16 / 30
16・ごめんなさい
しおりを挟む
私は仰向けになり、四角い枠の付いた照明のぶら下がる天井を見上げていた。
ここは、どこ?
お母さんと住んでいた家じゃない。
「うみ」
見ると、私の横には冬霧があぐらをかいて座っている。
そうしてここが、自分がおばあちゃんの家に来てから使っている、いつもの布団の中だと気づいた。
「冬霧、私……」
身体を起こそうとしたけれど、疲労感が強くてうまく動けない。
そうして、ワンちゃんの感情にのまれて倒れた私を、冬霧が家まで連れて来てくれるまでの顛末を思い出した。
「どうして冬霧がいたの?」
「暇なのにワンが連れて行ってくれないなら、うみのあとをつけることにしたんだ」
それで、ワンちゃんの重い心に耐えられず倒れた私の異変に気付いて飛び出してきてくれたんだ。
あのときの心境を思い出すとぞわぞわ恐怖が這い上がって来て、身震いする。
「冬霧、びっくりしたよね」
「うん。しっぽ出た」
慌てながらも駆け寄ってきてくれる冬霧を想像して、そんな気分じゃないのに、少し笑ってしまう。
「来てくれてありがとう」
「いいよ。今はゆっくり休んで」
冬霧の心配を無視してこんな結果になったのに、私が咎められることもない。
「心配かけて、ごめんなさい」
「だいじょうぶだよ」
冬霧は私の額に張り付いた前髪が目に入らないように、撫でながら横に流してくれた。
「うみが困っていたら、俺は行くから」
返事をしようとしたけれど、代わりに訳の分からない涙が出てくる。
小さいころの自分に戻った気がして、恥ずかしくなった。
「冬霧、私のお母さんみたい」
「そう?」
「そうだよ。いつも私のこと心配ばかりして」
かすれた声でそのまま、お母さんにずっと言えなかった言葉がこぼれる。
「ごめんなさい。私、おかしいの」
「うみが?」
「冬霧も知ってるよ。私、あやかしの気持ちが入ってくるから」
そのまま話し続ける。
幼稚園に通っていたときだった。
私に突然、怒りに満ちたあやかしの心が飛び込んできたのだと思う。
いつもおとなしいとみんなに思われていた私は突然、強烈な憤りに憑りつかれて獣のような奇声を上げた。
私はあっけにとられている周りの子たちに罵声を浴びせて、とびかかって、引っかきまわして みんなの悲鳴を聞きながら失神した。
目が覚めたときは家にいて。
私はそのまま、幼稚園にいくのをやめた。
原因はあやかしだったけれど、それは私とお母さんにしかわからなかったから。
それでもあやかしの心が流れてくるときの衝動は、小学生に上がるころから少しマシになっていて、たまに叫んだり、怒りだしたり、泣いたりする、周りから見たらかなり情緒不安定な子だったとは思うけれど、突然危害を加えるようなことは無くなった。
中学生になったら、あやかしの心に翻弄されることも少なくなってきたけれど、自分が人と違うんだと思うたびに、それが暴かれたらどうなるのかわからない不確定さが憂鬱で、友達と呼べるような相手を作ることも避けていた。
仲良しなのは、お母さんだけ。
だから隠していたって、わかる。
夜、私がふと目を覚ますと、何度泣いていたか。
私がおかしいから、お母さんは自分を責めている。
だけど謝ったらそれが事実になってしまう気がして、私はなにも知らないふりをした。
でも何度も謝ろうとしたのは本当で。
結局、謝るどころか会えなくなってしまって。
だからワンちゃんが望むなら、メイちゃんに会って欲しかった。
ワンちゃんはきっとメイちゃんの元気な顔を見るだけでも安心するだろうし、もしかしたらまた一緒に過ごせる可能性が、ほんの少しでもあるのかもって思ったけど。
家族が引っ越したことを知ったあと、ワンちゃんの心に触れたからよくわかる。
覚悟していたはずなのに……。
「ワンちゃんをあんなに傷つけたのは、私が余計なことしたからだね。ひどいこと……しちゃった」
一言も口を挟まず、じっと聞いてくれた冬霧の感情は、相変わらず流れ込んでこない。
その代わり、頭の上についている二対の耳が動いた。
「それだけじゃないよ。ね、ワン」
冬霧が振り返ると、隣の和室のふすまが少し開いていて、そこからワンちゃんの顔がおそるおそる覗いている。
目が合うとワンちゃんはふすまの陰に隠れてしまった。
私の胸が、申し訳なさでぎゅっと縮まる。
「ワンちゃん、ごめんね。私が勝手な考えで動いて、あんな気持ちにさせてしまって」
ふすまの裏側はしんとしていたが、突然ぱっと開く。
そこからワンちゃんが駆け寄ってきたかと思うと、私の寝ているかけ布団の上にわっとおおいかぶさった。
「うみ、ごめん! ぼくの、ぼくのせいでこんなに弱ってしまって。嫌なことも思い出させてしまって……!」
全身から溢れるように泣きつかれて、私はどうすればいいのかわからなくなる。
「ワンちゃん……」
「うみのおかげなんだ! ぼく、弱虫だから言い訳して、ひとりじゃ絶対行けなかった。だけどうみがぼくにチャンスをくれたんだ。それにぼくは心配されることなんてない! うみは倒れたけど、ぼくは大泣きできるくらい、元気なんだ!」
ワンちゃんは涙でくしゃくしゃに濡れた顔のまま私を覗き込む。
「ぼくは、うみを嘘つきにしないよ」
「……え?」
「忘れてないよ、ぼく。メイに会うのが怖くて弱気になっているとき、うみがぼくなら乗り越えられるって信じてくれたこと」
ワンちゃんは白い頬を真っ赤にして、大きな赤い目からボロボロと涙がこぼしながら、必死に訴えてきた。
「今はつらいけど、だいじょうぶだよ。だってうみがそう言ってたからな!」
泣き笑いする声に合わせて動く長いうさぎの耳を、私はそっと撫でる。
「ワンちゃん、ありがとう」
一番つらいのに、私を励ましてくれて。
そうして元気にしてもらった私の心の一部が、ワンちゃんにも流れ込んで、少しでも力になったらいいのに。
ワンちゃんの後ろに座っている冬霧が、私たちを見て静かにほほ笑んだ。
ここは、どこ?
お母さんと住んでいた家じゃない。
「うみ」
見ると、私の横には冬霧があぐらをかいて座っている。
そうしてここが、自分がおばあちゃんの家に来てから使っている、いつもの布団の中だと気づいた。
「冬霧、私……」
身体を起こそうとしたけれど、疲労感が強くてうまく動けない。
そうして、ワンちゃんの感情にのまれて倒れた私を、冬霧が家まで連れて来てくれるまでの顛末を思い出した。
「どうして冬霧がいたの?」
「暇なのにワンが連れて行ってくれないなら、うみのあとをつけることにしたんだ」
それで、ワンちゃんの重い心に耐えられず倒れた私の異変に気付いて飛び出してきてくれたんだ。
あのときの心境を思い出すとぞわぞわ恐怖が這い上がって来て、身震いする。
「冬霧、びっくりしたよね」
「うん。しっぽ出た」
慌てながらも駆け寄ってきてくれる冬霧を想像して、そんな気分じゃないのに、少し笑ってしまう。
「来てくれてありがとう」
「いいよ。今はゆっくり休んで」
冬霧の心配を無視してこんな結果になったのに、私が咎められることもない。
「心配かけて、ごめんなさい」
「だいじょうぶだよ」
冬霧は私の額に張り付いた前髪が目に入らないように、撫でながら横に流してくれた。
「うみが困っていたら、俺は行くから」
返事をしようとしたけれど、代わりに訳の分からない涙が出てくる。
小さいころの自分に戻った気がして、恥ずかしくなった。
「冬霧、私のお母さんみたい」
「そう?」
「そうだよ。いつも私のこと心配ばかりして」
かすれた声でそのまま、お母さんにずっと言えなかった言葉がこぼれる。
「ごめんなさい。私、おかしいの」
「うみが?」
「冬霧も知ってるよ。私、あやかしの気持ちが入ってくるから」
そのまま話し続ける。
幼稚園に通っていたときだった。
私に突然、怒りに満ちたあやかしの心が飛び込んできたのだと思う。
いつもおとなしいとみんなに思われていた私は突然、強烈な憤りに憑りつかれて獣のような奇声を上げた。
私はあっけにとられている周りの子たちに罵声を浴びせて、とびかかって、引っかきまわして みんなの悲鳴を聞きながら失神した。
目が覚めたときは家にいて。
私はそのまま、幼稚園にいくのをやめた。
原因はあやかしだったけれど、それは私とお母さんにしかわからなかったから。
それでもあやかしの心が流れてくるときの衝動は、小学生に上がるころから少しマシになっていて、たまに叫んだり、怒りだしたり、泣いたりする、周りから見たらかなり情緒不安定な子だったとは思うけれど、突然危害を加えるようなことは無くなった。
中学生になったら、あやかしの心に翻弄されることも少なくなってきたけれど、自分が人と違うんだと思うたびに、それが暴かれたらどうなるのかわからない不確定さが憂鬱で、友達と呼べるような相手を作ることも避けていた。
仲良しなのは、お母さんだけ。
だから隠していたって、わかる。
夜、私がふと目を覚ますと、何度泣いていたか。
私がおかしいから、お母さんは自分を責めている。
だけど謝ったらそれが事実になってしまう気がして、私はなにも知らないふりをした。
でも何度も謝ろうとしたのは本当で。
結局、謝るどころか会えなくなってしまって。
だからワンちゃんが望むなら、メイちゃんに会って欲しかった。
ワンちゃんはきっとメイちゃんの元気な顔を見るだけでも安心するだろうし、もしかしたらまた一緒に過ごせる可能性が、ほんの少しでもあるのかもって思ったけど。
家族が引っ越したことを知ったあと、ワンちゃんの心に触れたからよくわかる。
覚悟していたはずなのに……。
「ワンちゃんをあんなに傷つけたのは、私が余計なことしたからだね。ひどいこと……しちゃった」
一言も口を挟まず、じっと聞いてくれた冬霧の感情は、相変わらず流れ込んでこない。
その代わり、頭の上についている二対の耳が動いた。
「それだけじゃないよ。ね、ワン」
冬霧が振り返ると、隣の和室のふすまが少し開いていて、そこからワンちゃんの顔がおそるおそる覗いている。
目が合うとワンちゃんはふすまの陰に隠れてしまった。
私の胸が、申し訳なさでぎゅっと縮まる。
「ワンちゃん、ごめんね。私が勝手な考えで動いて、あんな気持ちにさせてしまって」
ふすまの裏側はしんとしていたが、突然ぱっと開く。
そこからワンちゃんが駆け寄ってきたかと思うと、私の寝ているかけ布団の上にわっとおおいかぶさった。
「うみ、ごめん! ぼくの、ぼくのせいでこんなに弱ってしまって。嫌なことも思い出させてしまって……!」
全身から溢れるように泣きつかれて、私はどうすればいいのかわからなくなる。
「ワンちゃん……」
「うみのおかげなんだ! ぼく、弱虫だから言い訳して、ひとりじゃ絶対行けなかった。だけどうみがぼくにチャンスをくれたんだ。それにぼくは心配されることなんてない! うみは倒れたけど、ぼくは大泣きできるくらい、元気なんだ!」
ワンちゃんは涙でくしゃくしゃに濡れた顔のまま私を覗き込む。
「ぼくは、うみを嘘つきにしないよ」
「……え?」
「忘れてないよ、ぼく。メイに会うのが怖くて弱気になっているとき、うみがぼくなら乗り越えられるって信じてくれたこと」
ワンちゃんは白い頬を真っ赤にして、大きな赤い目からボロボロと涙がこぼしながら、必死に訴えてきた。
「今はつらいけど、だいじょうぶだよ。だってうみがそう言ってたからな!」
泣き笑いする声に合わせて動く長いうさぎの耳を、私はそっと撫でる。
「ワンちゃん、ありがとう」
一番つらいのに、私を励ましてくれて。
そうして元気にしてもらった私の心の一部が、ワンちゃんにも流れ込んで、少しでも力になったらいいのに。
ワンちゃんの後ろに座っている冬霧が、私たちを見て静かにほほ笑んだ。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
闇に堕つとも君を愛す
咲屋安希
キャラ文芸
『とらわれの華は恋にひらく』の第三部、最終話です。
正体不明の敵『滅亡の魔物』に御乙神一族は追い詰められていき、とうとう半数にまで数を減らしてしまった。若き宗主、御乙神輝は生き残った者達を集め、最後の作戦を伝え準備に入る。
千早は明に、御乙神一族への恨みを捨て輝に協力してほしいと頼む。未来は莫大な力を持つ神刀・星覇の使い手である明の、心ひとつにかかっていると先代宗主・輝明も遺書に書き残していた。
けれど明は了承しない。けれど内心では、愛する母親を殺された恨みと、自分を親身になって育ててくれた御乙神一族の人々への親愛に板ばさみになり苦悩していた。
そして明は千早を突き放す。それは千早を大切に思うゆえの行動だったが、明に想いを寄せる千早は傷つく。
そんな二人の様子に気付き、輝はある決断を下す。理屈としては正しい行動だったが、輝にとっては、つらく苦しい決断だった。
鎮魂の絵師
霞花怜
キャラ文芸
絵師・栄松斎長喜は、蔦屋重三郎が営む耕書堂に居住する絵師だ。ある春の日に、斎藤十郎兵衛と名乗る男が連れてきた「喜乃」という名の少女とで出会う。五歳の娘とは思えぬ美貌を持ちながら、周囲の人間に異常な敵愾心を抱く喜乃に興味を引かれる。耕書堂に居住で丁稚を始めた喜乃に懐かれ、共に過ごすようになる。長喜の真似をして絵を描き始めた喜乃に、自分の師匠である鳥山石燕を紹介する長喜。石燕の暮らす吾柳庵には、二人の妖怪が居住し、石燕の世話をしていた。妖怪とも仲良くなり、石燕の指導の下、絵の才覚を現していく喜乃。「絵師にはしてやれねぇ」という蔦重の真意がわからぬまま、喜乃を見守り続ける。ある日、喜乃にずっとついて回る黒い影に気が付いて、嫌な予感を覚える長喜。どう考えても訳ありな身の上である喜乃を気に掛ける長喜に「深入りするな」と忠言する京伝。様々な人々に囲まれながらも、どこか独りぼっちな喜乃を長喜は放っておけなかった。娘を育てるような気持で喜乃に接する長喜だが、師匠の石燕もまた、孫に接するように喜乃に接する。そんなある日、石燕から「俺の似絵を描いてくれ」と頼まれる。長喜が書いた似絵は、魂を冥府に誘う道標になる。それを知る石燕からの依頼であった。
【カクヨム・小説家になろう・アルファポリスに同作品掲載中】
※各話の最後に小噺を載せているのはアルファポリスさんだけです。(カクヨムは第1章だけ載ってますが需要ないのでやめました)
鬼の御宿の嫁入り狐
梅野小吹
キャラ文芸
▼2025.2月 書籍 第2巻発売中!
【第6回キャラ文芸大賞/あやかし賞 受賞作】
鬼の一族が棲まう隠れ里には、三つの尾を持つ妖狐の少女が暮らしている。
彼女──縁(より)は、腹部に火傷を負った状態で倒れているところを旅籠屋の次男・琥珀(こはく)によって助けられ、彼が縁を「自分の嫁にする」と宣言したことがきっかけで、羅刹と呼ばれる鬼の一家と共に暮らすようになった。
優しい一家に愛されてすくすくと大きくなった彼女は、天真爛漫な愛らしい乙女へと成長したものの、年頃になるにつれて共に育った琥珀や家族との種族差に疎外感を覚えるようになっていく。
「私だけ、どうして、鬼じゃないんだろう……」
劣等感を抱き、自分が鬼の家族にとって本当に必要な存在なのかと不安を覚える縁。
そんな憂いを抱える中、彼女の元に現れたのは、縁を〝花嫁〟と呼ぶ美しい妖狐の青年で……?
育ててくれた鬼の家族。
自分と同じ妖狐の一族。
腹部に残る火傷痕。
人々が語る『狐の嫁入り』──。
空の隙間から雨が降る時、小さな体に傷を宿して、鬼に嫁入りした少女の話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
乙女フラッグ!
月芝
キャラ文芸
いにしえから妖らに伝わる調停の儀・旗合戦。
それがじつに三百年ぶりに開催されることになった。
ご先祖さまのやらかしのせいで、これに参加させられるハメになる女子高生のヒロイン。
拒否権はなく、わけがわからないうちに渦中へと放り込まれる。
しかしこの旗合戦の内容というのが、とにかく奇天烈で超過激だった!
日常が裏返り、常識は霧散し、わりと平穏だった高校生活が一変する。
凍りつく刻、消える生徒たち、襲い来る化生の者ども、立ちはだかるライバル、ナゾの青年の介入……
敵味方が入り乱れては火花を散らし、水面下でも様々な思惑が交差する。
そのうちにヒロインの身にも変化が起こったりして、さぁ大変!
現代版・お伽活劇、ここに開幕です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
俺の知らない大和撫子
葉泉 大和
キャラ文芸
松城高校二年三組に在籍する諏訪悠陽は、隣の席にいる更科茉莉のことを何も知らない。
何故なら、彼女は今年の四月に松城高校に転入して来たからだ。
長く綺麗な黒髪で、まるで大和撫子が現代に飛び出したような容姿をしている茉莉は、その美貌も重なって、瞬く間に学校中の人気者になった。
そんな彼女のせいで、悠陽の周りは騒がしくなってしまい、平穏な学校生活を送ることが出来なくなっていた。
しかし、茉莉が松城高校に転入してから三週間ほどが経った頃、あることをきっかけに、悠陽は茉莉の秘密を知ってしまう。
その秘密は、大和撫子のようなお淑やかな彼女からは想像が出来ないもので、彼女の与えるイメージとは全くかけ離れたものだった。
そして、その秘密のせいで更に悠陽は厄介事に巻き込まれることになり……?
(※こちらの作品は小説家になろう様にて同時連載をしております)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
汐埼ゆたか
キャラ文芸
准教授の藤波怜(ふじなみ れい)が一人静かに暮らす一軒家。
そこに迷い猫のように住み着いた女の子。
名前はミネ。
どこから来たのか分からない彼女は、“女性”と呼ぶにはあどけなく、“少女”と呼ぶには美しい
ゆるりと始まった二人暮らし。
クールなのに優しい怜と天然で素直なミネ。
そんな二人の間に、目には見えない特別な何かが、静かに、穏やかに降り積もっていくのだった。
*****
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
※他サイト掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる