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プロローグ
転生前
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俺が家の玄関を開けると、恋人の景子のただならぬ声が、聞こえた。
「あっ うっ ひっ」
その苦しげな声に驚き、俺は、慌てて寝室に飛び込んだ。
しかし、そこでの光景は、景子と俺の友達の学が裸で行為の最中だった。
「お前ら!」
「あわわわ 勇人!
これは、違うんだ。」
「あっ!勇人!お帰り。
何かシラケちゃったね学」
景子はそう言うと、またがっていた学の上から降りて、シーツで体を覆った。
学は、ベットの周りに散らばってる自分の服をかき集めながら、俺の脇をすり抜けて
「ごめん、勇人
未遂だから、さきっぽだけだから………。
またな」
とだけ言って、玄関の方に逃げて行った。
「なんで、なんでなんだよ!」
「アンタが、悪いのよ勇人!」
「浮気したのはお前だろ、なんで俺のせいなんだ。
いつから学とはこうなったんだ」
「勇人がこの前私を抱いたのはいつ?
わたし、ずっと待ってたのに。
いつもいつも『疲れてるから』って全然かまってくれないじゃない。
学はたまたま、あなたに会いに遊びに来たのよ。
私、彼の汗の匂い嗅いだら堪らなくなって、私から誘ったのよ。
学は最初嫌がってたわ、でも私がお願いしたのよ。
どう?わかった!
勇人のバカ!」
「わかったよ。淫乱!
そんなにしたかったなら、ヤッテやるよ!」
俺は服を脱ぎ捨て、景子の纒ってるシーツを剥ぎ取った。
愛し合うのじゃあなく、景子を自分の好きに犯した。
まだ余韻でヒクヒクしてる景子の秘部からは、俺の白濁が流れ出ている。
そんな景子をほったらかして、俺は服を着て外に出た。
ふらふらと歩いていて、吸い込まれるように居酒屋に入った。
ツマミも取らずに日本酒をあおっていると、直ぐに酔いが回ってきた。
五合位呑んだ頃
「兄ちゃん、そんな飲み方は良くないぜ、俺で良かったら、話くらい聞いてやろうか?」
中年のおっさんが話し掛けてきた。
「うるせー、俺に構うんじゃねぇ」
俺がおっさんの胸ぐらを掴むと、おっさんの連れらしい男が、俺を押さえつけた。
「お前!いい加減にしろよ。人が親切に言ってるのによぉ」
「何が親切にだぁ?親切に友だちの彼女を抱くのかよ!」
「お客様、悪いが帰ってくれるか、アンタ酔い過ぎだよ。言ってる事もめちゃくちゃだ。
勘定はいいから。」
店主っぽい人に追い出された。
酔もあるが、思考もぐるぐると堂々巡りしてる。
許せるのか?やり直せるのか?
学の上で腰を振ってる景子が浮ぶ。
俺に犯されて、イッてる景子が浮ぶ。
「クソっ!俺が悪いわけないだろ」
その時、俺はトラックのヘッドライトの中にいた。
即死だったようだ
真っ暗な中で、俺を呼ぶ声がする
「鈴木 勇人さ~ん」
あれ?おれ死んだんじゃないのか?
三途の川の渡し船の人かな?
「ここです。私が、鈴木勇人です。」
光の塊が近付いてきた。
白い下着が丸見えの透け透けワンピースを着た女性だ。
「えっ?スズキハヤトさんじゃないの?」
「よく間違えられるんですよ、ユウトです。スズキユウト」
「え~~~~~っ やっちゃったあ。
そうよね、60歳には見えないし。
リンダ困っちゃう」
「何がお困りで?」
「えっと~ ユウトっちは、まだ死ぬ予定じゃなくて~、ハヤトっちが死ぬことになってたんだけど、ちょっとした手違いで………
えっと~」
「おいおい。そうか。俺はまだ死ぬはずじゃ無かったんだ。」
「はい、そうなりますです。」
「で、どうしてくれるの?リンダ!アンタ神様だろ。生き返らせてくれるのか?」
「いや、え~ その~
私は天使で~
神様と相談してきます。
ごめんなさ~い」
光りがあっという間に遠ざかって、あたりはまた真っ暗になった。
しばらくして、リンダが戻ってきた。
「ユウトさんは、天国に行くか異世界転生の二択の権利があります。
どちらにしますか?」
「おいおい。リンダ!生き返らせてくれるんじゃないのかよ」
「それじゃあ三択になるじゃないですか。ここはあくまでも二択です。」
「ちょっと待てよコラ!
手違いで殺しておいて、生き返らせられないのかよ」
「だって、ユウトさんの体もうグチャグチャですよ。これで生き返ったら気持ち悪がられますよ。
ぎりぎりがんばっても植物人間で復活してそのまま死ぬまでですよ。」
「お前、責任取れよ!」
「だから、二択を提示したんですよ。」
「天国は普通に死んでも行ける所だろ、全然お得感が無いな」
「イエイエ。一応ユウトさんは、トラックの前に飛び出した自殺者ですから。自殺者は通常地獄行です。
そこを神のお慈悲で天国にしたんですよ」
「天国ってどんな所なんだ?
『酒は美味いしネエチャンは綺麗だ』って聞いたことがあるけど」
「それは、間違った認識よ。
痛みも苦しみも無い精神体になって、何も無い所を漂うだけよ。
そしていつか無になるのよ」
「天国ちっとも面白くないじゃないか。
手違いで殺したのは、そっちだろ!なんか納得いかないなぁ」
「異世界転生はどうですか?
剣と魔法の世界ですよ。
魔物も居て面白いですよ。」
「おいおい、そんな所じゃ、俺なんか速攻でまた死ぬんじゃねえか?」
「そこは、特典の特殊能力をお付けしますから、そこを上手く使っていただいて、第二の人生を楽しんで下さい。」
「待て待て。これまでの記憶は持ったままでも良いのか?」
「知らない方が幸せってこともありますが、お望みなら記憶も残せます。」
「俺も魔法が使えるようになるのか?」
「覚えて練習すればイケます」
「勇者になって魔王を退治とかの縛りはあるか?
できれば、のんびり生きたいが」
「縛りはありません。
のんびりでもダラダラでもウハウハでも自由です」
「さっきの特典ってなんだ?」
「それは、行ってみてのお楽しみですよ。
じゃあ。いってらっしゃ~い」
天使のリンダが手を振ると、俺は銀河の中を飛んでいた。
あのおっちょこちょい天使。俺が行くって言って無いのに、飛ばしやがった。
まぁでも、景子とやり直せそうもないし、天国もつまらなそうだ。
異世界でのんびりするかな
ある星の上空で意識が遠くなった。
次に目を覚ますと、異世界だろうなぁ。
「あっ うっ ひっ」
その苦しげな声に驚き、俺は、慌てて寝室に飛び込んだ。
しかし、そこでの光景は、景子と俺の友達の学が裸で行為の最中だった。
「お前ら!」
「あわわわ 勇人!
これは、違うんだ。」
「あっ!勇人!お帰り。
何かシラケちゃったね学」
景子はそう言うと、またがっていた学の上から降りて、シーツで体を覆った。
学は、ベットの周りに散らばってる自分の服をかき集めながら、俺の脇をすり抜けて
「ごめん、勇人
未遂だから、さきっぽだけだから………。
またな」
とだけ言って、玄関の方に逃げて行った。
「なんで、なんでなんだよ!」
「アンタが、悪いのよ勇人!」
「浮気したのはお前だろ、なんで俺のせいなんだ。
いつから学とはこうなったんだ」
「勇人がこの前私を抱いたのはいつ?
わたし、ずっと待ってたのに。
いつもいつも『疲れてるから』って全然かまってくれないじゃない。
学はたまたま、あなたに会いに遊びに来たのよ。
私、彼の汗の匂い嗅いだら堪らなくなって、私から誘ったのよ。
学は最初嫌がってたわ、でも私がお願いしたのよ。
どう?わかった!
勇人のバカ!」
「わかったよ。淫乱!
そんなにしたかったなら、ヤッテやるよ!」
俺は服を脱ぎ捨て、景子の纒ってるシーツを剥ぎ取った。
愛し合うのじゃあなく、景子を自分の好きに犯した。
まだ余韻でヒクヒクしてる景子の秘部からは、俺の白濁が流れ出ている。
そんな景子をほったらかして、俺は服を着て外に出た。
ふらふらと歩いていて、吸い込まれるように居酒屋に入った。
ツマミも取らずに日本酒をあおっていると、直ぐに酔いが回ってきた。
五合位呑んだ頃
「兄ちゃん、そんな飲み方は良くないぜ、俺で良かったら、話くらい聞いてやろうか?」
中年のおっさんが話し掛けてきた。
「うるせー、俺に構うんじゃねぇ」
俺がおっさんの胸ぐらを掴むと、おっさんの連れらしい男が、俺を押さえつけた。
「お前!いい加減にしろよ。人が親切に言ってるのによぉ」
「何が親切にだぁ?親切に友だちの彼女を抱くのかよ!」
「お客様、悪いが帰ってくれるか、アンタ酔い過ぎだよ。言ってる事もめちゃくちゃだ。
勘定はいいから。」
店主っぽい人に追い出された。
酔もあるが、思考もぐるぐると堂々巡りしてる。
許せるのか?やり直せるのか?
学の上で腰を振ってる景子が浮ぶ。
俺に犯されて、イッてる景子が浮ぶ。
「クソっ!俺が悪いわけないだろ」
その時、俺はトラックのヘッドライトの中にいた。
即死だったようだ
真っ暗な中で、俺を呼ぶ声がする
「鈴木 勇人さ~ん」
あれ?おれ死んだんじゃないのか?
三途の川の渡し船の人かな?
「ここです。私が、鈴木勇人です。」
光の塊が近付いてきた。
白い下着が丸見えの透け透けワンピースを着た女性だ。
「えっ?スズキハヤトさんじゃないの?」
「よく間違えられるんですよ、ユウトです。スズキユウト」
「え~~~~~っ やっちゃったあ。
そうよね、60歳には見えないし。
リンダ困っちゃう」
「何がお困りで?」
「えっと~ ユウトっちは、まだ死ぬ予定じゃなくて~、ハヤトっちが死ぬことになってたんだけど、ちょっとした手違いで………
えっと~」
「おいおい。そうか。俺はまだ死ぬはずじゃ無かったんだ。」
「はい、そうなりますです。」
「で、どうしてくれるの?リンダ!アンタ神様だろ。生き返らせてくれるのか?」
「いや、え~ その~
私は天使で~
神様と相談してきます。
ごめんなさ~い」
光りがあっという間に遠ざかって、あたりはまた真っ暗になった。
しばらくして、リンダが戻ってきた。
「ユウトさんは、天国に行くか異世界転生の二択の権利があります。
どちらにしますか?」
「おいおい。リンダ!生き返らせてくれるんじゃないのかよ」
「それじゃあ三択になるじゃないですか。ここはあくまでも二択です。」
「ちょっと待てよコラ!
手違いで殺しておいて、生き返らせられないのかよ」
「だって、ユウトさんの体もうグチャグチャですよ。これで生き返ったら気持ち悪がられますよ。
ぎりぎりがんばっても植物人間で復活してそのまま死ぬまでですよ。」
「お前、責任取れよ!」
「だから、二択を提示したんですよ。」
「天国は普通に死んでも行ける所だろ、全然お得感が無いな」
「イエイエ。一応ユウトさんは、トラックの前に飛び出した自殺者ですから。自殺者は通常地獄行です。
そこを神のお慈悲で天国にしたんですよ」
「天国ってどんな所なんだ?
『酒は美味いしネエチャンは綺麗だ』って聞いたことがあるけど」
「それは、間違った認識よ。
痛みも苦しみも無い精神体になって、何も無い所を漂うだけよ。
そしていつか無になるのよ」
「天国ちっとも面白くないじゃないか。
手違いで殺したのは、そっちだろ!なんか納得いかないなぁ」
「異世界転生はどうですか?
剣と魔法の世界ですよ。
魔物も居て面白いですよ。」
「おいおい、そんな所じゃ、俺なんか速攻でまた死ぬんじゃねえか?」
「そこは、特典の特殊能力をお付けしますから、そこを上手く使っていただいて、第二の人生を楽しんで下さい。」
「待て待て。これまでの記憶は持ったままでも良いのか?」
「知らない方が幸せってこともありますが、お望みなら記憶も残せます。」
「俺も魔法が使えるようになるのか?」
「覚えて練習すればイケます」
「勇者になって魔王を退治とかの縛りはあるか?
できれば、のんびり生きたいが」
「縛りはありません。
のんびりでもダラダラでもウハウハでも自由です」
「さっきの特典ってなんだ?」
「それは、行ってみてのお楽しみですよ。
じゃあ。いってらっしゃ~い」
天使のリンダが手を振ると、俺は銀河の中を飛んでいた。
あのおっちょこちょい天使。俺が行くって言って無いのに、飛ばしやがった。
まぁでも、景子とやり直せそうもないし、天国もつまらなそうだ。
異世界でのんびりするかな
ある星の上空で意識が遠くなった。
次に目を覚ますと、異世界だろうなぁ。
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