154 / 257
第五部『臆病な騎士の小さな友情』
四章-4
しおりを挟む4
ジランドと睨み合っている途中で、土塊のゴーレムが俺へと迫って来た。
ジランドの横を通り過ぎ、俺へと拳を突き出してきた。その一撃を身体を捻って避けながら、俺は身体を一回転させつつ、長剣で斬りつけた。
増強された腕力に加え、身体を回転させた勢いも乗った一撃を受けて、土ゴーレムの胴が大きく抉れた。
普通の生物なら、それで絶命しかねない損傷だったが、土ゴーレムは平然と殴りかかってきた。
「うぉっ!」
思わず声をあげながら、俺は後ろへと飛び退いた。
生物ではないから、内臓や痛覚がないんだろう。それにしても、まさか横腹の四割ほどを失ってもなお、戦闘力を要しているなんて思わなかった。
そして元々が土だったせいか、周囲の土を取り込んで、身体が修復されていく。その様子を目の当たりにした俺は、小さく舌打ちをしながら間合いを広げた。
二対一という状況で、なんとか打開策を考えたかったからだ。
瑠胡たちの魔術は、タムランには効果がない。もう一体の土ゴーレムはタムランの側から動いていないから、護衛用なのかもしれない。
どのみちタムランの〈魔力障壁〉の内部にいるため、この土ゴーレムにも魔術が効かない状態だ。
一撃必殺でいくなら〈断裁の風〉なんだろうが……あれは威力が強すぎて、ジランドまで殺しかねない。俺は天竜族になってはいるが、王国内での立場が村人なのは変わらない。
騎士の前で、公然と殺人をするわけにはいかない。
俺たちが攻めあぐねていると、左の森の中から数本の矢が飛来した。矢は俺たちの頭上や横を通り過ぎ、タムランやジランドへと狙った。
光の剣で矢を切り落としたジランドが、視線を森へと向けた。
「仲間がいやがったのか!」
水晶と俺たちの様子を交互に見ていたタムランは、ゴーレムが身を挺して矢を防いでいた。四本の矢が突き刺さったゴーレムの後ろから、タムランも矢の飛来してきた方角へと目を向けていた。
森の中から六名のエルフが出てきたのは、その直後だった。
鞍も無しに、二人ずつ三頭の大鹿に騎乗していた彼らは、瑠胡やセラの近くまで移動した。
「遅くなりました。準備に手間取ってしまって――」
弓矢を手にしたナインフが、大鹿から降りた。
「これから、援護を致します」
「……かたじけない。奥の魔術師には、魔術が効かぬ。弓矢で牽制してくれれば、あとは妾たちでなんとかしよう」
「わかりました」
瑠胡に小さく頷いたナインフが、小さく手を挙げて仲間のエルフたちに指示を出していく。
対するジランドは矢を弾くのに忙しく、その横にいる土ゴーレムは、身体の復元を終えたばかりだ。身体の修復中は動くことができないのか、ほぼ棒立ちだった。
先制をかけるなら、今だ。俺は長剣を振りかぶると、ジランドへ〈筋力増強〉で強化した〈遠当て〉を放った。
しかし、この先制は読まれていたのか、土ゴーレムが壁になって防いでしまった。胴体の約半分を失ったにも関わらず、土ゴーレムは仁王立ちを続けていた。
土煙が舞う中、俺がジランドの姿を探していると、ナインフが駆け寄ってきた。
「危ないっ!」
ナインフが俺の隣で、手をタムランのほうへと伸ばした。
その直後、俺の数マーロン先で爆発が起きた。どうやら、タムランが俺に向けて〈火球〉の魔術を放っていたらしい。
俺がホッと息を吐いていると、ナインフはタムランを警戒しつつ、話しかけてきた。
「援護します。しかし、あなたは先ほど、なにをしたのです? わたしの目には二つの《魔力の才》が、混ざり合ったように見えました」
「詳しいことは、ちょっと――〈筋力増強〉と〈遠当て〉を同時に使ってるだけだ」
「《魔力の才》を同時に? ありえない。それは不可能なはずです。《魔力の才》を複数所持していても、同時には使えません。その〈遠当て〉を使うためには、〈筋力増強〉を解く必要があるはず――」
言いながら、ナインフはジランドへと矢を放った。
俺はナインフの言葉を聞いている途中で、《ダブルスキル》のゴガルンが、〈遠当て〉を使う場合は〈筋力増強〉を解いていたことを思い出した。
ナインフの言っていることは、恐らくは正しいんだろうけどな……今は、そんなことを考えている刻ではない。
矢の途切れた隙をついて、ジランドが俺に迫ってきた。俺は長剣を構えて前に出たが、斬りかかることは躊躇した。
あの光の剣で受けられたら、俺の長剣は容易く切断されてしまう。そうなると、もう《スキル》しか戦う術がなくなり、手加減をすることが難しくなる。
長剣を構えることなく立ち止まると、ジランドが光の剣で斬りかかってきた。俺が長剣で受けるか迷った瞬間、横から細身の剣が飛び出してきた。
「なにをしているのです、ランド!」
「セラ!?」
エルフから渡されたという細身の剣で、セラは光の剣を真っ向から受けていた。
銀色の刀身から、青白く淡い光を放っている剣に、ジランドは驚愕の表情を見せた。
「なんだ、その剣は――っ!! くそっ! 俺の《スキル》で切断できない剣なんて、アリかよ!!」
苛立ち混じりにジランドが吐き捨てると、それでセラは状況を理解したらしい。
セラは俺を振り返らずに、ジランドと斬り結び始めた。
「ランド、タムランのほうへ行って下さい」
「いや、でも――」
「ここは、妾たちが抑えよう」
ジランドがいるせいか、姫としての言葉遣いをする瑠胡が、首筋から生やしたドラゴンの前足で、遅れてやってきた土ゴーレムと組み合った。
瑠胡とセラを前線に出させてしまったことを悔いたが、〈計算能力〉が二人の意見が正しいと告げていた。
俺は二人に「ありがとうございます――無理はしないで下さい」と告げてから、ナインフに霧の魔術での援護と、フレッドへの伝言を頼んだ。
俺が駆け出すと、今したがたまだリリンと魔術の応酬をしていたタムランが、こちらに気付いた。
まだ一〇マーロン以上も離れているタムランは、ワンドという短い棒の先端を俺に向けた。
魔術が来る――そう思ったとき、周囲を霧が覆い尽くした。
恐らくは、ナインフによる霧の魔術だ。霧で周囲が覆い尽くされると、視界がほとんど利かなくなった。
俺はすぐさま、キャットから貰った《スキル》である〈隠行〉を使った。これは姿を隠すためというより、足音を消すためのものだ。
「――どこだっ!」
足音が消えたことで、俺の居場所を見失ったらしい。タムランの怒鳴り声が聞こえてきた。
その直後に俺の斜め左方向から、聞き馴染みのある『俺』の声が聞こえてきた。
「ここだ!」
その声に反応して、土ゴーレムが動く音がした。
俺は走る速度を速めながら、〈隠行〉を解いた。代わりに、俺は左手に赤く小さな棘を生やした。
霧の中から、そして声がした場所とはまったく違う方向から俺が飛び出すと、タムランは信じられないものを見るような顔をした。
「そんな――馬鹿な!」
驚くのも無理はない。さっきの声は、フレッドの《スキル》、〈声真似〉だ。俺の声を真似させて、タムランの気を逸らしたわけだ。
そんなことを知らないタムランは、驚きながらもワンドを俺に向けてきた。
「ええいっ! バグ、ロースナゴウッ!!」
魔術準備された魔術が、ワンドを介して発動した。
俺のすぐ目の前で、火花が散った――その次の瞬間、紅蓮の炎を伴った爆発が起きた。
「ランドっ!!」
瑠胡の悲鳴が聞こえる中、俺は両手で顔を庇いながら、爆発の中を突っ切った。長剣はすでに捨てて、無手だ。
俺は両手でタムランの腕を掴むと、そのまま地面に押し倒しながら、〈スキルドレイン〉を使った。
タムランが会得している、様々な魔術の知識、それに日常生活に必須な技術が頭の中に流れ込んできた。
その中にある《スキル》、〈魔力障壁〉を見つけた俺は、頭の中に手首の棘に力が流れるよう意識した。
手首の棘から光が溢れると、タムランの中から《スキル》の表示が薄くなっていく。
かなり薄くなった段階で、俺はタムランから離れた。
「リリンッ!!」
俺のかけ声で、地中から魔力の鎖が飛び出し、タムランを拘束した。リリンによる、〈束縛〉の魔術だ。
これはリリンが魔術に手を加えたのか、御丁寧にタムランの口を魔力の鎖で塞ぎもしていた。
その直後、タムランが藻掻きだした。
「ふぁ、ふぁがひふぉ、ごーがふがぁぁ!」
なにかを喚き出したが、意味はまったくわからない。
ともあれ、これでタムランは魔術どころか、ゴーレムを操ることもできなくなったはずだ。
残りは――と振り返ったとき、火花が散ったような音が響いてきた。音のした方角は、セラとジランドが戦っていたはずだ。
そちらを向いたとき、ジランドがセラと瑠胡を相手に、両手に出した光の剣で大立ち回りを演じていた。
神糸の着物の袖を操作し、またはドラゴンの前足を使う瑠胡が加わってもなお、ジランドは二人と互角以上に戦っていた。
「てめぇら、巫山戯るなよ! ぶっ殺してやるっ!!」
先ほどの音は、セラの剣を弾いた音だ。
素早く振られる光の剣が、二人の首筋を狙う軌道を描くのを見て、俺は焦った。
ここから〈遠当て〉を放っても、すでに降り始められている光の剣は止められないだろう。体勢を崩しながらも、光の剣は二人を斬りつける。
光の剣を〈スキルドレイン〉で消せればいいんだが、ここからでは距離がありすぎる。
ナインフは俺が《スキル》を混ぜ合わせていたと言っていたが、そんなことが本当に可能なんだろうか?
ここまで、ほぼ一瞬――走馬燈のように思考が駆け巡ったが、結論なんか出なかった。
――くそっ! 殺さないとか言っている余裕、まったくねぇぞ!!。
俺は無我夢中で左腕を突き出し、〈遠当て〉を放った――つもりだった。
腕に伝わって来た感触が、いつもと違っていた。反動とともに左腕が跳ね上がり、手の平に激痛が走った。
なにか赤い物が飛んでいき、ジランドの脇腹に吸い込まれた。
即座に虹色の光が溢れ始めると、ジランドの両手から光の剣が消失した。
「な――っ!?」
瑠胡やセラの前で両手を掠めただけに終わったジランドに、瑠胡の着物の袖が巻き付いた。その直後、セラが剣の柄でジランドの頭部を殴りつけた。
ジランドが倒れると、リリンの魔術である〈束縛〉が身体を拘束した。
これで終わりか――と安堵したとき、俺は自分の左手から血が滴っていることに気付いた。
だが、今は俺のことはどうでもいい。
左手を押さえながら、俺は瑠胡とセラの元へと急いだ。
「二人とも、大丈夫ですか!?」
「大事ない――しかし、これは?」
瑠胡はジランドの身体に突き刺さった、棘のようなものを引き抜いた。虹色の光は、その棘から出ていたようだ。
ジランドの身体から棘が引き抜かれると、虹色の光は止んだ。この光が出て光の剣が消失した――ということは、これは〈スキルドレイン〉の棘か。
どうやったかは覚えていないが、〈遠当て〉と混じり合ったことで、〈スキルドレイン〉の棘を撃ち出してしまったようだ。
となると、それが左手の傷の原因ということになる。
俺の傷に気付いたセラが、表情を曇らせた。
「ランドこそ、その傷は――」
「大丈夫だと……思います。さっき、棘を撃ち出したときに怪我をしたみたいで。なにをどうやったか、まったく覚えていないんですけどね。二人を助けようって必死で」
俺が大したことないって顔で肩を竦めたが、セラの表情は曇ったままだ。
そこまで心配しなくてもと思ったが、それは俺の思い違いだった。視線を下方に逸らしながら、鞘に収めた長剣の柄を握り締めた。
「わたしは結局、足を引っ張ってしまいましたね。ランドの役に立てず、お二人の邪魔だけをしている気がしてます」
「……なにを言ってるんです」
俺は右手で頭を掻きながら、セラに苦笑してみせた。
「俺なんかを好きだって言ってくれた人を邪魔なんて、思ったことないですよ。それに今だってセラが来てくれなかったら、俺だってどうなってたか」
「しかし今の関係になっても……あなたは敬語のまま。何故かと、ずっと思っていました。やはり、わたしとは必要以上に親しくなりたくない……そういうことではないのですか?」
セラの告げたことは、俺にとって予想外のことというか。ええっと、晴れ間の雨――寝耳に水や青天の霹靂と同意――の内容だった。そんなことにも気付かない自分自身の不甲斐なさに、俺は申し訳ない気持ちになっていた。
「いや、敬語なのは瑠胡に対しても同じだし、前だってそうだったじゃないですか。これは……その、こういう関係になったからと言って、いきなり言葉遣いを変えるのは、なんか違う気がして。俺は――ほら、瑠胡やセラのほかで、女性と付き合ったことないですから……単に、ほかにやり方がわからないんですよ。
それに瑠胡に対する想いが一番強いはのは認めますけど、今ではセラだって、俺にとって大事な人には違いないんですから。そんな心配しないで下さい」
セラは瑠胡と顔を合わせると、呆れながら苦笑いをした。
「本当に、あなたは真っ直ぐなぶきっちょですね」
「しかし、そこに助けられ、惹かれたのも事実です」
「……確かに。確かに、そうです」
セラが同意とともに頷いてから、瑠胡は俺に近寄ってきた。端を少しだけ噛んだ唇に、血が滲むのが見えた。
俺に微笑みながら、瑠胡は唇を寄せてきた。
「まずは傷を治しましょう」
そう言って、瑠胡は唇を重ねてきた。
瑠胡の血は、怪我を治す力がある。そのためのものだって、わかってるけど……人前でってうのは、やっぱり恥ずかしい。
左手の痛みがやわらいでいくのを感じていると、瑠胡は身体を離した。
「傷の痛みは、もう大丈夫ですか?」
「ええ、痛みは。ああ、そうだ。あの逃亡兵が縄抜けしないように、縄抜けなんかの技術を消しておきますね」
照れ隠しも含めて、俺はジランドのほうへと駆け寄った。
少し不安もあったけど、赤い棘は出すことができた。ジランドに棘を突き刺したが――。
「あれ?」
ジランドの中に、会得しているはずの技術が、まったく見つからなかった。《スキル》はもちろんだが、剣技や体術などの訓練兵時代に学んだものもなく、そして言語などの技術もかなり薄くなっていた。
これはもしかして――あの撃ち出した棘の仕業か?
あの虹色の光は、直接〈スキルドレイン〉で《スキル》を消したときと同じものだ。もしかしたらアレは、俺の意志で消去するものを取捨選択できないまま、すべての技術や《スキル》を消去してしまうのか。
これは使い方を気をつけないと……とんでもないことになりそうだ。対象となった人の積み重ねを、すべて消してしまいかねない。
俺が立ち上がったとき、リリンが近寄って来た。俺を見て少し驚いた顔でなにかを言いかけたリリンは、しかし小さく首を振ってから、改めて口を開いた。
「ランドさん。タムランや逃亡兵を拘束したら、すぐにユーキさんたちと合流を」
「そうだな。急ごう」
俺たちは、縄でタムランたちを縛ってから、馬車に乗せた。最後に瑠胡がタムランの所持品を回収してから、俺たちはリリンの先導でユーキたちの元へ急いだ。
----------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、まことにありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
長くなりました……詰め込みすぎたかとも思ったんですが、二つに分けるのもなぁということで、今回も六千文字オーバーとなりました。
本編を書きながら「あ、しまった」と思ったのは、タムランの行動。フレッドの声真似でゴーレムを送ったのは悪手だったなと。
問答無用で火球をぶちこむのが正解ですね。
その場合、フレッドは無事(?)死亡ですけどね。
少しでも楽しんで頂けたら、幸いです。
次回もよろしくお願いします!
10
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は始祖竜の母となる
葉柚
ファンタジー
にゃんこ大好きな私はいつの間にか乙女ゲームの世界に転生していたようです。
しかも、なんと悪役令嬢として転生してしまったようです。
どうせ転生するのであればモブがよかったです。
この乙女ゲームでは精霊の卵を育てる必要があるんですが・・・。
精霊の卵が孵ったら悪役令嬢役の私は死んでしまうではないですか。
だって、悪役令嬢が育てた卵からは邪竜が孵るんですよ・・・?
あれ?
そう言えば邪竜が孵ったら、世界の人口が1/3まで減るんでした。
邪竜が生まれてこないようにするにはどうしたらいいんでしょう!?
転生して古物商になったトトが、幻獣王の指輪と契約しました(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
火事で死んで転生したトラストン・ドーベルは、祖父の跡を継いで古物商を営んでいた。
そんな中、領主の孫娘から幽霊騒動の解決を依頼される。
指輪に酷似した遺物に封じられた、幻獣の王ーードラゴンであるガランの魂が使う魔術を活用しながら、トラストン――トトは幽霊騒動に挑む。
オーバーラップさんで一次選考に残った作品です。
色々ともやもやしたことがあり、供養も兼ねてここで投稿することにしました。
誤記があったので修正はしましたが、それ以外は元のままです。
中世と産業革命の狭間の文明世界で繰り広げられる、推理チックなファンタジー。
5月より、第二章をはじめました。
少しでも楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
農民レベル99 天候と大地を操り世界最強
九頭七尾
ファンタジー
【農民】という天職を授かり、憧れていた戦士の夢を断念した少年ルイス。
仕方なく故郷の村で農業に従事し、十二年が経ったある日のこと、新しく就任したばかりの代官が訊ねてきて――
「何だあの巨大な大根は? 一体どうやって収穫するのだ?」
「片手で抜けますけど? こんな感じで」
「200キロはありそうな大根を片手で……?」
「小麦の方も収穫しますね。えい」
「一帯の小麦が一瞬で刈り取られた!? 何をしたのだ!?」
「手刀で真空波を起こしただけですけど?」
その代官の勧めで、ルイスは冒険者になることに。
日々の農作業(?)を通し、最強の戦士に成長していた彼は、最年長ルーキーとして次々と規格外の戦果を挙げていくのだった。
「これは投擲用大根だ」
「「「投擲用大根???」」」
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる