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第六部『地の底から蠢くは貴き淀み』
三章-7
しおりを挟む7
ラストニーは、午前に鳴る三回目の鐘が鳴り響く中、実家であるルイン家の屋敷に戻っていた。
玄関から屋敷に入った早々に、使用人の一人がフレシス令室男爵――つまり、母親に帰還を報せに行きかけたのを、ラストニーは止めた。
「自分で行くから、おまえたちは自分の仕事をしておけばよい」
使用人が仕事に戻るのを横目に、ラストニーは二階へと上がった。
フレシス令室男爵はこの時間、自室で身支度の真っ最中のはずだ。それから御茶の時間に、庭の中を散歩――領主としての執務は、午後からだ。
ラストニーは足音を立てないよう、階段から二階の廊下への一歩を踏み出した。忍び足で廊下を進むと、母親の部屋の前で話し声が聞こえてきた。
「この赤いドレスも古くなってきたわね」
「ですが、令室男爵様。お似合いで御座いますよ」
「ありがとう。でも、気に入らないわ。次に黒い鉱石での儲けが出たら、買い換えるわ」
ブツブツと文句を呟いている母親の声に、ラストニーは落胆した。家畜の肉や乳からする異臭のことを告げ、ランドたちからの話があったにも関わらず、相も変わらず母親がもっとも関心を寄せているのは、黒い鉱石を使った金儲けだ。
母親の部屋に立ち寄りもせず、ラストニーは廊下を進んだ。彼が向かっているのは、執務室だ。
使用人が掃除をするため、この時間は施錠をしていない。そのことを熟知していたラストニーは、廊下の突き当たりにある、樫の木で造られたドアの前で耳を寄せ、中の様子を窺った。
掃除をしている使用人の話し声や物音はない。ラストニーはノブを回してドアを開けると、執務室の中に滑り込んだ。
高価な調度類――品の良さを認めるかは価値観によるが――に囲まれた室内は、香水の匂いが漂っていた。
ラストニーは周囲を見回すと、本棚にある帳簿の一つを手にした。
先々月までの三ヶ月分の入出金が記載された帳簿を広げると、指を沿わせながら項目を確認していく。
使用人たちの給料も、一人一人細かく記載している。それどころか食費や雑費に関しても、材料や消耗品の種類ごとに、重さと金額が記載されているという念の入りようだ。
この辺りの細かさは、他界した父親とは比べものにならないほどだ。財政を健全化させたのは黒い鉱石の利益だけでなく、フレシス令室男爵の手腕によるものだとわかる。
(だからといって、この散財の激しさは褒められん)
ドレスに貴金属――ここ数ヶ月のあいだに購入した品々は、それまでの三倍以上にも及ぶ。これだけあれば、家畜たちの異臭による民の損失を補填しても釣りが出る。
眉を顰めながら次々に項目を追っていったラストニーの指が、あるところで止まった。
(ミニッツ工房に、ランツ工房? ここは確か、貴金属の職人だったはず――確かに貴族向けの品を造ってはいるが、なぜ母が商人ではなく、工房と直接の取り引きを?)
不審な項目は、それだけではない。
鉱夫や他領地の職人への報酬まで記載があった。
(この職人というのは、ホウル山で出会った者たちのことか。しかし、鉱夫――?)
職人たちへの支払いは、前金という形式で一度だけだ。しかし、鉱夫という項目は、約十日ごとに記載がある。
(十日ごとに報酬? こんなに頻繁に、鉱夫となにをやっている――)
思考の途中で、ラストニーの脳裏に魔族であるニッカーの言葉が蘇った。
〝――それが月に一度になり、十日に一度となるのに、さほどかからなかったな〟
偶然というには、関連性がありすぎる。
ラストニーは帳簿の一ページを破ると、折り畳んで襟から上着の中へと入れた。帳簿を本棚に戻して執務室を出ようとしたとき、ラストニーは一枚の絵画で目が止まった。
その風景画――なんの変哲も無い、森の中の大河が描かれたものだ――は、ラストニーの記憶にないものだ。
確かに、部屋の絵画などに興味はなかったが、それでも長年に渡って飾られている絵画は、記憶に残っている。
(最近になって買ったのか?)
それにしては、高級な絵画には見えない。今のフレシス令室男爵なら、もっと高価な絵画を飾っても不思議ではない。
そのちぐはぐさに違和感を覚えていると、執務室のドアが開いた。
中年女性の使用人が、ラストニーの姿を見て、後ずさるほどに驚いた。短い悲鳴すらあげなかったのは、彼女にとって奇跡だったろう。
ラストニーは内心の焦りを隠しながら、使用人に苦笑してみせた。
「ああ、すまない。帰りを母に報告しようと思ったんだが、ここにいなくてね。部屋まで行くのもなんだし、ここで絵画を眺めていたんだ」
「さ、左様ですか。こちらこそ、驚いてしまって申し訳御座いません」
「気にしないでくれ。それより、この風景画は初めて見るな。母上は、いつから飾っているんだ?」
「そうですね……一年ほど前でしょうか。古い額縁が出てきたから、絵を飾りたいとおっしゃって」
「そうか。いや、ありがとう。母はまだ、自室かな?」
「はい。御茶の時間で御座いますから」
「ありがとう。それじゃあ、叱られに行くとしよう」
ラストニーが執務室を出たとき、早歩きをした男性の使用人が、目の前を通り過ぎた。
のんびりと通り過ぎた使用人を目で追っていると、廊下の突き当たりにあるフレシス令室男爵の自室のドアをノックした。
「令室男爵様――ミニッツ工房から使いの者が来ております。なんでも、至急に御報告申し上げたいことがあるそうですが」
「そう――謁見の間に通して頂戴。会いましょう」
そんな会話が聞こえてきて、ラストニーは廊下で立ち止まった。
使用人がドアを開けるのを見ていると、部屋からフレシス令室男爵が出てきた。真っ赤なドレスに緑に染めた髪――相変わらずの格好に、ラストニーは渋面を我慢するのに苦労した。
「母上。只今戻りました」
「ラストニー……言いたいことは沢山ありますが、今は止めておきましょう。来客なの」
「わかりました。その先月に買った赤いドレスは、気に入っているようですね」
「そうね。でももう、古くなったもの。そろそろ買い換えるわ」
そう告げてから、フレシス令室男爵は使用人とともに去って行った。
(……工房の使い、か。話を聞いてみるのも悪くない)
帳簿に記載された支払いには、工房宛てのものがあった。それを思い出しながら、ラストニーはフレシス令室男爵が降りていった階段へと、ゆっくりと歩き出す。あとを追っていることに気付かれないよう、足音はたてないようにした。
吹き抜けとなった玄関の階段から下を覗くと、フレシス令室男爵が一階の廊下に消えていくのが見えた。
ラストニーは階段を降りると、謁見の間の隣にある部屋へと入った。ここは謁見の間に続く扉のある部屋で、主の呼び出しに備える為の部屋だ。
密議が行われる場合、この部屋は無人だ――そんなラストニーの予感は的中し、部屋の中に人影はなかった。
扉に耳を寄せると、謁見の間の会話が、微かに聞こえてきた。
「――んですって? 黒い鉱石を持つ者が……確かに、ランドと名乗ったのね?」
「はい。黒い鉱石を卸している者のことや、発掘している者――探っているようでした。我が師ハーミットは、あれがホウル山から持ち出されたものではと、危惧しております」
「そんなはずは――わ。入り口は落盤で埋まって、奥へ行くことはできないはず。職人を送ったのは、最近――すもの。まだ工事は、終わっていないはずよ」
「では……別の場所から持ち出されたのでしょうか」
「わからないわ。先だって、あの者たちは、こちらで監視をすることにしましょう。状況次第では、口封じも考えます。どちらにせよ、洞窟が復旧するまでは、下手に動かないほうがいいわね」
母親と工房の使いの会話で、ラストニーは三つのことに意識が向いた。
一つ目は、母であるフレシス令室男爵が、工房の職人たちと面識があり、密に連絡を取り合っていること。二つ目はホウル山の落盤を含めた、洞窟のことを知っていること。
そして三つ目は、黒い鉱石の出所は最高機密扱いになっていること――。
(やはり、あの魔物と会ったのは――母か)
ランドたちにも、監視のことを伝えたほうが良さそうだ。
ラストニーは静かに部屋を出ると、そのまま屋敷から出て行った。
*
「いやあ……なかなか難しいもんですねぇ」
貴金属を取り扱う商人を巡っていたクロースが、疲れ切った顔で天を仰いだ。
朝から七軒ほど貴金属の店を当たってみたが、すべて空振りに終わっていた。クロースもそうだが、アインも商人たちの受け答えの虚々実々を見抜くことができず、なかなか有益な情報を得ることができなかった。
マナサーに頼ろうにも、彼女は静観するだけで、商人たちとは喋ろうとしなかった。
「こりゃ、ランドたちと交代したほうがいいかな。俺たちは、馬車の見張りに専念とかな」
「それがいいかもですね……なんか、セラさんたちに申し訳ないなぁ」
肩を落としているクロースが項垂れると、マナサーがその背中に手を添えた。
「クロース殿にアイン殿。少しだけ、わたしに時間を下さい」
「え? そりゃあ……いいですけど」
顔を上げてアインと頷き合ってから、クロースは答えた。
そんな二人に合掌礼をしたマナサーは、二人を促しながら歩きだした。大通りから枝道に入り、二つ目、それから三つ目の角を曲がると、建物と建物の隙間にある、小さな空き地へと出た。
一辺が三マーロン(約三メートル七五センチ)の空き地には、ボロボロに朽ちた樽の残骸があるだけだ。
日差しが遮られ、ひんやりとした空気に包まれる中、マナサーは残骸の前で跪いた。
「オウ、ホックル、ヨイ?」
「ヤ、ヤ!」
叫ぶような返答のあと、地中から残骸が押し上げられると、茶色い髪のドワーフが顔を覗かせた。
「ヨイ――」
そこまで言いかけたところで、ドワーフはクロースやアインの存在に気付いて、小さく咳払いをした。
「あなたをお呼びしたのは、わたしです。至急の報せがございます」
「わかりました。聞きましょう」
マナサーが頷くと、ドワーフは深々と頭を下げた。
「ホウル山で人間の兵隊たちが、洞窟で穴を掘っている者たちに対し、良からぬことを考えておるようです。兵士が彼らを捕らえる計画を企てているのを、我らの同胞が耳にしました」
「そうですか。ランド殿たちには、わたしから伝えておきましょう。ご苦労様でした」
「とんでもない! 我らができるのは、地中の坑道を通って、集めた情報をお伝えするくらい。皆様の幸運とご武運をお祈り致しております」
ドワーフはマナサー、そして後ろにいるクロースやアインの順に頭を下げると、残骸を元に戻しながら地中へと潜っていった。
マナサーは立ち上がると、初めて目の当たりにするドワーフに驚いていた、クロースやアインを振り返った。
「ランド殿たちと合流しましょう」
有無を言わさぬマナサーの表情に、事情を飲み込めぬままのクロースは、ぎこちなく頷いた。
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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
謁見の間での会話のシーンですが、ランドがなにをしていたかは、次回にて書きますので……決して忘れていた訳ではありません(言い訳風味
ちなみに書いたあとで気付いたんですが。
ドワーフたちの「ヤ!」は、かなり英語が入ってますね。英語の方言というか、そういう感じの。
「ヤー、コマンダー」という台詞を見たことのある人も多いかもしれません。
しまった……と思ったものの、例によって「まあ、異世界だし」で採用決定した次第です。御了承下さいませ。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
次回もよろしくお願いします!
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