屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

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第六部『地の底から蠢くは貴き淀み』

三章-5

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   5

 俺たちが洞窟を出たとき、空には一面の星々が浮かんでいた。西側の空に浮んでいる刃のように薄い三日月は、控え目に周囲を照らしていた。
 蝋燭を垂らした跡を辿って、俺たちは早々に洞窟へと戻り、地上へ出た。眠気はあったけど、あんな地下で眠る気にはなれず、徹夜を覚悟の強行軍となったわけだ。
 そして洞穴の外では、約束通りドワーフが待っていてくれた。
 異変の原因について知り得たことを話すと、まだ若そうな――髭のせいで年齢が把握しにくいが――ドワーフは、俺たちに寝床を提供すると言ってくれた。ドワーフは山の中腹あたりで、坑道を兼ねた住居を構えていた。
 地下ということでセラは難色を示したが、ベッドの大きさ以外は快適――なにせ、ドワーフ用のベッドだ――だった。
 夜が明けるとともに、俺たちはホウル山を下山し、ホーウ村に戻った。
 そこからは、まさに息を吐く暇すらないほどの忙しさだった。
 騎士たちとの接触を避けながら、職人頭さんたちから工事の状況を聞いたり、奥方に礼をして馬車を引き取りもした。村から手に入る食料は殆どないため、取り急ぎ近くの森で木の実などを採取しておいた。
 俺たちが村を出発できたときには、昼を少しばかり過ぎていた。馬に負担をかけて潰すわけにはいかないから、急く気持ちとは裏腹に、キャリン村への旅路は往路とそれほど変わらぬ行程となった。
 俺たちが久しぶりにキャリン村に戻ったのは、最後にクロースたちと合流してから、六日目のことだった。
 牧場の前で馬車を停めると、俺たちが馬車から降りるより早く、クロースが飛び出してきた。
 手には飼い葉を掴んでいたが、一緒にタマネギや芋も持っているのは何故だろう?


「セラさん! ランド君に、瑠胡姫様っ!」


 クロースの顔は、俺たちが持ち帰ったであろう異変の原因への期待からか、どこか期待に満ちたものだった。
 クロースに手を振りながら御者台から降りた俺は、先ずは馬を柵に繋いだ。
 それから瑠胡とセラが馬車から降りるのを手伝っていると、アインが遅れてやってきた。


「ランド、どうだった?」


「色々とわかったことはあるけどな……問題も増えた」


「なんだ、そりゃ」


「どこか、人気の無いところで話したいんだけどな」


「それなら、放牧地の端っこが良いだろうな。誰かが来ても、すぐにわかるし」


「いいね。そこにしようか」


 俺たちはラストニーやマナサーさんが馬車から降りてから、牧場の建物や牛舎などから一番遠いところにある、放牧地の柵の前で、輪になって腰を降ろした。
 俺たちはクロースとアインに、ホウル山で知り得た情報を話した。鍋の底にある黒い鉱物みたいなもの、遺物、それらに絡む女が領主らしいこと――話を終えたとき、クロースの顔は酷く沈んでいた。


「そんな……領主様が異変の原因を造ってるなんて、こんな話ってある? 証拠なんか、隠し放題じゃない」


「でもさ、それを探し当てないと、根本的な解決はできねぇんだよな。領主の息子も――」


「ああ、そうなら装飾品を造ってる職人なんかも、手掛かりになりそうじゃないか!!」


 俺の言葉を遮るように、ラストニーが大声を出した。
 いきなりのことに全員が呆気にとられていると、ラストニーは「ランドに瑠胡様、セラ殿、マナサー様、ちょっとこっちへ」と、俺たちを手招きした。
 怪訝そうにしている俺たちが手招きに応じると、ラストニーは小声で言ってきた。


「頼みます。どうかクロースには、わたしの素性を内密にして下さい。今知られるのは、なにかと拙い状況ですから」


 なにを気にしているのかは知らないが、気にしすぎじゃないか――と想いはしたが、ラストニーの必死な表情に、俺は呆れ気味に頷いた。


「わかったよ。あとで恨まれるよりは、いいだろうし」


「すまない」


 密談は終わりだとラストニーが解散を指示すると、アインが口を曲げていた。


「なんなんだよ、おまえら」


「あ、いや……」


「情報の訂正をされただけだ。気にするな」


 俺が返答に迷っていると、セラが代わりに言ってくれた。
 アインはこの回答に納得はしてなさそうだったが、それ以上の追求はしなかった。腕を組んで口を曲げると、目だけで俺に話の続きを促してきた。
 俺は少し内容を修正してから、なるべく嘘の無い内容で答えることにした。


「とりあえずは、領主街のクロイスで兵士や職人の動向を探るしかないな。鉱石を宝石状にして装飾品にするなら、職人の手は必要だ。確実性には欠けるけどさ、依頼人を順に追っていこうと思ってる」


「……確かに、確実性には欠けるな。崩れた山の洞窟は、いつ復旧するって?」


「あと……十日前後ってところらしい。二次災害を警戒すると、そんなに急いで工事はできないそうなんだ」


 アインは顎に手を添えると、唸るような声をあげた。


「十日……か。時間との勝負だな」


「ああ。ところで、そっちはどうなんだ。なにかわかったか?」


 アインにした質問だったが、反応したのはクロースが先だった。
 手にした飼い葉やタマネギを地面に置くと、酷く悲壮な顔をした。


「異変は……家畜だけじゃないかもしれないの。タマネギ、半分に切ってみるね」


 クロースが、半分に切ったタマネギの断面を俺たちへ向けた。断面にある芯から三つ目鱗茎に沿うように、黒い筋が入っていた。


「この黒いの、石みたいなんだ。こんなのが、ザイケンで採れたタマネギや芋に、こんな石みたいなものが紛れ込んでるの」


「なんだって?」


 異変が家畜だけでなく、作物にまで影響が出ているなんて。
 ニッカーの言っていたことを総合すると、ホウル山の地下水が汚染され、それが水源まで影響を与えたことが、家畜の異臭の原因になっている。
 ただ水源への影響が、どう家畜に影響を与えているかまでは、教えてくれなかった。
 俺は少し悩んでから、この場にいる全員を見回した。


「水源の汚染が、どうやって家畜の異臭に繋がってるんだろうな。そこから、順を追って考えてみようか。もしかしたら、遺物を止めるだけじゃダメかもしれないし」


 俺の問いかけに、皆はそれぞれに考え始めた。一番最初に「あ!」と言って顔を上げたのは、クロースだった。


「きっと、雨期の氾濫だよ! 雨期になると、川が氾濫するって話しなかったけ? そのせいで、川の近くじゃ農作物を育てるのは難しい。だけど牧草なんかは、川の氾濫で水をたっぷりと吸うから、一気に育つんだよ。だから酪農は川の近くが多いの。だからつまり……氾濫した川の水によって、牧草も汚染されたんじゃないかな」


 流石、地元民。
 しかも酪農家の娘となれば、この手の発想はすぐに出てくるな――と、感心している俺の横で、瑠胡も似たようなことを思ったのだろう。
 軽く握った右の拳の底を、左手に打ち付けた。


「なるほど――矛盾はないように思えるのう」


「姫様、ありがとうございます」


 少し照れくさそうに応じるクロースに、ラストニーがやや柔らかい声音で言った。


「農作物は川から遠い場所で栽培してるけど、それの異変も雨期に関係していると思うかい?」


「それは……よくわかりません。飼い葉の中にも黒いスジを見つけましたし、これも家畜を汚染する原因だと思うんです」


 少し言葉が固くなりながらも、クロースは答えた。クロースが次に手にした飼い葉は、茎の一部分が平たくなっていた。そこに、先ほど言っていたように、黒いスジが見えた。
 飼い葉の麦稈――それを見た俺の頭に、ある光景が浮かび上がった。


「……そうか、牛糞だ」


 俺の呟きに、ラストニーは露骨にイヤそうな態度を見せ、アインは眉を顰めた。クロースは首を捻っただけで、瑠胡とセラ、それにマナサーさんは冷静に次の言葉を待ってくれている。

 特にラストニーに言いたいが、「そういうネタを好む人か」という目を向けるのを止めろ。

 俺は咳払いをすると、クロースの手にある飼い葉に湯に指先を向けた。


「この前、クロースが麦稈と牛糞を交換するって言ってたよな。その牛糞も汚染されていたとしたら? 麦藁と畑に放置して肥料にしてるはずなんだけど、それが土壌を汚染したなら、作物もダメになるよな」


 この辺りは、メイオール村で手伝い屋をやっていた経験によるものだ。
 実際は切り落とした麦藁や作物の茎を放置した畑に、牛や豚を放すだけだ。あとは勝手に、牛や豚が糞をする。
 あとは時間の経過によって、土地が肥えていく――というものだ。時期的には夏期から秋の初旬に行われる。冬は気温が低いためか、逆に土地を痛めるだけ――と、聞いたことがある。
 ザイケンでは、農村と酪農の距離が離れているから、牛糞と麦稈の交換という形をとっているんだろうが、それが災いしたに違いない。
 そんな俺の意見に、ラストニーの顔が青くなった。


「待ってくれ。汚染された土地っていうのは、冬を越したあたりで元に戻るのかい?」


「それは……多分、無理でしょう。今回の収穫で、どれだけ汚染が作物に吸収されたかわからないけど、すべてじゃ無いと思うし。早くて来年の収穫後、最悪数年はダメかも――」


「冗談じゃない! それでは、民が飢え死にするぞ」


 頭を抱えるラストニーに、アインは頬を掻きながら告げた。


「新たに開墾するとか、そういう手段じゃ駄目なのか? 領主に掛け合えば――」


「開墾なんて、すぐに出来るものじゃない。今の規模を開墾しようとしたら、少なく見積もっても三年はかかる。そのあいだ、ザイケンの民は汚染された作物を食べるか、余所の領地から仕入れた作物を食べるかのどちらかだ。
 貴族や裕福な商人ならともかく、平民たちは汚染を口にするか、飢えるかの選択しかない」


「あとの手段は、地道に土を入れ替えていくしかないです。出来るだけ早く、出来るだけ大人数で畑の土を入れ替える。開墾と、どちらが楽かはわかりませんけれど」


 マナサーさんの提案を聞いても、ラストニーの表情は晴れなかった。
 自分の母親がしでかしたことだけに、心中は穏やかじゃないんだろう。暗い表情のまま顔を上げると、目の前の空間を睨むように、目を釣り上げた。


「汚染の原因を止める――まずは、そこからやらねば……なにも始まらないし、始められない」


 その意見は、俺も同感だ。
 少しでも早く遺物を止めなくては、汚染は深く進行する一方だ。


「クロイスへ行こう。調べるにしても、直談判をするにしても、クロイスでなければ、なにもできない」


 謎といえるものは、解けた。
 だけど解決のための手段は、まだ霧の中だ。手探りだろうと光の源を見つけるため、俺たちは考え、動き続けるしかない。
 牧場主に礼を告げた俺たちは、これからのことを話し合いながら、クロイスへと馬車を奔らせた。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうござます!

わたなべ ゆたか です。

牛糞での汚染――というのがやりたくて、麦稈と牛糞の交換という設定をした次第です。

中世ヨーロッパの農法だと、メイオール村のやり方ですね。もしくは、獣骨をばらまく方法。
日本だと人糞になる――すいません、汚い話が続いてしまって(汗

別に中の人は、そっちのマニアでは御座いませんので……勘違いは勘弁して下さい。

ただハイヒールにh(以下自主規制

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!

追記

ファンタジーカップ用も投稿しました。

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よろしければ、そちらもよろしくお願いします!
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