屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

文字の大きさ
上 下
81 / 276
第三部『二重の受難、二重の災厄』

三章-1

しおりを挟む


 三章 《地獄の門》


   1

 交渉場所であるミケタマ川の川原に来たレティシアたちは、国境側を注視していた。


「……まだ、来てはおらんか」


「そのようですね。リリンには使い魔で、川の反対側を見晴らせています」


 セラの報告に頷くと、レティシアは馬首を巡らし、ハイム老王に近寄った。軍馬から降りたレティシアは、その場で片膝をついた。


「ハイム老王陛下。相手が来ましたらお呼び致します。馬車の中でお待ち下さい」


「いや……レティシア。ここに居させておくれ。老王として平然を装ってはおるが、キティラーシアのことが心配で堪らぬのだ」


「……わかりました。我々は周囲の警戒を続けます。せめて、日陰になるところでお待ち頂けませんか。御身が心配でなりませぬ」


 片膝をついたままで頭を下げるレティシアに、ハイム老王は頷いた。


「……わかった。相手が来たら、呼んでくれ」


「はっ――」


 レティシアが立ち上がったとき、セラの怒声が響き渡った。


「団長、西の森!!」


 レティシアが西を向くと、森の少し奥で、土煙が昇っていた。その直後に馬の嘶き、そして獣のような叫び声が、森の奥から聞こえ始めていた。


「総員、弓を構えつつ警戒せよ!」


 騎士団長の号令で、騎士たちが一斉に矢を番えた。
 レティシアは配下の者たちに、ただ待てと指示を出したのみだ。


「リリン、西の森はどうなっている?」


「少し待ってください――こちらへ向けて走る馬車が見えます。その後ろには――団長、魔物の群れがこちらに向かって来てます!」


「なんだと!? 馬車も魔物の物か」


 レティシアが剣を抜くと、リリンは頭を振った。


「違います! ああ――馬車の後ろに、ランドさんが!」


 リリンが歓喜の声を挙げた瞬間、森の中から馬車が飛び出してきた。

   *

 馬車が森から飛び出した直後、対岸に騎士団やレティシアたち《白翼騎士団》の馬車が並んでいるのが見えた。
 俺たちの馬車は森から飛び出したあと、川沿いを駆けた。
 それに僅かに遅れて、狼に跨がったオークたちがが森から飛び出した。日差しの眩しさにオークは怯んだようだが、黒狼は構わず突っ込んでくる。
 俺は魔術で再び先頭を走る四頭を、先ほどの魔術で吹っ飛ばした。


「ランド!!」


 騎馬に跨がったレティシアが、対岸を駆けながら、俺の名を叫んだ。


「なにをやっている! 人質は――」


「姫様とジョシアは、この中だ! それより、後ろから魔物の群れが来るぞ!」


「な――!?」


 レティシアが背後を振り向いたとき、森の中からオーガの群れと熊に似た魔物が出てきた。


レティシアは馬首を翻しながら、俺へと叫んだ。


「ここから先に進めば、街道に出る! 荒れ山で合流しよう!」


 レティシアは俺の返事を待たず、騎士団たちへと声を張り上げた。


「姫様がたは無事だ! 魔物を斃せ!」


 レティシアは叫びながら、《スキル》である〈火球〉をオーガに放った。
 オーガを貫く光状はセラの《スキル》だろう。それに遅れて、騎士たちが矢を放ち始めた。降り注ぐ矢を受けて怯むオーガだったが、致命傷を受けた一体以外は、俺たちの馬車を追い続けていた。
 しかし、熊に似た魔物は川へと入った。胴体の半分以上も水面下に沈みながら、熊の魔物は対岸へと向かった。


「ヤツを殺せ! 動きが鈍った、今が好機だ!!」


 騎士団長の号令で、騎士団からの矢が頭部や背中に深く突き刺さった。しかしそれでは致命傷にならないのか、熊の魔物は岸へ向かう速度を緩めなかった。


「え……え……えーいぃぃぃっ!!」


 恐怖で引きつったユーキの叫びとともに、熊の魔物の全身が突然、水面下に沈んだ。どうやら《スキル》で、川底に大穴を空けたらしい。
 熊の魔物が沈んだ場所から、赤黒い液体が流れ始めた。矢を受けた場所から流れたヤツの血だが、それもすぐに薄くなっていく。
 しばらくしても、熊の魔物が水面に姿を現すことはなかった。どうやら、川底に沈んだまま、絶命したようだ。
 レティシアたちが無事だったのはいいとして――問題は俺たちのほうだ。
 未だに三騎の黒狼とオーク、そしてオーガの群れが残っている。こいつらをなんとかしないと、レティシアたちと合流するどころじゃない。
 魔術や〈断裁の風〉で蹴散らしたかったが、〈幻影〉を使い続けた反動があるのか、あまり魔力が回復していない。オークたちを吹き飛ばした〈地面発破〉も、効果に比べて消費魔力が大きい。
 魔術や《スキル》の連発で、俺の体内に残っている魔力も残り少なくなっていた。


「ランド、どうした?」


 幌から顔をだした瑠胡に、俺は正直に答えた。


「魔力の残りが、あまり無くて。少し休めば回復すると思います」


「魔力を消費しすぎたか。妾も手を貸そう」


 瑠胡が荷台の縁から手を離した瞬間、馬車が大きく揺れた。
 瑠胡の身体が馬車から落ちそうになるのを、俺は長剣を持った右腕を横に広げ、ギリギリのところで受け止めた。
 少々乱暴になってしまったが、こればかりは仕方が無い。
 それは瑠胡もわかっているらしく、俺の前腕に手を添えながら、やや上目遣いの目を向けてきた。


「すまぬ」


「これくらい、いいですよ。それより、馬車が揺れると危ないので、中に入っていて下さい。魔力が回復するまで、搦め手で牽制はしておきますから」


「……わかった。気をつけよ。敵があれだけとは限らぬからの」


 瑠胡が荷台の中に戻って行くと、俺は距離を詰めてきた黒狼に、〈遠当て〉の一撃を食らわせた。
 しかし、魔力の回復を優先させたため、威力は大したことがない。けど、予想外の一撃を受け、先頭の黒狼の速度が落ちた。
 オーガの群れは、黒狼たちよりもかなり遅れている。これを繰り返せば、時間稼ぎくらいは出来そうだ。
 馬車はいつしか川原から抜け、街道の横を走っていた。このまま街道に乗って進めば、合流地点に行ける――って、レティシアは言っていた。
 それまでに、あのオーガの群れをなんとかしないとな。
 俺は〈遠当て〉での牽制を繰り返しながら、魔力の回復を待った。街道が坂道になり、山の斜面を進み始めたころ、ようやく魔力が回復してきた。


「グ――グルダルグ、グゥガグル、グル」


 俺は早速、竜語魔術を唱えた。
 頭上に現れた光球から、白く光る熱線が放たれた。一直線に魔物の群れを焼き尽くしたはずだが、見える範囲でオーガはまだ二〇体以上もいる。


「くそ……冗談じゃねぇな」


 再び、減った魔力を回復させていると、馬車は以前に〈マーガレット〉と対峙した、山間の細い山道に差し掛かった。
 進行方向の右側には切り立った山の斜面、左側はすぐに崖だ。
 真向かいの山は〈マーガレット〉に荒らされたあと、未だに倒木が散乱していた。道はこの先、大きく迂回しながら、今見えている反対側の山道へ続いているが――。
 俺はふと、〈マーガレット〉と戦ったときのことを思い出していた。この先は確か――。
 頭の中で作戦を練りながら長剣を鞘に収めた俺は、御者台へと声をかけた。


「アイン、ミィヤス! 俺が時間を稼ぐから、おまえたちは合流地点へ急げ!」


「わかったけどよ――どうする気だ!?」


「ちょっとした、考えがあるんだよ! 俺が飛び降りたあと、全速力で道を進め!」


「ランド――!」


 今の会話が聞こえてきたのか、瑠胡が幌から顔を出してきた。


「ランド、無茶をする気ではなかろうな?」


「ええっと、時間がないので色々と省略しますけど。別に、死ぬような危険を冒すつもりはありませんから。大丈夫ですよ」


「絶対に……戻ってくるのだな?」


 瑠胡は訴えるような目を俺に向けながら、手を伸ばしてきた。俺たちの様子に、キティラーシア姫が近寄ってくるのが見えた。
 視線を戻した俺は頷くと、服を掴みかけた瑠胡の手に、そっと触れた。


「絶対に、帰ってきますから。待ってて下さい」


「わかった。信じるぞ?」


 瑠胡は俺に問いかけながら、右手の小指を伸ばした。確か天竜族における誓いの所作……だったような。俺も小指を伸ばすと、瑠胡の小指と絡めた。


「約束します。ちゃんと帰ってきます」


 互いに小指を離すと、俺は馬車から飛び降りた。キティラーシア姫がなにかを言っていたけど、それはもう聞こえる距離じゃない。
 俺は場所を確かめながら、数マーロンほど馬車が走り去った方角へと移動した。
 振り返ると、黒狼とオークの騎兵が先行していた。オーガの群れとは一〇マーロン(約一二メートル五〇センチ)ほど離れている。
 俺は長剣を抜き払いざまに、〈遠当て〉で黒狼の左脚を狙った。バランスを崩した黒狼が地面に倒れると、騎乗していたオークは転げ落ち、そのまま崖の下へ落ちていった。
 黒狼も二度目の〈遠当て〉で、蹲ったまま動かなくなった。
 少し崖のほうを確認したが、目論み通り黒狼が良い案配に目印になっている。その下にあるのは、〈マーガレット〉が衝突した崖の窪みだ。
 俺はオーガの群れが黒狼に迫るのを待ちながら、頭の中で、数十本の線が黒狼の周辺に突き刺さるイメージを浮かべ続けていた。
 オーガの群れが黒狼を覆い隠した瞬間、俺は魔力の大半を〈断裁の風〉に注ぎ込んだ。
 不可視の力が風となり、オーガがいる地面を砕いていく。〈断裁の風〉が〈マーガレット〉が追突した窪みまで到達した瞬間、オーガたちは崩れ落ちた地面とともに崖の下へと転落していった。
 残った二体のオーガは、崩れた山道を越えることはできずに立ち往生していた。これで、少しは時間が稼げるだろう。
 荒い息を吐きながら馬車を追いかけようとしたとき、ビシッという音が響き渡った。

 ――え?

 崩れた地面から数マーロンは離れた俺の足元が、いきなり崩れ出した。
 すぐに〈筋力増強〉で跳ぼうにも、足元が踏ん張れない。俺は素早く周囲を見回しながら、〈計算能力〉との併用で、身体を支えられそうな場所を捜した。
 崩れた山道の縁で目が止まったが、指先がギリギリかかるかどうか、という距離だ。
 辺りに舞う砂埃に視界を包まれながら、俺は無我夢中で縁へと左手を伸ばした。突然、足元の感覚が無くなったのは、その直後だった。暗闇に落ちるような感覚が全身を包み込む中、俺の耳に声が聞こえてきた。


〝やはり、おまえさんだったか。手を貸してもらうぞ?〟


 その声は、幻聴だったのか――そう思った直後、俺の視界は闇の中に吸い込まれていった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます

わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。 一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します! 大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。

転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!

小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。 しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。 チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。 研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。 ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。 新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。 しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。 もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。 実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。 結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。 すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。 主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

変人奇人喜んで!!貴族転生〜面倒な貴族にはなりたくない!〜

赤井水
ファンタジー
 クロス伯爵家に生まれたケビン・クロス。  神に会った記憶も無く、前世で何故死んだのかもよく分からないが転生した事はわかっていた。  洗礼式で初めて神と話よく分からないが転生させて貰ったのは理解することに。  彼は喜んだ。  この世界で魔法を扱える事に。  同い歳の腹違いの兄を持ち、必死に嫡男から逃れ貴族にならない為なら努力を惜しまない。  理由は簡単だ、魔法が研究出来ないから。  その為には彼は変人と言われようが奇人と言われようが構わない。  ケビンは優秀というレッテルや女性という地雷を踏まぬ様に必死に生活して行くのであった。  ダンス?腹芸?んなもん勉強する位なら魔法を勉強するわ!!と。 「絶対に貴族にはならない!うぉぉぉぉ」  今日も魔法を使います。 ※作者嬉し泣きの情報 3/21 11:00 ファンタジー・SFでランキング5位(24hptランキング) 有名作品のすぐ下に自分の作品の名前があるのは不思議な感覚です。 3/21 HOT男性向けランキングで2位に入れました。 TOP10入り!! 4/7 お気に入り登録者様の人数が3000人行きました。 応援ありがとうございます。 皆様のおかげです。 これからも上がる様に頑張ります。 ※お気に入り登録者数減り続けてる……がむばるOrz 〜第15回ファンタジー大賞〜 67位でした!! 皆様のおかげですこう言った結果になりました。 5万Ptも貰えたことに感謝します! 改稿中……( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )☁︎︎⋆。

異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?

夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。 気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。 落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。 彼らはこの世界の神。 キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。 ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。 「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」

加護とスキルでチートな異世界生活

どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!? 目を覚ますと真っ白い世界にいた! そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する! そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる 初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです ノベルバ様にも公開しております。 ※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

処理中です...