屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

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第八部『聖者の陰を知る者は』

一章-3

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   3

「ほんっとぉぉぉに、すいませんでしたっ!!」


 騒動が終わって事情を説明し終えたあと、ジョシアはセラに平謝りに謝り続けていた。 俺とセラとで暴れるジョシアを取り押さえているあいだに、瑠胡や紀伊たちも駆けつけてくれた。
 瑠胡とセラ、二人からの説明を聞いたジョシアは、やっと状況を理解して――今に至る、というわけだ。
 そんなジョシアに対し、黒髪の少女が小さな溜息を吐いた。
 黒蜜のような艶やかな、長い黒髪。標準よりも大きな瞳はピンクゴールドで、肌は透き通るように白い。
 白から赤、緑の振り袖を重ね着し、打ち掛けという裾を床に流すような黒い上着を羽織っている。唇には薄目の赤い口紅。美少女といって差し支えないが、最近では大人っぽい色香も出てきてる……と思う。
 俺と恋仲であり、天竜族という神に仕えるドラゴンの一族の姫である瑠胡は、少し呆れたような口調で告げた。
 


「しかし……御主は、以前にも似たような勘違いをしておった気がするのう」


「その節についても、ご迷惑をおかけしました」


 扇子で口元を隠す瑠胡に、ジョシアは頭を下げた。
 言われてみれば、ジョシアが俺の家――前に住んでいたほうだ――に来たとき、確かに瑠胡に対して色々な暴言を吐いていた。
 こういうところは、変わらないな……と思っていたところで、俺はふと気がついた。

 ……俺への、謝罪がない。

 実の兄妹なんだから、こんなことで謝る必要がない――という意見も出そうではあるが、俺は右の手の平に浅くない傷を負ってしまったわけだ。
 今は紀伊から傷の手当てを受けているけど、かなりの流血沙汰になってしまった。
 骨が見えないのが奇跡なくらい、すっぱりと、躊躇無く斬られたわけで。ひと言くらいあってもいいと思うんだけどな……。
 そんなことを思っていたら、ジョシアと目が合った。


「……なに?」


「いや、なんだ。俺にも、なにか言うべきことがあるんじゃないかな……って思ったんだけど?」


「なんで? お兄ちゃんに言うことなんか、なんにもないけど……あ、セラさんのこと、なんで教えてくれなかったのよ」


 ……我が妹ながら、俺に対する対応がしょっぱすぎる。
 俺は手当の終わった手を一瞥してから、溜息交じりに答えた。


「その機会がなかっただけだって。セラと今の関係になったのは、おまえに会いに王都へ行ったあとだったし……」


「あ、瑠胡姫様の故郷に挨拶に行くって、教えてくれたときだよね。結婚するからって……ちょっと。あれ、まだ冬に入る前じゃない。あれから、何ヶ月経ってるのよ!」


「いや、こっちだってバタバタしてたし……色々と忙しかったんだよ。一ヶ月以上も外国に行ったりもしたし。色々なこともあったしさ」


 ゴーレム退治に行ったり、家畜の異変の原因を突き止めたり、護衛で海外へ行ったら瑠胡を狙ってくる眷属神と戦ったり……大きなところでも、これだけあるわけだ。
 手紙を書くことを、つい忘れてしまっても仕方が無い。それに……だ。


「手紙を書いたって、その前に捨てられるだけだろ」


「あ……それも、そっか」


 俺は、親から勘当同然の縁切りをされているわけだ。今まで送った手紙も、どうやら見る前に捨てられていたらしいし。
 納得した様子のジョシアが怒りの矛先を収めたとき、神殿の扉が小さくノックされた。しかも、かなり低い位置だ。音がしたのは、ほぼ地面スレスレと言っていい。
 怪訝そうに目を細めながら、紀伊が扉を小さく開けた。


「どちら様でしょう?」


〝《白翼騎士団》のリリンです。ランドさんたちに、お伝えしたいことがあります〟


 リリンの声は聞こえてきたが、紀伊が扉を開けても姿は見えなかった。
 どこにいるんだ――と思っていたら、パタパタと羽ばたきながら小鳥が神殿の中に入ってきた。
 久しぶりで忘れかけてたけど、きっとリリンの使い魔だ。
 使い魔は俺たちの前で床に降りると、小さく首を上下させた。


〝至急なのとレティシア団長の指示で、このような姿で来たことをお許し下さい。法王様が、メイオール村に来られています〟


「あ、そうそう。あたし、キティラーシア姫様の口添えで、法王様の馬車列に同乗させてもらったの。とても、お優しいかたでね。お兄ちゃんが村の教会で婚礼の儀をするって言ったら、祝福のお話をして下さったの」


 リリンからの伝言に併せて、ジョシアが明るい声で言った。
 ジョシアがいたことに驚いたのか、使い魔は一瞬、羽ばたくような仕草をした。


〝ジョシアさん……? ああ、すいません。ですが今回、そんなに友好的な訪問ではないようです。この神殿に対して法王様は、アムラダ神の教会としての制裁を加えそうな雰囲気でした〟


「なんで? 俺たちは、アムラダ様の教会に、迷惑をかけることなんかしてないぞ」


〝ええ。レティシア団長も、それは説明しました。ですが、法王様は聞き入れて下さいませんでした。神殿があること自体、問題だと言わんばかりで。ランドさんたちに、なにをしようとしているのかまでは、わかりません。ですが、警戒だけはしておいて下さい〟


 それだけを告げて飛び去ろうとした使い魔を、俺は呼び止めた。


「ちょっと待ってくれ。リリン、一つ確認なんだけどさ。王国に、アムラダ様以外の信仰を排斥するような法ってないよな?」


〝はい、ありません。少ないですが、他の神を信仰する教会も存在しています〟


 振り返りながら使い魔が答えると、俺は腕を組んだ。


「……だよなぁ。なにが問題なんだ?」


〝改宗と、お三方の結婚が大罪――アムラダ様がそう嘆いていると、法王様は仰っておみえでした、が……〟


 リリンの声は、そこで戸惑いを感じさせるものとなった。
 瑠胡の故郷――竜神・安仁羅様の神域で、アムラダ様は俺たちの婚姻に対して好意的だったはずだ。
 それなのに嘆いているとか言われても、にわかには信じがたい。

 ……となると、だ。

 俺は最悪の事態を予想しながら、瑠胡とセラを振り返った。


「法王様が来たら、俺が対応します。瑠胡とセラは、二階に退いて下さい」


「ランド、待って下さい。この神殿において巫女長となっているのは、わたくしです。わたくしが同席しなくては、相手も納得しないでしょう」


 瑠胡の言葉は、俺にとっても寝耳に水だった。
 その理由はただ一つ、実質的な祈りなどの実務は、すべて紀伊がやってたからだ。瑠胡が祈ったり、実務をやっている姿は、見たことがない。
 意外そうな顔をしていると、瑠胡は少し唇を尖らせた。


「……わたくしが、巫女長なんです」


「瑠胡姫様の祈りは、神々との交信そのものですから。人の世にあっては、少々大袈裟なものになってしまいますので、わたくしが代理を努めております」


 紀伊の説明を聞いて、俺は納得した。
 瑠胡は竜神・安仁羅様の娘だ。眷属神としての一面も持っているため、下手に祈ることができないということか。祈るたびに、神の降臨が行われるとしたら――メイオール村は大騒ぎになるだろう。
 ジムさんにとっても、アムラダ様以外の神が降臨するのは、かなりの頭痛の種になりそうだ。
 瑠胡が残るならと、紀伊も法王様への対応に名乗りを上げた。
 三人で対応か――と思って振り返ったとき、セラが顔を青くしていることに気がついた。
 基本的に生真面目さのあるセラのことだ。法王がここに来ると聞いて、畏怖の念を抱いたのかもしれない。


「セラ――セラは、ジョシアと二階へ」


「で、ですが……ランド。もしかしたら、法王猊下の狙いは……」


「大丈夫ですよ。最悪の状況になっても、セラと瑠胡は俺が護ります」


 セラの肩を軽く抱いてから、俺は身体を離した。


「ジョシアのこと、お願いします」


「……はい」


 ワイバーンの下男とともに、セラとジョシアが二階に行くのを見届けてから、残った俺たちは扉の前にて法王の訪問を待った。



 神殿の扉が激しくノックされたのは、しばらく経ってからだ。


「扉を開けられよ! ユピエル法王猊下のおなりである」


 俺は扉へと近寄ろうとした紀伊を手で制すと、前へ出た。


「……開けます」


 そう短く返しながら扉を開けると、俺はすぐに後ろへと退いた。
 扉が開くや否や、黒い修道服を着た男たちが、神殿の中に入ってきた。四人とも、腰にはメイスや長剣などの武器を下げている。
 その四人のあとに神殿に入ってきたのは、白い法衣に法王冠を被った、小柄な男性――彼が、ユピエル法王らしい。
 ユピエル法王が俺たち三人を見回す横で、一際大柄な男が一歩前に出た。


「こちらにおわすは、ユピエル法王猊下である。敬意を以て出迎えられよ」


 俺と瑠胡、それに紀伊は、男の言葉に従って深々と頭を下げた。
 それを見ていたユピエル法王は、静かだが、長めの息を吐いた。左隣に居た修道僧が、首を振りながら溜息を吐いた。


「やはり下賤な神に仕える者は、礼儀に疎いようですね。法王猊下に対し、跪くことすら知らぬとは」


 他の修道僧から忍び笑いが漏れる中、瑠胡が静かに口を開いた。


「この国、アムラダ様を奉る教会において、法王という位は最高位なのかもしれぬ。しかし、それは妾には関係のないこと故に、跪く必要は感じられぬ。妾とて、竜神・安仁羅様を崇める巫女たちの長。立場的には、少なくとも同等であると心得ておる。無礼に感じるかもしれぬが、そのように理解して貰いたい」


 この瑠胡の言葉に、修道僧たちが一斉に殺気立った。
 なにせ、瑠胡が法王以上の地位だと言ってのけたのだ。法王配下の者たちにとっては、大いなる侮辱そのものに聞こえただろう。
 そんな修道僧たちを、ユピエル法王は片手で制した。


「なるほど……仕える神が異なれば、最高位同士は同列である……ということですか?」


「左様。とはいえ、蔑ろにするつもりは微塵も有りはせぬ。妾は、天竜の一族を束ねる長の姫でもあるのだから、そう……外交的にも同列以上であろう」


 メイオール村で暮らすようにようになって、瑠胡もこうした言葉を覚えてきている。姫、そして外交上という言葉に、修道僧たちの顔に躊躇うような表情が浮かんだ。
 しかしユピエル法王だけは、表情を変えなかった。改めて周囲を見回してから、俺へと視線を向けた。


「……あなたが、ランド・コールですか?」


「……はい。そうです」


「ふむ。話によれば、あなたは異国の姫と、騎士団の元騎士を娶ったらしいですが。これは真実ですか?」


 なるほど……こういう流れか。瑠胡とセラ――インムナーマ王国では、アムラダ様の――教会の教えにより、重婚は禁止されている。
 もちろん、例外はあるわけだが――貴族の妾や第二夫人とか。
 俺は瑠胡と目を合わせてから、頷いた。


「そうです。ですが、そうなったのは瑠胡の故郷です。王国ではありません」


「……その姫君の故郷では、重婚は許可されていると――そういうことですか?」


「……姫である妾が、ランドに思いを寄せたセラに、第二夫人となることを許可したまでのこと。誰かが不幸となるのは、妾の本意ではないのでな。このような対応をしたまでのこと。この国でした誓いではないのだから、なんら問題はなかろう?」


 瑠胡の返答に、ユピエル法王は初めて嫌悪感を露わにした。


「例え他国がそうであっても、ここでは色欲は大罪となります。それに異なる神教会に神殿を明け渡し、即刻改宗して頂きます。その上で、元騎士の女性は、教会で預かることにします」


「そんなの身勝手過ぎませんか」


「そうですか? その元騎士にも話を聞かないと、平等ではないでしょう。セラ――セラは居ますか!?」


 ユピエル法王が大声で名を呼ぶと、階段の上にセラが現れた。


「セラ! さあ、こちらへ来て、彼らを説得しなさい。退団したとはいえ、それが騎士になった貴女の努めです」


「……ユピエル法王猊下」


 階段を降りてきたセラは、ユピエルではなく俺と瑠胡の真横で歩みを止めた。


「わたくしは……そちらへは行けません。瑠胡姫様の次とはいえ、ランドの妻となったのです。これだけは、例え法王猊下の命でも、従うことはできません」


 セラの返答を聞いたユピエルは、怒りを噛み砕くように顔を顰めた。
 そして目線だけを周囲の修道僧へ向けると、小さく手を挙げた。それに僅かに遅れて、修道僧たちが一斉に腰の武器を抜いた。


「抗うというのであれば、やむを得ませんが少々強引な手段を――」


 ユピエルは、その続きを口にすることができなかった。修道僧の武器の柄や刀身が、真っ二つに切断されたからだ。そして刀身やメイスの先端が床に落ちるのと同時に、空気が渦を巻いた。
 その途端、修道僧たちは強い力で押さえつけられたように、床に這いつくばった。
 配下の修道僧たちが戦闘不能となったことに、ユピエルの顔に初めて驚愕の表情が浮かんだ。


「……ここは神殿です。武器や暴力行為は遠慮して頂きたい。教会の最高責任者である貴方なら、理解していることでしょう」


 そうユピエルに告げたとき、大柄な男が俺を睨み付けた。目の前で何かが光った――そう認識した直後、俺の直前で小規模な爆発が起きた。


「ランドっ!」


「……ラ、ランド!!」


 瑠胡やセラの悲鳴が聞こえる中、俺は平然と立っていた。恐らくは《スキル》であろう爆発を受けて無事なのは、前に奪った〈魔力障壁〉のお陰だ。
 俺は大柄な男に近寄ると、左手に出した赤い棘を向けた。


「俺の噂は知っているか? 〈スキルドレイン〉のランド・コール……その名の通り、俺は相手の《スキル》を奪ったり、消したりできる。攻撃を続けるなら、こっちも手加減しないぜ?」


「お止めなさい。暴力や脅迫で解決など」


 ユピエルの制止する声に、俺は目線を向けた。


「……まだ、暴力なんか振るってませんよ。少なくとも、身体への危害はありませんし、触れてもいません。先に武器を抜いたのは、そちらですよね。それに《スキル》で俺を傷つけようとしたのも、そちらが先です」


 俺の反論に、ユピエルは目を伏せた。
 俺がやったことといえば、〈断裁の風〉で武器を切断したのと、《異能》で修道僧の身体を床に押さえつけた――空気の密度を増加させた――だけだ。
 上から、数十倍となった空気圧をかけることで、身体の動きを封じたわけだ。
 やがて、ユピテルは小さく手を挙げた。


「……わかりました。今回のところは、退くこととしましょう」


「法王猊下……」


 修道僧たちが情けないほどにか細い声を出すと、俺は束縛を解いた。
 油断無く法王たちの動向を見守る俺は、ふらつきながら歩く修道僧と法王が神殿から去って行ったあと、ようやく全身の力を抜くことができた。
 去り際、一度だけ振り返ったユピエルの目が、セラを見た……気がした。


「とりあえず、これで時間は稼げたと思うんですけどね」


 次回がありそうな口ぶりだったから、まだ油断はできないけど。
 みんなのところへ戻った俺は、暗い表情のセラに声をかけた。


「セラ、法王となにかあったんですか?」


「……あ。それは……その、騎士団を結成したとき、法王猊下の祝福を受けましたから。そこで、お互いに挨拶を交わしたんです」


「それで覚えていたってこと……なんですかね」


 それにしては、ユピエルの目が気になる。
 次に法王が来るときまでに、セラが話をしてくれればいいけど……そう思っていたんだけど。問題は、これで終わらなかった。
 なぜなら……法王が、翌日以降もメイオール村に居座ったからだ。
 問題は、まだまだ継続しそうな気配を醸し出していた。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

……だから、長いんですって。

以上、自分自身への突っ込みでした。毎度、前半で遊びすぎるから……というのも、毎回書いてる気がします。
次回は、もう少し短くなる予定です。あくまで予定ですが、これ以上、長くなることはないと思います。少なくとも、次回に関しては。

あと、修道僧たちがふらついているのは、減圧症によるものです。
スキューバなんかでは有名なやつですが。水圧の高い海底から、急速に海上に上がった場合、血液の中に窒素の気泡が出来てしまい、それによって様々な症状が出る(最悪は死亡も)ってやつですね。

SF系でも、リアルなヤツではよく出てきますね。
宇宙服の脱着のときとか。確か0.3気圧まで、ゆっくりと下げるはず……ああ、少し記憶があやふやでです。で、1気圧に戻すときも、ゆっくりと身体を慣らす……って手順だったような。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
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