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僕の妹は天使〜カイル視点〜

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僕の妹は天使だ。

母上とそっくりの金髪に僕たちと同じ緋色の目。

友人は『あんなわがまま王女のどこが天使だ』って騒ぐけど僕はわがままなシャルも可愛いと思う。

僕たち王族は5歳を迎えたら王族にふさわしい教育を受けることになっている。

僕も皇太子教育を受けているがとても厳しく大変だ。

シャルだってもうすぐ皇女としての教育が始まる。

始まってしまえば可愛いシャルは泣いちゃうんじゃないかと心配だけど。

あいつらは好き勝手言うけど、今のわがままなんて可愛いものだ。

…そのうちわがままさえ言えないように教育されてしまうのだから。

僕は腕の中でプルプルとしているシャルを堪能する。

今までわがままで羞恥の欠片もなかった妹だがやっと羞恥心というものが芽生えたらしい。

兄としては嬉しい限りだ。

父上である皇帝もシャルを可愛がっているのでたまに僕と取り合いになる。

とにかくシャルはそのくらい可愛いのだ。

膝の上に乗せお菓子を食べさせる。わがままなシャルもいいけど真っ赤になって慌てるシャルも可愛い。

母上はシャルが生まれてすぐに亡くなったし、僕達もそれなりに忙しくてなかなか構えないからわがままを言うのは悲しいからじゃないかって考えてる。

なので僕はいつも速攻で勉強を終わらせ常にシャルを猫可愛がりしてるのである。

本当に僕の妹は可愛い。

それはもう目に入れても痛くないくらいには。

…しかしシャルよ。「きらきらいけめんすまいる」とはなんだい?お兄ちゃんには分からないよ
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