屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

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第八部『聖者の陰を知る者は』

一章-1

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 一章 冬の来襲


   1

 メイオール村の東端側に、アムラダ様を信仰する教会がある。
 インムナーマ王国に限らず、タムール大陸に存在する諸国において、教会や国教を表すときは、『特定の神を信仰する』という言い方をする。
 元々が多神教の小国が乱立していたという経緯があるため、『○○教』という呼び名は、少なくともこの大陸においては一般的ではない。
 薄曇りのせいか、普段よりも冷たい朝の空気があたりを包み込んでいる。
 その教会の側で、俺――ランド・コールは地面に手を突いていた。
 耳が隠れそうになるほどに伸びてきたヘーゼルブラウンの髪、光の加減では紫にも見えるらしいブルー系の目。全体的な容姿は……平均的だとは思う。
 神糸と呼ばれる特殊な繊維で縫製された上下の衣服を着た上に、防寒用である厚手のマントを羽織っている。
 訓練兵時代に俺は、このメイオール村に追放になった。それから――すべてを語ると長くなるから、大雑把に言うと――天竜族というドラゴンの一族の姫君、瑠胡と恋仲になった。俺も天竜族になったのだが、同時期に《白翼騎士団》のセラも嫁いで来たり……今では俺と瑠胡、セラの三人で、村に建築された天竜族の神殿で暮らしている。
 俺は今、手伝い屋として井戸を造る仕事を請け負っている。
 俺の目は《異能イレギュラー》の力で、霜の降りた地面を透過し、地下水の状況を捉えていた。井戸を造るなら、水脈の真上が最適だ。
 俺は出来るだけ多くの水が流れている水脈を選ぶと、その真上に杭を打ち込んだ。


「ここなら、どうですか?」


「うーん……いいんじゃないか? 教会の建物から、そこそこ離れてるしな」


 石工職人のクレイさんが、教会との距離を歩数で測っていた。


「大体、六マーロン(約七メートル五十センチ)もあれば、作業中に土砂が崩れても、建物には被害は出ないだろうさ」


「皆さん、急な頼み事をしてしまって、申し訳ありません」


 教会から出てきた神父のジム・スミスさんが、俺たちに軽く会釈をした。
 細身の中年男性で、神父などが被るズケットと呼ばれる帽子に黒い僧服。いつもニコニコとした笑みを浮かべているジムさんは、俺やクレイさんに近寄ってきた。


「それで、どのような状況でしょう?」


「これから、穴を掘るところです。少し離れていて下さいね」


 俺はクレイさんとジムさんが離れるのを待って、地面に撃ち込んだ杭から、約三マーロン(約三メートル七五センチ)のまで離れると、地面に手の平を押しつけた。

 ――いけっ!

 身体の中で鍵が開くような感覚がしてから、一秒足らずだけ遅れて、目の前の地面が窪み始めた。それは見る間に深くなっていき、一分と少々で直径六マーロンほど、深さ約一〇マーロン(約一二メートル五〇センチ)の縦穴となった。
 これも、《異能》の力によるものだ。
 皆が持っている《スキル》とは、まったく異なる力。俺の持つ《異能》は、簡単に言えば《スキル》の創造だ。
 頭の中で思い描いた《スキル》が作れる――というものらしいが、今のところ、どこまでのものが作れるか、理解しているとは言い難い。
 ぼんやりとだが《異能》が使えるようになったのだからと、訓練も兼ねて色々と試そうとはしているんだけど……目下のところ、こうした土木工事や畜産、農業方面にしか使っていない。
 クレイさんは俺が造った縦穴を覗き込むと、感心したように頷いた。


「良い感じじゃねぇか。それじゃあ……ちょっと様子を見てくるか」


 教会の壁に立て掛けてあった梯子を、クレイさんは縦穴の中に入れた。


「気をつけて下さいね」


「大丈夫だ。ほれ、おまえさんの神殿から貰った、水難避けのタリスマンを持ってるしな」


 そう言ってマントの下から出した手に持っていたのは、手の平に包める程度の包みだった。長方形で、上部から紐が出ている形状のためか、やや三角形っぽくなっている。
 クレイさんはタリスマンとか言ったけど、確か……御護りって名称だった気がする。
 そんなクレイさんの御護りに、ジムさんは困り顔で苦笑した。


「あの……アムラダ様の教会に、異教の品を持ち込むのは……禁止ではありませんが、控えて頂けると助かります。あとランドさん。できればその、布教活動は控えて頂けませんか?」


「ああ、なんか……その、すいません。でも、布教はしてませんよ。御護りは……村人の無事を祈ってって感じで、相談に来た人たちに配っただけですし。改宗はしなくてもいいから、安仁羅様と恒河様という二柱の神々を覚えて下さいって、お願いはしましたけど」


「なるほど……でも、あまり大っぴらには、しないで下さい」


 そう言ってジムさんが苦笑したとき、クレイさんが縦穴から戻って来た。
 マントやズボンについた土汚れを手で払いながら、俺に六コパル――銅貨六枚を手渡してきた。


「水も湧いてきたし、土の硬さも申し分ない。このまま石材を積み上げれば、井戸にできそうだ。でもよ……いやまあ、手伝い屋の仕事は理解してるが、これだけの仕事だ。もっと取っていいと思うんだがな」


「下手に金額を上げると、仕事が減りますからね。まあ、贅沢をしなけりゃ、なんとかなりますし」


「まあ、俺としては良いけどよ。あとは、こっちの仕事だな。お疲れさん」


「どうもです」


「あの、クレイさん。井戸は今日明日くらいで完成できますでしょうか?」


 ジムさんの問いに、クレイさんは渋い顔をした。


「流石に、そいつは無理ってもんだ。早くて四日だな。石材を積んで、固定できたのを確認してから、金具や桶なんかを設置するわけだからな。あまり、無茶を言わんでくれ」


「そうですか……お客様が来るのに間に合いませんか。王都の大聖堂から、メイオール村に訪問を希望する御方がおられるらしいのですが……早ければ、明日にでも到着予定でして。井戸で不便をかけてしまいますね」


「そのあたりは、村の人々も手伝ってくれますよ。ジムさんのお願いなら、快く引き受けてくれると思います」


 名前は地味だが、人当たりの良さはメイオール村でも随一だ。それなりに人望もあるし、親しくしている人も多い。
 俺の言葉に、少しは気を持ち直したのか、ジムさんの表情に笑みが戻った。
 そこで俺は神殿へと戻ろうとしたんだけど……すぐ近くで、見知った顔からの視線に気付いた。明るい色の茶髪をお下げにした、少し気弱そうな少女。
 メイオール村に駐屯する《白翼騎士団》に所属している、ユーキ・コウだ。
 やや上目遣いに俺を見ているわけだが……これは、もしかしたら、あれだ。ユーキの《スキル》は、〈地盤沈下〉だ。
 これまで、メイオール村で穴を掘るときは、かなり重宝がられていたわけで。俺が今しがたやったことは、ユーキの仕事を奪うこと……だったかも。
 俺は気まずさを覚えながら、まずはユーキに状況の説明をすることにした。


「ユーキ。今回はたまたま、こっちに仕事が来ただけでだな。その……穴を掘る仕事を奪おうとか、そういう意図はないんだ」


「……そんなことは、どうでもいいんです。ランドさん……〈地盤沈下〉みたいな《スキル》を会得したんですか?」


「いや、会得というか……なんというか」


 俺の《異能》について、どうやって説明をしよう――そんなことを悩んでいると、ユーキはポンと手を打った。


「ランドさんもようやく、穴の底にいる安らぎに目覚めたんですね」


「……はい?」


 言っている意味が、まったく理解できなかった。
 怪訝な顔をしている俺に、ユーキは微笑みながら言葉を続けた。


「今まで、〈地盤沈下〉みたいな《スキル》を持つ人っていなかったんです。そんな中、ランドさんは〈スキルドレイン〉を使ってまで、〈地盤沈下〉を会得したなんて。これはもう、ランドさんも穴蔵好きに目覚めたんじゃ――そう確信したんです!」


 あ、駄目だ。マジで言っている意味が、わからない。挙げ句の果てに「駐屯地の近くに、いい窪みがあるんですよ。そこで穴を掘り合って、底でまったりしませんか?」などと言い出したとき、騎士団に所属する、勝ち気な金髪の少女――エリザベート・ハーキンが駆け寄ってきた。


「あ、いたいた。ユーキ、こんなところで油を売ってないで、仕事を手伝って」


「ええっ……で、でもこれから穴蔵同好会の活動が」


「なによ、それ。ほら、行くわよ!」


 エリザベートに引っ張られる形で、ユーキは騎士団の駐屯地へ連行(?)されていった。

 まあ、なんだ。なにはともあれ、助かった。

 俺は溜息を吐くと、午後からの仕事に備えて神殿で休むことにした。

   *

 ジムさんの教会で井戸を掘った日から、二日後。
 俺は寒さのせいか体調を崩した家畜の治療に来て欲しいという依頼で、村の山羊舎を訪れていた。
 今も雪がちらついているような寒さだ。そのため、治療を受ける家畜も、日に日に増えているような状況だ。
 治療といっても、俺が山羊の治療をするわけでなく、山から来てくれた薬師のドミニクさんと、ファラさんの助手を務める形だ。
 齢五〇近いドミニクさんと、四〇を超えているファラさんは、夫婦ではなく師弟関係だという。
 下痢と風邪のような症状を抑えるという薬草を飲ませたあと、中肉中背で頭がツルッとしたドミニクさんが、山羊の胴体を抱えていた俺に、小さく手を挙げた。


「よし、もういいよ」


「はい」


 俺は今にも暴れ出しそうな山羊の様子を伺いながら、蹴られない機会を伺って、手を放しつつ後ろに跳んだ。
 案の定、山羊は飼育床の中で大暴れをし始めた。
 これで、ここでの仕事は終わり、俺は数枚の銅貨を受け取った。
 さて帰ろうというとき、ファラさんが声をかけてきた。若くして白髪になったというファラさんは、しかし四〇過ぎには見えない、若々しく勝ち気な顔立ちをしている。


「ランド。あんた……春に婚礼の儀を行うんだって? ヘンテコな神殿に住んでるって話も聞くし、怪しげな神に騎士団の子を引き込んだんじゃないだろうね?」


「あ、いえ。そんなことはないんですけど……それに婚礼の儀は、ジムさんの教会で行うつもりですから」


「ふぅん。そこは、普通なんだね」


 意外そうな顔のファラさんは、怪訝そうな視線を神殿の方角へと向けた。
 俺は少し肩を落としながら、愛想笑いを浮かべるしかない。


「ファラさんって、そこまで敬虔なアムラダ様の信者だったんですか?」


「そりゃあ……あんな田舎に住んでれば、そうもなるだろ? ほかの価値観なんて、そうそう伝わってこないんだから」


「そりゃあ、まあ……」


 ジムさんのところでも感じたけど、まだまだ神殿への警戒心は根深いみたいだ。
 まだまだ、先行きは大変そうだなぁ、これ。
 それはともかく。
 仕事を終えた俺は、神殿に戻ることにした。騎士団から帰って来たばかりだったらしいセラが、一階の篝火の前で雪を払っていた。
 特徴的な黒髪も今は、肩の下あたりまで伸びている。赤色から薄い水色、白の順に重ね着された神糸の振り袖の肩にも、まだ雪の名残が残っていた。
 午前中からパラパラと降り始めた雪は、ついさっき止んだばかりだ。
 扉を閉めると、セラは微笑みながら俺へと向き直った。


「あら。お帰りなさい、ランド。わたくしも先ほど、戻ったばかりなんです」


「騎士団の訓練ですか? 雪の中、お疲れ様です」


 冷えた身体を暖めようと篝火に近寄った俺に、セラは身体を寄せてきた。


「……ランド。今は、二人っきりですから」


 ここでの生活において、セラは第二夫人的な立ち位置だ。三人でいるときは、瑠胡のほうが立場が上であるため、セラは一歩退いた対応を心掛けているようだ。
 だから二人っきりになると、こうして甘えるような言動になることが多い。
 俺はセラの腰に手を回すと、彼女の唇に顔を寄せた。
 互いの唇が触れた瞬間、背後に扉が勢いよく開いた。ヘーゼルブラウンの髪を後頭部で結い上げ、勝ち気な青い瞳の少女が、扉の外で笑顔を見せていた。


「すいません! お兄ちゃん――ランド・コールは、ここにいま、す、か――」


 扉を開けたばかりらしい、俺の妹――ジョシア・コールが、俺とセラを見て硬直しかけていた。
 その動向から、フッと光が消えた。


「お兄ちゃん……その人って」


「え? ああ、セラは……」


 俺が言葉を言い終える前に、ジョシアは腰から護身用と思しき短剣を引き抜くと、切っ先を俺に向けた。


「この……浮気者」


「へ? いやあの……ちょっと待」


「うるさい! いつからそんな、手癖が悪くなったのよ! 女ったらし、変態、○○野郎、この――女の敵っ!!」


「ちょ、待て――待てって! 話を聞けってば!」


「うるさーい! 死んで瑠胡姫様に詫びろぉぉっ!!」


 短剣を振り回してくるジョシアに、俺とセラは二人がかりで取り押さえる羽目になり、騒ぎを聞きつけた紀伊や下男のワイバーンたちも加わり、ちょっとした大騒動になったのだった。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

えー……毎度のことでえすが、ちょっと遊びな部分が多かった気がします。気がつけば、四千文字……毎度のことでは、あるんですが。

とにかく、本編の開始でございます。

まだまだ、ここで書けることが少ないです。
ジョシアが来たってことは……な、感じですね。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
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