屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです

わたなべ ゆたか

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第二部『帰らずの森と鬼神の迷い子』

エピローグ

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 エピローグ


 鬼神であるダグリヌスの愛玩動物〈マーガレット〉と、ジョンさんの失踪を解決した翌日。俺は旅籠屋の《月麦の穂亭》からの依頼で、朝から厨房に立っていた。
 本当なら、今日は仕事をすべて断ろうと思っていた。昨日までの仕事で、疲労がかなり溜まっているし、レティシアからの依頼料がそこそこの金額になったからだ。
 二、三日は身体を休めようとしたかったが……のっぴきならない事情で、俺は旅籠屋の厨房に立っているのである。
 ジュウ……とフライパンの上で焼ける羊肉の香りを嗅ぎながら、俺は昨日のことを思い出していた。


「無事に帰って来てくれて、嬉しいわ」


 ダグリヌスは、縄でがんじがらめにした〈マーガレット〉を抱きしめながら、俺たちに礼を述べた。
 ありがとう――的な言葉は一切なかったけど。そんなのでも一応は、ダグリヌスなりの礼の言葉であるらしい。これもアクラアイルが言ったことだから、どこまで本当かは謎だ。
 ダグリヌスは去り際、俺に《スキル》のことを告げた。


「あなたが手に入れた〈断裁の風〉だけれどね。ちゃんと威力の調節ができるよう、練習はしておきなさいね? 消耗する魔力もかなり減ると思うから」


 いつも困惑気味――当人だけでなく、周囲も――にさせる言動なのに、このときは比較的まともだった。
 さらに今朝、一日遅れで到着したベリット男爵が率いる軍勢は、巨大ワーム撃退の報告を受けて、今はレティシアたち《白翼騎士団》と、被害を受けた森林を視察している。
 俺はフライパンを竃から上げると、女将であるメレアさんに渡した。

 ……さて。

 俺は溜息を吐きながら、旅籠屋の隅のテーブルにいる三人組を振り返った。
 白いシャプロンを被った初老の男に、黒いターバンを頭に巻いた男。この二人の年は、ほぼ同じか、シャプロンの男が若干年上といったところだ。
 そして青い肌で頭部に牛のような角を持つ、鬼神のアクラハイルが、ジョッキを片手に酒を飲んでいた。


「おーい、ランドぉ! つまみを追加らぁ!!」


 完全に酔っ払った声で、アクラハイルは俺を呼んだ。

 ……今、凄く他人のふりをしたい。

 いや、俺と鬼神は全然親しくないはずなんだ。なのに、なんでこの三人は、メイオール村に来てるんだよ。しかも《月麦の穂亭》で、俺を御指名しやがった。
 これが今日、俺が仕事をする羽目になった原因だったりする。
 二人の男はともかく、アクラハイルが村の旅籠屋の雰囲気にはそぐわない。鬼神の異様な外見に、村人たちは遠巻きに様子を窺っていた。
 俺が無視を決め込んでいると、メレアさんが困った顔で、俺に助けを求めるような目配せをしてきた。
 どう見ても人間じゃないのが客で来たら、怖がって当然だと思う。
 俺はすべてを諦めて、乾酪の燻製と川魚の干物を手に、アクラハイルたちがいるテーブルへと持っていった。


「おまちどおさま――ほかのお客や店に迷惑だけはかけないで下さいよ」


「安心しろって! ただ、飲みに来ただけだからよ」


「そうそう、ランドの兄ちゃん。安心しろって。それに、ほら。金なら、ちゃんとあるしよ」


 白いシャプロンの男は、そう言いながら革袋に入った金貨と銀貨をテーブルに広げた。

 ……これだから、金持ちってヤツは。

 迷惑をかけるなというのと、無銭飲食は別物だからな――俺はその言葉を呑み込んで、代わりに「ごゆっくりどうぞ」と、大人の対応で返した。
 厨房に戻ろうかというとき、村人たちのあいだから、瑠胡が姿を現した。
 瑠胡は店内をいつも通りしとやかに歩いてくると、アクラハイルを一瞥してから、俺に少し不満げな顔を向けた。


「ランドや。もうじき昼になるが、妾はどこで昼餉を食せばよい?」


「え? あ――もうそんな時間でしたか。えっと、なら……ここでの食事でもいいですか? 席は……賑やかなほうがいいなら、アクラハイルたちの隣で準備しますけど」


 配膳も一緒にできる利便性も考えた俺の勧めに、瑠胡は少し不機嫌そうな顔をした。


「賑やかな場所で食す必要はなかろう? カウンターに近い席で良い」


「そうですか……それでは席の用意をしますから、少し待って下さい」


 俺がこの場を離れようとしたとき、アクラアイルがジョッキを高く掲げながら、声をかけてきた。


「ランドぉ! 今晩、おまえの家に遊びに行くからな。また、カードの勝負をしようや。楽しい夜になるぜぇ?」


「いや……家には姫様もいるし。あまり騒がしくするのは……」


「少しくらいは、いいだろ。おまえさんの部屋で遊べば。なあ、姫様?」


「ならぬ」


 同意を求めるアクラハイルを短く否定した瑠胡は、すぐに言葉を継いだ。


「ランドの部屋には、妾が赴く故。おまえたちは来でない」


 この瑠胡の発言に、アクラハイルたちはスケベそうな顔で、「おおっ」と声をあげ、三人で含み笑いを浮かべ合った。
 俺は軽い頭痛を覚えながら、やんわりと訂正を入れた。


「ガードで遊んでるだけなんで。邪推は勘弁して下さい。あっと、それじゃあ、大人しくしてて下さいよ」


 俺は布巾や食器の準備をメレアさんに頼むと、自分の仕事である厨房内の調理に戻ることにした。





 厨房へと戻っていくランドの様子に、瑠胡は微かに眉を寄せた。
 以前と比べると、ランドの様子がどこかおかしい。しかし、瑠胡にはその正体や原因がわからない。
 昨日までの疲れだと思っていたが、ここにきて、それも違うと察したのだ。
 どこか寂寥感のある瑠胡の様子に気づいたアクラハイルが、エール酒を飲むのをやめてジョッキをテーブルに置いた。


「天竜の姫様、ランドとなにかあったんで?」


「なにもない。なにもないが……」


「ふぅん。その様子では、ランドの態度が変だと気付いたって感じですかい?」


「……御主、なにか知っておるのか?」


「いいえ? ただ……なんでしたら、ちょいと探ることはできますが。どうします?」


 神器の水晶を取り出したアクラハイルに、瑠胡は一瞬だけ躊躇ったものの、小さく頷いた。


「……頼む。恐らく、ダグリヌスの神域に行ったころだと思う」


「はいはい……それじゃあ」


 アクラハイルは水晶に、ダグリヌスの神域にいるランドと瑠胡を映し出した。
 森の中に入り、ロウとミナの集落に行ったときの光景が、空中に映し出された。そこでランドが長老の言葉に威嚇で対応したあと、瑠胡がランドに伝言を頼んだ。


〝こやつらに教えておいておくれ。妾には心に想う相手がおると。そちらの願望に応じる気なぞ、毛頭無い――〟


「ああ、なるほどねぇ――」


 白いシャプロンを被った初老の男が納得したように頷くと、瑠胡はテーブルに両手を添えながら、食い気味に顔を寄せた。


「な、なにか分かったのか?」


「あ、ああ……そなただろう? ランドの手料理を食べてるっていうのは」


「左様……だが」


 瑠胡が頷くと、シャプロンの男は小さく首を振った。


「一番大事な女性って言ってたからなぁ。そんな相手の口から、想い人がいるなんて聞かされたら、傷心にもならぁな」


「ああ、言われてみたら、その通りだなぁ」


 黒いターバンの男も頷いた。瑠胡は目を見広げながら、まるで呆けたように、囁き声のような小声で呟いた。


「ランドが……妾のことを一番大事……と?」


 アクラハイルを含めた男たちが頷くと、瑠胡は若干の焦りを露わにした。


「だが、待て。妾の想い人は――」


 言葉を途中で途切れさせた瑠胡は、厨房にいるランドに目を向けた。
 その視線を目で追ったアクラハイルたちは、なんとなく目を見合わせながら、ランドと瑠胡、二人を憐れむように肩を上下させた。
 沈黙の中、黒いターバンの男が瑠胡へ片眉を上げてみせた。


「しかしだ、お姫様。ランドに、そのことを伝えてはおらんのだろう? じゃなきゃ、俺の女じゃないなんて言わないだろうし。それに、身分の差は気にしてるだろうしな」


「確かに伝えたことはない。しかし、今までともに暮らしてきて、察しはつくはずではないか。それに、妾に人間の身分など、なんの意味も無い、のに……」


 瑠胡の声は、徐々に尻すぼみになっていった。
 ターバンの男は、指をくるくると回しながら、口をへの字に曲げた。


「それを伝えておらんのなら、ランドは知らぬだろうさ。姫様だって、ランドの好意に気付かなかったんだろう?」


「あ――」


 ここに至り、瑠胡は自分の失態を完全に理解した。
 ランドのことばかりは、非難はできない。瑠胡自身も、己の想いと目的ばかりに気を取られ、ランドの気持ちにまで気付けなかった。
 後悔の念で頭の中が埋め尽くされた瑠胡は、わなわなと手を振るわせながら、アクラハイルへと向き直った。


「わ……妾は、どうすればよい? どうすれば……失態を取り戻せるのだろう?」


「ふむ……自らの過ちを認め、他者に助けを請う。良い心がけです。ですが、姫様。俺は娯楽の鬼神。恋愛事は、範疇外なんで」


 小さく手を挙げたアクラハイルは、呆然とする瑠胡を余所に、二人の連れと顔を見合わせた。

 ――これ以上は、面倒だ。

 互いの思いが合致したことを、三人の表情が如実に語っていた。
 三人は瑠胡に肘を直角にしながら手を挙げた。


「それでは姫様。俺たちはこれで」


「健闘を祈っているからな」


「飲み代は置いていくから、ランドに渡しておいてくれ」


 それぞれに言い残した直後、アクラハイルの力によって神域へと転移した。
 忽然と消えた男たちに、瑠胡は半泣きで手を彷徨わせた。


「待て……そんな無体な……」


 独り残された瑠胡が立ち尽くしていると、遠巻きにしていた村人たちが、ざわめき始めた。



 メレアさんにテーブルの準備が出来たと告げられて、俺は瑠胡を呼びに厨房から出た。
 瑠胡は空になったテーブルを前に、一人っきりで佇んでいた。俺はアクラハイルたちの姿がないことに訝しがりつつ、瑠胡に声をかけた。


「姫様、テーブルの準備が出来たそうですよ。それで……アクラハイルたちは何処です?」


「あ――ああ、あやつらは神域に戻った」


「え? まさか食い逃げしたんじゃ」


 慌てる俺に、どこか動揺が残っている瑠胡が、重そうな革袋を差し出してきた。


「これが、飲み代ということらしい……が」


「あ、預かって頂いてたんですね。ありがとうございます」


 俺が革袋に手を伸ばしたとき、指先が瑠胡の手に触れた。
 その途端、瑠胡は顔を真っ赤にさせながら、僅かに顔を背けてしまった。その表情には姫たらんとする仮面が取れ、一人の少女としての表情になっていた。
 そんな瑠胡に、俺は今更ながら見とれてしまったというか。頬を染め、焦りながら瑠胡に問いかけた。


「な……なんで、照れたりしてるんです? 今まで、手を引いたりしてたのに」


「わ、妾にもわからぬ。ただ、御主を意識してしまったら……感情が抑えきれぬようになってしもうた」


「い、意識って……なんで今更」


「あほう……それくらい、察してくれてもよかろう」


 そう言って俯く瑠胡を見ていると、俺の顔も熱くなってきた。もしかしたら瑠胡も俺のことを――という想いが浮かび上がってくるが、これは自惚れかもしれない。
 そうは思っても、沸き上がる感情を抑えることができなかった。
 旅籠屋の中にも関わらず、俺と瑠胡はメレアさんに声をかけられるまで、互いに照れたまま無言のときを過ごすこととなった。

 後日、この一件が村中の噂になるわけだが……これは別の話――ということにして欲しい。

                                   ――完
                 
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