屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

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第九部『天涯地角なれど、緊密なる心』

一章-6

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   6

 メイオール村にある天竜族の神殿では、王都から来た巡礼者に対して、瑠胡が説法を行っていた。


「――そこに流れる川、海岸から広がる海、木々の生い茂る山々、そういったものに宿り、護っていく神々がおられる。強い信仰を持てとは言わぬ。しかし、そこに神がおられることを、意識するところから始めると良い。さすれば、おのずと自らの行いも正されよう」


 五分程度の説法を終えた瑠胡は、巡礼者が去ってから、無人となった一階へと降りた。
 今まで巡礼者への案内をしていたセラが、瑠胡に一礼をした。


「瑠胡姫様、お疲れ様で御座いました」


「……ありがとう、セラ。本当に、厄介なこと」


 心から疲れ切った顔をした瑠胡は、答えながら溜息を吐いた。


「……少し、外の空気でも吸いたいですね。セラ、外に出ませんか?」


「ええ。わかりました。ですが、少々お待ち下さい」


 セラは神殿の扉を開けると、外の様子を伺った。
 自分が先に出てから、セラは瑠胡に頷いた。


「……本当に、面倒なことになりましたね」


「本当にそう。お陰で、ランドと一緒に指輪を買いに行けませんでした」


 そのことが、瑠胡にとって一番の不満だった。
 神殿の周囲を二人で歩いていると、陽光を反射する小さな物が、二人の手元に落ちて来た。
 それを受け取った瑠胡とセラは、お互いに顔を見合わせた。


「購入した指輪が盗まれた……」


「そのようですね。帰宅が遅れると」


 溜息を吐くセラがランドからの連絡内容を口にすると、瑠胡はガックリと肩を落とした。


「指輪など……わたくしは気にしませんのに」


「婚礼の式には、必要なものですから。わたくしたちのために、取り戻そうとしているのだと思います」


「それは、わかっているんです。ですけど、ランドが側に居てくれるのが、わたくしにとって一番の幸せですのに」


 瑠胡が寂しげに顔を伏せたとき、キャットとリリンを引き連れたレティシアが森の中から現れた。
 瑠胡やセラが外に出ていることに気付いたレティシアが、馬上――ジココエルの上から二人に手を挙げた。


「瑠胡姫、それにセラ。御機嫌は如何ですかな? 巡礼者が増えて、神殿も賑わっているようですが――」


 レティシアの言葉は、不機嫌極まりない瑠胡の視線を受けて、途中で途切れた。
 表情の固まったレティシアに、セラは事情を説明しようとした。しかし、それよりも早く瑠胡が口を開いた。


「あのユピエルとやら、御主らでなんとかせよ。こうも訪問者が多くては、妾の手間ばかりが増えてしまうではないか」


「それは……その、申し訳ない。ですが、ランドも今日辺りに帰ってくる予定では?」


「それがですね、レティシア……」


 セラが慌てて、瑠胡に先んじて状況の説明した。先ほど来たランドからの連絡で、指輪を発注した店に強盗が入ったこと。そして指輪を探すため、ランドの帰還が遅くなること――。
 それらの説明を聞いたレティシアは、なんとも言えないような顔になった。


「それは……なんと申しましょうか」


「犯罪絡みなら、そなたらの手を借りてなんとかならぬか」


「いえ、それは……」


 レティシアが瑠胡の視線を追うと、横にいるキャットに辿り着いた。
 キャットもその視線に気付いたようで、露骨に顔を顰めてみせた。


「……行きませんからね、あたしは。流石に、隣国の盗賊たちとの関わりなんかないですから、期待しないで頂戴」


「……御主、ケチよのう」


「ケチじゃなく、もう足を洗っただけです。それに、盗人程度のことなら、一人でなんとかするんじゃないですか?」


「そう……かもしれぬな。瑠胡姫様、かかっても数日だと思いますので、それまで辛抱してやって下さい」


「そうは言うが……妾の寂しさを紛らわす術などない故、困っておる」


「でしたら、わたくしの使い魔で、ランドさんを助けようと思いますが、如何でしょう」


 リリンの申し出に、瑠胡は少し悩んだ。
 数秒ほど経ってから「頼んでも良いか?」と言われたリリンは、口元を綻ばせながら、深々と頭を下げた。

   *

 裏通りに屯する男たちから情報を仕入れたあと、俺は瑠胡とセラに天竜族に伝わる鱗による伝聞を送った。
 帰りが遅くなるし、こっちの状況だけは伝えておかないと心配させてしまう。指輪なんて、瑠胡はどうでもいいんだろうけど――俺も欲しいわけじゃないが――、式を挙げるなら、ちゃんと思い出になるものにしたいってだけだ。
 話に聞いた《六番通り》は、遠目から見ても異様だった。
 町の最南端にあるこの通りは、他の通りや町並みとは雰囲気が一変する。まず、建物が密集しすぎている。道幅もほかの通りと比べて三分の一以下で、互いの屋根が近づきすぎていて、日中なのに薄暗く見えた。
 人通りはほとんどなく、見るのは人相の悪いボロボロの外套を纏った男たちくらいだ。
 俺とムンムさんが《六番通り》へと近づくと、一人の老人が声をかけてきた。昨日、旅籠屋の酒場で無頼漢からムンムさんを庇っていた、あの老人だ。


「若いの――それにお嬢さん。そこから先は、行かないほうがいい」


「ご忠告は有り難いんですけど……どうしても行かないとならない用事があるんですよ」


「用事……あんなところでやることなんざ、碌なものじゃないぞ?」


「まあまあ。心配して下さって、ありがとうございます。ですが、ランドさんも理解した上で向かわれるんです。盗まれたものを、取り返さないといけませんから」


「ふむ……それも無謀だとは思うが」


 ムンムさんの説明を聞いて一瞬だけ目を見広げたが、しかしすぐに難しい顔に戻った。
 冷静になれば、俺も取り返すのは難しいと思う。だけど強盗たちが宝石類を売り払う前に捕まえることができれば――という可能性に賭けているんだ。


「できるだけ、気をつけながら探します。それより、爺さんは《六番通り》の住人なんですか? こんなところで会うなんて」


「若いの、そんなわけがないだろう。俺の家は、あっちだ」


 と老人が指さしたのは、《三番街》や《一番街》がある方角だった。《一番街》はもちろんだが、《三番街》もそこそこ裕福な地域だ。
 もしかしたら、隠居した老人なのかもしれないけど……そんな人が供も付けずに出歩いたりするのか?
 まあ、そんな詮索するのも失礼か。
 俺は老人に改めて忠告の礼を告げてから、《六番通り》へと入った。日差しが遮られているので、気温が一気に下がる。春が近いとは言え、まだまだ冬の空気だ。吐き出す息の白さが、一気に濃くなった。
 俺はマントの前を左で抑えながら、右手で長剣の柄に手を添えた。
 周囲を警戒しながら歩いていると、周囲からの視線を感じた。それは裏通りとは比べものにならないくらいの敵意が込められていた。
 薄く開かれた窓や出入り口からは、集団で水キセルを吸っている者たちや、ムンムさんを連れている俺をつまらなさそうに見ている中年女性、無言で睨んでくる入れ墨の入った人相の悪い男など――確かに碌でもない雰囲気が漂っていた。
 そして、やはりというか、予想通りというか……二軒先の家から出てきた人相の悪い男たちが、俺とムンムさんを睨みながら取り囲んだ。
 七人……いや、八人か。かなり体格の良い男たちは、汚れきった衣類を着ていた。そこだけを見れば裏通りの男たちに似ているが、違うのは最初から短剣や手斧などの得物を握っているところだろう。
 俺の三杯は横幅がありそうな男が、なにを喰っているのか、くちゃくちゃと動かしていた口を開いた。


「おい兄ちゃん。今すぐに身ぐるみ全部と女を置いていけ。そうすれば、命だけは助けてやる」


「身ぐるみって……服も全部ってことか?」


「当たり前だろうが、馬鹿かてめぇは」


 威嚇するように顔を凄ませた男に、俺はあくまでも余裕のある表情を崩さなかった。


「取り引きにしては、やり方が悪いな。ちょいと手本を見せてやるよ」


「あ?」


 一瞬で表情を険しくした男たちを見回してから、俺は頭の中で線を描いた。そして〈断裁の風〉を一気に放つと、男たちの持つ得物をすべて真っ二つにした。
 地面に落ちた刀身が、連続でカランと音を立てた。


「あんたらに聞きたいことがある。大人しく教えてくれるなら、今回のことは見逃してやるよ。強盗紛いのことを続けるなら、五体満足で牢屋に行けると思うなよ? こっちも本気で、てめぇらを砕いてやるからな」


 なにが起きたのか理解できなかった男たちは、手にした得物を見て表情を失っていた。
 驚愕と得体の知れないものへの恐怖――そんな感情も、ここで育まれたプライドのほうが勝ったらしい。
 男たちは指の骨を鳴らしながら、俺のほうへと向かって来た。


「ムンムさん、動かないで下さい」


 そう告げてから、俺は男たちの四肢を狙って〈断裁の風〉を放った。目に見えぬ力で斬られ、手足から血を吹き出した男たちは、俺たちを囲ったままで地べたに座り込んだ。
 この状態になって、初めて怖れの表情が出た男たちの前で、俺は長剣を抜いた。


「さて、覚悟はいいな?」


「てめぇ……こんなことをして、タダで済むと思うなよ。この借りは、必ず返すからな」


「……なにか勘違いしてるな、あんた。そんなことを言われて、こっちが大人しくそれを待つと思ってるのか?」


 俺はそう告げてから、竜語魔術を詠唱した。あまり威力のあるものは使えないから、竜語魔術にしては小手先程度のもの――〈地面発破〉を二軒先の家へと放った。
 通りに面した壁が、屋根を含めて三階まで吹っ飛んだ。周囲に散乱する木片や瓦礫に、土煙が収まると、風通しの良くなった家の姿が露わになる。


「この通りを、すべて吹っ飛ばしておけば解決だよな? ここに住む奴らは野宿生活になっちまうだろうが、あんたの言動が原因だからな。俺を恨むなよ」


 ここまでやって、男たちは漸く手を出した相手の力量を理解した――と思う。血の気の引いた顔で、俺を見上げた。


「あんた、何者だ。衛兵に雇われた冒険者には見えねぇ」


「《ダッドの店》に用があるだけだ」


「《ダッドの店》……? 盗人にも見えないが……」


「そっちも違う。用事があるだけだ。場所を教えてくれるのか?」


「あ、ああ……わかった。この通りの先に、青い看板がある。名前は出てねぇから、気をつけるんだな。あんた、ダッダリーア・ファミリーの者か?」


「……いいや? なんだ、それは」


 俺の問いに、男は首を振った。


「この町で暮らすなら、餓鬼でも知ってる奴らだぞ。この町の裏を仕切る顔役が率いる連中だ。《ダッドの店》は、ダッダリーア・ファミリーが仕切ってる店だから、てっきり……」


 ダッダリーア・ファミリーか。なんか裏社会の連中が跋扈する町なのか、ここは。
 メイオール村から近いという理由なんだろうけど……もうちょっとマシな町を教えてくれよ。
 俺とムンムさんは男たちをその場に置いたまま、通りを歩き始めた。
 先ほどの一件があったせいか、最初に感じていた視線はかなり減った。関わり合いにならないよう、身を潜めたのかもしれない。
 それからしばらく歩き、《六番通り》の出口が見えていたとき、目的の看板が目に入った。
 風雨で汚れて、パッと見では青色とわかりにくい看板が、壁にかけられていた。
 酒場と聞いていたけど、中から物音は聞こえてこない。出入り口である木の扉の前には、短剣を下げた大男が立っていた。
 門番なんだろうか――俺とムンムさんが扉に近づくと、その大男が首を向けてきた。


「おい。ここは餓鬼がままごとをする場所じゃねぇ」


「知ってます」


「なら、今すぐ身体を向こうに向けて、駆け出すんだ――ん?」


 言葉の途中で、一人の男が大男の腰を突いた。そして小声で耳打ちをすると、大男は大袈裟に肩を竦めた。


「――入っていい」


「……それは、どうも」


 なんの心境の変化だろうか? しかし、気持ちが変わらないうちに、店に入ってしまうのが最良だ。
 俺は扉を開けると、ムンムさんを気にしながら、店の中に入った。
 一歩入った途端、むせかえるほどの煙草の煙に俺は顔を顰めた。漂う煙草や酒の臭いに、俺は目眩を覚えた。
 だけど周囲からの突き刺さるような視線に、狼狽えることすら躊躇われた。

 さてと。穴蔵に潜むは熊か悪魔か――鬼が出るか蛇が出るかと同義――ってところだな。

 油断無く周囲を見回しながら、俺はカウンターへと向かって歩き出した。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

前回と似たような展開をやってしまった……ちょっと反省です。裏社会に詳しくないランドの場合、悪党どもから聞き出すしかないんですよね。
とはいえ、もうちょっと考えるべきだったと反省中です。

あとこれは余談ですが、書いている最中に「ダッダリーアって既視感あるなぁ」と自分でも思っていたんです。
なんだろう……と思っていたら、さっき思い出しまして。

あ、ゴッドファーザーに出るマフィアですね。タッタリアという名前なんですが。

ああ、やっちゃったと思いつつ、そのままGOしましたこと、御理解のほど、よろしくお願い致します。

あと詳しくは書きませんでしたが、町の風景で出てきたのは、水キセルから 麻薬→娼婦→強盗の順番だったりします。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
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