屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

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第六部『地の底から蠢くは貴き淀み』

四章-6

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   6

 屋敷の廊下は、乱戦となっていた。
 次々に現れる兵士の数は、すでに一五人を上回っていた。一人一人の剣技や《スキル》は大したことはないが、こちらも本気で対抗できないことが、戦いを長期化させていた。
 託宣によれば、今回の件で誰も殺めてはいけないという。なにも望んで兵士を殺そうとは思わないが、かといって致命傷を避けることへ意識が向いてしまい、各々の動きに躊躇いが出てしまう。
 騎士クイラロスは今、兵士たちの後方で采配に徹している。それだけ、兵士たちのほうが優勢ということだ。


「怯まず、一気に畳み込め! 御子息以外は、殺しても構わぬのだ。訓練通り、首を撥ねる勢いで一撃を入れよ!」


 その声に勢いづいたのか、俺の前にいた兵士の手から、白い糸のようなものが放たれた。
 糸には粘着性があるのか、俺の右腕に絡みついた。糸に引っ張られた腕の自由が効かなくなった隙に、二人の兵士が剣を振り上げようとしていた。
 俺は〈筋力増強〉で強化された腕力で、糸を強引に引っ張った。「あ」という顔で体制を崩した兵士の腹へ、俺は蹴りをお見舞いした。
 その衝撃で糸を手放した兵士は、剣で斬りかかろうとしていた二人のうち、右側の兵士にぶつかった。
 しかし、もう一人の兵士はそのまま斬りかかってきた。
 俺は避けるのを諦め、左手一本で兵士の腕を受け止めた。〈筋力増強〉をしていたにも関わらず、完全には剣を止めることはできなかった。
 なんからの《スキル》の効果だろうか――俺の腕が僅かに下がり、刀身が俺の左肩に浅い傷を負わせた。


「いってぇな!」


 《スキル》としての効果が切れたのか、糸が消えていく右手の長剣で兵士の剣を弾くと、俺は兵士の股ぐらを蹴り上げた。
 豚の悲鳴のような声をあげ、兵士は股間を押さえながら蹲った。
 倒れている、そして蹲った兵士が壁となって、新たな兵士が迫るのを防いでいた。瑠胡はセラと防戦に徹しているし、ラストニーは捕らえようとする手を、奪ったものらしい長剣で振り払うのが精々だ。
 唯一、マナサーさんだけは巧みな剣技と足技で、兵士を退けている。しかし、やはり致命傷は与えられないため、兵士たちは起きあがると、再びマナサーさんへ迫っていく。
 俺は〈遠当て〉を連発して、迫ってくる兵士や瑠胡たちの援護をしつつ、隣へと声をかけた。


「ラストニー、こいつらを止められませんか!?」


「今のわたしは、裏切り者扱いだ。無理に決まっているだろう!!」


「なにか、《スキル》は!?」


「すまない――わたしの《スキル》は、戦いには向いてない。多少、怪我をさせるのは仕方が無いと思うしかない。気絶なり、行動不能にさせてくれ!」


 簡単に、難しい注文を言ってくれる。
 俺は長剣を床に捨てると、手首までを包む神糸の衣に意識を向けた。すると袖が波打ち始め、指先までを包み込む籠手へと形を変えた。
 蹲る兵士を乗り越え、新たな兵士が俺の元へと飛び込んできた。俺は兵士が剣を振り上げようとする右腕を左手で押さえると、右の拳で顔面を殴りつけた。
 白目を向いて崩れ落ちかけた兵士を蹴っ飛ばしながら、俺は叫んだ。


「瑠胡、セラ! 構わないから、手足を狙って兵士の動きを止めよう!!」


 次に向かって来た兵士の右腕を掴むと、俺は「悪い」と言いながら、真っ直ぐに伸びた肘に右拳を打ち付けた。
 骨が折れる音が響くと、兵士は叫びながら床を転げ回った。
 瑠胡とセラは俺の一撃を見ると、お互いに目配せもなく、兵士への攻撃を強めた。セラの細剣が、籠手ごと兵士の腕を切り裂いた。そして瑠胡の着物の袖が伸び、近くにいた兵士の身体に巻き付くと、周囲の兵士を吹き飛ばすように、大きく振り回し始めた。
 そしてマナサーさんは、いつの間にか両手に剣を持っていた。曲剣と長剣を巧みに操り、兵士たちの剣を叩き落としていく。
 剣が床に落ちる寸前、マナサーさんの手が柄を掴んだ。
 次の兵士の剣も同様に、叩き落とすと同時に掴んでいく。それを四回も繰り返すと、いつしか肩から新たに二対の腕を生やしていたマナサーさんが、六振りの剣で兵士たちを圧倒し始めた。


「《魔力の才》、〈マハーカーラ〉――わたくしも全力で参ります」


 六臂の姿に怖れを抱いたのか、及び腰となった兵士たちを、マナサーさんは容赦なく、文字通りバッタバッタと叩きのめしていった。
 形勢は優勢――とは、まだ言い難い。しかし、確実に先ほどまでよりも好転し始めていた。
 そんなとき、この騒ぎを聞きつけたのだろう、寝間着に防寒のマントを羽織ったフレシス令室男爵が現れた。


「何ごとです、騒々し――ラストニー?」


 俺たちとともに兵士たちとの攻防を繰り広げている息子の姿に、フレシス令室男爵は苦々しい顔をした。


「おまえは――なぜ、ランド・コールなどと一緒にいるのです。まさかとは思いますが、家畜などのために、異変の原因を探っているのではないでしょうね?」


「……そのまさかですよ、母上。ホウル山の遺物が原因というところまでは、突き止めたのです。あとは、石版を手に入れるのみ。母上、領民のために石版を渡してはくれませんか」


 息子の発言に目を見広げたフレシス令室男爵だったが、すぐに険しい目を騎士クイラロスへと向けた。


「いつまで手こずっているのですか。さっさと終わらせなさい。ラストニーは拘束して、わたくしの部屋へ。我が息子ながら、その愚かさ――少々、仕置きが必要でしょう」


「はっ――」


 騎士クイラロスはフレシス令室男爵に敬礼を送ると、長剣を抜き払った。


「全員、ランドと六本腕に人数を集めよ! 御子息には五人、六名ほどで女二人だ!」


 この命令で、兵士たちは一斉に動いた。瑠胡とセラには、六名――後ろに二名控えているのは、予備人員のようだ――、ラストニーには五人、そしてマナサーに七名の、俺には一〇を超える兵士が押し寄せてきた。
 どうやら、騎士クイラロスは俺から倒すようだ――と思ったのだが、その予想に反して、騎士は瑠胡とセラのほうへと近寄って行った


「まずは、女どもから処理してやろう」


 あ、あの野郎――俺は瑠胡たちの元へ向かいかけたが、振り下ろされ、突いてくる兵士たちの剣から身を護ることに専念せざる得なかった。
 セラは瑠胡を護るように、細剣による連撃を繰り出した。騎士クイラロスはそのすべてを受けきれず、腕や胴を切られたものの、怯むどころか出血すらない。
 間違いなく、〈硬化〉で護りを固めているようだ。ミスリル製の細剣ですら、あの〈硬化〉には敵わないらしい。


「はっはっはっ! 無駄だっ! 二人纏めて、屠ってやろう」


 騎士クイラロスの手にある長剣は、普通のものよりも長く、そして分厚い。あの長剣ならば、互いの背中を護るような位置にいる瑠胡とセラを、一刀のもとに斬り伏せることができるだろう。
 ここままではヤバイ――と思った瞬間に、俺の意識が切り替わった。即座に頭の中で幾重もの線を思い描き、迷うことなく〈断裁の風〉を放った。
 不可視の力が俺に迫る兵士たちの剣を真っ二つにし、腕や脚を切り裂いていく。鮮血を滴らせながら倒れる兵士たちには構わず、俺は瑠胡たちのほうへと向き直った。
 騎士クイラロスの長剣は、すでに振り上げられていた。今から駆け出して間に合うか――俺は無意識に、一陣の風となる速さを欲した。
 そのとき、俺の中で妙な感覚が湧き上がった。言葉に喩えると難しいが……強いて挙げるなら、異物が挟まって動きのぎこちなかった馬車の車軸が、急に滑らかに回り始めたというか。
 そんな感覚に違和感を覚えるより早く、俺の身体が加速していた。同時に周囲が、ひどく緩慢な動きに見えていた。
 俺は素早く瑠胡やセラと、騎士クイラロスとのあいだに入ると、振り下ろしかけた騎士の長剣を拳で弾いた。


「なに――!?」


 驚愕の声をあげる騎士クイラロスを睨みながら、俺は背後の二人に声をかけた。


「瑠胡、セラ、大丈夫ですか?」


「え、ええ……大丈夫です。瑠胡姫様は――」


「大丈夫です、ランド。助かりました」


 二人の声に安堵しながら、俺は無手のまま騎士クイラロスと対峙した。


「てめぇ……瑠胡とセラから手をかけるだなんて、騎士の風上にもおけねぇな。てめぇみたいな糞野郎は、速攻で砕いてやるから覚悟しろ」


「馬鹿め! 無手でなにができるというのか」


 嘲るような顔の騎士クイラロスに対し、俺は〈筋力増強〉を最大にしながら蹴りかかった。
 軸脚の下にある床に亀裂が走った直後、ほぼ真横に伸びる蹴りを受けた騎士が、背後にある壁まで吹っ飛んだ。
 騎士の身体は石造りの壁を突き抜け、どこかの室内へと転がっていった。俺は騎士クイラロスを追って、壁の中へと入った。
 落ちている長剣の上を駆け抜けた俺は、どうやら執務室らしい室内で上半身を起こした騎士クイラロスへと詰め寄った。


「貴様――」


 まだ起きあがっていない騎士クイラロスに、俺は無言で詰め寄った。俺を払いのけるつもりだったのか――伸びてくる右腕の手首を掴むと、俺は駆け寄った勢いを利用して、騎士の身体を窓へと投げつけた。
 窓と雨戸とを突き破った騎士は、そのまま階下へと落下していった。
 俺は窓枠に脚をかけて、下を見た。庭の上で大の字になった騎士は、〈硬化〉の影響で無傷のようだった。
 俺はその頑丈さに呆れながら、騎士の周囲へ〈断裁の風〉を放った。目に見えぬ力が騎士の周囲と下にある地面を抉っていく。ユーキの真似じゃないが、騎士の身体は二マーロン(約二メートル五〇センチ)の穴に収まった。


「こ、こんなことで……」


 落ちたときに頭を打って脳しんとうにでもなったのか、騎士の目焦点をあってない。俺はそれに構わず、〈遠当て〉を連続で放った。
 俺が放った〈遠当て〉は騎士の身体だけでなく、周囲の地面にも当たっていた。この〈遠当て〉によって地面が崩れ、騎士の身体は顔を覗いて土砂に埋まった。
 これで、掘り起こされるまでは身動きできないはずだ。
 俺は廊下に戻ると、まずは周囲を見回した。立っている兵士は、一人もいない。瑠胡とセラは無事、マナサーさんの腕は二本に戻っているし、ラストニーも健在だ。
 ただ……フレシス令室男爵の姿は、どこにもなかった。この騒動の最中に、旗色が悪くなったと察したのか、早々に逃げ出したようだ。


「しまったな……逃げられたか。石版の場所を聞き出そうと思ったのに」


「そのようだ。追った方がいいのかい」


 ラストニーの問いかけに、俺の側に来たばかりの瑠胡が答えた。


「逃げ出した彼奴が、件の石版を持ち出したやも知れぬ。追って、それを確かめたほうが良かろう」


「……なるほど。さて、どこへ行ったやら……だな」


 ラストニーが溜息を吐いたとき、廊下の奥から何かを引きずるような音と、女の罵声が聞こえてきた。
 誰か来ると、俺は床に落ちていた長剣を広いあげた。


「あ、ランド君たち。無事だったんだね、よかったぁ。こっちの目処が付いたから、応援に来たよ」


 安堵の顔をするクロースと、フレシス令室男爵を羽交い締めにしたアインが、俺たちの前に現れた。


「っていうか、もう終わりかよ」


 つまらねえな――と呟くアインだが、フレシス令室男爵を捕まえてくれたのは、もの凄く有り難い。
 クロースとアインの話では、玄関から入ったときに偶然、フレシス令室男爵は鉢合わせしたらしい。二人はすぐに、令室男爵を取り押さえ、二階まで上がってきたようだ。
 先の罵声は、もちろんフレシス令室男爵のものである。


「さて、令室男爵。ホウル山から持ち出した石版は、どこにある?」


「……なんのことかしら」


「母上……我々は、ホウル山の魔物、ニッカーから話を聞いているのです。石版を渡して下さい。あの遺物を止めなければ……民の生活は成り立たなくなります」


「それが、どうしたというのです。他の土地から食料を仕入れていれば、商人たちから賄賂を受け取れるのですよ? 民が貧しくなろうと、我々貴族は富を確保できる。またこの領地が貧しくなるより、マシでしょう」


 フレシス令室男爵の返答に、ラストニーは怒りを露わにした。


「母上! それはただの私利私欲です。わたしは……容認できない。民なき領地を治めるおつもりか?」


「民など、ほかから流れ着く者を新たな民にすれば、問題はありません」


「母上っ! それは亡国思想というものです」


 ラストニーとフレシス令室男爵が言い合っているあいだに、俺は執務室の中を調べていた。
 机や棚――そのどれもが、収納としては小さすぎる。隠し部屋や隠し金庫のような場所に、隠してある可能性が大きいが……。
 俺はランプの灯りを頼りに、注意深く周囲を見回した。書物で見る物語だと本棚が動いたり、床が開いたりするんだけど……闇雲に壁や本棚に触れても、なんの反応も起きなかった。
 石版は自室か、宝物庫なんだろうか……などと考えていたとき、俺の目に壁の絵画が入って来た。
 額に納められた絵画は、風景画や人物画などが三点だけ飾られていた。
 俺はその一つに触れようとしたとき、ラストニーと口論していたフレシス令室男爵が、俺へと眉を吊り上げた。


「その絵に触れないで頂戴っ! それは、とても高価なものなのよっ!!」


 その怒声に、俺は思わず手を引っ込めた。
 絵の価値とか言われても、俺にはまったくわからない。少しだけ三枚の絵を見回してみたが……一番下にある風景画に、俺は違和感を覚えた。
 ほかの絵画の額は木製だが、これだけが灰色だ額だ。どこかにある川の風景画らしいが、こんなものが本当に高価なのか……?
 領主の文句に構わず、俺が額に触れると、絵画の下から赤い光が溢れ始めた。


「ああ、なるほど」


「ランド、どうしたました?」


「これは……ランド?」


 近寄ってきた瑠胡やセラに、俺は大事に入れていた赤いコインを、懐にいれた革袋から出した。
 コインを近づけると、絵画の下から赤い丸が映し出された。俺は絵画に手を伸ばすと、無造作に破いた。
 額として使われていたそれは、恐らくニッカーが行っていた石版だ。絵画はにかわで貼り付けてあったようで、四隅がそのまま残ってしまっている。
 なにか模様の刻まれた石版の中央に、丸く窪んだ場所がある。コインがピッタリと填まる大きさの窪みは、どういう仕組みなのか赤い光を放っていた。
 俺がコインを填め込むと光は収まっていったが、一瞬だけ複雑な模様が浮かび上がった。


「なんと訳すのが適切なのか、わかりませんけど……作用を及ぼすのを停止した、と出たようです」


 流石は、天竜族の姫だ。あの模様――文字のようだけど――を解読した瑠胡に頷くと、俺は石版を壁から外した。
 俺が廊下に出ると、苦笑を浮かべたラストニーが出迎えた。


「まさか、こっちが口論しているあいだに、すべてを終わらせたのかい?」


「まあ、そうですね。この石版は、見つからない場所に隠しておきますよ」


「そうか……礼を言う。母は、わたしが責任を持って更迭する。わたしが、男爵の地位を受け継ぐ。今までは時期尚早だと、逃げ回っていたがね」


 ラストニーの顔は、決意に満ちたものだった。
 俺が頷くと、ラストニーは項垂れるフレシス令――いや、元令室男爵である母親に何かを告げてから、クロースに近寄った。


「クロース……君に、話がある。こんなときでは、あるんだが……少しだけで良い、あそこの端で話がしたい」


 一瞬、なんの話をするんだろうと思ったが、すぐに察しがついた。
 本当に、こんなときにする話じゃないと思うが……まあ、あとは二人の問題だ。俺たちはとりあえず、ここから退くことに――。


「おい、俺はこいつをどうすればいいんだ?」


 まだフレシスを羽交い締めにしていたアインが、少しだけ情けない声をあげた。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

ほら、目茶苦茶長くなった……と、いうのは自分への突っ込みでございます。

途中から、三割ほどを話を次回につっくけようと思ったんですけど……そうすると、次が四千文字超えそうな気がしてですね。
切りがいいのは間違いないですし、分けるのを断念しました。

六臂といえば、日本では阿修羅像が有名ですね。

ただ地竜族はインド縛りで……と思いまして、マハーカーラという名称にしました。純粋にインドかといえば、微妙な感じはしますが。
三面六臂にするのはちょっと異形すぎるので、六臂だけにしました。

余談ですが、ラストニーの《スキル》は〈千里眼〉です。これを使うと遠くの一点はよく見えるようになりますが、近くがまったく見えなくなります。

戦いには不向きですが……ランドたちを先回りできたのも、〈千里眼〉のおかげ。という裏設定でございました。

少しでも楽しんで頂けたら、幸いです。

次回もよろしくお願いします!
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