屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

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第四部『二人の帰郷、故郷の苦境』

二章-8

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   8

 礼拝堂に入ってきた十数名の衛兵に混じって、何故か侍女の服を着ているキティラーシア姫が、俺たちの前に現れた。
 石のベンチに両脚を挟まれた盗賊たちを見回ししてから、キティラーシア姫は俺たちにおっとりとした笑みを浮かべた。


「皆様、ご苦労様でした。無事、神像を護って頂けたようですわね。それに盗人さんたちも全員、捕まえて下さいましたのね」


「はい。神像は所定の位置に戻してございます」


 代表して俺が応じた直後、ギネルスが大声を張り上げた。


「てめえら! そこの女騎士は、村人を虐殺した重罪人だぞ! 俺たちを捕まえるなら、その糞女も捕まえろっ!!」


 ギネルスの怒鳴り声に、衛兵たちから緊張した気配が漂ってきた。
 村人を虐殺したとなれば、重罪人では済まない。この場で捕まれば牢獄行きは免れず、最悪は死罪だ。
 流石に、それは拙い――俺が弁護をしようとしたとき、キティラーシア姫が先に口を開いた。


「村人を虐殺……どこの村のことでしょうか?」


「ああ? ルビントウ村だ。侍女なんかじゃ知らねぇだろうが、宿屋の……その、そこにいた全員を毒殺したんだよ!」


 怒鳴るように質問に答えたギネルスに、キティラーシア姫は小首を傾げた。


「ルビントウ……おかしいですわね。そんな記録はなかったように思いますが」


「だから、侍女風情に――」


「勘違いなさっておられるようですので、まずは自己紹介を致しましょう。わたくしはインムナーマ王室の末姫、キティラーシア・ハイントと申します」


 優雅な所作で御辞儀をするキティラーシア姫を見て、盗賊たちは驚きを隠せなかった。
 頭を上げたキティラーシア姫へ、ギネルスは嘲るような顔で、しかしぎこちなく声を絞り出した。


「姫なんかが、事件を覚えているわけ――」


「あら。把握しておりましてよ? なにせ、貴族たちの雑談で出てくるのは、浮気話と領地内の事件事故ばかり。虐殺なんていう事件があれば、必ず貴族たちの噂話になりますもの。それも、何度も。たとえ幼子だって、あれだけ同じ話を聞けば記憶に残りますわ」


 キティラーシア姫は笑みを消した顔を、ギネルスに向けた。


「姫だから頭が足りないなどと、侮らないで下さいませ。歴史に帳簿、それに礼儀作法など、覚えることは庶民以上なんでしてよ。お陰で、暗記は得意ですの。そのわたくしが、絶対の自信を以て言いますわ。ルビントウ村で虐殺など、ただの一度も起きておりません」


「……それは本当……なんですか?」


 呆然と二人の会話を聞いていたキャットが、キティラーシア姫に問いかけた。
 キティラーシア姫は黙ったまま、小さく頷いた。


「ええ。あなたを《白翼騎士団》に誘う際、わたくしとレティシアは、あなたの経歴を徹底的に調べましたの。盗みや潜入工作――それ以外の犯罪歴は確認できませんでした。それに話にあった村については、ランド様も調べたはず――違いますか?」


「少しは……調べましたけど」


 俺は答えてから、少し考えて言葉を足した。


「俺の言うことだけじゃ、信じてくれないだろうから……ルビントウ村へ行けば、わかるさ」


 俺が答えるとキャットは固く口を結んでから、力強く頷いた。

   *

 ギネルスたちを衛兵たちに引き渡し、その他の諸々を終えたとき、もう明け方近くになっていた。
 神器を護ってくれた御礼に食事会でも――というキティラーシア姫のお誘いを、俺たちは丁重に断った。単に眠かったし、メイオール村へ発つ準備など、やることが山積みだったからだ。
 再びミィヤスのツテで隊商に便乗した俺たちは、昼前に王都タイミョンを発った。
 それから――数日。
 野盗や狼に襲われることなく、俺たちはルビントウ村まで戻って来た。
 隊商が村で商売を始めた早々に、俺と瑠胡はキャットを連れて、村の宿である《鶏の卵亭》を訪れた。


「いらっしゃいませ! 《鶏の卵亭》へようこそ!!」


 店主の声が、宿に入った俺たちを出迎えた。
 俺やキャットの顔を見て、店主はハッとした顔をした。奥方である、中年の女性に声をかけると、俺たちに中に入るよう手で促した。


「やあ、いらっしゃい。ええっと……ランドさん、でしたね。約束通りの日取りですね」


 店主は笑顔で、俺たちを四人掛けのテーブルに案内した。そこにはすでに、三人分の食器が並べられていた。
 俺と瑠胡が隣り合わせ、キャットは瑠胡の真正面に腰を降ろした。
 キャットは浮かない目で食器を見回してから、俺を睨んだ。


「それで? なにを企んでいるわけ?」


「企むって……もっとほかの言い方はないのかよ」


 そこそこ苦労して、この機会を作ったんだけどな……。それに、これでキャットは、過去を払拭できるはず――その確信が、俺にはあった。
 そういうのが、あるんだけどなぁ……ちょい対応が冷たくないか?
 俺と瑠胡が村の食事やジョシアについて話をしていると、宿の奥から奥方と老婆がやてきた。
 やや腰の曲がった、痩せこけた老婆だ。チェニックに上着を羽織った老婆は、俺たちの前に来ると笑みを浮かべた。


「まあまあ。遠路はるばる、お越し下さいまして。本当に、ありがとうございます」


 穏やかで、のんびりとした老婆の挨拶に、俺と瑠胡は軽い会釈で返した。
 ただキャットだけは、まるで幽霊でも見たような顔で、大きく見広げた眼を老婆に向けていた。
 今は騎士の鎧を身につけているキャットの視線に気付いたのか、老婆はゆったりと首を傾げた。


「おやおや。女性の騎士様ですか。わたくしの顔に、なにかついておりますか?」


「あ――いえ」


 キャットは我に返ったように、瞬きをした。


「あの……以前、この宿でお世話になったことがありまして。そのときの店主は老夫婦でしたから、もしかして……そのときのご夫婦かなと思ったもので」


「あら、そうでしたか。お爺さんはもう、旅立ってしまいましたけれど。わたしは隠居として、隣の村に済んでいるんですよ。娘夫婦が、一緒にと言ってくれまして」


「そうでしたか。旦那様は残念です……」


「いえいえ。天寿を全うできましたので、本人は満足しておりました」


 にこやかな表情で語る老婆は、口元に手を添えた。


「あら、いけない。わたくしったら……お客様の御食事を邪魔してはいけませんね。お昼には少し早いですが、どうぞ」


「あ、あの――っ!」


 老婆を止めようとしたキャットを、俺は手で制した。
 こちらを向いた老婆に、俺は努めて明るい声で告げた。


「こちらの騎士様は数日前、数年前に、この宿を襲った盗賊たちを捕らえたんですよ。その報告をしようとしたみたいで」


「あらまあ。これはこれは。あのときは難渋しましたから。盗賊を捕まえて頂き、ありがとうございます」


「いえ……御礼なんて。その……それが職務ですから。お気遣い……感謝致します」


 本気で戸惑っている様子のキャットは、立ち上がると老婆へ敬礼を送った。


 奥方に手を引かれた老婆が奥に下がると、キャットは怪訝な顔を俺に向けた。


「……どういうつもり?」


「過去のことを謝罪したい気持ちはわかるけど……状況がややこしくなるだろ。それに、あのお婆さんもいい年だ。今から感情を揺さぶったら、それこそ寿命が縮むだろうが」


 キャットは憮然としながらも、今回のところは引き下がってくれた。
 その代わり、険しい顔で目を細めた。


「……説明してよ」


「ああ。俺の推測も混ざるけど、いいか?」


 キャットが頷いてから、俺は話を始めた。


「まず、この村で虐殺は起きていない。キャットが仕事をしたあとに起きたのは、食中毒――って、知られている。盗賊たちがやってきたときは、数人の護衛を除いて、みんな腹痛と下痢になってたって話だ」


「腹痛に下痢……でも、どうして」


「さあな。運が良かっただけかもしれないけど……毒に比べて、スープの量が多かったかもしれないな」


「スープの量……」


「ああ。毒を口に入れても、ある程度の量を摂取しなきゃ、簡単には死なないもんだ。あのときは、隊商が泊まったんだろ? 普段より多く作ったスープで、毒が薄まったのかもしれないな。だから、腹痛と下痢で済んだんだ」


「じゃあ……ここでは、誰も」


「ああ、死んでない。といっても、しばらくは評判ががた落ちして、苦労したみたいだけどさ。老夫婦は、そのあと娘夫婦のところへ移住――ってわけだ。前回、この村に立ち寄ったときから、おまえの様子がおかしかったからな。尾行をしていたら、この宿に入るのを見たからさ。おまえが隊商に戻ったあとで、ここの店主から話を聞いたんだよ」


 俺が話を終えたとき、店主夫婦がスープを持って来た。


「先代から受け継いだ、うち自慢のスープです」


 そう言って、店主は満面の笑みを浮かべた。


 ジャガイモと玉葱、それに魚――この辺りでは一般的なスープだ。
 正直、味もありきたりなものでしかない。普通に美味しいけれど、特筆するべき味かと言われれば、そんなことはなかったりする。
 でも――スプーンでスープを飲みながら、キャットは目に涙を浮かべていた。


「……うん。美味しいわ。とても、美味しい。今度、あたしの仲間たちにも広めておくわ」


 普通に美味しいけれど、特筆するべきものがない味のスープ。だけど、今のキャットにとっては、心が溶けるほどの美味なんだろう。
 店主たちが退いてから、キャットは伏し目がちに言った。


「……貸しができたわね」


「まあ、そっちはレティシアに返してもらうさ。最初に気付いたのはミィヤスだし、礼はそっちにも言ってくれ」


「ミィヤス……?」


 キャットは怪訝そうな顔をしたものの、すぐに表情を和らげながら、「そうするわ」と頷いた。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

これで王都側の帰郷は終わり……ほぼキャットがメインの話となりました。
本文中にあった毒の話は、致死量のことですね。致死量未満なら、助かる可能性も高いですし。

瑠胡の影が薄いこと薄いこと。前回の反動かもしれません。

次回は、幕間となります。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
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