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44 取り戻したいもの
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クルーラが噴水へと落ちたため、階下の庭園では大騒ぎになっているようだった。
しかし現れたレイナルトは気にした様子もなく、座り込んでいるミスティナの前に跪く。
「ティナ、怪我は? 痛いところはあるのか?」
「ないわ。レイが守ってくれたから……」
ミスティナは先ほど休憩室で、彼から手を握られたり頬を撫でられたり、髪に口づけられた事情に思い当たった。
「あなたが休憩室で私に触れてきたのは、魔術防壁を施してたからなのね」
「いや、それは別に触れなくてもできる」
「えっ」
「かわいい君に、お返しをしただけだ」
レイナルトは不敵な笑みを浮かべた。
「俺のグラスに安眠薬を仕込んだだろう」
「! 安眠薬を入れているとわかって飲んだの!?」
「ティナから渡されて飲まないなんて、ありえないからな」
レイナルトはつらつらと受け答えしながら、ミスティナに目立った怪我がないか確認している。
「でも……眠くなさそうに見えるけれど」
「眠いに決まってるだろう。意識がぶつ切れそうだ」
そうは見えないが、レイナルトは平然とした様子でミスティナの手を握った。
「だが寝る前に確認する必要がある。君は俺に安眠薬を仕込んで、あの女をバルコニーに呼び出し……なぜ自分を殺させようとした?」
レイナルトの真剣な瞳には、ミスティナが映っている。
「俺の想いに偽りはない。君を守りたい」
ミスティナは胸を突かれたように言葉を失った。
「どうかひとりで抱え込まず、俺を信じてほしい」
「レイ……」
ミスティナは彼に対する自分の想いを説明しようとしたが、うまく言葉にならない。
その代わりに、誰にも打ち明けるつもりのなかったことを口にした。
「ガーデンパーティーで聞いた、吟遊詩人の歌を覚えている?」
それは薬術師だったミスティナの前世を歌ったものだった。
彼女は惚れ薬で心を奪われている相手のために回帰を繰り返し、歴史を塗り替え続けた。
そうして彼を英雄にする。
「あの歌と同じ……今の私は回帰薬を飲んでいるの」
回帰薬で回帰を行うには、ふたつの代償があった。
ひとつは魂が傷つくこと。
ミスティナは前世で英雄のために尽くし、彼の望む結末を出すまで回帰を繰り返している。
そのため前世から回帰を繰り返している魂が、これ以上持たないこともわかっていた。
(だけどレイと会う直前程度の回帰なら……私の魂でも耐えられる)
ふたつめの代償は回帰薬を飲んだ後、他者から命を奪われなければならないことだ。
ミスティナはクルーラに、その役目を負ってもらおうと考えていた。
「回帰薬を飲んだ? なぜティナが回帰をする必要がある」
「レイは、あの小瓶の中身を……純粋な惚れ薬を飲んだでしょう?」
ミスティナはレイナルトに尽くされるたび、惚れ薬のことを思い出した。
彼が飲んだ証拠はない。
しかしどちらであっても、危険な惚れ薬の所在がわからないまま、放置するわけにはいかなかった。
「私はあなたの心を惚れ薬に蝕まれているのなら、どうしても取り戻したいの」
それは惚れ薬に支配された苦しみを知る、ミスティナの悲願だった。
解毒薬は作れない。
しかしあの吟遊詩人の前世の歌を聞いて回帰することを思いつき、ミスティナは材料の緋色の花を摘んだ。
「私があの隠し書庫で惚れ薬を生み出さなければ、レイはあの小瓶の中身を飲むこともなかったわ。だからあの直前に回帰して、作らなければいいだけ」
(そうすれば、この時代に純粋な惚れ薬は生み出されない)
レイナルトに大切にされる日々は幸せだった。
だがミスティナはクルーラのように、人の心を奪ってまでその幸福を手に入れようと考えたりしない。
前世で知ったあの呪いのような苦しみを無くしたい一心だった。
「君はアランの治療薬だけではなく、俺のためにもなにかの薬を必死になって作ろうとしていたが……。それは俺を純粋な惚れ薬から解放するための薬だったのか?」
「……そうよ。だからレイ、お願い。回帰の条件を整えるために、あなたがクルーラの代わりに私のことを――」
その続きを封じるように、レイナルトはミスティナへ唇を重ねる。
ミスティナはあっけにとられ、されるがままになっていた。
ふたりのシルエットが離れると、レイナルトは目の前にいるミスティナを見つめてにやりとする。
「またひとりで無理をしたな?」
「だ、だって、誰にも知られるわけにはいかなかったの! 誰にも……レイにも惚れ薬を作った罪を背負わせるなんて」
「罪も含めて君がほしい」
レイナルトはなにかを伝えるように、もう一度口づけを落とした。
「すまなかった。ティナがそこまで思いつめていることに気づけなくて……婚約者失格かもしれないが、チャンスをくれないか?」
レイナルトは胸元にしまい込んでいた、見覚えのある小瓶を取り出す。
中には薄紅色の液体がたゆたっていた。
ミスティナは驚きのあまり、目を丸くする。
「それ、私が幼いころ買ったアンティーク風の小瓶……? って、それは私が隠し書庫でつくった惚れ薬!?」
「まさかこれが純粋な惚れ薬だとはな。ティナはなんでも作ると思ったが、この薬の正体を明かさなかったのはそのためか」
「そうよ! 純粋な惚れ薬を作れるなんて、誰にも知られるつもりはなかったの。だけどレイ、飲まずにずっと持ち歩いていたの?」
「ああ。あのときのティナは自死でも選びそうな顔をしていただろう。この小瓶の中身が毒物かまでは判断できなかったから、念のため預かっておいた。やっと会えたというのに、君を失うわけにいかなかいからな」
レイナルトは小瓶を空に放り投げる。
バルコニーから飛び出したそれは彼の魔術に包まれ、青い炎をあげて燃え尽きた。
「これでわかってもらえるか? 俺は惚れ薬に支配されているわけではない」
ミスティナは驚きのあまり、しばらくの間呆然としていた。
そしてぽつりと思う。
(よかった)
紫色の瞳から、安堵の涙が溢れてくる。
しかしその顔には、心からの笑顔が浮かんでいた。
「レイの心を奪ってなくて、よかった……!」
レイナルトはミスティナの笑顔につられて微笑み、彼女の頭をやさしく撫でた。
「君は俺の心を、自分の命を賭けてまで守ろうとしてくれたんだな……。ありがとう」
「ふふ。だってレイのこと、大切だもの」
レイナルトはミスティナを抱きしめる。
しかし彼の心は奪われていない。
「俺はティナと今まで過ごした瞬間を失うつもりも、やり直すつもりもない。君がそうしてくれたように、俺も君を守る。だからもう、ひとりで抱え込まないでくれ」
ミスティナは鼻をすすりながら、小さく頷いた。
「……そうね。守ってもらうわ。だって私、レイの妻だもの!」
「ああ、君は俺の妻……ん? 俺たちはまだ結婚していないはずだが」
「そうだったわね……」
「な、なんだそのさみしそうな変化球は。俺の理性を試す気か」
「試さないわ。レイと一緒ならこれからずっと大丈夫だって信じてるもの」
ミスティナはレイナルトの引き締まった胸元に身体を寄せ、幸せそうに微笑む。
レイナルトは内なるなにかと戦うように硬直した。
「……ま、待て俺。かわいすぎてつらいのはわかるが待て、待てよ」
レイナルトが自分を戒める独り言を呟く中、ミスティナはドレスに忍ばせていた薬を取り出す。
「レイ、念のために目覚め薬を用意しておいたの。これで少しは目が覚めるはずよ」
「いや、もう平気だ。婚約者がかわいすぎて眠気もとんだ」
「えっ。レイにはてんこもりで安眠薬を盛ったのに!」
「だが目は覚めたのだからちょうどいいだろう。さぁ、ティナの願いが叶う瞬間に立ち合いに行くとするか」
レイナルトはミスティナを横抱きにすると、慌ただしいバルコニーの階下へ飛び降りた。
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しかし現れたレイナルトは気にした様子もなく、座り込んでいるミスティナの前に跪く。
「ティナ、怪我は? 痛いところはあるのか?」
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「あなたが休憩室で私に触れてきたのは、魔術防壁を施してたからなのね」
「いや、それは別に触れなくてもできる」
「えっ」
「かわいい君に、お返しをしただけだ」
レイナルトは不敵な笑みを浮かべた。
「俺のグラスに安眠薬を仕込んだだろう」
「! 安眠薬を入れているとわかって飲んだの!?」
「ティナから渡されて飲まないなんて、ありえないからな」
レイナルトはつらつらと受け答えしながら、ミスティナに目立った怪我がないか確認している。
「でも……眠くなさそうに見えるけれど」
「眠いに決まってるだろう。意識がぶつ切れそうだ」
そうは見えないが、レイナルトは平然とした様子でミスティナの手を握った。
「だが寝る前に確認する必要がある。君は俺に安眠薬を仕込んで、あの女をバルコニーに呼び出し……なぜ自分を殺させようとした?」
レイナルトの真剣な瞳には、ミスティナが映っている。
「俺の想いに偽りはない。君を守りたい」
ミスティナは胸を突かれたように言葉を失った。
「どうかひとりで抱え込まず、俺を信じてほしい」
「レイ……」
ミスティナは彼に対する自分の想いを説明しようとしたが、うまく言葉にならない。
その代わりに、誰にも打ち明けるつもりのなかったことを口にした。
「ガーデンパーティーで聞いた、吟遊詩人の歌を覚えている?」
それは薬術師だったミスティナの前世を歌ったものだった。
彼女は惚れ薬で心を奪われている相手のために回帰を繰り返し、歴史を塗り替え続けた。
そうして彼を英雄にする。
「あの歌と同じ……今の私は回帰薬を飲んでいるの」
回帰薬で回帰を行うには、ふたつの代償があった。
ひとつは魂が傷つくこと。
ミスティナは前世で英雄のために尽くし、彼の望む結末を出すまで回帰を繰り返している。
そのため前世から回帰を繰り返している魂が、これ以上持たないこともわかっていた。
(だけどレイと会う直前程度の回帰なら……私の魂でも耐えられる)
ふたつめの代償は回帰薬を飲んだ後、他者から命を奪われなければならないことだ。
ミスティナはクルーラに、その役目を負ってもらおうと考えていた。
「回帰薬を飲んだ? なぜティナが回帰をする必要がある」
「レイは、あの小瓶の中身を……純粋な惚れ薬を飲んだでしょう?」
ミスティナはレイナルトに尽くされるたび、惚れ薬のことを思い出した。
彼が飲んだ証拠はない。
しかしどちらであっても、危険な惚れ薬の所在がわからないまま、放置するわけにはいかなかった。
「私はあなたの心を惚れ薬に蝕まれているのなら、どうしても取り戻したいの」
それは惚れ薬に支配された苦しみを知る、ミスティナの悲願だった。
解毒薬は作れない。
しかしあの吟遊詩人の前世の歌を聞いて回帰することを思いつき、ミスティナは材料の緋色の花を摘んだ。
「私があの隠し書庫で惚れ薬を生み出さなければ、レイはあの小瓶の中身を飲むこともなかったわ。だからあの直前に回帰して、作らなければいいだけ」
(そうすれば、この時代に純粋な惚れ薬は生み出されない)
レイナルトに大切にされる日々は幸せだった。
だがミスティナはクルーラのように、人の心を奪ってまでその幸福を手に入れようと考えたりしない。
前世で知ったあの呪いのような苦しみを無くしたい一心だった。
「君はアランの治療薬だけではなく、俺のためにもなにかの薬を必死になって作ろうとしていたが……。それは俺を純粋な惚れ薬から解放するための薬だったのか?」
「……そうよ。だからレイ、お願い。回帰の条件を整えるために、あなたがクルーラの代わりに私のことを――」
その続きを封じるように、レイナルトはミスティナへ唇を重ねる。
ミスティナはあっけにとられ、されるがままになっていた。
ふたりのシルエットが離れると、レイナルトは目の前にいるミスティナを見つめてにやりとする。
「またひとりで無理をしたな?」
「だ、だって、誰にも知られるわけにはいかなかったの! 誰にも……レイにも惚れ薬を作った罪を背負わせるなんて」
「罪も含めて君がほしい」
レイナルトはなにかを伝えるように、もう一度口づけを落とした。
「すまなかった。ティナがそこまで思いつめていることに気づけなくて……婚約者失格かもしれないが、チャンスをくれないか?」
レイナルトは胸元にしまい込んでいた、見覚えのある小瓶を取り出す。
中には薄紅色の液体がたゆたっていた。
ミスティナは驚きのあまり、目を丸くする。
「それ、私が幼いころ買ったアンティーク風の小瓶……? って、それは私が隠し書庫でつくった惚れ薬!?」
「まさかこれが純粋な惚れ薬だとはな。ティナはなんでも作ると思ったが、この薬の正体を明かさなかったのはそのためか」
「そうよ! 純粋な惚れ薬を作れるなんて、誰にも知られるつもりはなかったの。だけどレイ、飲まずにずっと持ち歩いていたの?」
「ああ。あのときのティナは自死でも選びそうな顔をしていただろう。この小瓶の中身が毒物かまでは判断できなかったから、念のため預かっておいた。やっと会えたというのに、君を失うわけにいかなかいからな」
レイナルトは小瓶を空に放り投げる。
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「これでわかってもらえるか? 俺は惚れ薬に支配されているわけではない」
ミスティナは驚きのあまり、しばらくの間呆然としていた。
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(よかった)
紫色の瞳から、安堵の涙が溢れてくる。
しかしその顔には、心からの笑顔が浮かんでいた。
「レイの心を奪ってなくて、よかった……!」
レイナルトはミスティナの笑顔につられて微笑み、彼女の頭をやさしく撫でた。
「君は俺の心を、自分の命を賭けてまで守ろうとしてくれたんだな……。ありがとう」
「ふふ。だってレイのこと、大切だもの」
レイナルトはミスティナを抱きしめる。
しかし彼の心は奪われていない。
「俺はティナと今まで過ごした瞬間を失うつもりも、やり直すつもりもない。君がそうしてくれたように、俺も君を守る。だからもう、ひとりで抱え込まないでくれ」
ミスティナは鼻をすすりながら、小さく頷いた。
「……そうね。守ってもらうわ。だって私、レイの妻だもの!」
「ああ、君は俺の妻……ん? 俺たちはまだ結婚していないはずだが」
「そうだったわね……」
「な、なんだそのさみしそうな変化球は。俺の理性を試す気か」
「試さないわ。レイと一緒ならこれからずっと大丈夫だって信じてるもの」
ミスティナはレイナルトの引き締まった胸元に身体を寄せ、幸せそうに微笑む。
レイナルトは内なるなにかと戦うように硬直した。
「……ま、待て俺。かわいすぎてつらいのはわかるが待て、待てよ」
レイナルトが自分を戒める独り言を呟く中、ミスティナはドレスに忍ばせていた薬を取り出す。
「レイ、念のために目覚め薬を用意しておいたの。これで少しは目が覚めるはずよ」
「いや、もう平気だ。婚約者がかわいすぎて眠気もとんだ」
「えっ。レイにはてんこもりで安眠薬を盛ったのに!」
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