屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

文字の大きさ
上 下
119 / 275
第四部『二人の帰郷、故郷の苦境』

三章-7

しおりを挟む

   7

 長剣や胴鎧を身につけたあと、俺と天竜族の武人たちとの仕合が始まった。
 仕合が行われているのは、王城から見た広場だ。
 仕合の形式は一対一の形式で、相手に致命傷を負わせる《スキル》――ここでは《魔力の才》と呼ばれているが――や魔術の使用は不可。
 それ以外の規則はなく、得物も真剣を使用している。
 天竜族の武人が持つ《スキル》は、どれも洗練されたものだった。身体能力強化も筋力だけではなく、同時に反射神経や動体視力も強化されていた。
 そういった武人たちと対戦を続け、今は九人目だ。ここまで来るまでに、俺は軽い手傷を受け、肩や左の前腕から血が流れている。
 もう疲労が溜まってきていて、右手に痺れが出始めている。
 俺と対峙しているのは引き締まった四肢を持つ、青い鎧の武人だ。俺と同じ長剣が得物のようで、長方形の盾も携えている。
 二度の斬り合いを終えたとき、青い武人の身体から青白い炎が引き出した。後ろに跳び退いた直後、先ほど俺がいた場所に、青白い火柱が昇った。


「よくぞ躱したっ!!」


「――っそ!」


 致命傷を与える《スキル》は使用不可じゃねーのか!? それとも天竜族は、この程度では致命傷にならないということか?
 火柱が消えたと同時に、俺は〈幻影〉を使った。
 間合いを詰めた俺が振り下ろした長剣へ、青い武人は盾を持ち上げて受け止めようとした。
 だが、振り下ろした長剣は〈幻影〉による幻だ。盾を持ち上げた隙間を狙って、俺は蹴り上げた爪先から〈遠当て〉を放った。
 下腹部に〈遠当て〉を受けて仰け反った隙に、長剣を放した俺は右の拳を青い武人の顎に喰らわせた。


「そこまでっ!!」


 沙羅の声が、広場に響いた。
 肩で息をしながら、俺は青い武人から離れた。チラッと広場の端を見れば、瑠胡とセラが心配そうな顔で俺を見ていた。
 俺は小さく左手を挙げることで二人に応えると、次の対戦者を持った。とにもかくにも、あと一人。
 あと一人で、こんな一騎打ちを終わらせることができる。
 肩で息をしている俺の前に、最後の一人である沙羅が出てきた。


「わたくしが、最後だ」


 緩やかに湾曲した――刀という片刃の剣の鞘に左手を添えた沙羅は、僅かに姿勢を低くした。
 俺がゆっくりと長剣を構えると、背後から瑠胡とセラの声が聞こえてきた。


「ランド、沙羅――しばし待て! 今のままでは、仕合として成り立たぬ。ランドを休ませよ!」


「そうです! 続きは明日でも構わぬはずでしょう!?」


 瑠胡とセラの訴えに、沙羅は静かに首を振った。


「残念ですが、そのような時間はございません。すでに遅い……もっと早く、このような仕合をするべきだったのです」


 まったく表情を変えない沙羅の返答に、瑠胡の顔がサッと赤くなった。
 怒り心頭――そんな瑠胡を、俺は長剣を持った右手で制した。


「瑠胡、止めても無駄ですよ。今やらなきゃ、沙羅たちは納得しない――ですよね?」


 最後のひと言は、沙羅に向けての言葉だ。
 沙羅は真顔で頷くと、右手を刀の柄に触れるギリギリのところで止めた。刀を抜かないまま、俺とやり合うのか――?
 沙羅は先の姿勢のまま、動こうとしない。
 長剣を構えながら慎重に近寄って行くと、沙羅の右腕が動いた。目にも止まらぬ速度で白光が煌めいた瞬間、俺は長剣から激しい衝撃を感じた。
 二歩分も退いた俺は、沙羅の右手が元の位置に戻っているのを見て、無意識に息を呑んだ。
 あの瞬間――刀を抜いて俺に斬撃を与え、再び鞘に収めたのか。
 俺の長剣を見れば、僅かに刃が欠けていた。それほどの硬度、そして威力のあった一撃だった。


「よく受けましたね」


「……正直、偶然です」


 俺の返答に、沙羅は僅かに目を細めた。


「であれば、次はどうですか――?」


 その言葉が言い終わらないあいだに、沙羅の姿は俺の目の前から消えていった。
 これは――キャットと同じ〈隠行〉の《スキル》か! 足音や息遣いなどの気配が、まったく感じなくなった。
 これで今、さっきの斬撃を放たれたら、ひとたまりも無い。考えろ――すべての《スキル》を使って、この状況を切り抜けろ。
 俺は駆け出しながら、幾つもの《スキル》を同時に使って行った。
 広場に大きな円を描くように走りながら、当てずっぽうに〈遠当て〉を放ちつつ、同時に〈幻影〉を使って俺の虚像を幾つも作りだした。
 その途中で、二つ同時に《スキル》を使った俺は、立ち止まった。
 やや顔を伏せ、大きく肩で息を吸う――直後、その背後に忽然と沙羅が現れた。目にも止まらぬ速さで、白刃を閃かせた。
 俺の首筋へ伸びた刃は、しかし一瞬の揺らめきとともにすり抜けてしまった。


「な――っ!?」


 目の前で俺の姿――〈幻影〉だ――が消えたことに驚きの顔を見せた沙羅へと、俺は背後から〈遠当て〉を放った。
 衝撃波を背中から受けた沙羅は、数マーロンほ吹っ飛んで、地面へと倒れた。
 手加減をしていたからか、沙羅は地面に倒れながらも、俺へと首を向けた。


「莫迦な――なにをした?」


「あんたと似たようなものさ。幻影を造りながら衝撃波を放つ続けたあと、〈幻影〉と〈隠行〉を同時に使ったんだよ。あとは、立ち止まった幻影に斬りかかる瞬間を待て、一撃を食らわせただけだ」


「〈隠行〉だと――そんなもの、また誰かから奪ったのか……?」


「奪ってねえ。ちょいと事件を解決するのに、少しだけ貰っただけだ」


 キャットの同意を得て〈スキルドレイン〉したものだから、奪ったというのは、かなりの言いがかりだ。
 沙羅が倒れたことで、この仕合は俺の勝ちなわけだが、色々と訊きたいことがある。
 それは、瑠胡も同じだったんだろう。
 俺の横まで来ると、沙羅にキツイ目を向けた。


「なぜ――このようなことをした。妾からランドを奪うような真似――納得する理由があるのであろうな?」


「はい――瑠胡姫様」


 起き上がった沙羅はそのまま床に座ると、俺と瑠胡に深々と頭を下げた。


「瑠胡姫様が、この神界から出て行かぬようにしたかったのが一つ。ランド殿とともに下界で住むなど――瑠胡姫様には相応しく御座いませぬ」


「兄上と似たようなことを申すな――」


「そして、もう一つ。他のドラゴン族に、お二人の仲のことが知られたようです。人間がつがいであれば、奪える――と考えるものもいるでしょう。神界であれば、瑠胡姫様の御身は安全でございますが……下界となれば、ドラゴンに襲われるやもしれませぬ」


 他のドラゴンが襲ってくる――その理由は、ただ一つ。


「襲ってくるって……瑠胡と強引につがいになるために?」


 俺の問いに、沙羅は小さく頷いた。


「はい。そのため、ランド殿には瑠胡姫様を諦めていただくのが、最良かと」


「阿呆。ドラゴンなど、妾とランドで撃退してくれる」


「……〈神に次ぐ〉グレイバーンも名乗りを上げおりまする。如何に瑠胡姫様とランド殿とて、撃退は困難を極めるでしょう」


 沙羅の言った内容に、珍しく瑠胡の顔に緊張が走った。
 グレイバーンというのが、どんなドラゴンかはわからないが、相当に強力な個体なんだろう。


「もう、このようなことは致しません。我ら武人も、お二人を護るため、尽力致します」


 沙羅の申し出に、瑠胡は小さく頷いたが――その表情は、少し沈んでいるように見えた。
 そんなとき、神界が僅かに揺れた。


「なん――神界とは、こんなにも揺れるのですか?」


 不安げにあたりを見回すセラに問われ、瑠胡は首を小さく振った。


「普段は、これほど揺れることはない。恐らくではあるが、乱暴者が来訪したのかもしれぬな」


 瑠胡の声に、今度は沙羅が緊張した面持ちとなっていた。


   *

 瑠胡やランドたちが去ったあと、与二亜は神界の縁まで赴いていた。
 瑠胡を乗せていた沙羅が降り立った場所とは異なる、小さな広場だ。砂利で覆われたこの場所には、小さな池もある。
 与二亜はなにをするでもなく、ただ空――上方にある神界の境界、その一点を見つめていた。
 与二亜がこの場所に着いてから、十数分が経過したころ、ずっと見上げていた先にある、神界の境界に歪みが生じた。
 その歪みから、白銀の影が姿を現した。
 全高一〇マーロン(約一二メートル五〇センチ)を超える、シルバードラゴンだ。
 降下してくる勢いのまま、そのシルバードラゴンは与二亜の前に降り立った。羽ばたく翼が砂塵を巻き上げるが、勢いを殺しきれなかったのか、激しい振動とともに砂利が飛び散った。
 僅かに虹色の明滅を放ちながら着地をしたシルバードラゴンに、与二亜は袴の砂埃を叩きながら苦笑してみせた。


「まったく――もっと静かに降りて欲しいところだが」


〝ふん――すまぬな、与二亜殿。我の身体は、この程度の衝撃など物ともせぬ故、あまり気にしてはおらぬのだ〟


「グレイバーン……確かに君には魔術も利かなければ、その鱗は外圧を跳ね返す。そんな二重の《魔力の才》を持つ君はいいんだろうけど。だけどね、さっきの言葉は君自身のことではなく、周囲に気を使えという意味で言ったんだ。それより、いきなりの訪問だけど、なにか父上に用があるのかい?」


 その問いに、グレイバーンは四つん這いの姿勢となって、頭部を与二亜に近づけた。
 一見、平服しているような姿勢のようだが、その表情には浮かんでいるのは、不遜な態度が露わになっていた。


〝瑠胡のことだ。あの愚かな姫は、人間なんぞをつがいにするそうだな。我は、それに異を唱えにきたのだ。あの姫は、ドラゴンの中でも無敵を誇る、この我のつがいになるべきだろう?〟


「そうかい? 彼は――まあ、瑠胡にはお似合いだと思うけれどね。お互いに、お互いを思い遣っているようだしね。それに、彼は瑠胡との戦いで勝利したんだ。瑠胡のつがいになる権利は、十二分にあるさ」


 与二亜がやんわりと告げると、グレイバーンは牙を剥いた。


〝巫山戯るな! あの姫は、他者に甘い。どうせ、手心を加えていたのだろう。なに、そう暴れることはないさ。そのつがいとなる人間を目の前で喰らってやれば、瑠胡の気も変わるだろう。今から竜王の前で、つがいとの勝負を挑ませて貰う〟


「悪いが今日はもう、父上は誰にも会わない。来客中でね。明後日以降の面会なら、取り次いでおくけどね」


〝与二亜殿――貴様に追い返される謂われは無い。勝手に竜神の元へ行か――〟


 立ち上がろうとしたグレイバーンだったが、目に見えぬ圧力に押されたかのように、地面に押しつぶされた。
 右手をグレイバーンへと向ける与二亜の顔は、先ほどまで浮かべていた穏やかさが消えていた。


「いい加減にしないか。僕の《魔力の才》を忘れたのかい? どんなにいきがっても、僕の前では意味が無いと――もう一度、その身体に教え込んだほうが良さそうだね」


〝待て! わかった――今日は大人しく退いてやる! だから、力を解け!〟


「……まあ、いいだろう」


 与二亜が手を下げると、グレイバーンの拘束が解けた。
 ゆっくりとした動きで起き上がって翼を広げたあと、与二亜へと視線を向けてから、飛び上がった。
 巻き上がった砂塵の向こう側で、神界の境界を越えたグレイバーンを見送った与二亜に、紀伊が近寄った。


「大丈夫ですか?」


「ああ。最後に睨んでいったよ。まったく――あの性格は、一生治らないだろうね」


 紀伊に苦笑してみせてから、与二亜は砂まみれになった自身の身体に顔を顰めた。

------------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

姿を消せる同士の戦いって、かなり長期戦になりますね。タイタンフォールというゲームがありまして。そのゲームの特殊技能の一つに、ステルス(透明化)があるのですが。
発売初期のころ、対戦のプレイヤー全員がステルス持ちだったときがありまして。モブキャラ以外、ほとんど接敵しないという……ステルスには時間制限があるにせよ、みんな隠れる隠れる。

 まあ、中の人も隠れまくったんですけどね。

ちなみにランドが〈遠当て〉を撃ちまくったのは、陽動とラッキーヒット狙いです。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!

小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。 しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。 チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。 研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。 ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。 新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。 しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。 もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。 実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。 結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。 すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。 主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます

わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。 一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します! 大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!

あるちゃいる
ファンタジー
 山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。  気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。  不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。  どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。  その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。  『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。  が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。  そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。  そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。   ⚠️超絶不定期更新⚠️

スマートシステムで異世界革命

小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 /// ★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★ 新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。 それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。 異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。 スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします! 序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです 第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練 第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い 第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚 第4章(全17話)ダンジョン探索 第5章(執筆中)公的ギルド? ※第3章以降は少し内容が過激になってきます。 上記はあくまで予定です。 カクヨムでも投稿しています。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

異世界で生きていく。

モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。 素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。 魔法と調合スキルを使って成長していく。 小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。 旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。 3/8申し訳ありません。 章の編集をしました。

加護とスキルでチートな異世界生活

どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!? 目を覚ますと真っ白い世界にいた! そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する! そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる 初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです ノベルバ様にも公開しております。 ※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません

処理中です...