87 / 276
第三部『二重の受難、二重の災厄』
三章-7
しおりを挟む7
馬車が山道を下り終えると、緩やかな勾配のある街道になっていた。
ようやく、上下の揺れが収まったことにホッとしたジョシアは、顔を青くしながらも安堵の溜息を吐いた。
(気持ち悪い……ちょっと吐きそう)
胃の辺りに手を添えていると、自分の体温で腹部が温かくなり、少しだけ吐き気が楽になる気がした。
今度は吐き気を抑えるために大きく息を吐いたとき、キティラーシア姫が気遣わしげに声をかけた。
「ジョシアさん、ごめんなさいね。わたくしの所為で、あなたまで巻き込んでしまって……」
「え――い、いいえ! とんでもありません。あの――キティラーシア姫様と御一緒できて、光栄に思っております! 今の溜息とかは……その……」
「お兄様――ランド様のことが心配なんですね」
「あ、いえ……兄のことも心配ですが……その、自分の体調のことでして……はい」
喋ると、落ちついていた吐き気が蘇る。
「す、すいません……」
謝罪の言葉を述べつつ口を手で押さえるジョシアに、キティラーシア姫は色々と察したようだ。
右手を口元に添えて、「あら、ごめんなさい」と苦笑した。
そして小さく咳払いをすると、キティラーシア姫は床に座ったままで背筋を伸ばした。
「これは、わたくしの独り言ですわ。返事や相槌などは、必要ありません。《地獄の門》へ行ったランド様と瑠胡姫様……お二方が盗賊団の撲滅に行ったのは、恐らく現在のところでは最良手と言っていいでしょう。あの魔物の群れを止めなければ、わたくしたちに勝機はありませんから。
あとは、レティシアたちと王都の騎士団の動き次第ですが……こちらは、間に合わないかもしれません。川を挟んだ向こう岸から、わたくしたちに合流するためには、大きく迂回をしなければなりません。そうなると、ランドさんが足止めして下さった盗賊が問題になります」
ジョシアは「どうしてですか?」と質問をしそうになったが、先ほど言われたことを思い出して口を閉ざした。
そんなジョシアに微笑みながら、キティラーシア姫は独白を続けた。
「あの指笛は、仲間への合図でしょう。となると、この馬車は盗賊団の騎馬か――魔物の追跡を受けているかもしれません」
「え!?」
ジョシアは幌から顔を出して周囲を見回すが、それらしい影は見えない。
幌の中にジョシアが戻るのを待って、キティラーシア姫はブービィを含めた二人に告げた。
「これは、あくまで現在までの状況から分析をした予測に過ぎません。充分に警戒をして下さい」
*
最初に併走する馬の影に気付いたのは、ミィヤスだった。
右側に広がる森の中へ目をやると、木々の隙間から時折、馬車と同じ速度で走る馬が見え隠れしていた。人が乗っているような気がしたがミィヤスには、そこまでの判別することが困難だった。
どこか不安を覚えたミィヤスは、手綱を操るアインの腕を突いた。
「アイン兄さん、森の中に馬がいるみたいなんだけど」
「馬? 人は乗ってるのか?」
「そこまでは、わからないけど。盗賊だったら、どうしよう?」
「おい、手綱を頼む」
ミィヤスに手綱を任せたアインが、右側の森の中を凝視した。
かなり遠いがミィヤスの言うとおり、木々の隙間から馬の姿が見えるときがある。
「二頭……か。確かに、馬が併走しているな。乗り手は……よく見えねぇな。速度を上げて様子を見て……いや、駄目か」
馬車を引く二頭の馬は、もう限界が近い。二頭とも、口元にから泡が吹き出し始めていた。
このまま無理をさせれば、馬車を捨てることになる。
「ミィヤス、馬が限界だから速度を緩める。警戒を怠るな――襲ってくるかもしれん」
アインはミィヤスに告げてから、幌の中に顔を入れた。
「ブービィ、短剣は持ってるな? 姫様と嬢ちゃんを頼むぞ」
「短剣はあるけど……アイン兄さん、なにがどうしたっていうんだい?」
「わからんから、用心しておけ。敵が来るかもしれん」
その警告に、ジョシアとキティラーシア姫は、不安そうに顔を見合わせた。
近くに置いてあった大剣を掴んで御者台へ戻ろうとしたアインへと、ジョシアは振り返った。
「あの――大丈夫なんですか?」
「わからん。魔物の大群じゃないだけ、やりようはある――と思いたいがな。嬢ちゃんたちは、幌から顔を出すな」
アインはジョシアに答えてから、御者台に戻るとミィヤスから奪うように手綱を手にした。
「ミィヤスは、中で火矢に備えろ!」
ミィヤスを幌の中に押し込むと、アインは二頭分の手綱を左手で握った。
右手で大剣の柄を握り、なんとか体勢を維持しながら、アインは馬車を奔らせた。しかし、右側の馬が首を大きく揺らすのを見ると、すぐに馬車の速度を緩めた。
「兄さん、どうしたの!?」
「馬が限界だ! 奴らが来るなら、今だ。警戒していろ!」
幌の中から顔を覗かせたミィヤスを大剣を握った拳で押し戻した直後、飛来した矢が二人の間を通過していった。
「ひっ――」
「来たぞっ!!」
再び飛来した矢を大剣の腹で防いだアインは、馬車を止めて御者台から降りた。
馬はもう限界に来ている。それに、速度が落ちた馬に矢を射られたら、アインたちは逃げることすらできなくなる。
(ここで、追跡者を斃すしかねえな……)
大剣を構えたアインは、飛来する矢を次々に弾き落としていく。七本目を防いだアインは、木々のあいだから二頭の馬が近づいてくるのを見た。
それぞれ、無精髭を生やした盗賊が馬を駆っていた。
しかし盗賊たちはアインには構わず、左右に分かれた。
「――ちっ! そういうことか」
直接荷台を狙っているのだと察したアインは、即座に動いた。しかし、馬の駆ける速度には敵わない。
右側へと向かった盗賊を追うが、その前に盗賊たちは馬車の後部に辿り着いてしまう。
「やべぇっ!」
馬から馬車に飛び移った盗賊の一人が、幌の中に入り込む。
キティラーシア姫とジョシアを見て下卑た笑みを浮かべた盗賊が、突如として身体を硬直させた。
「させないよ――」
片手を前に突き出したブービィが、《スキル》で盗賊の動きを封じたのである。動きを操って盗賊を馬車の外へと降ろしたが、入れ替わりに入り込んだ別の盗賊への対応が遅れた。
立ち上がりかけていたブービィへ、盗賊が短刀を投げた。短刀が先ほどまでブービィの左胸があった、左の太股に深く突き刺さる。
「くっ――」
荷台の上でブービィが倒れると、盗賊が肩を揺らしながら荷台に入った。
「巫山戯た《スキル》を使いやがって……いいな、これからてめえらは人質だ。殺されたくなきゃ、大人しく言うことを聞け! まあ、といっても……女どもは、お頭が好き放題やるだろうけ――っ!!」
盗賊は、脅し文句を言い終えることができなかった。
横に座っていたジョシアが、立ち上がると同時に右拳で殴りつけたからだ。
「あなたね! 無抵抗の女性に乱暴するだなんて、人間のクズよ、クズ! 普通に女性を誘うこともできない、クズで情けない性根しかないくせに、威張り散らかすんじゃ――ないわよ、この最低最悪のクズ野郎っ!!」
罵倒しながら、ジョシアは盗賊を殴り続けた。
「この――いい加減にしろ!」
ジョシアにやり返そうとした盗賊が、急に動きを止め、殴りかかろうとした姿勢のまま馬車の外へと駆け出した。
顔中に油汗を浮かべたブービィが、再び《スキル》を使ったのだ。
「だから、やらせないって……痛っ!」
馬の嘶きと同時に、いきなり荷台が前側に倒れて、ブービィが苦悶の声を漏らした。
荷台が傾斜する中で、でミィヤスが太股に布を当てて止血をしているが、ブービィの出血は止まらない。
荷台に飛び乗ってきたアインは、負傷した次男を見て顔色を変えた。
「ブービィ、大丈夫か!?」
「痛いけど……ね。盗賊たちは?」
「馬車の外に出た奴らは、もう片付けた。だが、森の中に二、三人ほど、潜んでいる。弓を持ってる奴らでな……馬は二頭共、そいつらにやられた」
「と、いうことは?」
ミィヤスの問いに、アインは短く「馬車はここから動けん」と答えた。
「弓を持っている奴らの居場所は、掴めなかった。下手に動けば、狙い撃ちにされる。俺一人なら、なんとかなるが……ここの全員を護るのは無理だ。それに、ブービィも怪我をしている。無理に動かさないほうがいい」
「そんな……心配はしないでいいよ、アイン兄さん。こんな傷くらい、大丈夫……さ」
「ブービィさん、無理と無茶は禁物ですわ。ここに騎士団が到着さえすれば、状況は好転します。それまで、大人しくしていて下さい。幸い、水と食料は少しならありますし」
キティラーシア姫が窘めると、ブービィは大人しく従った。
周囲から岩を砕くような騒音が鳴り出したのは、そんなころだった。アインが幌を開けて外を見れば、馬車を取り囲むように、土壁が盛り上がっていた。
それから数秒も経たないうちに、天井こそないが、馬車は周囲は土色の壁に囲われていた。
アインが周囲を見回していると、土壁の向こう側から男の声が響いた。
「てめえらは、俺が《スキル》を解くまで出られねぇ! 明日になったら、俺らの率いる魔物で、女以外は皆殺しにしてやるぜ! それまで精々、怯えながら夜を過ごしやがれ!!」
「巫山戯るなよ……こんな土壁」
アインは大剣を手に馬車から降りると、裂帛の気合いを込めて土壁へと斬りかかった。
しかし、アインの両腕に伝わってきたのは、見た目よりも硬質な岩のような感触だ。あっけなく弾かれた大剣を眺めたアインは、小さく舌打ちをした。
「あの、どうですか?」
「駄目だな。見た目よりも固い。騎士団の連中に期待するしかねぇな」
ジョシアに答えながら、アインは馬車に戻ろうとした。
そのとき、上空から一羽の鷹が舞い降りた。リリンの使い魔であることを最初に思い出したのは、ジョシアだ。
「リリンさん……ですよね。あの、瑠胡姫様……お兄ちゃんは、どうなりました?」
〝ランドさんは無事です。瑠胡姫様と合流しました。それより、この状況は一体?〟
「盗賊の《スキル》のようだ。俺の大剣では抜け出せん。騎士団は、まだ来ないのか?」
アインの問いに対し、リリンの返答は数秒ほど遅滞した。
〝騎士団は、合流予定場所で待機をしておりました。偵察の騎士が、馬車の居場所を確認するために先行していますが、本体は動いていません〟
「そうかよ……おい、この土壁を造った盗賊が、近くにいるはずだ。探し出して、騎士団で討伐してくれ。明日になれば、また魔物の群れが襲ってくると言われたんだ。それまでに、なんとかここを抜け出したい」
〝付近に、盗賊らしい人影は見えません。もしかしたらですが、姿を消す《スキル》を持った盗賊がいるかもしれません〟
リリンは一度、言葉を切った。少し考えるように鷹の目が閉じたのは、数秒ほどだった。
「それでは、わたしから馬車の場所を伝えて、本体を動かすよう進言してみます。それから……ランドさんたちにも声をかけて、急いでここに来て貰うよう頼んでみます」
「……そうですわね。それが一番いいと思いますわ」
いつの間にか幌から顔を出していたキティラーシア姫が、リリンの使い魔に手を振った。
「急いで下さい。今は、刻が千の金貨よりも貴重です」
〝仰せのままに〟
キティラーシア姫に御辞儀のような仕草をすると、リリンの使い魔は土壁の外に出た。
上空に待機していた沙羅はリリンから事情を聞くと、ドラゴンの姿のままゆっくりと降下を始めた。
〝騎士団が来るまでの護衛は、任せて下さい。あなたは、瑠胡姫様たちの元へ〟
〝ありがとうございます。それでは――〟
ランドと瑠胡を探しに、リリンの使い魔は飛び去っていった。
これよりあとキティラーシア姫の馬車に、三つの勢力が迫ることとなる。
一つ目は、レティシアたち《白翼騎士団》と王都の騎士団。
二つ目は《地獄の門》の馬車。
そして三つ目は、これより一時間後にリリンの使い魔から事情を聞いたランドと瑠胡――命運を決めるのは、誰なのか。
キティラーシアの〈分析能力〉でも、予測することはできなかった。
-------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
どうしてか、文字数が四千台を下回りません。ううむ……予定よりも時間がかかるはずだと、自分自身に問い詰めたい(滝汗
残すは四章とエピローグです。
プロットも考えないと……ですね。頭の中に、起承転結はあるんですが……文字に起こすのは大変ですね。ちなみに、プロットはノートに書き出すという、アナログなことをやってます。しかも、三冊同時に使うという、無駄なことをやってたり。で、時間がかかると……なるわけですね(汗
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
次回もよろしくお願いします!
13
お気に入りに追加
127
あなたにおすすめの小説

最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。
鍵の王~才能を奪うスキルを持って生まれた僕は才能を与える王族の王子だったので、裏から国を支配しようと思います~
真心糸
ファンタジー
【あらすじ】
ジュナリュシア・キーブレスは、キーブレス王国の第十七王子として生を受けた。
キーブレス王国は、スキル至上主義を掲げており、高ランクのスキルを持つ者が権力を持ち、低ランクの者はゴミのように虐げられる国だった。そして、ジュナの一族であるキーブレス王家は、魔法などのスキルを他人に授与することができる特殊能力者の一族で、ジュナも同様の能力が発現することが期待された。
しかし、スキル鑑定式の日、ジュナが鑑定士に言い渡された能力は《スキル無し》。これと同じ日に第五王女ピアーチェスに言い渡された能力は《Eランクのギフトキー》。
つまり、スキル至上主義のキーブレス王国では、死刑宣告にも等しい鑑定結果であった。他の王子たちは、Cランク以上のギフトキーを所持していることもあり、ジュナとピアーチェスはひどい差別を受けることになる。
お互いに近い境遇ということもあり、身を寄せ合うようになる2人。すぐに仲良くなった2人だったが、ある日、別の兄弟から命を狙われる事件が起き、窮地に立たされたジュナは、隠された能力《他人からスキルを奪う能力》が覚醒する。
この事件をきっかけに、ジュナは考えを改めた。この国で自分と姉が生きていくには、クズな王族たちからスキルを奪って裏から国を支配するしかない、と。
これは、スキル至上主義の王国で、自分たちが生き延びるために闇組織を結成し、裏から王国を支配していく物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様、ノベルアップ+様でも掲載しています。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
魔石と神器の物語 ~アイテムショップの美人姉妹は、史上最強の助っ人です!~
エール
ファンタジー
古代遺跡群攻略都市「イフカ」を訪れた新進気鋭の若き冒険者(ハンター)、ライナス。
彼が立ち寄った「魔法堂 白銀の翼」は、一風変わったアイテムを扱う魔道具専門店だった。
経営者は若い美人姉妹。
妹は自ら作成したアイテムを冒険の実践にて試用する、才能溢れる魔道具製作者。
そして姉の正体は、特定冒険者と契約を交わし、召喚獣として戦う闇の狂戦士だった。
最高純度の「超魔石」と「充魔石」を体内に埋め込まれた不死属性の彼女は、呪われし武具を纏い、補充用の魔石を求めて戦場に向かう。いつの日か、「人間」に戻ることを夢見て――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる