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屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです
二章-6
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6
セラとリリンがランドの家を訪れたのは、昼を過ぎたころだった。
テーブルに座った瑠胡に、ランドの椅子に腰掛けたセラが静かな声で話しかけた。
「そちらが、あなたの椅子ですか?」
「いかにも。そうだとしても、お主らには関係無かろう?」
「そうですが……団長が不機嫌になりそうですので」
セラの返答に、瑠胡は記憶を探るように視線を彷徨わせた。そして、なにかに思い当たったように、目を瞬かせた。
「団長……ああ、妾の首を刎ねようとした者か。それこそ、妾には関係のないことよのぅ。少しやりたいこともあるのでな、早速だが、お主らの用向きを聞かせよ」
瑠胡に促され、セラは僅かに背筋を伸ばした。
「あなたの真意が知りたいのです。竜族の姫君。なぜ、あなたはランドの誘いを受けて、この村での生活をするのです? 目的があるのなら、断れば良かったはず」
「……お主らに、それを話す義理も責務もありはせぬ」
「あなたの言うとおりです。ですが、我々は知っておかねばなりません。この地の安全を脅かす可能性がないか、我々の脅威となうる目的なのか――知らねばなりません。それが、騎士団の責務なのです」
セラの言葉に、瑠胡は微かに笑みを浮かべた。
「お主は、真っ直ぐよな。誤魔化しは――少しはあるかもしれぬが、概ね真意と異なることは言っておらぬようだ。それに免じて、少しだけ話をしよう。ただし、条件はあるぞ?」
「条件とは?」
「この話は、ランドには知られるな。誰の口からも、どこからも――ランドにだけは知られぬようにせよ。それが条件だ」
瑠胡の目に、挑むような光が浮かんでいた。その視線を真っ向から受けながら、セラは頷いた。ただしセラは、瑠胡の出した条件を理解したわけではない。
瑠胡の意図を尊重したというよりは、ランドに対しての興味が薄いだけだ。
「誓いましょう。この話は我々とレティシア団長以外、知ることはないと」
表情を改めたセラに、瑠胡は静かに息を吐いた。
「ふむ……では、教えよう。妾の一族は、緩やかな滅びに瀕しておる。ドラゴンというのは、種としての数が少ない故、血が濃くなりすぎてな」
「血族の病ですね」
リリンの言葉に、瑠胡は頷いた。
「そういう名で呼ばれているか……まあ、そのおかでげ種の数が減っておる。異なる血を受け入れ無ければ、早々に滅ぶであろう。妾は種の滅亡を防ぐ為、占術によって最適な地を割り出し、あの洞穴で血を交えるに値する――少なくとも、妾よりも強き者を待っておった。
そこに来たのが、ランドだ」
「まさか……では、あなたはランドを? ですが、待って下さい。彼は人間です。血を交えるとは、子作りのことではないのですか? そんな――異種族間で、そんなことが出来るとは思えません」
「そうか? 妾の一族ではないが、過去にはゴブリンと子を成したドラゴンもおったという。異種族間の交配も不可能ではない。もっとも今は、あやつが妾の見立て通りの男か、見分しておるところだがな」
瑠胡の返答に、セラは衝撃を受けたように言葉を失った。
深呼吸を繰り返し、気持ちがやや落ち着くのを待ちながら、別のことを考えていた。
(これは――団長にどう伝えるかを考えねばならんか)
まさか、ドラゴンの目的がランドと夫婦になることだと知ったら……半狂乱になりかねない。
セラはその問題を一時的に棚上げすると、瑠胡の話で疑問に感じたことを整理した。
「なら……なぜ、彼にそのことを言わないのです? 要するに、異種族の血を受け入れさえすれば、あなたの目的は果たされるわけです。ここで、ランドと暮らすのは、無駄ではないのですか?」
「無駄では無い。お主の言うとおり……ランドに負けたときは、妾もそのつもりであった。
しかし、お主らの団長に殺されるところを助けられたとき――妾は思うてしもうた。
『この者に選ばれたい』と。義務感でも頼みだからでもない。心から、妾のことを選んで欲しいと、そう思ってしもうた。
お主らが、ランドのことをどう思っておるのかは、知らぬ。だが、あの実直さは信じられる」
穏やかな顔で目を細める瑠胡の頬に、うっすらと赤みが増していた。
「ランドは、戦いに勝つことで妾の身体を得る権利を。そして、命を救ったことで、妾の心を掴んだ。残念ながら、そのことに本人は気づいておらぬがな。こういう感情は産まれて初めてでの……なんと形容すればよいか、思いつかぬ」
セラには、瑠胡がはにかんだように見えた。
『それは、恋というものです』
その言葉が喉まで出かかったが、寸前のところで押さえ込んだ。そしてセラは次の言葉を探したが、なにも出てこなかった。
瑠胡は、本気だ。
それは言葉よりも、彼女の表情が如実に語っていた。
「妾の話はここれで終いとなるが……まだ聞きたいことはあるかのぅ?」
「い、いえ……ありがとうございました」
セラが慇懃に一礼をしてから、瑠胡は「そういえば」と顔を上げた。
「妾からもお主らに聞きたいことがある。可愛げ……とは、如何なるものか、教えてくれ。この村の人間によれば、妾は可愛げが足りぬらしい。しかし、その意味がわからぬ」
「可愛げ……」
「それでしたら、わたくしが文字として纏めましょう。一時間ほど、お時間を下さい」
リリンの申し出に、瑠胡は笑顔を浮かべた。
「すまぬ。お主に任せよう」
*
俺が帰宅したとき、もう夕日はかなり沈んでいた。
雌牛は、どうやら単なる食あたりらしい。薬師のところで一晩、薬を飲ませれば治りそう――ということだった。
とりあえず、汗を拭いたい。
俺が自宅のドアを開けると、テーブルの椅子に座っている瑠胡が、なにか羊皮紙の束を読んでいた。
「あ、ただいま……です」
瑠胡は俺に気づくと、どこか決意めいた顔で立ち上がった。そして俺の前まで小走りに来ると、大きく深呼吸をしてから、両拳を口の前まで上げた。
「お――おかえりなさい、ランドお兄ちゃんっ!」
……。
…………。
………………ぶっ!?
「ちょ――姫様、なにか悪いものでも食べたんですか!?」
俺が慌てて顔を覗き込むと、頬を真っ赤にした瑠胡は、テーブルに置いてった本を手に取った。
「え――あ、その……し、しばし待て」
忙しく羊皮紙を捲った瑠胡は、今度は俺の腕に両手を添えた。
「お……帰りなさい、ご、御主人様。ご飯にします? お風呂? それとも、あ、た――」
「だから、ちょっと待って! ええっと、なにを見たんです!?」
俺は瑠胡の手から羊皮紙の本をひったくって、中身を見た。
それは『可愛げの手引き』という題がついている手書きの冊子で、妹タイプから人妻やブラコンの姉についての言動――最後のほうには監禁してからの性格矯正法まで記されていた。
巻末には、『著・リリン』のサインもある。
あの子、監禁調教とか知ってるの? さ、最近の若い子って怖いわぁ……。
俺は冷静さを取り戻すため、深呼吸を繰り返してから瑠胡に聞いた。
「あの……これは、なんです?」
「それは、騎士団のリリン……という娘に書いて貰ったものでの。その……妾はどうやら、可愛げというのがが足りぬらしい。そこで少し……可愛げというのを学ぼうとしておる」
少し照れたような顔で、瑠胡は答えた。
内容に問題はあるような気はするけど、というか問題しかない気もしないではないが、強いて言えば――だ。
可愛げって、こういうことじゃない気がする。
俺は冊子を閉じると、溜息を吐いた。
なんというか……占いで場所を決めたり、ゲームでムキになるところとか、別に可愛げがないとは思ってない。
むしろ普通の女の子みたいで、可愛いらしいと思うんだけど……な。
実験台にされたことは別として、だけど。
俺は咳払いをしてから、瑠胡に本を返した。
「お世辞を言うつもりはないですけど……普通のままでも、充分に可愛いらしいと思いますよ。あまり、気にしなくていいですって」
「左様か? ふむ……わかった、お主の言葉を信じよう」
冊子を抱きしめながら、瑠胡はにこやかな表情で俺を見た。
瑠胡がなにを考えているかは、分かりかねるけど……とりあえず、変なことを吹き込まれないように、俺も気をつけよう。
騎士団は、明日の昼前に村を発つという。その前に、今回の件について文句というか……少なくとも、あの冊子にあるのは可愛げとは違うって、リリンに言わなきゃならんか。
瑠胡に見られないよう溜息を吐きながら、俺は着替えるために部屋に戻った。
セラとリリンがランドの家を訪れたのは、昼を過ぎたころだった。
テーブルに座った瑠胡に、ランドの椅子に腰掛けたセラが静かな声で話しかけた。
「そちらが、あなたの椅子ですか?」
「いかにも。そうだとしても、お主らには関係無かろう?」
「そうですが……団長が不機嫌になりそうですので」
セラの返答に、瑠胡は記憶を探るように視線を彷徨わせた。そして、なにかに思い当たったように、目を瞬かせた。
「団長……ああ、妾の首を刎ねようとした者か。それこそ、妾には関係のないことよのぅ。少しやりたいこともあるのでな、早速だが、お主らの用向きを聞かせよ」
瑠胡に促され、セラは僅かに背筋を伸ばした。
「あなたの真意が知りたいのです。竜族の姫君。なぜ、あなたはランドの誘いを受けて、この村での生活をするのです? 目的があるのなら、断れば良かったはず」
「……お主らに、それを話す義理も責務もありはせぬ」
「あなたの言うとおりです。ですが、我々は知っておかねばなりません。この地の安全を脅かす可能性がないか、我々の脅威となうる目的なのか――知らねばなりません。それが、騎士団の責務なのです」
セラの言葉に、瑠胡は微かに笑みを浮かべた。
「お主は、真っ直ぐよな。誤魔化しは――少しはあるかもしれぬが、概ね真意と異なることは言っておらぬようだ。それに免じて、少しだけ話をしよう。ただし、条件はあるぞ?」
「条件とは?」
「この話は、ランドには知られるな。誰の口からも、どこからも――ランドにだけは知られぬようにせよ。それが条件だ」
瑠胡の目に、挑むような光が浮かんでいた。その視線を真っ向から受けながら、セラは頷いた。ただしセラは、瑠胡の出した条件を理解したわけではない。
瑠胡の意図を尊重したというよりは、ランドに対しての興味が薄いだけだ。
「誓いましょう。この話は我々とレティシア団長以外、知ることはないと」
表情を改めたセラに、瑠胡は静かに息を吐いた。
「ふむ……では、教えよう。妾の一族は、緩やかな滅びに瀕しておる。ドラゴンというのは、種としての数が少ない故、血が濃くなりすぎてな」
「血族の病ですね」
リリンの言葉に、瑠胡は頷いた。
「そういう名で呼ばれているか……まあ、そのおかでげ種の数が減っておる。異なる血を受け入れ無ければ、早々に滅ぶであろう。妾は種の滅亡を防ぐ為、占術によって最適な地を割り出し、あの洞穴で血を交えるに値する――少なくとも、妾よりも強き者を待っておった。
そこに来たのが、ランドだ」
「まさか……では、あなたはランドを? ですが、待って下さい。彼は人間です。血を交えるとは、子作りのことではないのですか? そんな――異種族間で、そんなことが出来るとは思えません」
「そうか? 妾の一族ではないが、過去にはゴブリンと子を成したドラゴンもおったという。異種族間の交配も不可能ではない。もっとも今は、あやつが妾の見立て通りの男か、見分しておるところだがな」
瑠胡の返答に、セラは衝撃を受けたように言葉を失った。
深呼吸を繰り返し、気持ちがやや落ち着くのを待ちながら、別のことを考えていた。
(これは――団長にどう伝えるかを考えねばならんか)
まさか、ドラゴンの目的がランドと夫婦になることだと知ったら……半狂乱になりかねない。
セラはその問題を一時的に棚上げすると、瑠胡の話で疑問に感じたことを整理した。
「なら……なぜ、彼にそのことを言わないのです? 要するに、異種族の血を受け入れさえすれば、あなたの目的は果たされるわけです。ここで、ランドと暮らすのは、無駄ではないのですか?」
「無駄では無い。お主の言うとおり……ランドに負けたときは、妾もそのつもりであった。
しかし、お主らの団長に殺されるところを助けられたとき――妾は思うてしもうた。
『この者に選ばれたい』と。義務感でも頼みだからでもない。心から、妾のことを選んで欲しいと、そう思ってしもうた。
お主らが、ランドのことをどう思っておるのかは、知らぬ。だが、あの実直さは信じられる」
穏やかな顔で目を細める瑠胡の頬に、うっすらと赤みが増していた。
「ランドは、戦いに勝つことで妾の身体を得る権利を。そして、命を救ったことで、妾の心を掴んだ。残念ながら、そのことに本人は気づいておらぬがな。こういう感情は産まれて初めてでの……なんと形容すればよいか、思いつかぬ」
セラには、瑠胡がはにかんだように見えた。
『それは、恋というものです』
その言葉が喉まで出かかったが、寸前のところで押さえ込んだ。そしてセラは次の言葉を探したが、なにも出てこなかった。
瑠胡は、本気だ。
それは言葉よりも、彼女の表情が如実に語っていた。
「妾の話はここれで終いとなるが……まだ聞きたいことはあるかのぅ?」
「い、いえ……ありがとうございました」
セラが慇懃に一礼をしてから、瑠胡は「そういえば」と顔を上げた。
「妾からもお主らに聞きたいことがある。可愛げ……とは、如何なるものか、教えてくれ。この村の人間によれば、妾は可愛げが足りぬらしい。しかし、その意味がわからぬ」
「可愛げ……」
「それでしたら、わたくしが文字として纏めましょう。一時間ほど、お時間を下さい」
リリンの申し出に、瑠胡は笑顔を浮かべた。
「すまぬ。お主に任せよう」
*
俺が帰宅したとき、もう夕日はかなり沈んでいた。
雌牛は、どうやら単なる食あたりらしい。薬師のところで一晩、薬を飲ませれば治りそう――ということだった。
とりあえず、汗を拭いたい。
俺が自宅のドアを開けると、テーブルの椅子に座っている瑠胡が、なにか羊皮紙の束を読んでいた。
「あ、ただいま……です」
瑠胡は俺に気づくと、どこか決意めいた顔で立ち上がった。そして俺の前まで小走りに来ると、大きく深呼吸をしてから、両拳を口の前まで上げた。
「お――おかえりなさい、ランドお兄ちゃんっ!」
……。
…………。
………………ぶっ!?
「ちょ――姫様、なにか悪いものでも食べたんですか!?」
俺が慌てて顔を覗き込むと、頬を真っ赤にした瑠胡は、テーブルに置いてった本を手に取った。
「え――あ、その……し、しばし待て」
忙しく羊皮紙を捲った瑠胡は、今度は俺の腕に両手を添えた。
「お……帰りなさい、ご、御主人様。ご飯にします? お風呂? それとも、あ、た――」
「だから、ちょっと待って! ええっと、なにを見たんです!?」
俺は瑠胡の手から羊皮紙の本をひったくって、中身を見た。
それは『可愛げの手引き』という題がついている手書きの冊子で、妹タイプから人妻やブラコンの姉についての言動――最後のほうには監禁してからの性格矯正法まで記されていた。
巻末には、『著・リリン』のサインもある。
あの子、監禁調教とか知ってるの? さ、最近の若い子って怖いわぁ……。
俺は冷静さを取り戻すため、深呼吸を繰り返してから瑠胡に聞いた。
「あの……これは、なんです?」
「それは、騎士団のリリン……という娘に書いて貰ったものでの。その……妾はどうやら、可愛げというのがが足りぬらしい。そこで少し……可愛げというのを学ぼうとしておる」
少し照れたような顔で、瑠胡は答えた。
内容に問題はあるような気はするけど、というか問題しかない気もしないではないが、強いて言えば――だ。
可愛げって、こういうことじゃない気がする。
俺は冊子を閉じると、溜息を吐いた。
なんというか……占いで場所を決めたり、ゲームでムキになるところとか、別に可愛げがないとは思ってない。
むしろ普通の女の子みたいで、可愛いらしいと思うんだけど……な。
実験台にされたことは別として、だけど。
俺は咳払いをしてから、瑠胡に本を返した。
「お世辞を言うつもりはないですけど……普通のままでも、充分に可愛いらしいと思いますよ。あまり、気にしなくていいですって」
「左様か? ふむ……わかった、お主の言葉を信じよう」
冊子を抱きしめながら、瑠胡はにこやかな表情で俺を見た。
瑠胡がなにを考えているかは、分かりかねるけど……とりあえず、変なことを吹き込まれないように、俺も気をつけよう。
騎士団は、明日の昼前に村を発つという。その前に、今回の件について文句というか……少なくとも、あの冊子にあるのは可愛げとは違うって、リリンに言わなきゃならんか。
瑠胡に見られないよう溜息を吐きながら、俺は着替えるために部屋に戻った。
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