屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

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第六部『地の底から蠢くは貴き淀み』

二章-1

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 二章 託宣


   1

 キャリン村に到着した翌朝。日の出から少し遅れて、俺と瑠胡、それにセラが目を覚ました。三人で旅籠屋の酒場へ行くと、すでにテーブル席に座っているクロースが、濡れた手ぬぐいで手や顔を拭っていた。
 俺たちが酒場に入ってきたことに気付くと、水桶を手にしたクロースは慌てて立ち上がり、まるで逃げるようにテーブル席から後ずさった。


「あ、セラ――さんに、ランド君、瑠胡姫様、おはようございます。皆さん、早いですね……」


「そっちこそ。まさか、夜通しで調査をしてたのか?」


 俺の問いに、クロースは苦笑しながら「まさか」と答えた。


「日が出る前に、ちょっと牛舎の様子を見に行っただけ。ついでに、ちょっと汚れた寝藁なんかを、かき集めたりしたけど……あはは」


 なるほど。俺たちから距離を取ったのは、それが原因か。この早朝から、かなりの臭いが付いてしまったんだろう。
 なんだかんだ言って、クロースも年頃の女性だ。自分の臭いに、気付かれたくなかったのかもしれない。
 俺たちがテーブル席につくと、クロースは少し離れたところで、ブーツを拭き始めた。しかし、このままでは会話もままならない。俺は瑠胡とセラをテーブルに残して、クロースに近寄った。


「クロース。昨晩と今朝とで、なにかわかったか?」


「うわっ――ランド君、もうちょっと距離をとって欲しいって……わかってよ」


「いや、俺は手伝い屋で家畜の世話をしたり、前だって山羊を飼ってたろ? 多少は慣れてるって」


「それはそうかもだけど……もう少し気を使って欲しいんだけどなぁ。まあいいや……昨晩は飼い葉とか糞とか調べてみたけどね。まだ、なんにもわかってないかな」


 答えながら、クロースは記憶を思い出すように、視線を上方に向けた。


「少し、臭いが違う気がするんだけどね。もう乾き始めちゃってて、よくわからなかったんだよ。それで今朝、早めに様子を見に行ったんだけど……まだみんな寝ててね。なにも出来なかったのよ」


 なんの臭いか――というのは、あえて聞かないことにした。おおよその見当はつくし、なにより微かな臭いが漂っていたりするし。
 とにかく、状況はわかった。
 俺がクロースに「昨晩のことも含めて、ごめんな」と謝ってから、瑠胡たちのいるテーブル席へと戻った。
 クロースが二枚目の手ぬぐいで腕などを拭き始めたとき、やっとアインが酒場にやってきた。


「なんだ、俺が最後かよ」


 欠伸を噛み殺しもせず、アインは大きな口を開けながら近寄って来た。
 首筋の左を右手で掻きながら、再び大欠伸をするアインは、呑気な顔でテーブルの上を見回した。


「もう飯は食い終わったのか?」


「いや……まだ」


 そういえばクロースから話を聞いただけで、食事の注文とかまったくしてなかった。
 俺たちはまだ眠たそうな旅籠屋の店主に、朝食の注文をした。パンとスープだけの朝食を食べながら、今日の行動を相談したわけだが……俺とかは正直、どこから手を付けていいかわからない。
 クロースに言わせれば、


「継続して、牧場全体を調べるしかないよ。牛たちが餌を食べてからが本番かな……」


 ということらしい。
 つまり、新鮮な廃棄物とかを調べるわけか。。
 身体の汚れはクロースみたいに、水桶と手ぬぐいで身体を拭くしかない。神糸以外の服は、最悪使い捨てになるかもしれない――俺がそんなことを考え始めたとき、ふと視線を感じた。
 酒場の中を見回したが、時間が早いこともあって、俺たちの他には誰もいない。
 気のせいというには、視線から感じる気配が生々しかった。

 ……これは少し、警戒を強めるしかないか。

 瑠胡は少し周囲を気にしているが、セラを含めて、ほかの面子は視線に気付いていないみたいだ。
 となると、俺が独断で動くしかないか。
 食事を終えた俺たちは、クロースが昨晩に訪れた、牧場へと向かうことにした。
 キャリン村の牛舎は、メイオール村のものと構造はそんなに変わらない。牛舎には二〇もの牛床があり、すでに牛たちは飼い葉を食べ始めていた。
 そして、すでに用を足している牛もいるらしい。牛舎の中からは、なかなかに強烈な臭いが漂ってきていた。
 クロースは「よし」と呟くと、俺とアインとを振り返った。


「これから、出来るだけ新しい糞を集めるからね。木の手箕てみがあるから、それでかき集めてくれる? それが終わったら、持って来た飼い葉を馬車から降ろすから。二人とも手伝ってね」


「昨晩と同じ作業か……わかった」


 アインは諦めたような表情で、牛舎の中に入って行った。
 俺はクロースに無言で「待った」という所作をしてから、瑠胡とセラを振り返った。


「二人にお願いがあるんですが……その、少し臭いとは思うんですけど、ここの出入り口から中が覗けないよう、塞いでいてくれませんか?」


「ランド……それはどういうことですか?」


 状況がよく飲み込めていないのか、セラは戸惑っていた。しかし瑠胡は、それだけで俺の考えを察したようだ。
 扇子で鼻の前を隠しながら、瑠胡は小さく頷いた。


「わかりました、ランド。牛舎の外を向いていても、構いませんよね?」


「はい。中が見にくくなれば、それで大丈夫です。あと瑠胡、セラに説明をしておいて下さい」


 そう言い残して二人から離れた俺は、クロースと並んだ。
 なにかあったのかと首を傾げているクロースに、俺は小声で話しかけた。


「……物陰から、俺たちを見ているヤツがいる。監視か、それ以外の目的があるのかわからないが、このままじゃ不気味だしさ。ちょっと正体を探ってみる」


「見てるって……ホントなの?」


 素直に驚くクロースに、俺は小さく頷いた。


「ああ。上手くいけば、すぐに捕まえられると思う。少し時間をくれないか?」


 俺の提案に、クロースは少し考える素振りを見せた。
 とはいえ、今回の件については、主導権は俺――というか、天竜族である俺たち三人にある。依頼を受けたのは俺たちであって、クロースや《白翼騎士団》ではない。
 そのことを思い出したのか、クロースは小さく肩を竦めた。


「うん。そこはランド君が好きにやりなよ。あたしたちは、作業を続けるからね。それとも、なにか囮的なことを、したほうがいい?」


「いや、作業を続けてくれ。俺も作業に参加しているフリをしてから、ヤツを捕まえるからさ」


「うん、了解」


 クロースは大きな、柄のないちり取りといった形の手箕を手に、手前の牛床の中へと入って行く。
 俺は牛舎を突っ切るように反対側の出入り口へ向かうと、その途中で〈隠行〉を使用した。
 〈隠行〉は姿だけでなく、足音などもほぼ消してしまう《スキル》だ。他の者からは、もう俺の姿を見ることが出来なくなっているはずだ。
 反対側の出入り口から出た俺は、習慣から息を殺しながら周囲を見回した。
 それから、二五――三〇秒ほど経ってから、牧場にある家屋の影から、金髪の男が出てきた。
 身なりの良さそうな服を着ているが、挙動はかなり怪しい。キョロキョロと左右を見ながら、瑠胡とセラの視線から逃れるよう、柵や牧草に隠れるように、屈みながら牛舎へと近寄ってきた。
 牛舎の壁の下にある隙間から中を覗き込み、それでクロースたちの行動を理解しきれなかったのか、今度は瑠胡とセラがいる側とは、反対の出入り口へと近づいて来た。
 そしてそこは、俺が待ち構えている場所だ。俺はゆっくりと、そして土が露出した場所を選びながら出入り口から離れた。
 男が牛舎の中を覗き込んだ――そこを見計らって、俺は後ろから飛びかかった。男を牛舎の壁に押さえつけながら、右腕を後ろ側へと捻った。


「いてて――だ、誰だっ!?」


「そっちこそ誰だ」


 俺は男へと同じ内容を質問し返した。
 後ろから片腕を拘束された男は、驚いた顔で俺を振り返った。
 前髪の長い金髪だが、見開かれたエメラルドグリーンの目が露出していた。前回は目が前髪で隠れていたが、間違いなくザイケン領に入ってから、最初の村で出会った男だ。


「……おまえとは、一度会ってるよな? 俺たちになんの用だ?」


「あ、いやその……」


 男は見るからに、焦っていた。
 俺が腕の力を強くすると、男は「いたた――痛いっ! 痛いって!」と叫び始めた。
 その声に気付いたのか、アインやクロースが牛舎から出てきた。それから少し遅れて、牛舎の外周を廻って瑠胡とセラがやってきた。
 俺たちに囲まれると、男は諦めたような顔をした。


「いや、わたしはラ――ラニーといいます。商人をしていて、ですね。あなたたちは、家畜の異臭騒ぎの調査をしているんでしょ? わたしもこの異臭騒ぎで大損をしておりまして……あなたがたの調査に興味を持ったんですよ。それ以外の他意はありませんから、手を放して下さいませんか?」


 俺が目で合図をすると、セラとアインがそれぞれ剣を抜いた。
 それを待って手を放すと、ラニーと名乗った男は、腕を擦りながら地べたに座った。それから俺たちを見回し、愛想笑いを浮かべた。


「ど、どうも……なんか、勘違いというか、警戒させてすいませんでした」


「それで、こっそり盗み見して、どうするつもりだったんだ?」


 アインに問われて、ラニーは視線を彷徨わせた。


「説明すると長くなるんですが……その、機会を伺っていたんですよ。わたしも協力できないかって。チーズや肉の異臭騒ぎが収まらないと、商売もあがったりですし。それに、そろそろ収穫祭の時期でしょ? 森の中で放し飼いにしてる豚だって、同じような臭いを放っているかもしれませんし。みんな、心配なんですよ」


 ラニーは俺たちに愛想笑いを浮かべながら、小さく頭を下げた。


「わたしもあなたがたの調査に、協力させて下さい。ホント、なんでもしますから」


 ラニーの言葉が真実かどうかは、わからない。
 俺は瑠胡やセラだけでなく、クロースとも相談をした。その結果、「隠れて監視されるくらいなら、目に見えるところに置いておいて、怪しい行動をしたらぶちのめす」という方針を取ることとなった。
 正直、心配の種が増えただけの気がするが……ま、なんとかするしかないか。
 予想外の人足が一人増えた俺たちは、当初の予定通り――牛糞集めを再開した。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

なんだかんだで、新キャラは出てくるわけですが……。

豚が放し飼いというのは、得に牧場に限った話ではありません。街中なんかでも、汚物処理のために豚を放し飼いにしているというのは、中世あるあるな話です。
ただ、村の周辺に放し飼いになった豚は、基本的に冬の食材になったりとからしいですが。

ただ、森の中とかの豚とか猪は、寄生虫が……色々と。検索すると出てきますが、肺の中に無数の線虫みたいな寄生虫が波打っているとか、あるあるです。

たしかこれ、肺の中で増えて、吐瀉物と共に表に出てきまして。それを他の豚が食べて感染拡大――的なやつ。

動画で見たことがありますが、ちょっとグロ的なヤツですね。

グロい話をしたあとで申し訳ありませんが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
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