ジーナたちは、3人で手を繋ぎ転移門をくぐった。
向こう側に出ると、そこは洞窟ではなくて、ジャングルのような場所だった。
すぐ側にユリウスのパーティ他、何組かのパーティが先に来ていた。
振り返ると出口らしき転移門が見える。
「あそこから、戻れそうね。
じゃあ前に、進みましょう」
「ジーナ、そんな慌てなくても…みんな様子をみてるじゃない。ぼくらも…」
「カイト 心配しなくていいわ。この階層は弱い魔物しかでないから。
わたしの『探知』スキルでわかるのよ。
下への階段は、あっちの方角よ」
「へ~~え そんなことまで分かるんだ。
すげぇや。
それじゃあ、出発だぁ」
ルークのかけ声で、わたしたちが動き出すとユリウスたちがそれに続き、又別のパーティがそれに続いた。
「みんな誰かが動くの待ってたんだな」
「100m先に弱い魔物が5匹いるわ」
「へ~~え、そこまでわかるんだ」
「こりゃ 楽勝だな」
「20m先、右の藪に3匹、木の上に2匹」
木の上のゴブリンと目が合った。
ゴブリンが弓を引くが、弓が発射されることなく、カイトの『ウィンドカッター』で木の上の二匹は首をハネられた。
ほぼ同時に、藪から3匹が
躍りでてきた。
ルークは盾で3匹をはね飛ばし、倒れたところを槍でとどめを刺した。
ここがダンジョン内からだろうか?ゴブリンの死体は無くなって、あとには魔石だけが残されていた。
それからも、数回コボルトやゴブリンと遭遇したが、ジーナが手を出すこともなくルークとカイトが瞬殺してジーナは魔石回収だけをしていた。
「ちょっと行ってくる」
ルークはそう言うと後ろのユリウスたちの所に走って行った。
しばらく何か話し合っていたようだが、4人でこちらにやって来た。
「やあ ジーナ。
ルークがさ 何もしないであとに付いてくるのは、ズルいって言うんだ。
それで、ジーナを中心に前衛を交代しながら進もうってことになったんだ。
2つのパーティの合体バージョンさ。いいだろう。」
「そうね、人数多い方が楽よね。」
「ルークはすぐに楽したがるなぁ」カイトも笑っている。
ユリウスはわたしの隣を歩いている。
魔物の位置を教えれば、テイルとキャロライナでもゴブリン程度は瞬殺だった。
後衛になったルークは、ユリウスはジーナにくっついてるだけでズルいとか言っているが、ユリウスは気にもとめない。
キャロライナも、ときどきユリウスと話をしにきたりしている。
2層への階段にたどり着くと
「さあ、ここらで交代だなぁ」と前にルークが出てきた。
「じゃあ僕らは後ろで楽させてもらうよ」
ダンジョン2層目は、洞窟になっていた。
「灯り ユリウスが唱えるといくつもの光の玉が出てきてあたりを照らした。」
「よし、じゃあ行くぞ!カイト」
ルークは張り切って飛び出して行った。
「ハイハイ、今行くから、慌てるな」
「ルークそのへんに罠」
「カチッ」
「へっ?」
ルークの足首に縄がかかり、ルークは逆さ吊りになった。
そしてそこへ何本もの矢が降り注ぐ。
ルークは、瞬時に結界を作り大盾もありダメージは受けない。
薄暗い為に細かい表情はわからないが、ユリウスとカイトは肩を震わせて笑いをこらえてるのがわかる。
ルークを吊したロープも何か所が矢が当たったのか、千切れそうになっている。
「落ちるわよ!」
ルークは空中で半回りして
着地しようとするが、足もとの地面が無くなってる。
ジーナは魔力でルークを受け止めて、無事近くに着地させた。
「焦らないほうが良さそうね。
このフロアはトラップが多そう。キャロライナとカイトで前衛お願い。」
「俺は、おはらい箱かぁ」
「気をつけながらだとゆっくり進まないといけないから、後衛も重要よ」
「わかった、後ろから来る敵は俺に任せとけ」
ー ルーク、お前 5歳児の手のひらで転がされてるぞ ー
ユリウスはそう思いながらも、ジーナの底の知れない感じに驚いていた。
この層では、強さはそれ程でもないが、毒持ちの魔物が多かった。
ポイズンフロッグ
キラービー
ポイズンエイプ
が主な相手だ。
厄介なのは、こいつらは集団で襲ってくる点だ。
ポイズンフロッグが吐き出す毒玉をキャロライナが避けて、それに気づくのが遅れたテイルにヒットした。
ジーナがすぐに駆けつけて治療したので、体調的には問題ないが、腹の辺りの服が溶けて、ヘソや下乳が見えるセクシーな格好になってしまった。
ジーナが土壁を作って、テイルを着替えさせたが、男性陣はちょっと残念そうだ。
「えー テイル着替えちゃうの、そのままでもカッコイイのに」
ユリウスがそう言うと、キャロライナが キッ とユリウスを睨んだ。
「ダメよテイル 着替えなきゃ。スケベたちをここで喜ばしても、戦力低下にしかならないわよ。」
その後、ポイズンエイプの毒入排泄物を投げつけて来る攻撃に少々手こずった。
何せ集団でブリっとやっては投げつけて来るので、個体差で固いのから、柔らかいのまで、色々あった。
結界で弾いたり、風魔法で押し返したりして行くが、とてもじゃないが、そばには誰も寄りたくない。
魔法攻撃でポイズンエイプたちを葬っても、そこらじゅう毒入排泄物が残ってる。
すご~~~く イヤだったけどテイルと手分けして、イベントリに収納した。
ルークが「食料に匂い移ったりしないよな」と心配していた。
その後は無事 第3層に下りる階段にたどり着いた。
ダンジョンの入口から中を覗いても、真っ暗なだけだ。
エロイカ先生が説明を始める。
「これから皆さんにはダンジョンに入ってもらいます。各自に『ハイポーション』リーダーに『リレミトールの腕輪』を受け取ったパーティから、順番に入ります。
ダンジョン入口は転移門となってます。
はぐれないように、パーティ毎にタイミングを合わせて入るように。
手をつないで入ることをおすすめします。」
「先生 帰るときは?」
「自分でみつけなさい!」
「………」
ジーナたちは、3人で手を繋ぎ転移門をくぐった。
向こう側に出ると、そこは洞窟ではなくて、ジャングルのような場所だった。
すぐ側にユリウスのパーティ他、何組かのパーティが先に来ていた。
振り返ると出口らしき転移門が見える。
「あそこから、戻れそうね。
じゃあ前に、進みましょう」
「ジーナ、そんな慌てなくても…みんな様子をみてるじゃない。ぼくらも…」
「カイト 心配しなくていいわ。この階層は弱い魔物しかでないから。
わたしの『探知』スキルでわかるのよ。
下への階段は、あっちの方角よ」
「へ~~え そんなことまで分かるんだ。
すげぇや。
それじゃあ、出発だぁ」
ルークのかけ声で、わたしたちが動き出すとユリウスたちがそれに続き、又別のパーティがそれに続いた。
「みんな誰かが動くの待ってたんだな」
「100m先に弱い魔物が5匹いるわ」
「へ~~え、そこまでわかるんだ」
「こりゃ 楽勝だな」
「20m先、右の藪に3匹、木の上に2匹」
木の上のゴブリンと目が合った。
ゴブリンが弓を引くが、弓が発射されることなく、カイトの『ウィンドカッター』で木の上の二匹は首をハネられた。
ほぼ同時に、藪から3匹が
躍りでてきた。
ルークは盾で3匹をはね飛ばし、倒れたところを槍でとどめを刺した。
ここがダンジョン内からだろうか?ゴブリンの死体は無くなって、あとには魔石だけが残されていた。
それからも、数回コボルトやゴブリンと遭遇したが、ジーナが手を出すこともなくルークとカイトが瞬殺してジーナは魔石回収だけをしていた。
「ちょっと行ってくる」
ルークはそう言うと後ろのユリウスたちの所に走って行った。
しばらく何か話し合っていたようだが、4人でこちらにやって来た。
「やあ ジーナ。
ルークがさ 何もしないであとに付いてくるのは、ズルいって言うんだ。
それで、ジーナを中心に前衛を交代しながら進もうってことになったんだ。
2つのパーティの合体バージョンさ。いいだろう。」
「そうね、人数多い方が楽よね。」
「ルークはすぐに楽したがるなぁ」カイトも笑っている。
ユリウスはわたしの隣を歩いている。
魔物の位置を教えれば、テイルとキャロライナでもゴブリン程度は瞬殺だった。
後衛になったルークは、ユリウスはジーナにくっついてるだけでズルいとか言っているが、ユリウスは気にもとめない。
キャロライナも、ときどきユリウスと話をしにきたりしている。
2層への階段にたどり着くと
「さあ、ここらで交代だなぁ」と前にルークが出てきた。
「じゃあ僕らは後ろで楽させてもらうよ」
ダンジョン2層目は、洞窟になっていた。
「灯り ユリウスが唱えるといくつもの光の玉が出てきてあたりを照らした。」
「よし、じゃあ行くぞ!カイト」
ルークは張り切って飛び出して行った。
「ハイハイ、今行くから、慌てるな」
「ルークそのへんに罠」
「カチッ」
「へっ?」
ルークの足首に縄がかかり、ルークは逆さ吊りになった。
そしてそこへ何本もの矢が降り注ぐ。
ルークは、瞬時に結界を作り大盾もありダメージは受けない。
薄暗い為に細かい表情はわからないが、ユリウスとカイトは肩を震わせて笑いをこらえてるのがわかる。
ルークを吊したロープも何か所が矢が当たったのか、千切れそうになっている。
「落ちるわよ!」
ルークは空中で半回りして
着地しようとするが、足もとの地面が無くなってる。
ジーナは魔力でルークを受け止めて、無事近くに着地させた。
「焦らないほうが良さそうね。
このフロアはトラップが多そう。キャロライナとカイトで前衛お願い。」
「俺は、おはらい箱かぁ」
「気をつけながらだとゆっくり進まないといけないから、後衛も重要よ」
「わかった、後ろから来る敵は俺に任せとけ」
ー ルーク、お前 5歳児の手のひらで転がされてるぞ ー
ユリウスはそう思いながらも、ジーナの底の知れない感じに驚いていた。
この層では、強さはそれ程でもないが、毒持ちの魔物が多かった。
ポイズンフロッグ
キラービー
ポイズンエイプ
が主な相手だ。
厄介なのは、こいつらは集団で襲ってくる点だ。
ポイズンフロッグが吐き出す毒玉をキャロライナが避けて、それに気づくのが遅れたテイルにヒットした。
ジーナがすぐに駆けつけて治療したので、体調的には問題ないが、腹の辺りの服が溶けて、ヘソや下乳が見えるセクシーな格好になってしまった。
ジーナが土壁を作って、テイルを着替えさせたが、男性陣はちょっと残念そうだ。
「えー テイル着替えちゃうの、そのままでもカッコイイのに」
ユリウスがそう言うと、キャロライナが キッ とユリウスを睨んだ。
「ダメよテイル 着替えなきゃ。スケベたちをここで喜ばしても、戦力低下にしかならないわよ。」
その後、ポイズンエイプの毒入排泄物を投げつけて来る攻撃に少々手こずった。
何せ集団でブリっとやっては投げつけて来るので、個体差で固いのから、柔らかいのまで、色々あった。
結界で弾いたり、風魔法で押し返したりして行くが、とてもじゃないが、そばには誰も寄りたくない。
魔法攻撃でポイズンエイプたちを葬っても、そこらじゅう毒入排泄物が残ってる。
すご~~~く イヤだったけどテイルと手分けして、イベントリに収納した。
ルークが「食料に匂い移ったりしないよな」と心配していた。
その後は無事 第3層に下りる階段にたどり着いた。
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