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消耗品扱いの発掘技師は、元クールビューティーな魔造少女と世界を救う

二十五話 最後の希望

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 二十五話 最後の希望

 ジョージ中佐による魔神掃討作戦が決行された直後、発掘都市アーハムは地震とも思える強い揺れに見舞われた。震源に近い家屋の二割は倒壊し、人々は立っていられずにしゃがみ込んでいた。
 第三坑道の出入り口から、大量の土煙が吹き出した。その数十秒後、坑道の出入り口から六〇リン(約五十五メートル)東の地点を中心に、地面が陥没していった。
 地響きと土煙をあげながら陥没していく地面を見て、ファインは膝から崩れ落ちた。


「そんな……アウィンたちは、まだ脱出してないのに」


「何ごとにも、犠牲は付きものです。これもすべて魔神を討伐し、被害の拡大を防ぐため。ご理解下さい」


 ジョージ中佐の部下は、そう告げると足早に去って行った。
 一人――いや、集められた護衛兵たちと一緒に、ファインは斜面になった場所から陥没した坑道を呆然と眺めていた。
 アウィンたちは、最深部の近くで戦っていた。あの崩れた岩盤や土砂に埋もれる――数万タイク(一タイクは約一〇六〇キロ)に潰されるのと同義だ。


(あたし……軍を呼んできてって言われてたのに)


 絶望感に打ち拉がれたファインが瞳から涙を流し始めたとき、ジョージ中佐が護衛兵たちの前にやってきた。
 ざわめきを制するように、ジョージ中佐は手を小さく挙げた。
 護衛兵たちが沈黙するのを待って、ジョージ中佐は咳払いをした。

「諸君らの協力の甲斐あって、魔神の討伐に成功した。今後は、軍によって警戒を行う。諸君らは今まで通り、発掘技師の護衛任務を行ってくれ給え」


 それで話は、終わりのようだった。敬礼をして立ち去ろうとしたジョージ中佐に、ファインが震える声で訴えた。


「あ、あの――アウィンたちは……アウィンたちの救助は――しないんですか?」


「彼らが地下で魔神を足止めしていてくれたおかげで、討伐作戦は成功した。我々としても苦渋の決断だった。貴い犠牲となった彼らのことは、決して忘れないだろう」


 たった、それだけ――ファインの中で、今まで築いてきたなにかが、壊れる音がした。
 まるで他人事のように、他者に犠牲を強いる――上層部のやり方が許せない。犠牲になるのは、考えた当人がやれば良い。
 そんな想いが怒りとなり、ファインが長剣の柄に手を伸ばしかけたとき、ズン、という音と振動が起きた。
 何ごとかと見回せば、陥没した穴から土砂が吹き上がり始めていた。


「まさか、アウィン――」


 僅かに芽生えた希望を抱きながら、第三坑道があった場所へ首を向けたファインは、しかし、すぐに表情を失った。
 陥没した穴から、蜘蛛に似た巨体が浮き上がってきた。
 地下で見たときとは異なり首はなく、脚の一本は切断されていたが、紛れもなく魔神アイホーントだった。


「馬鹿な……」


 絶望的な表情で魔神の姿を見上げるジョージ中佐は、しかしすぐに少数ではあるが、駐留している軍の元へと急いだ。
 ゆっくりと宙に浮きながら、右手を僅かに挙げた魔神アイホーントの声が、街中に響き渡った。


〝愚かな種族どもよ――我を屠る唯一の存在を、自ら消し去るとはな。その愚かな功績を称え、苦しまぬように滅ぼしてくれよう――〟


 アイホーントの言葉が終わらぬうちに、三個小隊を引き連れたジョージ中佐の部下が、号令を下した。


「目標は空中の魔神――総員、攻撃開始!」


 兵士らによる、ライフル型の魔導器からの銃撃が始まった。
 魔力弾を身体に受けながら、しかし微塵の怯みもないアイホーントが、右腕を兵士らに向けた。
 手首の辺りが展開し、赤い光を放ち始めるのを見て、ファインは声が届かないとわかっていながらも、叫ばずにはいられなかった。


「駄目っ! 逃げて――っ!!」


 その絶叫も虚しく――三個小隊の兵士らへ、アイホーントは熱線を放った。熱線を受けた兵士は即座に蒸発し、そこを中心に灼熱の熱波が吹き荒れた。
 熱波は人間の身体を溶かし、建築物を溶解しながら吹き飛ばした。
 半径一〇〇リン(約九十二メートル)ほどの範囲が、瞬時に灼熱に晒されて火の海となった。


「そんな……」


 アイホーントは静かに向きを変えた。その真正面になった護衛兵や発掘技師たちが、恐怖に駆られて逃げ惑う。


「終わりだ……もう、ぜんぶ、おわっちゃった」


 虚ろな目のファインが泣き笑いのような表情を浮かべた。
 アイホーントが右手を静かに挙げたとき、陥没した穴から魔力砲の強大な魔力が飛来した。
 魔力砲の砲撃が命中した衝撃で、アイホーントの右腕が僅かに上へと向いた。


〝生きておったか〟


 アイホーントが陥没した穴へと向きを変えるのを、ファインはただ眺めていた。

   *

 突撃槍で岩盤や土砂を削りながら、レオナの操る魔造動甲冑は地上へと急いでいた。



「それで、擬態ってなに?」


「あの首のことなんだけど。きっと、あれは偽物だったと思うんだ。最初に見たときの姿――あれは肉塊っぽいのに目とか口があったから。きっと、あの人間に似た胴体全部が、頭なんだと思う」


「なるほどね。腹の所に前顎があったのも、それなら説明が付くかな。それにしても、この時代の軍隊って無茶で無策過ぎるわ。アウィンが結界を張ってくれなきゃ、あたしたち死んでいたわよ」


 レオナの愚痴は、これで五回目だ。六回目だったかな?
 とにかく、アイホーントが地上に被害を及ぼす前に、斃さなきゃならない。そんなわけで、僕らは地上へと掘り続けているのだけど……これが、一筋縄ではいかなかった。
 掘削しても、土砂が振ってくると僕らも埋まってしまう。なるべく固い岩盤の部分を選んで掘削したかったけど、それを探すのも難しい。
 掘削を初めてから五分くらいだけど、掘り進めたのは魔造動甲冑の身体一つ分くらいだ。
 僕とレオナが少し焦り始めたころ、周囲が振動し始めた。また崩落か――と思ったら、真上にあった土砂が、上空へと舞い上がっていった。


「なんで? もう救助が来たとか」


「――違うわよ。よく見て」


 上空を睨むレオナの視線を追うと、二重写しになった視界に、アイホーントの身体が見えていた。僕らからだと、脚の付け根や腹部の底が見える格好だ。
 ゆっくりと上空へと浮き上がるアイホーントの姿に、レオナは顔を顰めた。


「拙いわ。あいつ、街を襲う気よ。急がなきゃ」


 レオナは魔造動甲冑の脹ら脛にある球体に、魔力を集中させたようだ。魔造動甲冑が周囲の岩盤を蹴りながら、アイホーントを追いかけた。
 アイホーントが造り出した縦穴は、五〇リン(約四十六メートル)以上もある。その中程まで来たとき、上空のアイホーントが熱線を撃つのが見えた。
 被害がどれだけ出たのか正直、わからない。

 だけど――間に合わなかった。

 僕が俯いたとき、魔造動甲冑の速度が上がった。


「まだよ――諦めないで!」


 レオナの言葉に、僕は歯を食いしばりながら顔を上げた。
 なんとしても追いついて、あいつを斃す。ここで諦めたり、折れたりしたら、それこそ全部終わってしまうんだ。
 僕らが縦穴の縁に辿り着いたとき、向きを変えたアイホーントの右腕に、再び赤い光が宿った。


「――させない!」


 レオナはアイホーントを狙って、魔力砲を撃った。砲弾となった魔力は青白い光となって、アイホーントの右腕に命中した。
 その一撃で、アイホーントは僕らの存在に気づいた。身体を僕らのほうへ向けると、腹部の前顎を威嚇するように広げた。


〝生きておったか〟


「さあ、仕切り直しよっ!」


 魔造動甲冑の右腕から光る刀身を出した早々に、レオナは叫んだ。


「最大剣圧――雷撃波!」


 右腕から放たれた雷は胸部に受けながらも、アイホーントはほぼ無傷だった。雷撃波を受けたあとは、少し黒ずんだ痕だけだった。
 これはきっと、ダメージを期待した攻撃じゃない。アイホーントの意識を僕らに向けるための一撃だ。
 その目論み通りか――アイホーントは僕らへ向けて急降下してきた。
 陥没して傾斜になった地面を後退しながら、僕らは街の外へと移動した。アイホーントが僕らを追いつつ、熱線を撃ってきた。

 僕はそれを防御で減衰させつつ、周囲を見回していた。
 自由に浮遊できるアイホーントとは違い、こっちは短時間しか浮遊できない。小高い岩場が左手に見えてくると、僕はレオナにそこへの誘導をした。
 三発の熱線を防ぎつつ、岩場に辿り着くや否や、レオナは三段跳びのように岩を蹴りながら、アイホーントと同じ高さまで浮き上がった。
 突撃槍で、文字通り突撃したレオナだったが、アイホーントもやはり魔神と言われることはある。
 前足の外皮を犠牲にして突撃を防ぐと、左腕で殴ってきた。
 結界を張ろうとしたけど、間に合わない。殴られた勢いで、魔造動甲冑は岩に叩き付けられた。衝突した箇所から崩れだした岩から、なんとか横に跳んだレオナは、牽制の魔力砲を撃った。
 現状、アイホーントに有効な武器は、左手の突撃槍だけだ。なんとか接近戦に持ち込んで、突撃槍を当てなければなにも始まらない。
 だけど――それだけに、攻撃を読まれやすいことも僕らは理解していた。
 数度の攻防で、僕らは前足の一本を叩き切ることができた。だけど、それ以上に魔造動甲冑の損傷も増えていった。
 それだけじゃない。レオナの精神力――集中力と言うべきかもしれないけど、そういうのも摩滅していった。
 じきに、途切れる瞬間がくる。僕は、レオナを信じながらも、そのことに不安を覚えていた。

 そして――そのときはきた。

「しま――っ!?」


 跳躍する瞬間、魔造動甲冑の左脚が、岩場を踏み外した。脹ら脛の球体によって落下はしなかったものの、中途半端に宙へ浮き上がってしまった。
 その隙を、アイホーントは見逃さなかった。
 素早く突撃槍の中程を掴んだアイホーントは、溝に沿って回転する刃で手を切り刻まれながら、熱線を撃った。


「レオナ、手を離して!」


 僕の叫びは、僅かに間に合わなかった。
 レオナは手を離したけど突撃槍を溶断した熱線の余波で、魔造動甲冑の左手が吹き飛んでいた。
 レオナは苦悶の表情を浮かべつつ、比較的広い岩の上に着地した。


「レオナ、大丈夫!?」


「あたしより――武器が」


 アイホーントの外皮を打ち破れる唯一の武器を失ったショックからか、レオナの動きが止まった。
 アイホーントが迫って来たけど、疲労もあってか動きが鈍かった。


「防御!」


 僕は結界を張ったけど、アイホーントは魔造動甲冑ではなく、僕らが乗る岩場を崩してきた。岩場を崩して落下した僕らに、アイホーントが迫る。結界で瞬間的な落下の衝撃は防げたけど、それで結界は消失。僕らは、落下の振動に身体を揺さぶられた。
 それが、大きな隙となった。
 僕がまともな視界を取り戻したとき、魔造動甲冑はアイホーントに組み付かれていた。
 左右の第二脚と第三脚――真ん中にある脚だ――に右足以外の四肢を押さえつけられた魔造動甲冑は、身動きが取れなくなった。
 右足は、地下で第三節を切り落としていたおかげで、自由が利く。だけど、今の状態では右足が動こうが、まったく意味は無かった。

 僕が再度結界を張ろうとするよりも早く、残っている前足――第一節――で、アイホーントは魔造動甲冑の胴体を貫いた。
 アイホーントの脚が僕の右上を掠め、レオナに繋がるケーブルの一本を切断した。


「く――あっ!」


 苦痛の叫びをあげるレオナは、自由の利く右足を振るが、アイホーントの胴体には届かなかった。


〝これで、終わりだ〟


 四肢を押さえていた脚が、そのまま魔造動甲冑の身体に食い込んだ。


〝貴様らはただでは殺さぬ。この惑星に住む種の絶望を引き出すため、見せしめになってもらうぞ〟


 アイホーントは魔造動甲冑を持ち上げると、転進してアーハムへと向かい始めた。
 そのあいだ、レオナはなんとか抜け出そうとしたが、すでに魔造動甲冑の自由は利かなくなっているようだ。
 戦いが始まって、初めてレオナが頭を垂れた。


「アウィンだけでも……逃げて。お願い」


「レオナ――無理だよ。逃げられない。どのみち、ここから逃げる方法はないよ。レオナだって、動甲冑を解いたらすぐにやられると思ってるんだよね?」


「そうよ。ごめんなさい……あたしのせいで」


「レオナのせいじゃない。それに、僕はまだ諦めてない」


 レオナへと向いた僕は、腰から拳銃の魔導器を抜いた。
 その小さな拳銃を見てレオナは首を振った。魔力砲でも傷を負わせられないのに、拳銃なんかでは無理――レオナの目は、そう告げていた。
 僕はアイホーントの胴体にある、切断された首の部分を一瞥してから、レオナの肩に手を添えた。あの体内に、飲み込んだアレが残っているのを祈るばかりだ。


「まだ、反撃の方法はあると思うんだ。だから、レオナも諦めないで。せめて後悔だけはしないよう、出来ることはなんでもしよう」


「アウィン……でも拳銃なんかじゃ」


「あ、いや。これは……レオナが使って。僕は、違う手を使いたいんだ」


 リーンアームドをした左手を握り締めると、レオナは目を瞬いた。


「なにを……するの?」


「なんでもだよ。出来ることは、なんでもする。だからレオナ、手を貸してくれる?」


「わかった。どうせ最後なら、なんでも協力する」


 レオナのその言葉に、僕は微笑みながら「ありがとう」と告げた。



 レオナに作戦の説明をしているあいだに、アイホーントは街の縁まで戻っていた。
 僕の手が胴体の内側に触れると、装甲が開いた。すぐ目の前に、アイホーントの身体がある。
 そして、僕らの背後には街だ。


「これが、人類にとって最後の希望なのかな」


 フッと漏らしたレオナの声に、僕は首を振った。


「人類とか、よくわからない。ただ――今の僕にとっては、レオナが最後の希望かも」


「ば――莫迦。こんなときに、そんなこと言うなんて」


 何故か顔を真っ赤にして、レオナは俯いてしまった。魔神を斃す希望って言ったつもりなんだけど……なにか変だったかな?
 レオナは深呼吸をしてから、どこか吹っ切れたような顔を上げた。そして、表情を引き締めると、僕に怒鳴ってきた。


「ああ、もう、いいわよ! ちゃっちゃと終わらせて、帰りましょ。いい、三、二、一でいくからね!」


「あ、うん」


 僕は、左腕を前にして胴体の縁に立った。右腕を後ろにした姿勢で集中していると、アイホーントの胴体が僅かに上を向いた。


〝投身というやつか。好きに死ぬがよい〟


 その嘲りを無視して、僕とレオナはカウントを始めた。


「三、二、一、今!」


 攻勢モードで結界を張った僕は、胴体から飛び降りた。レオナも魔造動甲冑を解いて、人間の姿に戻った。
 脹ら脛の球体で空中を滑空しながら、レオナはアイホーントへ魔力弾を撃った。    アイホーントは僕とレオナ、どちらから始末するか悩んだみたいだ。けど、すぐにレオナへと右手を伸ばした。
 その手を躱したレオナの姿に、アイホーントは気づいたようだ。動きに、若干の躊躇いが生まれていた。
 そう……今のレオナには、右腕がないんだ。
 僕は結界を解くと、アイホーントの胴体にある、歪に残っている首の切り口へと手を伸ばした。
 残った首の肉を掴み、傷口の縁に脚を引っかけて、ギリギリのところでしがみつくことができた。
 ホッとする暇なんかない。僕はすぐに、右手に持っていたものを振りかざした。


「レオナ、今だっ!!」


 僕の叫びを合図に、右手に持ったレオナの右腕から光の刀身が伸びた。
 その刀身を、僕はアイホーントの傷口に突き刺した。


〝この――おのれ!〟


 アイホーントの左手が、僕を狙って動いた。だけど、レオナの右手を両手で持った僕が叫ぶほうが早かった。


「レオナ、剣圧最大――」


「雷撃波っ!!」


 光の刀身から、アイホーントの体内へ雷撃が迸った。雷撃は体内を貫いただけでなく、その体内へ電撃を巡らせていた。
 そして、僕の祈りが何かに通じたのか――アイホーントの身体がぐらっと揺れた。人間を模した腹部にある口からは炎が漏れ、腹部にある外皮の隙間からは煙も上がり始めていた。


〝馬鹿な――体内で爆発……など〟


 アイホーントの身体はゆっくりと下降し、坑道だった場所の近くに着地した。
 大きく揺れ始めたアイホーントから、僕は振り落とされそうになっていた。身体の支えが利かずに、体勢を崩してしまった。
 落ちかけた僕を、浮遊してきたレオナが片手で受け止めてくれた。
 ゆっくりと地面に降りたとき、アイホーントが僕らに一歩だけ近づいた。


〝こ――こんな終わりなど……あって、たまる――のか〟


 人間を模した胴体から、外皮が剥がれ落ちた。女性で言うところの胸のあたりに、大きな黒い目が二つ、その周囲にある複眼らしいものが露出した。
 腕も外皮が落ちれば、触手のようなものの集まりだ。
 体内から焼き尽くされたらしいアイホーントは、そのまま崩れ落ちた。それっきり、動く気配のないアイホーントを、僕とレオナは呆けたように眺めていた。

 少しして、今さら恐怖が蘇ってき僕は、レオナの右腕を抱え込んだまま、地面にへたり込んだ。


「アウィン、大丈夫?」


「ご、ごめ――今さら、怖くなっちゃって」


「もう……あ――あの、アウィン? 気づいたんだけど、ちょっと……その、手が――」


「手?」


 僕は改めて、抱えているレオナの腕を見た。付け根を上にして持っている腕は、少し身体の下側にある。そして、その指先というか手は……僕の股――つまり息子さんに押しつけられていた。
 僅かに指を動かしている右腕を股から離した僕は、そのままレオナに差し出した。


「ゴメン! わざとじゃなくて――その、成り行きで。本当にゴメン! ……でも、なんで指を動かしてるの?」


「いえ、だって……アウィンだから、変なことじゃないと思ったけど。でも、なにかやって欲しいってことだったら……と思って。でも、どうしたらいいのか、わからないし」


「そういう考えは、ないから!」


 僕らが場違いなほどに顔を赤くしていると、街のほうから護衛兵たちがやってくるのが見えた。
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