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転生して古物商になったトトが、幻獣王の指輪と契約しました

一章-1

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 一章 うちは、ただの古物商です。


   1

 古物店の薄暗い店内は少し埃っぽく、様々な商品たちが雑多に並んでいた。
 カウンターの前に座った老紳士に、十六歳になった俺――トラストン・ドーベルは、怪訝な顔をしながら言った。


「あの……もう一度、お願いします」


 老紳士は白髪で、整った口髭をしていた。貴族のあいだで、最近になって広まったという黒に近い色合いのジャケットに白いシャツ、ズボン――紳士服に身を包んでいた。
 この紳士の格好は貴族に仕える執事に多い……はずだ。詳しいことは知らんけど。
 俺はといえば、茶色のズボンに袖を捲ったシャツを着ている。ジャケットも持っているが、今は真夏ということもあって、クローゼットの肥やしだ。
 こういった服は、ここ二、三年で一般に流通し始めた。それまでは、チェニックとかベルトも縛り紐だったり……要するに前の世界でいう中世期の服装が一般的だった。

 歴史の変革期を直に見聞きするっていうのは、なかなか貴重な体験かもしれない。
 文明レベル的には、元の世界でいう中世と産業革命の間くらい。鎧を身につけた兵士は減り、元の世界の警察官に当たる警備隊が増えてきている。
 年号も廃止になり、今はゲンズ暦――西暦みたいなものだ――の九三二年。日付も数字だけとなり、今日は八月一日。雷鳴月とかいう、覚えるのに面倒くさい表記じゃなくなって、正直ホッとしている。
 椅子に座った老紳士は姿勢を正したままで、先ほどと同じく堅苦しい口調で言った。


「はい。領主様のお屋敷で起きている、幽霊騒動を解決して頂きたいのです。詳細は屋敷にて、依頼主からお伝え致します」


「失礼ですが……うちは教会ではありません。ましてや警察や探偵でもない……ただの古物商ですよ?」


 俺たちの周囲には使い古された椅子や、アンティーク品の棚、鏡――もっとも古い物では、蛮族が持っていた曲刀なんてものもある。
 灯りは付けていないが、祖父の手によって店の窓はすべて格子付きの磨りガラスにしているので、店内はそこそこに明るかった。
 態とらしく肩を竦めると、老紳士はジャケットの内側に手を入れた。俺は噴き出した冷や汗を感じながら、震える右手で老紳士に待ったをかけた。


「あの……煙草やパイプならご遠慮下さい。その、周囲には燃える物がありますし、商品に煙の臭いが付きますので」


「いえ。そのようなものでは御座いません」


 そう言って、老紳士は折りたたまれた一通の手紙を懐から取り出した。
 カウンターの上に差し出された紙を受け取ると、俺は文面に目を落とした。


『領主の執事という老紳士に、おまえを推薦しておいた。あとは頼む。
                                  ダグラス』


 ダグラスさんは、俺が行き付けにしている酒場の店主だ。幽霊ではないが、ちょっとした困りごとを解決したことがあるんだけど……こうして仕事を振ってくるのは、止めて欲しいところである。
 しかし……ツケが残っている以上、下手に断ってダグラスさんの顔は潰せない。
 俺は深い溜息を吐くと、投げつけたい衝動を我慢しながら紙を折りたたみ、カウンターの上に置いた。


「……わかりました。ダグラスさんの頼みでもありますし、お話は伺いに行きます。屋敷へは昼過ぎくらいに伺おうと思いますが、それでよろしいでしょうか?」


「ええ、それで構いません。それでは、心よりお待ちしております」


 老紳士は恭しく頭を下げると、店から出て行った。
 苛立ちを紛らわせるように盛大な溜息を吐いた俺が首に提げたペンダント――輪っかを描く竜を象った飾りが付いたものだ――を掴むと、頭の中にバリトンの声が響いた。
 もちろん、声の主はガランだ。


〝トト、なにがあった?〟


「うん? ああ……幽霊騒動を解決してくれっていう依頼だよ。昼から、領主の屋敷に話を訊きに行かなくっちゃ」


〝なるほど。しかし、良かったのか? 嫌々という気配だが〟


「別に――話を聞くとは言ったけど、依頼を受けるとは言ってないし」


〝狡いな〟


「まーね。となると、今日はもう店じまいをして、さっさと昼飯を食べなきゃね……」


 施錠をした店の扉に『閉店』の札を下げた俺は、石畳で舗装された道を歩き始めた。

   *

 三番通りを歩いていた俺は、真っ直ぐに《猫の三本髭亭》という酒場へと向かった。赤い屋根と猫の顔が描かれた看板が目印だ。
 夏の日差しにうんざりとしながら酒場に入ると、出入り口から一番近いカウンター席に腰を落ち着けた。
 なにせ、分煙とか禁煙などは無縁な世界だ。煙草の煙から遠いほうが、肉体だけでなく精神衛生的にも良いのである。
 顔見知りのウェイトレスに手を振ってから、俺はカウンターの内側へ顔を向けた。
 頭の八割が禿げた筋肉質の男――店主のダグラスさんは俺に気づくと、片手を挙げながら近寄って来た。


「よお、トト。昼飯にしては、早いじゃないか」


「誰の所為ですか。これから、領主の屋敷に行く羽目になったんですけど?」


「ああ……あの紳士、おまえさんのところに行ったんだな。領主の屋敷は、幽霊騒動とやらで大騒ぎらしいからなぁ。使用人も何人か辞めたって話だし……」


「そんなことになってたんですか。ほかに噂とかあります?」


「そうだなぁ……最近、市長がよく出入りしてるってさ。ああ、市長っていえば遺跡の発掘だったか……そういったのにご執心って話だけどな。市長の屋敷から、時々妙な光が出てるって噂は知ってるか?」


「あー……聞いたことはあるような。なんか実験だって話じゃ?」


 俺は記憶をまさぐりながら、ダグラスさんに答えた。市長の屋敷でやってる実験か……電気とか発電関係だったらいいなぁ。電気文明よ、はやく来てくれ。
 そんなことを考えていると、ダグラスさんは少し表情を崩しながら訊いてきた。


「ところで、注文は?」


「あ、そっか。パンとソーセージにチーズ。それと牛乳を」


「あいよ。ちょっと待ってな」


 ダグラスさんは調理台に行ってから、ものの数分で戻って来た。
 注文の品がカウンターに置かれると、俺はやや細長いパンにナイフで切れ目を入れ、そこにソーセージと切り分けたチーズを挟んだ。
 手製のホットドッグだが、俺の知る限りでは、こういう食べ方はまだ一般的ではないようだ。その証拠にホットドッグを囓る俺を見て、ダグラスさんは眉を潜めた。


「どうもなぁ……その食い方は下品に見えるぜ?」


「いいじゃないですか。俺は気にしません」


 澄まし顔の俺が肩を竦めたとき、二人組の男が酒場に入ってきた。
 一人はかなり太めの大男で、頭髪はない。口髭はまだ黒いから、四〇代くらいかもしれない。もう一人は痩身の男で、薄汚れた栗色の髪はぼさぼさ、頬には大きな傷跡がある。
 二人とも簡素な胴鎧に籠手、腰には細身の剣を下げていた。
 少し古いタイプの傭兵らしい二人組は、「店主、酒だ酒!」と言いながら、俺のすぐ後ろにあるテーブルに座った。
 赤いワンピースを着たウェイトレスが、すぐにジョッキに注がれた酒を持っていく。
 ホットドッグを食べ終えた俺が牛乳を飲んでいると、後ろにいた大男が俺を指さしながら、下品な笑い声をあげた。


「おい! こいつ、牛乳なんか飲んでいやがるぜ」


「なんだ、ママのおっぱいが恋しい赤ちゃんが酒場にいるのか」


 この手の手合いは、元の世界にも居たけど……こっちの世界のほうが質が悪い。俺が無視を決め込んでいると、大男の機嫌が一気に悪くなった。


「……なんだ、このガキぁ……無視してるんじゃねーぞ!?」


 中身を飲み干したジョッキを置くと、大男は俺の頭を掴んで大きく揺さぶってきた。
 俺は特大の溜息を吐きつつ、視線を動かさないままで言った。


「これは独り言なんだけど……俺は粗野で下品な無礼者とは、関わらないようにしてるんだよね。くそったれで下品な根性と品性がうつったら、医者でも治せないし」


「ああっ! んだと糞ガキ!」


 怒りに任せて頭を叩こうとする大男の手から逃れるように、俺は立ち上がった。
 手の骨を鳴らしながら俺に迫る大男に、ウェイトレスが声をかけた。


「あんたたち……ここらじゃ見ない顔だって思ったけど、本当に余所者だったんだね」


「だからどうしたよ。文句あんのか?」


「ここいらじゃ、その子に手を出すヤツはいないからさ。そう思っただけ」


「こんな餓鬼に? そんなヘタレどもと一緒にすんじゃねぇ。一発でぶっ殺してやるぜ」


 大男がウェイトレスと会話しているあいだに、俺はペンダントの竜に触れながらガランに指示を送った。


「ガラン、精神接続」


〝承知した〟


 ガランの返事を聞いた直後、俺の右肩にじんわりとした熱を感じた。
 顔をにやけさせながら大男が近づいて来ると、俺は身構えた。


〝右〟


 聞こえてきたガランの声に合わせて身体を捻ると、俺の左側で大男の拳が空を切った。


〝左下〟


 その通りに姿勢を低くした俺は、背後から殴りかかってきた痩身の男の拳を躱しがてら、素早く脚を払った。
 今の俺はガランと五感を共有している。俺の五感から気配などを感じ取っているガランが、相手の動きを先読みしつつ、次の動きを指示してくれているのだ。
 そして、それは攻撃を避けるためだけではない。


〝左――すぐに右拳〟


 大男が殴りかかってくるのを左に避けた俺は、カウンター気味に右の掌底を顔面に食らわせた。
 仰け反ったところで、俺は渾身の力を込めて大男の股間を蹴り上げた。


「うぐ――っ!?」


 顔面を蒼白にさせながら蹲った大男の頭を、俺は右手で掴んだ。


「ガラン、反応増幅――対象はアルコール」


〝承知〟


 ガランの声が聞こえ、俺の左胸にじんわりとした熱を感じた直後、大男は全身から力が抜けたように床に突っ伏した。ガランの魔術で、アルコールによる酔いが増加したのだ。
 大男の腰から剣を引き抜いた俺は、今まさに抜剣しかけていた痩身の男へと切っ先を向けた。


「そっちが抜く前に首を落とせるけど……まだやる?」


「な……なんなんだ、てめえは」


「ただの小僧だよ。そっちは傭兵らしいけど、糞ガキに負けた気分はどうだい? ああ、脳みそが糞で詰まってるからわからないか。あ、糞虫ども、言葉は理解できてるかい?」


 悪気のない俺の質問に、痩身の男は怒りで顔を真っ赤にさせた。
 器のちっさい人だなぁ……などと俺が肩を竦めたとき、店に警備隊が入って来た。こともあろうに、去年就任したばかりのボルト隊長が先頭だった。
 ボルト隊長は、俺を見ると露骨に顔を顰めた。


「また貴様か! この暴れん坊の糞ガキめ。今度こそ牢屋にぶち込んでやる」


「誤解ですって。今回、俺は被害者ですってば」


「ふん――どうだかな」


 ボルト隊長が鼻を鳴らしたとき、見知らぬ青年が近づいて来た。艶やかな金髪には癖がなく、女性受けするであろう甘い顔立ちに、ブルーアイ。
 品の良い紳士服を着た青年は、ボルト隊長に会釈をすると朗らかに言った。


「この少年の言い分は、ほぼ間違ってないですよ」


「あなたは?」


「マーカスと言います。仕事でこの街に来てまして。いやあ、いい余興でしたよ。最後の糞虫ども、言葉は理解できてるかって下りも最高でした」


 青年――マーカスの言葉を聞いたボルト警部が、厳しい表情で俺を睨んできた。俺は視線を逸らしつつ、咳払いをして誤魔化した――まあ、結局は誤魔化せないんだけど。
 不満げな顔を残しつつ、ボルト隊長は二人組を連行していった。もちろん傭兵たちの酒代は、ダグラスさんがキッチリ徴収した。
 騒動が収まってから、俺はマーカスと名乗った青年に頭を下げた。


「ありがとうございました。おかげで、色々と手間が省けましたよ」


「ただの暇つぶしだから、気にしないでくれ。それに、君の立ち回りは見事だったよ。ずっと、あんな感じなのかい?」


「幼い頃のいじめっ子とか。今は質の悪い酔っ払いや喝上げ相手には、あんな感じです」


 俺の返答に、マーカスはクスクスと笑った。


「いいね。護るための暴力か。良い力の使い方だ――口が悪いのが難点だけど。良い物を見せてくれたお礼に、そこの料理は奢らせて貰うよ」

 ……ラッキー。

 俺は素直にその好意を受け取ることにした。マーカスに頭を下げた俺は、店を出て領主の屋敷へと向かった。
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