上 下
231 / 257
第八部『聖者の陰を知る者は』

二章-5

しおりを挟む

   5

 魔物の襲撃から、開けて一夜。
 雪の積もったメイオール村では、最低限の見張りを除いて、夜通し行われていた見回りを終えていた。
 ランドや瑠胡、セラも神殿に戻り、レティシアたち《白翼騎士団》もキャットを除いて駐屯地へと戻っていた。雪が積もっているせいか、朝日が昇る頃になっても、村人たちが動き出す様子はなかった。
 まだ薄暗いメイオール村で、大きな影が徘徊していた。
 人目を忍ぶように、通りや民家の多い場所を避けている。しかし、その身体の大きさでは、遠目からでも目立ってしまう。
 その〝影〟の口から漏れた憂鬱さが、白い溜息となって顔の周囲を、数秒だけ白く染めた。


(――まったく。野ネズミ一匹、見当たらん。これでは、徒労ではないか)


 その影――ジココエルは早朝の狩り――もとい、秘密の散歩をしていた。厩舎を抜け出すなど、眷属神であるジココエルにとっては造作もない。
 散歩ではあるが、その主な目的は、飼い葉だけでは癒えぬ食欲を満たすためだ。眷属神となったとはいえ、肉体がある以上は食わねばならない。
 馬の身体に変化しているとはいえ、本能が欲するのは肉だ。こればかりは、眷属神とはいえ、抗えるものではない。
 得物となる野ネズミなどが捕まらないと悟ったジココエルは、素直に困っていた。


(ううむ……どうしたものか)


 迷いに迷った挙げ句、ジココエルは首をランドたちのいる神殿へと向けた。


(レティシアには、なるべく避けるようにと言われているが……やむを得まい)


 神殿にいるランドや瑠胡から、肉をゴチになろう――という腹づもりだった。レティシアが、ランドたちを頼らないのは貸し借りの問題ではなく、単に『みっともない』からだ。
 頻繁に食事をたかり・・・に行くというのは、世間の体裁的にもよろしくない――のだが、ジココエルにとって人間社会の構図というのは、まだ理解の範疇から外れたところにあった。
 神殿に向けて歩き出したとき、ジココエルは民家の物陰で、何者かがしゃがみ込んでいるのを見た。
 マントとフードで全身を包んでいるから、風貌どころか男女の区別もつかない。このような姿をした人物――ジココエルはメイオール村に来た当初に、レティシアから聞いたことを思いだしていた。


(なるほど。これが盗賊という輩か)


 勝手に納得をしたジココエルは、四本の脚に意識を集中させた。元々ワイアームであったが、眷属神となった今では、ペークヨーという元眷属神のように、ある程度は翼が無くても浮くことができる。
 音を立てぬようにマントの影に近寄ると、嘶きの代わりに、怒鳴り声をあげた。


〝くせ者め! そこで、なにをしている!!〟


「ひ――え? あ、馬!?」


 マント姿の人物は、中肉中背だが逞しい男だった。顔こそ見えないが、あまり若くはなさそうだ。
 振り向きざまに胴体の前に出た男の右手に、ジココエルは噛みついた。といっても、手加減はしている。その気になれば、手首ごと噛み砕き、むしり取るのも造作ないが、そこまでやってしまうと、今度はレティシアが黙ってはいないからだ。
 ジココエルが口を離すと、男は右手を押さえながら逃げ出した。


「――痛っ! くそっ!!」


 男が走り去っていくのを、ジココエルはただ見送った。


(うむ。きっと、これは良いことだったのだろう)


 自己完結的な満足感を得ながら、ジココエルは再び神殿へと向かい始めた。
 まだ日は完全に昇っていないが、鼻で扉をノックすると、すぐに返事が返ってきた。


「はいはい! 今、開けますね」


 快活な声には聞き覚えがなかったが、元より神殿で暮らす全員を知っているわけではない。
 ジココエルが一歩だけ離れて待つと、扉が開かれた。


「どなたですか――って、馬? 他には……誰もいない……え?」


 状況が飲み込めず、戸惑うジョシアを押しのけるように、ジココエルは扉を潜った。
 後ずさりをするジョシアに、ジココエルはいつものように告げた。


〝ランドか、瑠胡姫に用がある。会うことはできないだろうか〟


「馬が――馬が喋った!?」


 ジョシアは表情を引きつらせながら、腰に下げていた、護身用の短剣を抜いた。
 短剣が武具であることは理解していたが、ランドたちの神殿ということもあり、ジココエルは完全に油断をしていた。


(なにをしているのだ、この娘は――?)


 成り行きを見守っているジココエルへ、ジョシアは短剣で斬りかかった。


「この――化け物!」


〝な――っ!?〟


 刃が届く寸前のところで横に飛び退いたジココエルに、ジョシアは決意に満ちた顔を向けた。


「瑠胡姫様とお兄ちゃんは、あたしが護るんだから!!」


〝待て――瑠胡姫やランドに危害を加えるつもりはない!〟


「嘘だっ! 化け物の言うことなんか、信じないんだから!!」


 無茶苦茶に短剣を振り回すジョシアから、ジココエルは神殿内を逃げ回るしかできなかった。
 やがて騒ぎを聞きつけた紀伊やランドたちが駆けつけ、ジョシアを取り押さえた。



「御主……もう少し、冷静になれぬのか?」


「瑠胡姫様……すいません」


 今回の騒ぎは流石に見過ごせないのか、瑠胡の表情は厳しい。それは同じ眷属神を攻撃されたというよりは、もっと根深い怒りを感じる。
 そんな二人を見ている俺は、紀伊とセラから治療を受けていた。ジョシアを取り押さえるときに、ちょっと右腕を斬られてしまったんだ。
 薬草を使った止血をしてもらいながら、俺はジコエエルと話をしていた。


「……すまなかったな。怪我は?」


〝大丈夫だが……御主の妹は、かなり過激な性格をしている〟


「否定はしないけどな。でも、今日はなんの用で来たんだ?」


〝……すまぬが、肉を食わせて欲しい。盗賊というのか、怪しい者を追い払っただけで、得物となるネズミなどは見つからなかった〟


「盗賊……を追い払ったのか? それは、ありがとう。冬は、盗賊や山賊なんかも増えるからな。こっちも気をつけないと。ええっと……紀伊。彼の食事を頼めます?」


「……畏まりました。とはいえ時期が時期ですので、さほどお分けできませんが」


〝構わぬ。飢えが満たされれば良い〟


 ジコエエルの訴えに、紀伊は「少々お待ち下さい」と御辞儀をして、二階へと戻っていった。
 そこへ、瑠胡の叱責を受けたジョシアが近づいて来た。


「えっと……ジココエル、さん? レティシア団長さんの馬なんですってね。えっと、元々はワイアーム? なんですってね。昨晩の襲撃も参加されたんですか?」


〝いや……昨晩は、出ておらぬ。ランドが活躍したそうではないか。妹としては、誇らしいのではないか?〟


「いえ、全然。兄は、戦いくらいしか、村の役に立ちませんから。こんなときくらい、大いに働いて貰わなきゃ」


 いつもながら、ジョシアから俺に対する評価が辛辣過ぎる。
 ジココエルに、なんとも言えぬ目を向けられた俺は、トホホな顔で溜息を吐くしかできなかった。
 神殿の扉がノックされたのは、そんなときだ。
 ジココエルを探しにレティシアが来たのか――と思ったが、セラが開けた扉から姿を見せたのは、薬師のドミニクさんだった。


「こんな朝早くから、なにが御用でしょうか?」


「村長やユピエル法王猊下から、見回りをした村人たちが怪我をしてないか、見て廻ってくれと言われてね。野犬に腕を噛まれた人もいたことだしな。ランドはどうだい?」


 セラに答えながら、ドミニクさんは厚手のマントに両手を入れたまま、神殿に入ってきた。眠そうにしながらも笑みを浮かべていたが、軽く周囲を見回した途端、ジコエエルを見て一歩だけ後ずさりをした。


「な、なんで馬が?」


 まあ、これは当然の反応かもしれない。まさか神殿の中に赤毛の馬がいるとは、普通なら思わないだろう。
 俺は苦笑しながら、ドミニクさんを手招きした。


「この馬は……気にしないで下さい。それより、俺なら大丈夫ですよ」


「……と言っているが、その右腕はどうした?」


 近寄ってきたドミニクさんは、マントから左手だけを出して、俺の右腕を診てくれた。


「止血は、しているか。なにか、薬を煎じておこうか?」


「それは、好意だけ受け取ろう。ランドの傷は妾が癒やす故、御主は気にせずともよい」


 扇子で口元を隠した瑠胡が、この申し出を断った。
 予想外の展開だったのか、ドミニクさんは戸惑いの表情を浮かべた。


「いやしかし……化膿するかもしれんからなぁ。薬だけでも飲んだほうがいい」


「必要ない。ランドの傷は、妾が癒やす故、御主は気にせずともよい」


「いや、しかし……」


「御主は気にせずともよい」


 一向に引き下がる気配の無い瑠胡に、ドミニクさんが折れた。
 少し肩を落としながら「それじゃあ、お大事に……な」と言い残して去ってくドミニクさんに、俺は申し訳ない気持ちになっていた。

 このあと俺は、当然のように瑠胡の治療を受けた。
 その詳細は、あえて省かせてもらおう。

   *

 空がうっすらと白くなってきたころ、ランドや瑠胡の神殿に近づく者がいた。黒い修道服をそのままに、修道騎士の一人が脚を止めて神殿の上方を見上げた。
 窓があるのは村に面した場所の二階、三階部分だけで、あとは石壁に覆われている。修道騎士は意識を集中させながら、神殿の背後へと廻った。
 こちら側の壁には窓や開口部はないが、三角屋根――瓦葺きの屋根だ――の周囲はベランダのようになっているように見えた。
 修道騎士は手袋を外すと、素手となった両手で外壁に触れた。その姿勢のまま両手に意識を集中させた修道騎士は、右手を手の平一つ分だけ上方へと滑らせた。それから交互に左右の手を上方に滑らせていくと、先ほどの姿勢のまま、修道騎士の身体が石壁を登り始めた。
 素手である必要はあるが、彼の《スキル》である〈登攀の手〉は、やや鋭角に傾いた壁も登ることができる。
 欠点は、それほど早く登れないことと、登攀以外の行動ができないことだろう。
 数分をかけて神殿の外壁を登った主導騎士の手が、石壁の縁に触れた。


(ここまで来れば――)


 潜入は成功したも同然――口元に笑みを浮かべた修道騎士が、石壁の上端へ右手を置いた。その直後、近くから甲高い声が聞こえてきた。


「やや。くせ者っ!!」


 その声がした直後、修道騎士の右手に痛撃な打撃が与えられた。
 どうやら従者らしい男――瑠胡に仕えるワイバーンの従者だ――の持つ、十手じゅってと呼ばれる金属の棒に殴打されたのだ。
 その激痛で、修道騎士の右手が石壁から離れた。


「あ」


 と声を出すよりも早く、残った左手だけで身体を支えながら、修道騎士は壁面を滑り落ちていく。
 左手で速度を殺していたお陰で、致命傷は免れた。それでも身体にかかる衝撃のすべてを殺すことはできず、修道騎士は右足首を捻挫してしまった。
 脚を庇いながら神殿から離れる修道騎士を、二人の従者が上から眺めていた。


「ランド様が仰っていた通り、冬になると賊が増えるようだな」


「ふむ、そのようで。前もって話があって良かった。姫のつがい殿は流石、人の世に詳しいな」


 小袖を着た細目の従者たちは、互いに頷き合うと見張りを再開した。

--------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、誠にありがとう御座います!

わたなべ ゆたか です。

ジココエル、再登場の回です。食事に苦労しているのは、前の回にも書きましたが、すべてクロースが原因だったりします。草食動物に肉は駄目――という価値観なので、仕方ないですね。

ただ現代では馬の骨を強くするために、飼い葉に煮干しなどを混ぜることもあるそうです。まあ、草食動物が昆虫を食べたりするって事実は、ちょっと前にネットのニュースなんかでも出てましたし。今となっては、珍しくはないんでしょうね。

少しでも楽しんで頂けたら、幸いです。

次回もよろしくお願いします!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生して古物商になったトトが、幻獣王の指輪と契約しました(完結)

わたなべ ゆたか
ファンタジー
火事で死んで転生したトラストン・ドーベルは、祖父の跡を継いで古物商を営んでいた。 そんな中、領主の孫娘から幽霊騒動の解決を依頼される。 指輪に酷似した遺物に封じられた、幻獣の王ーードラゴンであるガランの魂が使う魔術を活用しながら、トラストン――トトは幽霊騒動に挑む。 オーバーラップさんで一次選考に残った作品です。 色々ともやもやしたことがあり、供養も兼ねてここで投稿することにしました。 誤記があったので修正はしましたが、それ以外は元のままです。 中世と産業革命の狭間の文明世界で繰り広げられる、推理チックなファンタジー。 5月より、第二章をはじめました。 少しでも楽しんで頂けたら、幸いです。 よろしくお願いします!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので

sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。 早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。 なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。 ※魔法と剣の世界です。 ※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!

明衣令央
ファンタジー
 糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。  一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。  だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。  そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。  この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。 2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。

最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます

わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。 一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します! 大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。

農民レベル99 天候と大地を操り世界最強

九頭七尾
ファンタジー
【農民】という天職を授かり、憧れていた戦士の夢を断念した少年ルイス。 仕方なく故郷の村で農業に従事し、十二年が経ったある日のこと、新しく就任したばかりの代官が訊ねてきて―― 「何だあの巨大な大根は? 一体どうやって収穫するのだ?」 「片手で抜けますけど? こんな感じで」 「200キロはありそうな大根を片手で……?」 「小麦の方も収穫しますね。えい」 「一帯の小麦が一瞬で刈り取られた!? 何をしたのだ!?」 「手刀で真空波を起こしただけですけど?」 その代官の勧めで、ルイスは冒険者になることに。 日々の農作業(?)を通し、最強の戦士に成長していた彼は、最年長ルーキーとして次々と規格外の戦果を挙げていくのだった。 「これは投擲用大根だ」 「「「投擲用大根???」」」

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。

ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった 16歳の少年【カン】 しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ これで魔導まで極めているのだが 王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ 渋々それに付き合っていた… だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである ※タイトルは思い付かなかったので適当です ※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました 以降はあとがきに変更になります ※現在執筆に集中させて頂くべく 必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします ※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

処理中です...