屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

文字の大きさ
上 下
153 / 275
第五部『臆病な騎士の小さな友情』

四章-3

しおりを挟む

   3

 エルフが去ってすぐ、馬車の前方から怒鳴り声が聞こえてきた。
 慌てるフレッドの声に遅れて、馬車が停止した。大きく前後に揺れた馬車の中で、倒れないよう踏ん張っているとき、どこか聞き覚えのある男の声が聞こえてきた。


「我々は王都の兵士である! その馬を徴用したい」


「え? いや、あの……ええっと!」


 困ったような声のフレッドが、幌を開けて俺たちを手招きした。


「あの……魔術師っぽい男の人と兵士って……まさかの人です?」


 そう言えば、フレッドは見てないんだっけ。
 とりあえず、俺はフレッドに小声で指示を出した。


「フレッド、ザルード卿に喋るなと言っておいてくれ」


 それから俺は、瑠胡やセラに合図を送って、幌の後ろから馬車を降りた。その途中、ザルード卿が追いついてきた。
 フレッドが下がっているよう手振りで伝えたが、ザルード卿は意に介すことなく、前に出てしまった。


「どこの兵士かは知らぬが――我らは、至急の用がある。そこを退かれよ」


 なんだか、ややこしいことになった。相手が兵士ということで、ザルード卿は形式的な対応に出てしまった。
 面倒なことに――と思っていたら、前の兵士から、少し辿辿しい返答がきた。


「我々も急ぎの用がありまして……一頭だけでいいので、貸して頂けないでしょうか」


「しかし、この馬も領主からの借り物故……貴殿らに貸すことはできぬのだ」


 ザルード卿が断りを入れるのと、兵士から小さな舌打ちが聞こえた。どうやら、そうとうに苛立っているが、騎士が出てきてしまたので、強く出られないようだ。
 俺は馬車の前に出ながら、兵士――ジランドに告げた。


「それに逃亡兵に馬を貸したって、馬は帰ってこないだろうしな」


「おまえ――は」


 ジランドが呻くような声を出したとき、俺の背後から瑠胡とセラも前へと出てきた。
 俺たちの姿を見て、ジランドは驚愕の表情を浮かべていた。その横で、状況が理解できないといった顔をしていたタムランだったが、馬車からリリンが出てくると、血の気が引いたような顔をした。


「おまえは……元首席だったリリアーンナ? 確か、どこかの騎士団に入ったと――」


 タムランは青くなった顔を、ジランドに向けた。


「ど、どういうことなんですか? 彼らは山賊ではなく、正規の兵士や騎士なのではないですか? わたしを……騙したんですか!?」


「ああ、そうだよ! だがな――てめぇだって、もう同罪なんだっ!! あのゴーレムに殴られ、兵士は死んでるんだからな!!」


 ジランドが怒鳴った内容に、タムランはたじろいだ。そして怯えるように首を振りながら、ジランドに怒鳴り返した。


「な――山賊は逃げたと言ったではないですか!?」


「奴らが死んだと言えば、おまえが落ち込むと思ったからだっ!! だが、おまえの操った
ゴーレムは、兵士を殺した。もう後戻りはできねぇ。こいつらを殺し、口封じをしねえと、おまえも牢獄行きなんだよ!! ゴーレムの研究を続けたければ、俺の言うことを聞け!!」


 ジランドの言葉に、タムランの顔から表情が消えた。
 会話が途切れたあと、ザルード卿が二人に声をかけた。俺はすぐにザルード卿を止めようとしたが、間に合わなかった。


「大人しく投降するがよい。さすれば、お主らの罪も少しは軽くなろう」


 このひと言で、タムランの表情が強ばった。
 今の状況であんなことを言えば、逆効果にしかならない――としか思えなかった。事実、タムランは顔に脂汗を流しながら、俺たちを睨んできた。


「やるしかない――わたしは、研究を続けたいんだ。そして、あのゴーレムを量産することで、宮廷魔術師への足がかりとするのだ!」


 水晶になにやら呟いたタムランは、逆の左手に持つ杖を振りながら、新たになにかを呟いた。


「――コーダンツ!」


 杖の先端を地面に向けた直後、地面から土塊でできた、ゴリラのような体躯の人形が現れた。俺の身長よりも高いその土塊の人形は、タムランの左右に一体ずつ現れていた。
 しかし、こっちも黙ってそれを見ていたわけじゃない。
 長剣を抜いた俺が瑠胡たちの前へ出ると、ザルード卿はジランドたちへと駆け出していた。
 そして、瑠胡とリリンはほぼ同士に呪文を唱え始めていた。
 先に魔術が完成したのは、リリンのほうだった。魔力の鎖が二人の足元から伸びようとしたが、地面から現れた魔力の塊は、形を成すことなく散ってしまった。
 瑠胡の〈氷結〉も、二人の手前で冷気が霧散した。
 遅れてセラが長剣から、《スキル》による熱線を放ったが、それもタムランには届かなかった。
 うっすらと半円状の膜として見えたのは、タムランの《スキル》である〈魔力障壁〉の類いなんだろう。


「――そんなもの、わたしには効かない!」


 代わりに、タムランから〈火球〉が飛んできた。
 俺は〈筋力増強〉で強化した〈遠当て〉を放ち、こっちに来る途中で迎撃した。空中で〈火球〉が爆発すると、その余波が吹き荒れる中、俺はザルード卿のあとを追うように駆け出していた。
 ジランドと鍔迫り合いの間合いに入ったザルード卿は、長剣を振ることなく、真一文字に構えた。
 ジランドは手に生み出していた光の剣を振りかぶったが、その直後にザルード卿の長剣が一瞬だけ光を放った。


「――っく」


「そこだ!」


 ザルード卿は長剣を勢いよく振り下ろしたが、それが身体に届くより前に、ジランドの光の剣が一閃した。振り下ろされたザルード卿の長剣は、真っ二つに切断され、斬り落とされた刀身が地面に落ちた。


「なんだと!?」


「てめぇ、せこい《スキル》なんか使いやがって!!」


 ジランドが怒りを籠めて、光の剣をザルード卿へと振り下ろそうとしていた。


 ――間に合えっ!


 俺は全力で――〈筋力増強〉をも駆使して――駆けると、横合いからザルード卿の胴体に蹴りを食らわせた。
 悲鳴すらあげる間もなく、ザルード卿の身体は数マーロンは吹っ飛んだ。
 その代わりに俺の右脚が、光の剣の前に晒されることとなる。俺は蹴った勢いを利用して、身体を反転させた。
 光の刃は、神糸でできた俺のズボンを掠めて、地面に切っ先を突き立てていた。負傷こそしていないが、チクリとした灼熱感に顔を顰めた俺に、ジランドが憎々しげな顔をした。


「ランド――てめぇ」


「さあ、こっからは俺が相手だ」


 あの光の剣が難物であることは、ゴガルンの一件のときに経験済みだ。
 不用意に剣を会わせれば、俺の長剣もザルード卿と同様に真っ二つに切断されてしまうだろう。
 間合いをとりつつ、俺はジランドの動きを注視した。

   *

 ゴーレムから逃げ続けていたユーキは、馬の口元が白く濁ってきたことに気付いた。


(拙い――)


 このままでは疲労から、馬が潰れてしまう。徒歩に――いや、たとえ走ったとしても、人の身ではゴーレムから逃げ切れそうにない。
 ゴーレムは時折、こちらの隙を狙って手を伸ばしてくる。それを躱し続けて来たが、それもそろそろ限界だ。
 どうしようかと目を忙しく動かしていたユーキは、やや下り坂になっているらしい左側の森で目が止まった。
 黒々と広がる木々の切れ目から、少し遠くにある小さな原っぱを見ることができた。正確な広さはわからないが、森を突っ切って行けば、そこに辿り着けそうだ。
 そんなとき、目の端を茶色いものが横切った。


「あれ、リリンの使い魔じゃない!?」


 エリザベートの声も、どことなく疲れ切っていた。乗馬に慣れていなければ、早駆けしている馬に乗り続けるだけでも辛いだろう。
 使い魔らしい梟は、前後しながらユーキの真横に並んだ。


〝ユーキさん。わたしたちは今、そちらを追いかけています。なんとか、こちらへ来ることはできませんか?〟


「そ――」


 ユーキは返答をしかけて、口を閉じた。
 ランドたちが自分たちを追いかけているとすれば、それはゴーレムの遙か後方になるはずだ。合流するためには、ゴーレムを横切らねばならない。
 この街道の道幅では、ゴーレムの腕からは逃れられそうにない。かといって森に入っても、木々を避けながらでは速度が落ちるし、ランドたちの元へゴーレムを連れて行ってしまう。それに合流するまで、この馬の体力が保つとは思えなかった。
 ユーキが悩み始めると、馬の速度が落ちてしまった。


「ユーキ、速度が落ちてる!」


「あ、しま――っ!」


 ゴーレムの手が伸びてくると思ったが、なにもしてこなかった。
 意外に思っていたら、先ほどまでよりもぎこちない動きで、ゴーレムの右腕が伸びてきた。頭部を掠めるような軌道を描く腕を躱した直後、リリンの使い魔がユーキに声をかけてきた。


〝ユーキさん、こちらも少し手間取りそうです。タムランたちと遭遇したみたいで〟


「そうなの?」


 ゴーレムの動きが鈍くなったのは、それが原因なのかもしれない――そう考えてから、リリンの使い魔である梟へと微笑んだ。


「このまま合流は、きっと無理です。馬も限界が近いですから……すいませんが、左側の森の上空で待っていて下さい。そこに原っぱがありますから、そこで落ち合いましょう」


〝わかりました。わたしもこれから、ランドさんたちの援護をします〟


 余計な追求をしないまま、使い魔は高度を上げていった。
 一片の躊躇も感じられないが、それはリリンが冷徹というわけではないことを、ユーキは知っていた。


(あたしを信じてくれたんだから。ちゃ――ちゃんと応えなきゃ)


 なにかを吹っ切ったように頭を振ると、ユーキは背後にいるエリザベートを振り向いた。


「エリザベートさん。逃げるのは止めましょう」


「はぁ!? ちょっと、諦めるわけ? 立ち止まったら、奴らに捕まるか殺されるかよ。そんなの御免だわっ!!」


「馬も限界ですし、もう逃げ続けるのは無理です。ゴーレムの反応も鈍くなっていますから……戦いましょう」


 まさか『戦う』という言葉が出ると思わなかったエリザベートは、信じられないものを見る顔をユーキに向けた。
 しかし呆気にとられてたのも数秒のことで、すぐに元の勝ち気な目を取り戻した。


「戦うって言ったって、なにか作戦でもあるわけ!?」


「そんなの、ありません」


「はぁ!? あなたねぇっ――」


 素っ頓狂な声で文句を言いかけたエリザベートの言葉を、ユーキは冷静な声で遮った。


「あたしには無理でした。でも、エリザベートさんなら思いつくんじゃないですか? 首席を取るために、人一倍苦労をしてきたエリザベートさんなら、色々なことを知ってる筈ですから。なにか、良い作戦を思いつきませんか?
 左側の森の先に、原っぱが見えました。そこでなら、周囲を気にせず戦えそうですし」


 ユーキの告げた方角を見たエリザベートは、森の先に、月明かりに照らされた原っぱのようなものを見た。しかし、ここからその原っぱはそれほど近くない。
 少なく見積もっても、数百マーロンはありそうだ。


 ――作戦なんて、都合良く思いつく訳ないでしょ!

 そう言いかけたエリザベートだったが、ユーキが向ける真摯な眼差しに、目を瞑りながら頭を悩ませた。


「ああ……もうっ! ユーキ、あなたの《スキル》って、ランドとの勝負で使った〈地盤沈下〉でいいのよね? その《スキル》は、どれだけ大きな穴を作れるわけ?」


 エリザベートの問いに、ユーキの目が少し揺れた。


「ええっと、その、人が入る寸法なら、垂直に二マーロン(約二メートル五〇センチ)くらいですけど……」


「……ああ、そう。それじゃあ使い物にはならないわね」


「すいません。最大の一〇マーロン(約一二メートル五〇センチ)くらいまで深くすると、どうしても、すり鉢状になってしまって」


「あ――あなたねぇ、そっちを先に言いなさいよ!!」


 エリザベートの怒鳴り声に、ユーキは身を竦ませた。
 しかし、エリザベートの目にはすでに怒りの色はなく、思案げな顔でなにやら呟いていた。
 やがて顔を上げると、エリザベートは原っぱを指で示した。


「さっき言ってた原っぱに行って頂戴。そこにゴーレムを誘い込んで、真下に〈地盤沈下〉を使うのよ。わかった?」


「はい……え? もう作戦を思いついたんですか?」


「そんなわけないでしょ」


 エリザベートは頭を振ってから、言葉を続けた。


「作戦はこれから考える。だけど、その起点はユーキ、あなたの〈地盤沈下〉よ。そこから、どんな魔術が効果的か、わたしたちになにができるかを考えるわ。原っぱに到着する前には、作戦を決めるから。それまでは頼んだわよ」


「はい」


 いつになく表情を引き締めたユーキは、疲れ切っているであろう軍馬の馬首を左に向けると、森の中に飛び込んでいった。

---------------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで下さり、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。


本編中に「ゴーレムの量産を――」という下りがあります。
本作の時代における魔術技術が、ゴーレムが量産できる技術かどうかですが――。

ひと言で表現するなら、下記の通りです。

「地球人になぁ! ターンAの復元など、出来るわきゃねーだ(以下略」

ということです。ターンAガンダムに出てくるギンガナム御大将は、ディアナ様の次くらいに好きなキャラですね。御存知でない御方は、ちょっと調べると出てくると思いますので……。

場面が言ったり来たりも、次回と次々回はない予定……です。あくまで予定ですが。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!

小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。 しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。 チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。 研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。 ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。 新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。 しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。 もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。 実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。 結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。 すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。 主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます

わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。 一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します! 大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

セリオン共和国再興記 もしくは宇宙刑事が召喚されてしまったので・・・

今卓&
ファンタジー
地球での任務が終わった銀河連合所属の刑事二人は帰途の途中原因不明のワームホールに巻き込まれる、彼が気が付くと可住惑星上に居た。 その頃会議中の皇帝の元へ伯爵から使者が送られる、彼等は捕らえられ教会の地下へと送られた。 皇帝は日課の教会へ向かう途中でタイスと名乗る少女を”宮”へ招待するという、タイスは不安ながらも両親と周囲の反応から招待を断る事はできず”宮”へ向かう事となる。 刑事は離別したパートナーの捜索と惑星の調査の為、巡視艇から下船する事とした、そこで彼は4人の知性体を救出し獣人二人とエルフを連れてエルフの住む土地へ彼等を届ける旅にでる事となる。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!

あるちゃいる
ファンタジー
 山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。  気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。  不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。  どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。  その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。  『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。  が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。  そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。  そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。   ⚠️超絶不定期更新⚠️

スマートシステムで異世界革命

小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 /// ★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★ 新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。 それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。 異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。 スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします! 序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです 第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練 第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い 第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚 第4章(全17話)ダンジョン探索 第5章(執筆中)公的ギルド? ※第3章以降は少し内容が過激になってきます。 上記はあくまで予定です。 カクヨムでも投稿しています。

異世界で生きていく。

モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。 素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。 魔法と調合スキルを使って成長していく。 小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。 旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。 3/8申し訳ありません。 章の編集をしました。

処理中です...