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第一章
幽体離脱
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俺はロベルトの体から無事に抜け出すことに成功した。
だけど、実体の無い意識のみの状態は、なんか凄い疲れる。
ふわふわ浮いてるだけなのに恒に全力疾走してるみたいだ。
これは絶対ヤバイ、疲れ果てたら、死ぬな、きっと
早めにロベルトに戻んないと。
リリーの部屋に俺は来ていた。
いつもロベルトに甲斐甲斐しく尽くしてたリリーを何で王様が外したのか理解できなかったからだ。
リリーは、寝息をたてて寝ている。
そっと触れてみたら、俺はリリーの意識の中に入っていた。
リリーの記憶が、そして能力が俺の中に流れ込んできた。
俺の記憶や能力が取られてる気はしない。
そして、ふわふわと実体なく浮いていた時と違って、体力?いや精神力もどんどん回復した。
誰かに取り憑いていれば、精神力が回復して、なおかつそいつの記憶や能力がわかるのか。
こりゃあおもしれー。
だけど、それよりもリリーの記憶がヤバイよ。
ロベルトの体に俺が戻ればあいつも知ることになるよな。
戻らないってわけにはいかないしなぁ。
かといって、リリーの中に居られるのも、寝ている間だけだし。
精神体のクセに悩むなんてなぁと思いながらも、結局考えは一周回って、そのままロベルトと共有することにした。
「リリーが僕に毒を!」
「ロベルト リリーには事情が………」
「わかってるって、人質だよね」
リリーは、当初長男のジョンのお付きのメイドとして
働いていた。
ジョンは、リリーを気に入って直ぐにリリーはお手つきとなり、リリーは女の子を産んだ。
女の子は、将来のプリンセスだからと、生後間もなくリリーから離され、王妃の管理の元に置かれている。
ジョンが15歳となり、全寮制の騎士学院に入ると、リリーはロベルトの世話係に配置転換された。
そして、王妃から、病弱なロベルトの為に元気になる薬を渡され、毎日水さしに溶いて飲ませるように命じられた。
そう、その薬だと言われて渡されたのが毒だと薄々は感じていた。
しかし、命令に従わないと我が子に会わせてもらえない。
我が子もロベルト同様、城の中で軟禁状態にされている。
いづれ長男のジョンが正妻を娶り子どもができれば、用無しとして殺される気がしてならない。
「リリーを助けてあげられないかなぁ」
「お人好しだな。お前に毒だと知ってて飲ませていたんだぞ あのメイドは」
「わかってるよ。でもリリーはいつも辛そうだった。悲しそうな目をして僕を見てた。」
「しょうがないなぁ。じゃあ又ちょっと出かけて来るよ」
再び精神体のみとなったユウトは、王妃ケイトの部屋を訪れた。
王妃が寝ている所、入り込んで記憶を探るつもりだったが
「あっ ひっ ふっ
もっと もっとよ~」
王妃は王家お抱え医師とのエッチの最中だった。
全く俺はこんな所は見たくないのによ。
景子と学の事を思い出してしまった。
王様は知ってて、知らんふりをしてるのかなぁ。
辛くないのか、それとももう冷えきってる仲なのかな。
「ああ ハァ ハァ
そこ、そこよ~」
早く終わんないかなぁ。
「イク イク イグゥ~」
よし、今だ!
恍惚の表情の王妃ケイトを見て、俺は王妃の中に入り込んだ。
絶頂の快感が押し寄せて来た。
スゲー!女はこんなふうに感じるんだ!
ユウトは王妃の意識を封じ込んで、体を支配した。
そしてイタズラを思い付いた。
「えっ?ど どうされたんですか?
抜けないんですが………」
「なんか、ア・ソ・コがキュっとなったままなんです。」
「リラックスして下さい」
「どうしちゃたんですか?私」
「多分、膣痙攣です」
「膣痙攣?あなたのが小さくなれば抜けるのでは?」
「無理ですよ。根元をギュっと締め付けられてて、痛い位ですから
ちょっと待って下さい。
風呂に入ってリラックスできたら治るかも知れません」
「どうやって風呂まで行くのよ」
「私の首に手を回して掴まって下さい。
いいですか?」
「駅弁ですね」
「はぁ?何の事でしょう?」
やべー、そうだよここには、駅弁文化は無かったんだ!
「いきますよ。それっ!
う! ううう。」
王妃の体は一瞬持ち上がったが、直ぐにまたベットに重なったまま倒れ込んだ。
「重いわよ先生。どうされたんですか?」
「腰が。腰がぁ」
「グキってなったんですか?」
「ぎっくり腰ってやつです」
「私たちどうなるんですか?」
「人を呼びましょう」
「嫌よこんな繋がったままの姿を誰かに見られるなんて」
「このままだと、私のアソコが壊死します」
「この、私の中に居るのが?」
「根元を締め付けられてて、血流が止まってます」
この騒ぎは結局、城中の者が知ることとなり、もちろん王様の耳にも入った。
箝口令がひかれたが、時既に遅しで、噂は直ぐに王都中に広まった。
医者は直ぐに処刑され、王妃は幽閉された。
民衆はこの王家の不倫騒動におおいに盛り上がり、ついには、アダルト芝居小屋の演目にもかかるようになってしまった。
そして、王妃も又処刑される事が決まった。
ユウトは溜飲を下げる思いだった。
そして、ロベルトの嘆願によりリリーは、ジョンの側室としての立場を正式に手に入れ、その娘とも暮らせるようになった。
リリーは時折ロベルトの所に娘を伴って来て、たわいない話をするようになった。
だけど、実体の無い意識のみの状態は、なんか凄い疲れる。
ふわふわ浮いてるだけなのに恒に全力疾走してるみたいだ。
これは絶対ヤバイ、疲れ果てたら、死ぬな、きっと
早めにロベルトに戻んないと。
リリーの部屋に俺は来ていた。
いつもロベルトに甲斐甲斐しく尽くしてたリリーを何で王様が外したのか理解できなかったからだ。
リリーは、寝息をたてて寝ている。
そっと触れてみたら、俺はリリーの意識の中に入っていた。
リリーの記憶が、そして能力が俺の中に流れ込んできた。
俺の記憶や能力が取られてる気はしない。
そして、ふわふわと実体なく浮いていた時と違って、体力?いや精神力もどんどん回復した。
誰かに取り憑いていれば、精神力が回復して、なおかつそいつの記憶や能力がわかるのか。
こりゃあおもしれー。
だけど、それよりもリリーの記憶がヤバイよ。
ロベルトの体に俺が戻ればあいつも知ることになるよな。
戻らないってわけにはいかないしなぁ。
かといって、リリーの中に居られるのも、寝ている間だけだし。
精神体のクセに悩むなんてなぁと思いながらも、結局考えは一周回って、そのままロベルトと共有することにした。
「リリーが僕に毒を!」
「ロベルト リリーには事情が………」
「わかってるって、人質だよね」
リリーは、当初長男のジョンのお付きのメイドとして
働いていた。
ジョンは、リリーを気に入って直ぐにリリーはお手つきとなり、リリーは女の子を産んだ。
女の子は、将来のプリンセスだからと、生後間もなくリリーから離され、王妃の管理の元に置かれている。
ジョンが15歳となり、全寮制の騎士学院に入ると、リリーはロベルトの世話係に配置転換された。
そして、王妃から、病弱なロベルトの為に元気になる薬を渡され、毎日水さしに溶いて飲ませるように命じられた。
そう、その薬だと言われて渡されたのが毒だと薄々は感じていた。
しかし、命令に従わないと我が子に会わせてもらえない。
我が子もロベルト同様、城の中で軟禁状態にされている。
いづれ長男のジョンが正妻を娶り子どもができれば、用無しとして殺される気がしてならない。
「リリーを助けてあげられないかなぁ」
「お人好しだな。お前に毒だと知ってて飲ませていたんだぞ あのメイドは」
「わかってるよ。でもリリーはいつも辛そうだった。悲しそうな目をして僕を見てた。」
「しょうがないなぁ。じゃあ又ちょっと出かけて来るよ」
再び精神体のみとなったユウトは、王妃ケイトの部屋を訪れた。
王妃が寝ている所、入り込んで記憶を探るつもりだったが
「あっ ひっ ふっ
もっと もっとよ~」
王妃は王家お抱え医師とのエッチの最中だった。
全く俺はこんな所は見たくないのによ。
景子と学の事を思い出してしまった。
王様は知ってて、知らんふりをしてるのかなぁ。
辛くないのか、それとももう冷えきってる仲なのかな。
「ああ ハァ ハァ
そこ、そこよ~」
早く終わんないかなぁ。
「イク イク イグゥ~」
よし、今だ!
恍惚の表情の王妃ケイトを見て、俺は王妃の中に入り込んだ。
絶頂の快感が押し寄せて来た。
スゲー!女はこんなふうに感じるんだ!
ユウトは王妃の意識を封じ込んで、体を支配した。
そしてイタズラを思い付いた。
「えっ?ど どうされたんですか?
抜けないんですが………」
「なんか、ア・ソ・コがキュっとなったままなんです。」
「リラックスして下さい」
「どうしちゃたんですか?私」
「多分、膣痙攣です」
「膣痙攣?あなたのが小さくなれば抜けるのでは?」
「無理ですよ。根元をギュっと締め付けられてて、痛い位ですから
ちょっと待って下さい。
風呂に入ってリラックスできたら治るかも知れません」
「どうやって風呂まで行くのよ」
「私の首に手を回して掴まって下さい。
いいですか?」
「駅弁ですね」
「はぁ?何の事でしょう?」
やべー、そうだよここには、駅弁文化は無かったんだ!
「いきますよ。それっ!
う! ううう。」
王妃の体は一瞬持ち上がったが、直ぐにまたベットに重なったまま倒れ込んだ。
「重いわよ先生。どうされたんですか?」
「腰が。腰がぁ」
「グキってなったんですか?」
「ぎっくり腰ってやつです」
「私たちどうなるんですか?」
「人を呼びましょう」
「嫌よこんな繋がったままの姿を誰かに見られるなんて」
「このままだと、私のアソコが壊死します」
「この、私の中に居るのが?」
「根元を締め付けられてて、血流が止まってます」
この騒ぎは結局、城中の者が知ることとなり、もちろん王様の耳にも入った。
箝口令がひかれたが、時既に遅しで、噂は直ぐに王都中に広まった。
医者は直ぐに処刑され、王妃は幽閉された。
民衆はこの王家の不倫騒動におおいに盛り上がり、ついには、アダルト芝居小屋の演目にもかかるようになってしまった。
そして、王妃も又処刑される事が決まった。
ユウトは溜飲を下げる思いだった。
そして、ロベルトの嘆願によりリリーは、ジョンの側室としての立場を正式に手に入れ、その娘とも暮らせるようになった。
リリーは時折ロベルトの所に娘を伴って来て、たわいない話をするようになった。
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