71 / 275
第三部『二重の受難、二重の災厄』
一章-6
しおりを挟む
6
インムナーマ王国の隣国である、ゼイフラム国の宿場町に隊商が入ったのは、日が落ちた直後のことだった。
メイオール村を出て、数時間。〈マーガレット〉が大暴れした地域ではなく、南西方向に向かった、国境に近い場所だ。林を抜けた先にある、トランという宿場町に到着した隊商では、一人の男が別れを告げていた。
短く切り揃えた茶色の髪に、無精髭。中肉中背で四肢の弛んだ体付きは、戦いを生業にする人種ではない。
「そら、ミィヤス。おまえの取り分だ」
隊商の長が革袋を差し出すと、朴訥な雰囲気を持つ青年、ミィヤスは両手で受け取った。
革袋は半分ほどで垂れ下がってしまったが、それでもミィヤスが思っていたよりも硬貨の数は多い。
中を検めると、銅貨ばかりだという予想に反し、数枚の銀貨が入っていた。
「今回は、よくやってくれたからな。少し、上乗せをしておいた」
「長、ありがとうございます!」
隊商の面々と別れたミィヤスは、そのまま宿場町の旅籠屋へと入っていった。店主に話をして部屋の場所を訊くと、そのまま小走りに旅籠の通路を進んだ。
ミィヤスが教えて貰った部屋のドアをノックすると、中から「誰だ?」と誰何する声がした。
「俺、俺、ミィヤスだよ」
「ああ……入れよ」
部屋に入ると、二人の男が向かい合って床に座っていた。一人は厚手の服を着て、腕まくりをした、茶色い髪を短髪にした大男。もう一人は癖っ毛の茶色い髪を少し整え、赤と緑の少し派手な服装だ。
脇に竪琴が置かれていることから、どうやら吟遊詩人らしい。
「アイン兄さんに、ブービィ兄さん。なにをやってるの?」
「辛い現実の確認だ」
渋い顔で答えた大男――アインの溜息に合わせて、次男のブービィが肩を竦めた。
「この調子だと、借金を返すのに百年はかかりそうなんだ」
「うわぁ……」
絶望的な表情をするミィヤスを手で招くと、アインは後ろに置いてあった荷物から、一枚の羊皮紙を取り出した。
表面に赤い染料で蛇が絡みついた杖の描かれた羊皮紙は、彼らの父親が賭け事で作った、借金の督促状だ。
借金の額は、ゼイフラム国の通貨で、三〇〇フロン――金貨で三〇〇枚。銀貨に換算して九千枚。銅貨であれば、四十五万枚となる。
利子がついてこの金額ということだが、たった数ヶ月でこの金額はありえない。その賭場が、悪名の高い盗賊団が仕切っていたと知ったのは、督促状が届いてからだ。
支払いが無ければ、一家を奴隷として売り払うことも書かれていた。
父親は、この督促状が届いた日に夜逃げした。
残された三兄弟は借金を返そうと、必死に稼ぐことにしたのだ。
この一ヶ月で、三兄弟が稼いだ金額は、実に銀貨で七枚。これも食費などを切り詰めて、必死にかき集めた金額だ。
ブービィは両手を挙げて、手をひらひらとさせた。
「返済期限まで、あと一ヶ月ないしねぇ。これは奴隷商行きかな?」
「冗談じゃねぇぞ。くそ……どこかに財宝の埋まった遺跡とかねぇのかよ」
アインに問われたブービィは、小さく肩を竦めた。
吟遊詩人だけあって、周辺の言い伝えや昔話は、普通の村人たちよりは詳しい。だからと言って、都合の良い遺跡の話など存在はしなかったが。
「どうしよう……こんな金額、返せっこないよ。ねえ、みんなで逃げよう。どこか、あいつらが来ないところまでさ」
「……逃げるって、どこへだよ。相手は、あの《地獄の門》だぜ? どこに逃げたって、すぐに見つかっちまうさ。そのあとの拷問を考えたら、逃げるって選択肢はねぇ」
訴えをアインに拒否されたミィヤスは、ガックリと肩を落とした。
「はあ……王族の人はいいなぁ。あんな気楽に遊んで、美味しいものを食べて……」
「なんで、ここで王族とか出てくるんだよ」
話の腰を折られたと思ったらしく、アインは不機嫌そうにミィヤスを睨んだ。
長兄の怒りを察したミィヤスは、両手を振って悪気がなかったことを告げた。
「ごめん……兄さん。僕が行ってた隊商は今日、インムナーマ王国のメイオール村に立ち寄ったんだけど。そこに、王国のお姫様が遊びに来てたんだ。なんでも、牛酪の料理を食べるために来たんだって。明日は村の周辺で、物見遊山をするみたいだよ」
僕も王族に産まれていたらな……と呟いたミィヤスは、目を丸くした二人の兄が自分を真っ直ぐに見ていることに気付いた。
ブービィに至っては、ぽかんと口を広げてた。
さすがに不安を覚えたミィヤスが、二人に問いかけた。
「あの……どうしたの?」
「ミィヤス、おまえ……お姫様を見たのか? いいなぁ」
「そーじゃねぇだろ!」
心底羨ましそうなブービィを一喝すると、アインはミィヤスに詰め寄った。
「その情報、確かだろうな?」
「あ、うん。なんか、騎士と……なんとか屋の村人が決闘するって話もあったけど……勝負の前に隊商が村を出ちゃったから」
「いや、そういうお姫様がなにをしてたとか、どうでもいいんだよ。お姫様はメイオール村に、今日来たばかりか?」
「う、うん……そういう話だったよ?」
話の展開をまったく読めていないミィヤスが、ぎこちなく頷いた。そんな弟を見て、アインは口元に笑みを浮かべながら、小さく拳をあげた。
「よし――上手くいけば、借金を返すことができるかもしれねぇ」
「え? いやでも……お姫様が、僕らなんかを雇わないと思うよ?」
首を傾げるミィヤスに、ブービィは苦笑いを浮かべながら、竪琴を手に取った。指先で弦を軽く爪弾きながら、まるで歌うように弟へ告げた。
「つまりぃ、兄さんは誘拐しようって腹づもりなのさぁ」
「へ……? ええっ! ちょっとアインに――」
言葉の途中で、ミィヤスはアインに口を押さえられた。
もごもごと動かす口を必死で押さえるアインは、もう一方の手で自分の口に斜めにした左手を添えた。片手ではあるが、これでも『黙ってろ』として意味は通じる。
アインはミィヤスに顔を寄せると、諭すように小声で言った。
「落ち着け。それと、もっと小さな声で喋れ。いいな?」
ミィヤスが頷くと、アインは静かに手を離した。
そして弟たちを見回すと、小さく顔を寄せるよう促した。
「いいか? 隣国のインムナーマ王国は、この周辺では有数の大国だ。そこのお姫様っていうんだから、金貨の三〇〇枚くらい安いもんなんだよ。騎士の身代金だって、金貨で数百枚以上なんだからよ」
「さすが、元傭兵だね。町の門番なんかやってるのが、勿体ないくらいだよ」
茶化すように言うブービィをアインが軽く睨めていると、浮かない顔をしているミィヤスが重い溜息を吐いた。
「でも……犯罪なんだよね。そんなことをしたら僕ら、牢屋に入れられたり、拷問を受けたり、死刑になるんでしょ?」
「そりゃあ、捕まればな。捕まらなければいいんだよ」
アインは安心させるようにニカッと笑うが、ミィヤスの顔は晴れなかった。それどころか、表情をさらに暗くさせただけだった。
アインは乱暴に頭を掻くと、ミィヤスの肩に太い腕を廻した。
「いいか? これが俺たちに出来る、最後の大勝負だ。これが駄目なら、奴隷が死か――どちらかの道しかねぇんだよ」
奴隷か死――その、あまりにも極端な選択肢を出されて、流石のミィヤスも覚悟が決まったらしい。表情を引き締めると、アインへと頷いた。
「よし、決まりだ。それじゃあ早速、家に戻って作戦を考えようぜ。馬車も準備したいしな。傭兵時代に敵国の騎士を攫った、俺の手並みを見せてやるぜ」
「でも、僕らは馬車なんて持ってないよね?」
再び首を傾げるミィヤスに、アインはこれまた再びニカッと笑った。
「ばあか。盗めばいいんだよ。夜になった今なら、やりやすいしな。それから急いで家に戻って、縄とか準備をしなくちゃな」
忙しくなるぜ――と意気込むアインの姿に、二人の弟はなんとなく、そしてちょっと不安げな顔を見合わせた。
インムナーマ王国の隣国である、ゼイフラム国の宿場町に隊商が入ったのは、日が落ちた直後のことだった。
メイオール村を出て、数時間。〈マーガレット〉が大暴れした地域ではなく、南西方向に向かった、国境に近い場所だ。林を抜けた先にある、トランという宿場町に到着した隊商では、一人の男が別れを告げていた。
短く切り揃えた茶色の髪に、無精髭。中肉中背で四肢の弛んだ体付きは、戦いを生業にする人種ではない。
「そら、ミィヤス。おまえの取り分だ」
隊商の長が革袋を差し出すと、朴訥な雰囲気を持つ青年、ミィヤスは両手で受け取った。
革袋は半分ほどで垂れ下がってしまったが、それでもミィヤスが思っていたよりも硬貨の数は多い。
中を検めると、銅貨ばかりだという予想に反し、数枚の銀貨が入っていた。
「今回は、よくやってくれたからな。少し、上乗せをしておいた」
「長、ありがとうございます!」
隊商の面々と別れたミィヤスは、そのまま宿場町の旅籠屋へと入っていった。店主に話をして部屋の場所を訊くと、そのまま小走りに旅籠の通路を進んだ。
ミィヤスが教えて貰った部屋のドアをノックすると、中から「誰だ?」と誰何する声がした。
「俺、俺、ミィヤスだよ」
「ああ……入れよ」
部屋に入ると、二人の男が向かい合って床に座っていた。一人は厚手の服を着て、腕まくりをした、茶色い髪を短髪にした大男。もう一人は癖っ毛の茶色い髪を少し整え、赤と緑の少し派手な服装だ。
脇に竪琴が置かれていることから、どうやら吟遊詩人らしい。
「アイン兄さんに、ブービィ兄さん。なにをやってるの?」
「辛い現実の確認だ」
渋い顔で答えた大男――アインの溜息に合わせて、次男のブービィが肩を竦めた。
「この調子だと、借金を返すのに百年はかかりそうなんだ」
「うわぁ……」
絶望的な表情をするミィヤスを手で招くと、アインは後ろに置いてあった荷物から、一枚の羊皮紙を取り出した。
表面に赤い染料で蛇が絡みついた杖の描かれた羊皮紙は、彼らの父親が賭け事で作った、借金の督促状だ。
借金の額は、ゼイフラム国の通貨で、三〇〇フロン――金貨で三〇〇枚。銀貨に換算して九千枚。銅貨であれば、四十五万枚となる。
利子がついてこの金額ということだが、たった数ヶ月でこの金額はありえない。その賭場が、悪名の高い盗賊団が仕切っていたと知ったのは、督促状が届いてからだ。
支払いが無ければ、一家を奴隷として売り払うことも書かれていた。
父親は、この督促状が届いた日に夜逃げした。
残された三兄弟は借金を返そうと、必死に稼ぐことにしたのだ。
この一ヶ月で、三兄弟が稼いだ金額は、実に銀貨で七枚。これも食費などを切り詰めて、必死にかき集めた金額だ。
ブービィは両手を挙げて、手をひらひらとさせた。
「返済期限まで、あと一ヶ月ないしねぇ。これは奴隷商行きかな?」
「冗談じゃねぇぞ。くそ……どこかに財宝の埋まった遺跡とかねぇのかよ」
アインに問われたブービィは、小さく肩を竦めた。
吟遊詩人だけあって、周辺の言い伝えや昔話は、普通の村人たちよりは詳しい。だからと言って、都合の良い遺跡の話など存在はしなかったが。
「どうしよう……こんな金額、返せっこないよ。ねえ、みんなで逃げよう。どこか、あいつらが来ないところまでさ」
「……逃げるって、どこへだよ。相手は、あの《地獄の門》だぜ? どこに逃げたって、すぐに見つかっちまうさ。そのあとの拷問を考えたら、逃げるって選択肢はねぇ」
訴えをアインに拒否されたミィヤスは、ガックリと肩を落とした。
「はあ……王族の人はいいなぁ。あんな気楽に遊んで、美味しいものを食べて……」
「なんで、ここで王族とか出てくるんだよ」
話の腰を折られたと思ったらしく、アインは不機嫌そうにミィヤスを睨んだ。
長兄の怒りを察したミィヤスは、両手を振って悪気がなかったことを告げた。
「ごめん……兄さん。僕が行ってた隊商は今日、インムナーマ王国のメイオール村に立ち寄ったんだけど。そこに、王国のお姫様が遊びに来てたんだ。なんでも、牛酪の料理を食べるために来たんだって。明日は村の周辺で、物見遊山をするみたいだよ」
僕も王族に産まれていたらな……と呟いたミィヤスは、目を丸くした二人の兄が自分を真っ直ぐに見ていることに気付いた。
ブービィに至っては、ぽかんと口を広げてた。
さすがに不安を覚えたミィヤスが、二人に問いかけた。
「あの……どうしたの?」
「ミィヤス、おまえ……お姫様を見たのか? いいなぁ」
「そーじゃねぇだろ!」
心底羨ましそうなブービィを一喝すると、アインはミィヤスに詰め寄った。
「その情報、確かだろうな?」
「あ、うん。なんか、騎士と……なんとか屋の村人が決闘するって話もあったけど……勝負の前に隊商が村を出ちゃったから」
「いや、そういうお姫様がなにをしてたとか、どうでもいいんだよ。お姫様はメイオール村に、今日来たばかりか?」
「う、うん……そういう話だったよ?」
話の展開をまったく読めていないミィヤスが、ぎこちなく頷いた。そんな弟を見て、アインは口元に笑みを浮かべながら、小さく拳をあげた。
「よし――上手くいけば、借金を返すことができるかもしれねぇ」
「え? いやでも……お姫様が、僕らなんかを雇わないと思うよ?」
首を傾げるミィヤスに、ブービィは苦笑いを浮かべながら、竪琴を手に取った。指先で弦を軽く爪弾きながら、まるで歌うように弟へ告げた。
「つまりぃ、兄さんは誘拐しようって腹づもりなのさぁ」
「へ……? ええっ! ちょっとアインに――」
言葉の途中で、ミィヤスはアインに口を押さえられた。
もごもごと動かす口を必死で押さえるアインは、もう一方の手で自分の口に斜めにした左手を添えた。片手ではあるが、これでも『黙ってろ』として意味は通じる。
アインはミィヤスに顔を寄せると、諭すように小声で言った。
「落ち着け。それと、もっと小さな声で喋れ。いいな?」
ミィヤスが頷くと、アインは静かに手を離した。
そして弟たちを見回すと、小さく顔を寄せるよう促した。
「いいか? 隣国のインムナーマ王国は、この周辺では有数の大国だ。そこのお姫様っていうんだから、金貨の三〇〇枚くらい安いもんなんだよ。騎士の身代金だって、金貨で数百枚以上なんだからよ」
「さすが、元傭兵だね。町の門番なんかやってるのが、勿体ないくらいだよ」
茶化すように言うブービィをアインが軽く睨めていると、浮かない顔をしているミィヤスが重い溜息を吐いた。
「でも……犯罪なんだよね。そんなことをしたら僕ら、牢屋に入れられたり、拷問を受けたり、死刑になるんでしょ?」
「そりゃあ、捕まればな。捕まらなければいいんだよ」
アインは安心させるようにニカッと笑うが、ミィヤスの顔は晴れなかった。それどころか、表情をさらに暗くさせただけだった。
アインは乱暴に頭を掻くと、ミィヤスの肩に太い腕を廻した。
「いいか? これが俺たちに出来る、最後の大勝負だ。これが駄目なら、奴隷が死か――どちらかの道しかねぇんだよ」
奴隷か死――その、あまりにも極端な選択肢を出されて、流石のミィヤスも覚悟が決まったらしい。表情を引き締めると、アインへと頷いた。
「よし、決まりだ。それじゃあ早速、家に戻って作戦を考えようぜ。馬車も準備したいしな。傭兵時代に敵国の騎士を攫った、俺の手並みを見せてやるぜ」
「でも、僕らは馬車なんて持ってないよね?」
再び首を傾げるミィヤスに、アインはこれまた再びニカッと笑った。
「ばあか。盗めばいいんだよ。夜になった今なら、やりやすいしな。それから急いで家に戻って、縄とか準備をしなくちゃな」
忙しくなるぜ――と意気込むアインの姿に、二人の弟はなんとなく、そしてちょっと不安げな顔を見合わせた。
14
お気に入りに追加
126
あなたにおすすめの小説
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。

最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️

スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。

異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる