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第2章 その落書きは2週間消えない
第5話 友達の男の子とヘナタトゥ
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みのりは、エッチなことなら大体なんでも大好きだ。
レイプされるのも、SMプレイも、恥辱も凌辱も好きである。中学生のとき性的快楽に目覚めて以来、その気持ちは暴走する一方だった。
しかし、平穏な日常も捨てられない。
なので、みのりが変態なのは、周囲には秘密だった。名前も顔も知らない通りすがりの誰かになら知られてもいいが、知り合い……まして友人や家族に知られるとなると、とても困る。
ただ、例外はつきものだ。彼女の友人で数名、彼女の趣味を理解し、そのうえで秘密にしてくれている人はいる。みのり曰く、信頼できる友人たち――
「ふぅ……はぁ……」
冬休みも近づいたある日の週末。みのりは山を登っていた。家からそこそこ近くにある山で、とても小さいためハイキングには物足りず、しかし道が整備されていないため散歩にも向かない場所だ。
誰も寄り付かないこの山には、みんなから忘れ去られた神社があった。管理など誰もしていないのだろう。木造の建物は腐りかけており、扉や障子戸は外れている。ご本尊らしきものは見当たらない。
「ごめんくださーい」
と、みのりは一応の挨拶をして、土足で踏み入る。敷かれた畳は腐って半分ほど土に還っており、床板はところどころ抜けていた。
「……あれ?」
中には誰もいない。住職や参拝者がいないのは言うまでもないが、みのりが約束した待ち合わせの人物さえ来てなかった。
「あ、私の方が早く来ちゃったのかな。うーん……」
そう考えたみのりは、仕方がないから待つことにする。
「何もしないで待ってるのも暇だし」
バッグを適当な場所に降ろしたみのりは、持ってきたレジャーシートを敷いて座った。そして、服を脱ぎだしたのだ。
ダッフルコートを脱いで、それを丁寧に畳んでレジャーシートの上に置く。風は体の表面を冷ますように吹き付けたが、彼女の身体は内側から火照っていた。
(えへへー。待ってる間、ひとりエッチしちゃおう)
セーターを脱いで、さらにもう一枚着ていた長袖Tシャツも脱ぐ。このすべてが朽ち果てた神社の中で、彼女の白い肌の美しさだけが、見る人の時を止めるようだった。もっとも見る人などいないが。
冬用のスニーカーも脱いで、靴下もその中に入れる。裸足で踏みしめるレジャーシートはふにゃふにゃと柔らかかった。下の床が抜けているせいだ。
ジーパンとパンツも一緒に脱ぐ。実に豪快な脱ぎっぷりなのは、ここで裸になるのに慣れているからだろう。もともと薄い下の毛は、今日もしっかりと剃られていた。剃り残しやカミソリ負けのない、子供みたいにツルンとした肌だ。
最後にブラジャーも外せば、正真正銘の全裸である。下着から解放されてプルンと揺れたCカップの胸は、揉まれるのが待ちきれないとばかりに汗ばんでいる。
「やっぱりここに来たら、裸じゃないとねー」
見ているだけで寒そうな格好になったみのりは、まるでこの神社の女神であるかのように、社の中に鎮座した。
ここは、みのりたちが小学生の頃からよく使っていた『秘密基地』だった。
みのりと、それから同じクラスの男子4人。よく一緒に遊ぶ仲で、放課後はいつもここに集まった記憶がある。
中学校に入ってからは、勉強や部活で集まる機会が減って、
高校に入るときには、みんなバラバラになってしまった。
それでもまだ、ときどき会うと気さくに話せる仲間たちだ。
「みんな、元気かな……」
外の古池で遊んだり、こっそりエロ本を持ち寄ったり、時として建物を壊してしまったり――そんな思い出が、そこかしこにいっぱい詰まっている。
胸に手を当てて、思い出に浸りながら、ついでに自分のおっぱいを揉む。しかし残念ながら、エッチな気分にならない。盛り上がらないというか、物足りないというか。
「うーん。今日はちょっと感じにくいかも……」
そう思って股間を弄ってみたのだが、やはり沸き立つものがない。つい先日のような、時間を忘れて朝まで公園で乱交した、あの時の気持ちよさに比べると物足りないのだ。
困りながらも乱暴に身体をいじくりまわしていると、ようやく待ち人が来た。
「よう、みのり。……何だ?もう始めてんのか。相変わらずエロいな」
そう言ってズカズカと入ってきたのは、みのりと同じ16歳の少年だ。
「あ、カズマ君。えっと、えっとえっと……ま、待ってたよ」
みのりはパッと脚を閉じて座り、両手で胸を隠す。
「何だよ。オレ相手に恥ずかしがることなんか無いだろ」
「そ、そんなこと無いよ。その……ごめん」
カズマと呼ばれた男は、みのりの横に座る。そうして手を太ももに這わせると、ぴったり閉じても隙間が出来てしまうその領域に手を滑り込ませた。
「え……さ、触るの?」
「ダメなのかよ」
「え?う、ううん。もちろんいいよ。触って」
みのりが股を開いた。その奥の方……つまり膣の中にまで、カズマが指を滑り込ませる。
「おお、もうヌルヌルじゃないか。変態」
「え?嘘でしょ。私、さっき触ったけど、全然……んんっ」
カズマが指を抜いて、そこに付いた分泌液を、みのりのふとももに塗り付けた。
(さっきまでと、違う。私の身体、エッチになってる)
心臓がドキドキする。再び入って来たカズマの指を、もっと奥まで吸い込みたくてたまらない。下腹部に力が入り、脚がカタカタと痙攣する。
「ねえ。カズマ君。私もカズマ君の、触っていい?」
「お、おう。いいぞ。ほら」
カズマがズボンのファスナーを下ろし、ボタンを外した。その奥からはギンギンに勃起した男性器が、一刻も早くと暴れ出しそうな勢いで出てくる。
「じゃあ、握るね」
「おう」
カズマが左側に座ったので、みのりは左手を伸ばすしかない。利き手じゃないので、上手く擦ることはできない。それでもムニムニと先端を握っていると、それだけでいけないことをしている気持ちが高まる。
「にゃははー」
「どうした?みのり」
「んー。こうやって手を繋いで座ってると、なんだか恋人みたいだなぁって」
「これ、手を繋いでるって言うのか?」
世間一般では推し量れない、みのり独特の価値観であった。
「そう言えば、私の処女膜を破ったのはカズマ君だっけ?」
「そういえば、って……まあ、そうなんだけどさ。忘れちまったのかよ」
「えへへー。みんなで大乱交だったからねー。順番はちょっと覚えてないかも」
「まあ、あの時はお前、失神したり泣きじゃくったり大変だったからな」
みのりたちが中学生の時の話だ。今から2年と半年ほど前。
この秘密基地に集まったいつものメンバーは、誰かが持ってきたスマホでエロ動画を見ていた。
そのうち気分が高まり、ついには自分たちで真似をし始めてしまったわけだ。
「そもそも『私たちもエッチしてみない?』って言い出したのは、みのりだったよな」
「う、うん。そうだったね」
「なのに始まったら『痛い』とか『怖い』とか言い出してさ。じゃあやめようかと思ったら『やっぱりして』『もっと、もっと』ってさ。オレどうしたらいいのか分からなかったぜ」
「ご、ごめん。初めてだったんだもん。あんなにぞわわーってなって、きゅーってするなんて思ってなかったから」
高校生になった今、カズマと会うのは年に3回ほどである。カズマは都会の高校に行ってしまって、今はそっちで一人暮らしをしている。
「カズマ君の高校も、もう冬休みなんだっけ?」
「ああ、そうだよ。だから冬休みいっぱいはこっちにいるつもりだ。みのりさえよければ、またたっぷりセックスしようぜ」
「うん。……あ、でもゴメン。私、年末年始は親戚のおじさんの家に行くから」
「なーんーだーよーぉ!」
「ごめん。ごめんね」
みのりの左手の中で、カズマのちんぽも少しだけ萎えていく。おまんこを気持ちよくかき混ぜてくれていた指も、一旦停止だ。
「まあ、いいや。それよりさ。頼まれたもの、買って来てやったぜ」
「え?あ、ありがとう。わー。本当に買ってきてくれたんだー。いくらだった?」
「金はいいよ。オレからのクリスマスプレゼントだ」
カズマがバッグから取り出したのは、いわゆる『ヘナタトゥ』のキットである。素肌に植物由来のペーストを塗り、乾かしてから剥がすと、10~20日ほど模様が残るというものだ。
みのりはこれをインターネットで知ったのだが、購入することは出来なかった。まだ16歳である。なかなか自由にはならないものだ。そこで、都会の方に住んでいるカズマに頼んで、向こうのショップで買ってきてもらったというわけだ。
本来なら、インドの伝統的な模様であるメヘンディを、儀式として肌に描くために使うのだが……
「で、これをエロい落書きに使うんだっけ?」
「うん……そのつもり」
みのりが頷くと、カズマはそっと立ち上がった。お互いの股間から、それぞれの手が離れる。みのりは小さく「あ……」と、名残惜しそうな声を出した。
「よし、じゃあオレが書いてやるよ。昔みんなで見たエロ漫画みたいに、すっげー恥ずかしいこと書いてやる」
「え?あ……ありがとう」
「何だよ。あんまり嬉しそうじゃないな」
「う、嬉しいよ。でも、その……今、イっちゃいそうだったから、そっちのムズムズの方が気になって……ひゃうんっ!?」
言うや否や、カズマの指が再び股間に滑り込む。
「仕方ないな。じゃあとりあえずイけよ。ほら」
「あ、ありがとう……んっ」
雑な弄り方で、本当に『とりあえず話を進めるため』としか考えないような手淫。それでも中学の頃からずっと弄り続けたせいか、お互いに気持ちいいところは、何となく分かるようだ。
(もしかして、私。弄れば簡単に声を出してイクような、玩具みたいな女だと思われてる?)
それはそれで、何だか悲しいような気持ちになるのだが、
(嬉しい。もっと雑に扱って、汚されて、壊されたい)
興奮するのも事実で、この相反する感情に気持ちが振り回される。
実際のところ、弄られれば何でもいいのかと言われれば、そうではない。やはり気持ちが伴っていないと、触られたって気持ちよくない。
しかし、今回は気持ちが伴ってしまった。
「いっ、イクっ。イクから、指、止めてっ――」
「分かったよ。ほら」
「は、恥ずかしいから、こっち見ないでね。ね?」
「はいはい」
カズマが顔を背けてくれた。そのことに安心したみのりは、力を緩める。ぞくぞくする感覚を抑えていた何かが抜けて、まるで溶けだすようにじわりと――あるいは弾けるようにピリピリと、体中が喜びの声を上げる。
こうして絶頂を楽しみながら、ゆったりと流れに身を任せるのは、至福の時だった。
そんな彼女の顔が上に向けられる。おでこを左手で押さえられて、前髪をかき分けられてしまう。
「え?」
驚いた彼女は、閉じていた目を開いた。
「いやー、なんかさ。みのりのイってる時の顔、見てると笑えるんだよね」
見ないでほしいと言ったはずなのに、彼はばっちりと見ていた。その顔も、吐息がかかるくらいの距離でじっくり見られている。毛穴から噴き出る汗さえ、確認されそうなほどの近くで。
「やっ。は、恥ずかしいって言ったのにっ――あぁあん」
「恥ずかしい方が気持ちいいんだろ。ほら、最後まで手伝ってやるからよ」
膣内に入れられた指も、再び動き出す。痙攣していても、おしっこを噴き出していても、容赦しない。
(やだ。やだ……そんなに見られたら興奮が止まらないよぉ。イってる最中に弄られると、イっちゃうの止まんない。おしっこも全部、カズマ君の手にかかっちゃってる)
結局、彼女の絶頂は1分を超えるほど長く続き、終わるころには気絶寸前だった。
「みのりー?起きてる?」
「う、うんん。起きてるよ……ふにゃぁ――」
寝そべったままのみのりは、上体だけでも起こそうとした。しかしそれも失敗して、ごろんと寝返りを打つだけの結果になる。
「あのさ。眠いなら無理すんなよ」
「うーん……ちかちかする。気持ちよくて、ふわっふわー」
もうダメそうである。
彼女は大きな絶頂を迎えると、しばらく使い物にならなくなる。それはみのり自身もよく分かっていた。だからこそ普段は、小さく何度もイクように癖をつけていたのだ。
とはいえ、オナニーなら自分のしたいように出来ても、今回のように誰かに身体をいじくり回してもらうならコントロールは出来ない。今回はカズマのペース配分ミスだったと言えるだろう。
「あー……オレ。背中側から落書きしておいてやるからさ。寝ててもいいぞ」
「ほんと?」
「ああ。どうせ時間はかかる作業だし、今日は午後から気温も高くなるらしいから、全裸で寝てても大丈夫だろ。多分」
実は一応、こんな時に備えて焚火なども出来る用意はしてある。今日よりずっと寒い日でも快適に過ごす方法は、中学生の頃に大体この秘密基地で試した。
「それじゃあ、お願いね」
「おう。任せとけ。……あ、希望する文字とか、デザインとかあるか?」
一度塗ったらしばらく消えないのである。いつかは消えるとはいえ、本人が望まないことまで書いたら怒られるだろう。
「うーん……そうだなぁ」
みのりは眠そうな声を出しながら、じんわりとした温かさや心地よさを感じつつ、動かない頭を可能な限り動かして考えた。
「顔とか手には塗らないで。冬だから服に隠れる範囲は広いけど、あくまでその範囲でお願い」
「分かった。脚は?」
「そっちは大丈夫。ストッキングとかタイツとかで隠せるからね」
「了解。書きたい文字とか、書かれたくない文字は?」
「うーん」
みのりとしては、せっかくだから好きに虐めてほしいという願望もあった。せっかく誰かに書いてもらうんだから、その人の性癖が詰まった言葉で汚してほしい。
なので、最低限書いてほしくない事だけを伝える。
「ダメなのは、太ももに『正』の字と、『危険日』とか『安全日』とか書くの。そのふたつは書かないで」
「ああ。何日も残るんだもんな。その間に安全日とかは変わっちまうか。……でも、何で正の字もダメなんだ?」
身体にエロい落書きをするとなれば、お腹や内ももにそれを刻むのは恒例行事と言える。しかし、みのりは拒否した。
「それはね。その日に中出ししてくれた人が、一本ずつ書いていく、大切な数字だからだよ。適当な数字だけ水増ししたら、エッチしてくれた人に失礼だと思うんだ」
前にも、みのりの身体に落書きをしたことはある。今回のようにヘナではなく、ただの油性ペンだったが。
その時も、みのりは中に出されるたびに、しっかりと線を刻んでいた。そして正の字がふたつ完成したところで全員が疲れ果て、その日はお開きになった。
そのあと、みのりは膣内から逆流した精子だけを使って、大切にその正の字を消したのだ。他の落書きはお風呂で洗って消したが、正の字だけは簡単に消したくないと思っていた。
「わかった。それじゃあ、正の字と危険日以外だな。任せとけ」
「うん。よろしくね」
そっと目を閉じたみのりは、そのまま安らかな眠りについていく。白くて綺麗な背中を上にして、うつ伏せのまま。
この贅沢なキャンバスは、これからカズマが自由に性欲をぶつけるための道具だった。
彼女がこれから先、その身体で家に帰り、その身体で学校に行き、見つからないように隠しながらも生活するのだ。冬休みに親戚の家に行って、クリスマスも正月も、その身体で過ごすのだ。
(ほんと、たまんねーよな。変態すぎるぜ。みのり)
カズマにとって、彼女は都合のいい性欲のはけ口で、なにより小学校から一緒にいる遠慮の要らない友達だ。だからこそ、細かい事を考えずに塗り始めることができた。
「ん……んん?」
腕を誰かに掴まれている感触と、体中に当たる柔らかい風。その感触で、みのりは目を覚ました。
「お、起きたか。みのり」
「あれ?私、寝てた?」
「ああ。だいたい30分くらいな。周囲も温かくなってきたな。冬にしては、だけど」
実際、カズマもコートを脱いでいるくらいには温かかったのだろう。みのりも全裸でずっと寝ていた割には、そんなに寒さを感じていない。
「背中は大体終わったぜ。オレの趣味でとっても恥ずかしい事を書いておいたからさ」
「あ、ありがとうね」
みのりが起き上がろうとする。
「あ、お尻にも書いたから、座るなよ。立ち上がるなら、そのまま真っすぐ立ち上がってくれ」
「う、うん」
指示通りに立ち上がる。背中には確かに何かネットリとした冷たい物が塗られている感触があったが、弄ってはいけないだろう。腕や脚にも同様の感触があったので、みのりは自分の腕を見る。
「……わぁ」
ぱっと見た時、そこには長袖じゃないと隠れないくらい、沢山の文字が書かれていた。ヘナペーストは割とたっぷり盛り上がるほど塗られているので、少し読みづらいが、
「すごいね。『人間やめました』『精液便所』『露出狂』『手コキ専用ハンド』……あ、おちんちんのイラストも入ってる。可愛いー」
「可愛いかどうかは知らんけど、思い切ってやってみたぜ。脚も、ほら」
「わー、本当だ。『レイプしてね』『エッチ大好き』『HENTAI GIRL』『Free Sex』……」
こうしていると、中学生の頃を思い出す。カズマたちに油性ペンで寄せ書きのように書いてもらって、そのままこの秘密基地の周りを散歩させられたあの日。
でも、その時と違って今回は、一日で落ちたりはしない。冬休み中ずっと残る落書きは、本当に自分が人生を捨ててエッチを望んでいるような、そんな気持ちにさせてくれる。
「あとは前だけだな。持ってきた5本のうち、いま3本目だ。残り2本とちょっとで仕上げるぞ」
「え?そんなに使ったの?」
「ああ。さすがに全身にくまなく書くとなると、やっぱり4本くらいは欲しいみたいだな。まあ、今日は足りなくなることは無いさ。安心して使っていこうぜ」
そう言った彼は、もう一度ヘナコーンを向ける。形状はペンと言うより、ホイップクリームやチョコレートの搾り口に近い。
「ある程度の高さに盛って、それから時間をかけて乾かすらしい。乾いたら手で簡単にはがせる。そうなったらもう色素は肌に定着しているってわけさ」
「あ、そうなんだね。じゃあ、私はしばらく裸のままなんだ」
「そうそう。まあ2~3時間くらいだよ。オレも手早く終わらせるから、ちょっと我慢しててくれ。ようやく慣れてきたところなんだ」
普通のペンと違って、意外と線が歪んだり、太くなりすぎたりして難しい。多少の慣れは必要だが、30分ほど背中側をやっているうちにコツを掴んだ。
お腹にペンを当てたカズマは、そこに男子トイレのマークを書く。おへその下の辺り。つまり、恥ずかしい所の上だ。
「わー、私のまんこ。おトイレになっちゃった」
「今、太ももにも『中出し無料』とか『ご自由にお使いください』とか書いてやるからな。あとは……アナルも使えるんだったよな」
「いつも準備しているわけじゃないけどねー。あ、でも書いてくれていいよ。これが消えるまで、いつでも使えるようにしておくから」
本当に、心の底から嬉しそうに笑うみのりであった。
「さて、みのりのおっぱいは……うーん、どうしようかな?」
「私、よく分からないけどね。おまんこ?のマークとか、描くのが定番じゃないの?」
「それもそうなんだが、みのりの乳首って色が綺麗だし、肌の白さと相まって汚しづらいんだよなぁ」
そう言うと、みのりは両手でさっと乳首を押さえた。
「どうした?」
「え?あ……そ、そんな風に褒めてもらえるなんて思わなかったから、驚いちゃって……乳首、しっかり見られてたんだなぁって思ったら、その、ビンビンになっちゃって」
風が当たっただけでも痛い。まるで大きな動脈をそこに持ってきたかのように、ビクンビクンと痺れる。それが気持ちよくて、つい手で押さえてしまった。
「やっぱ、おっぱいに描くのは止めとくか?」
「ううん。でも、ちゃんと台無しにしてほしいな。綺麗なら、なおさら」
片方だけにしよう。そう決めたカズマは、みのりの右乳房にだけ、まんこのマークを描く。
まず最初は肝心だ。乳首を覆うようにして、ホイップクリームのように山盛りにヘナを絞る。そうして位置決めをしたら、次は縦に一本線。その周りをぐるりと回るように円を描き、放射状に残り6本の線を描いていく。
この手順を間違えると、どこかでずれや歪みが発生して、綺麗に乳房を引き立てられなかったり、せっかくの乳首に当たらなかったりするのだ。
「そういや、みのりって何カップ?」
「え?えっと、Cカップだよ。でも、どうして?」
「3サイズは?」
「う、上から88、58、85……だったと思う」
「ふぅん」
左乳房の上の方に、『Cカップおっぱい』と書く。さらに脇腹にスリーサイズを記載して、乳房の周りを綺麗に整えていく。
「あ。そ、そんなこと、書くの?」
今までみのりが楽しんできた恥ずかしさとは、少し違ったベクトルの恥ずかしさ。いうなれば、他の女の子と見比べられるような、品定めされる時の恥ずかしさがある。
(でも、ちょっといいかも……)
特にスタイル維持のためにした努力などは無いが、それでも自分のスタイルが良い方であることくらい、みのりも自覚はある。よく他の女子たちからも羨ましがられるし、その理由も少しだけ分かるのだ。特別だと思うほどの自信家ではないが。
「できたぜ。テーマはずばり、『レイプ願望の痴女』だな。誰かに無理やり書かれた感じじゃなく、自分が楽しく書いたみたいな語句を意識してみた。これなら男たちも、安心して使えるぜ」
「わぁ。可愛いかも」
これだけの量になるとヘナの匂いも凄いが、決して嫌いな系統ではない。
このまま乾燥するまで待つ。となると、夕方ごろまで全裸のまま、この神社にいることになるわけだ。
「……」
みのりは、ぼーっと立っていた。本当ならさっそくエッチしたい気分だが、今動くとヘナが渇く前に取れてしまうかもしれない。お尻にまで書かれたので、座るわけにもいかない。
そんなみのりの横で、カズマはごろんと寝転がった。
「なあ、明日の夜は空いてるか?」
カズマの問いに、軽く頷く。
「そっか。今日はオレ、ちょっと家族と用事があるからダメなんだけどさ。もしみのりがよかったら、明日は夜から出かけようぜ。その身体で」
「え?」
それはつまり、エッチなことのお誘いだった。
「い、いいよ。どこに連れてってくれるの?当日は全裸で集合?」
「お、おいおい。落ち着けよ。……そうだなぁ。普通にラブホテルとかじゃ面白くないもんな。せっかく落書きしたんだし」
悩むカズマだが、どうにも頭が回らない。視線はどうしても、自分が作り出した芸術作品に釘付けになってしまう。いや、その芸術に身をささげた白いキャンバスに、か。
「まあ、決めたら連絡するよ。とりあえず、明日な」
「う、うん。分かった」
「よし、じゃあ飲み物でも買ってくるか。どうせ誰も来ないだろうし、一人でも大丈夫だよな?」
「うん。大丈夫だよ。最近はいつも一人だから」
みのりがそう言うと、カズマは立ち上がって歩き出した。
「そうだ。みのりは何がいい?」
「え、えっと……オレンジジュース。炭酸じゃないやつ」
「分かった」
それから、二人で話をしたり、おやつを食べたりして、待つこと3時間。ようやく乾いたヘナが勝手に剥がれ落ちるようになった。二人でそれを綺麗に叩き落として片付け、肌にしっかり定着していることを確認する。
そして、もちろんセックスもした。
「ただいまー」
みのりが家に帰って来たのは、日も暮れだした頃だった。
(うー、まだ身体が火照ってるよー)
カズマの今日のセックスは、なんとも味気ないものだった。時間が無いから、という理由だったが、前戯もなしにいきなり挿入して、一回出したら終わり。あまりにも駆け足だったので、みのりは1回もイけなかった。
数時間も全裸で放置され、視姦されて、その結果がこれでは満足も出来ない。帰るなり部屋に戻った彼女は、ぱぱっと服を脱いで自慰を始めた。
(んっ。あ……トロトロだぁ)
膣内には、大量の精子が入っていた。一度の絶頂でこんなに出すなんて、きっと彼もよほど溜めていたのだろう。
(ふふっ。今日のカズマ君のイキ顔、とっても気持ちよさそうだったなぁ)
部屋の姿見で自分を見ながら、落書きの内容をひとつひとつ確認していく。絶対に家族には見せられない姿だ。
(そういえば、背中はなんて書いたんだろう?)
自分が寝ている間に書かれてしまったところは、まったく見ていない。背中なので見ることも出来なかった。ので、鏡を使って確認してみる。
(え……?)
そこには、真っ白な肌を一面たっぷり使うように、大きな文字が書かれていた。
『○○高校 1-A
森泉 みのり
TEL XXX-XXXX-XXXX』
それは、絶対に知られてはいけない……もし露出中に誰かに見られたら、それだけで人生が終わりそうなほどの、個人情報だった。
(ええーっ!?いやいや、ここここ、こんなの、困るよ!?)
今まで、全裸散歩中に見つかった回数は決して多くない。とはいえ、無いわけでは決してないのだ。そのほぼ全てを、『個人情報を秘密にする代わりに、生でエッチさせてあげる』という取引で乗り切ってきた。
だからこそ、こんなことを書かれては、気楽に野外露出も出来ない。
(でも、エッチなことはしたいし、誰にも見られてないと思うと、あんまり気持ちよくならないし……)
実際、今だって自分の部屋という安全なところで、いまひとつ気分が上がらない。イキたいのにイかせてもらえない。そのセルフ版である。ずっと自分に寸止めをしているような感覚だ。
(こ、こうなったら、もう私の個人情報を知ってる人で、私とエッチしてくれそうな人に頼るしかない)
みのりは、すぐに机の引き出しを開けた。そこに入っている名刺を確認すると、その連絡先に電話をかける。家族に聞かれても困らないよう、なるべく学校の友達と話しているかのような口調を心がけて……
「あ、えっと、今から会える?――うん。そうなんだ。試したい自転車もあるから、サイクリングでもどうかな?って――本当に?……え?写真?――いいよ。わかった。それじゃあ、12時にいつもの場所で」
あの自転車なら、背中は見られないはずである。そして誰かが一緒にいてくれれば、見つかっても無理やり自転車から降ろされるようなことは無いだろう。
カズマは予定があると言っていたので、呼び出しても無駄だ。となると、頼れるのは一人だけだった。
レイプされるのも、SMプレイも、恥辱も凌辱も好きである。中学生のとき性的快楽に目覚めて以来、その気持ちは暴走する一方だった。
しかし、平穏な日常も捨てられない。
なので、みのりが変態なのは、周囲には秘密だった。名前も顔も知らない通りすがりの誰かになら知られてもいいが、知り合い……まして友人や家族に知られるとなると、とても困る。
ただ、例外はつきものだ。彼女の友人で数名、彼女の趣味を理解し、そのうえで秘密にしてくれている人はいる。みのり曰く、信頼できる友人たち――
「ふぅ……はぁ……」
冬休みも近づいたある日の週末。みのりは山を登っていた。家からそこそこ近くにある山で、とても小さいためハイキングには物足りず、しかし道が整備されていないため散歩にも向かない場所だ。
誰も寄り付かないこの山には、みんなから忘れ去られた神社があった。管理など誰もしていないのだろう。木造の建物は腐りかけており、扉や障子戸は外れている。ご本尊らしきものは見当たらない。
「ごめんくださーい」
と、みのりは一応の挨拶をして、土足で踏み入る。敷かれた畳は腐って半分ほど土に還っており、床板はところどころ抜けていた。
「……あれ?」
中には誰もいない。住職や参拝者がいないのは言うまでもないが、みのりが約束した待ち合わせの人物さえ来てなかった。
「あ、私の方が早く来ちゃったのかな。うーん……」
そう考えたみのりは、仕方がないから待つことにする。
「何もしないで待ってるのも暇だし」
バッグを適当な場所に降ろしたみのりは、持ってきたレジャーシートを敷いて座った。そして、服を脱ぎだしたのだ。
ダッフルコートを脱いで、それを丁寧に畳んでレジャーシートの上に置く。風は体の表面を冷ますように吹き付けたが、彼女の身体は内側から火照っていた。
(えへへー。待ってる間、ひとりエッチしちゃおう)
セーターを脱いで、さらにもう一枚着ていた長袖Tシャツも脱ぐ。このすべてが朽ち果てた神社の中で、彼女の白い肌の美しさだけが、見る人の時を止めるようだった。もっとも見る人などいないが。
冬用のスニーカーも脱いで、靴下もその中に入れる。裸足で踏みしめるレジャーシートはふにゃふにゃと柔らかかった。下の床が抜けているせいだ。
ジーパンとパンツも一緒に脱ぐ。実に豪快な脱ぎっぷりなのは、ここで裸になるのに慣れているからだろう。もともと薄い下の毛は、今日もしっかりと剃られていた。剃り残しやカミソリ負けのない、子供みたいにツルンとした肌だ。
最後にブラジャーも外せば、正真正銘の全裸である。下着から解放されてプルンと揺れたCカップの胸は、揉まれるのが待ちきれないとばかりに汗ばんでいる。
「やっぱりここに来たら、裸じゃないとねー」
見ているだけで寒そうな格好になったみのりは、まるでこの神社の女神であるかのように、社の中に鎮座した。
ここは、みのりたちが小学生の頃からよく使っていた『秘密基地』だった。
みのりと、それから同じクラスの男子4人。よく一緒に遊ぶ仲で、放課後はいつもここに集まった記憶がある。
中学校に入ってからは、勉強や部活で集まる機会が減って、
高校に入るときには、みんなバラバラになってしまった。
それでもまだ、ときどき会うと気さくに話せる仲間たちだ。
「みんな、元気かな……」
外の古池で遊んだり、こっそりエロ本を持ち寄ったり、時として建物を壊してしまったり――そんな思い出が、そこかしこにいっぱい詰まっている。
胸に手を当てて、思い出に浸りながら、ついでに自分のおっぱいを揉む。しかし残念ながら、エッチな気分にならない。盛り上がらないというか、物足りないというか。
「うーん。今日はちょっと感じにくいかも……」
そう思って股間を弄ってみたのだが、やはり沸き立つものがない。つい先日のような、時間を忘れて朝まで公園で乱交した、あの時の気持ちよさに比べると物足りないのだ。
困りながらも乱暴に身体をいじくりまわしていると、ようやく待ち人が来た。
「よう、みのり。……何だ?もう始めてんのか。相変わらずエロいな」
そう言ってズカズカと入ってきたのは、みのりと同じ16歳の少年だ。
「あ、カズマ君。えっと、えっとえっと……ま、待ってたよ」
みのりはパッと脚を閉じて座り、両手で胸を隠す。
「何だよ。オレ相手に恥ずかしがることなんか無いだろ」
「そ、そんなこと無いよ。その……ごめん」
カズマと呼ばれた男は、みのりの横に座る。そうして手を太ももに這わせると、ぴったり閉じても隙間が出来てしまうその領域に手を滑り込ませた。
「え……さ、触るの?」
「ダメなのかよ」
「え?う、ううん。もちろんいいよ。触って」
みのりが股を開いた。その奥の方……つまり膣の中にまで、カズマが指を滑り込ませる。
「おお、もうヌルヌルじゃないか。変態」
「え?嘘でしょ。私、さっき触ったけど、全然……んんっ」
カズマが指を抜いて、そこに付いた分泌液を、みのりのふとももに塗り付けた。
(さっきまでと、違う。私の身体、エッチになってる)
心臓がドキドキする。再び入って来たカズマの指を、もっと奥まで吸い込みたくてたまらない。下腹部に力が入り、脚がカタカタと痙攣する。
「ねえ。カズマ君。私もカズマ君の、触っていい?」
「お、おう。いいぞ。ほら」
カズマがズボンのファスナーを下ろし、ボタンを外した。その奥からはギンギンに勃起した男性器が、一刻も早くと暴れ出しそうな勢いで出てくる。
「じゃあ、握るね」
「おう」
カズマが左側に座ったので、みのりは左手を伸ばすしかない。利き手じゃないので、上手く擦ることはできない。それでもムニムニと先端を握っていると、それだけでいけないことをしている気持ちが高まる。
「にゃははー」
「どうした?みのり」
「んー。こうやって手を繋いで座ってると、なんだか恋人みたいだなぁって」
「これ、手を繋いでるって言うのか?」
世間一般では推し量れない、みのり独特の価値観であった。
「そう言えば、私の処女膜を破ったのはカズマ君だっけ?」
「そういえば、って……まあ、そうなんだけどさ。忘れちまったのかよ」
「えへへー。みんなで大乱交だったからねー。順番はちょっと覚えてないかも」
「まあ、あの時はお前、失神したり泣きじゃくったり大変だったからな」
みのりたちが中学生の時の話だ。今から2年と半年ほど前。
この秘密基地に集まったいつものメンバーは、誰かが持ってきたスマホでエロ動画を見ていた。
そのうち気分が高まり、ついには自分たちで真似をし始めてしまったわけだ。
「そもそも『私たちもエッチしてみない?』って言い出したのは、みのりだったよな」
「う、うん。そうだったね」
「なのに始まったら『痛い』とか『怖い』とか言い出してさ。じゃあやめようかと思ったら『やっぱりして』『もっと、もっと』ってさ。オレどうしたらいいのか分からなかったぜ」
「ご、ごめん。初めてだったんだもん。あんなにぞわわーってなって、きゅーってするなんて思ってなかったから」
高校生になった今、カズマと会うのは年に3回ほどである。カズマは都会の高校に行ってしまって、今はそっちで一人暮らしをしている。
「カズマ君の高校も、もう冬休みなんだっけ?」
「ああ、そうだよ。だから冬休みいっぱいはこっちにいるつもりだ。みのりさえよければ、またたっぷりセックスしようぜ」
「うん。……あ、でもゴメン。私、年末年始は親戚のおじさんの家に行くから」
「なーんーだーよーぉ!」
「ごめん。ごめんね」
みのりの左手の中で、カズマのちんぽも少しだけ萎えていく。おまんこを気持ちよくかき混ぜてくれていた指も、一旦停止だ。
「まあ、いいや。それよりさ。頼まれたもの、買って来てやったぜ」
「え?あ、ありがとう。わー。本当に買ってきてくれたんだー。いくらだった?」
「金はいいよ。オレからのクリスマスプレゼントだ」
カズマがバッグから取り出したのは、いわゆる『ヘナタトゥ』のキットである。素肌に植物由来のペーストを塗り、乾かしてから剥がすと、10~20日ほど模様が残るというものだ。
みのりはこれをインターネットで知ったのだが、購入することは出来なかった。まだ16歳である。なかなか自由にはならないものだ。そこで、都会の方に住んでいるカズマに頼んで、向こうのショップで買ってきてもらったというわけだ。
本来なら、インドの伝統的な模様であるメヘンディを、儀式として肌に描くために使うのだが……
「で、これをエロい落書きに使うんだっけ?」
「うん……そのつもり」
みのりが頷くと、カズマはそっと立ち上がった。お互いの股間から、それぞれの手が離れる。みのりは小さく「あ……」と、名残惜しそうな声を出した。
「よし、じゃあオレが書いてやるよ。昔みんなで見たエロ漫画みたいに、すっげー恥ずかしいこと書いてやる」
「え?あ……ありがとう」
「何だよ。あんまり嬉しそうじゃないな」
「う、嬉しいよ。でも、その……今、イっちゃいそうだったから、そっちのムズムズの方が気になって……ひゃうんっ!?」
言うや否や、カズマの指が再び股間に滑り込む。
「仕方ないな。じゃあとりあえずイけよ。ほら」
「あ、ありがとう……んっ」
雑な弄り方で、本当に『とりあえず話を進めるため』としか考えないような手淫。それでも中学の頃からずっと弄り続けたせいか、お互いに気持ちいいところは、何となく分かるようだ。
(もしかして、私。弄れば簡単に声を出してイクような、玩具みたいな女だと思われてる?)
それはそれで、何だか悲しいような気持ちになるのだが、
(嬉しい。もっと雑に扱って、汚されて、壊されたい)
興奮するのも事実で、この相反する感情に気持ちが振り回される。
実際のところ、弄られれば何でもいいのかと言われれば、そうではない。やはり気持ちが伴っていないと、触られたって気持ちよくない。
しかし、今回は気持ちが伴ってしまった。
「いっ、イクっ。イクから、指、止めてっ――」
「分かったよ。ほら」
「は、恥ずかしいから、こっち見ないでね。ね?」
「はいはい」
カズマが顔を背けてくれた。そのことに安心したみのりは、力を緩める。ぞくぞくする感覚を抑えていた何かが抜けて、まるで溶けだすようにじわりと――あるいは弾けるようにピリピリと、体中が喜びの声を上げる。
こうして絶頂を楽しみながら、ゆったりと流れに身を任せるのは、至福の時だった。
そんな彼女の顔が上に向けられる。おでこを左手で押さえられて、前髪をかき分けられてしまう。
「え?」
驚いた彼女は、閉じていた目を開いた。
「いやー、なんかさ。みのりのイってる時の顔、見てると笑えるんだよね」
見ないでほしいと言ったはずなのに、彼はばっちりと見ていた。その顔も、吐息がかかるくらいの距離でじっくり見られている。毛穴から噴き出る汗さえ、確認されそうなほどの近くで。
「やっ。は、恥ずかしいって言ったのにっ――あぁあん」
「恥ずかしい方が気持ちいいんだろ。ほら、最後まで手伝ってやるからよ」
膣内に入れられた指も、再び動き出す。痙攣していても、おしっこを噴き出していても、容赦しない。
(やだ。やだ……そんなに見られたら興奮が止まらないよぉ。イってる最中に弄られると、イっちゃうの止まんない。おしっこも全部、カズマ君の手にかかっちゃってる)
結局、彼女の絶頂は1分を超えるほど長く続き、終わるころには気絶寸前だった。
「みのりー?起きてる?」
「う、うんん。起きてるよ……ふにゃぁ――」
寝そべったままのみのりは、上体だけでも起こそうとした。しかしそれも失敗して、ごろんと寝返りを打つだけの結果になる。
「あのさ。眠いなら無理すんなよ」
「うーん……ちかちかする。気持ちよくて、ふわっふわー」
もうダメそうである。
彼女は大きな絶頂を迎えると、しばらく使い物にならなくなる。それはみのり自身もよく分かっていた。だからこそ普段は、小さく何度もイクように癖をつけていたのだ。
とはいえ、オナニーなら自分のしたいように出来ても、今回のように誰かに身体をいじくり回してもらうならコントロールは出来ない。今回はカズマのペース配分ミスだったと言えるだろう。
「あー……オレ。背中側から落書きしておいてやるからさ。寝ててもいいぞ」
「ほんと?」
「ああ。どうせ時間はかかる作業だし、今日は午後から気温も高くなるらしいから、全裸で寝てても大丈夫だろ。多分」
実は一応、こんな時に備えて焚火なども出来る用意はしてある。今日よりずっと寒い日でも快適に過ごす方法は、中学生の頃に大体この秘密基地で試した。
「それじゃあ、お願いね」
「おう。任せとけ。……あ、希望する文字とか、デザインとかあるか?」
一度塗ったらしばらく消えないのである。いつかは消えるとはいえ、本人が望まないことまで書いたら怒られるだろう。
「うーん……そうだなぁ」
みのりは眠そうな声を出しながら、じんわりとした温かさや心地よさを感じつつ、動かない頭を可能な限り動かして考えた。
「顔とか手には塗らないで。冬だから服に隠れる範囲は広いけど、あくまでその範囲でお願い」
「分かった。脚は?」
「そっちは大丈夫。ストッキングとかタイツとかで隠せるからね」
「了解。書きたい文字とか、書かれたくない文字は?」
「うーん」
みのりとしては、せっかくだから好きに虐めてほしいという願望もあった。せっかく誰かに書いてもらうんだから、その人の性癖が詰まった言葉で汚してほしい。
なので、最低限書いてほしくない事だけを伝える。
「ダメなのは、太ももに『正』の字と、『危険日』とか『安全日』とか書くの。そのふたつは書かないで」
「ああ。何日も残るんだもんな。その間に安全日とかは変わっちまうか。……でも、何で正の字もダメなんだ?」
身体にエロい落書きをするとなれば、お腹や内ももにそれを刻むのは恒例行事と言える。しかし、みのりは拒否した。
「それはね。その日に中出ししてくれた人が、一本ずつ書いていく、大切な数字だからだよ。適当な数字だけ水増ししたら、エッチしてくれた人に失礼だと思うんだ」
前にも、みのりの身体に落書きをしたことはある。今回のようにヘナではなく、ただの油性ペンだったが。
その時も、みのりは中に出されるたびに、しっかりと線を刻んでいた。そして正の字がふたつ完成したところで全員が疲れ果て、その日はお開きになった。
そのあと、みのりは膣内から逆流した精子だけを使って、大切にその正の字を消したのだ。他の落書きはお風呂で洗って消したが、正の字だけは簡単に消したくないと思っていた。
「わかった。それじゃあ、正の字と危険日以外だな。任せとけ」
「うん。よろしくね」
そっと目を閉じたみのりは、そのまま安らかな眠りについていく。白くて綺麗な背中を上にして、うつ伏せのまま。
この贅沢なキャンバスは、これからカズマが自由に性欲をぶつけるための道具だった。
彼女がこれから先、その身体で家に帰り、その身体で学校に行き、見つからないように隠しながらも生活するのだ。冬休みに親戚の家に行って、クリスマスも正月も、その身体で過ごすのだ。
(ほんと、たまんねーよな。変態すぎるぜ。みのり)
カズマにとって、彼女は都合のいい性欲のはけ口で、なにより小学校から一緒にいる遠慮の要らない友達だ。だからこそ、細かい事を考えずに塗り始めることができた。
「ん……んん?」
腕を誰かに掴まれている感触と、体中に当たる柔らかい風。その感触で、みのりは目を覚ました。
「お、起きたか。みのり」
「あれ?私、寝てた?」
「ああ。だいたい30分くらいな。周囲も温かくなってきたな。冬にしては、だけど」
実際、カズマもコートを脱いでいるくらいには温かかったのだろう。みのりも全裸でずっと寝ていた割には、そんなに寒さを感じていない。
「背中は大体終わったぜ。オレの趣味でとっても恥ずかしい事を書いておいたからさ」
「あ、ありがとうね」
みのりが起き上がろうとする。
「あ、お尻にも書いたから、座るなよ。立ち上がるなら、そのまま真っすぐ立ち上がってくれ」
「う、うん」
指示通りに立ち上がる。背中には確かに何かネットリとした冷たい物が塗られている感触があったが、弄ってはいけないだろう。腕や脚にも同様の感触があったので、みのりは自分の腕を見る。
「……わぁ」
ぱっと見た時、そこには長袖じゃないと隠れないくらい、沢山の文字が書かれていた。ヘナペーストは割とたっぷり盛り上がるほど塗られているので、少し読みづらいが、
「すごいね。『人間やめました』『精液便所』『露出狂』『手コキ専用ハンド』……あ、おちんちんのイラストも入ってる。可愛いー」
「可愛いかどうかは知らんけど、思い切ってやってみたぜ。脚も、ほら」
「わー、本当だ。『レイプしてね』『エッチ大好き』『HENTAI GIRL』『Free Sex』……」
こうしていると、中学生の頃を思い出す。カズマたちに油性ペンで寄せ書きのように書いてもらって、そのままこの秘密基地の周りを散歩させられたあの日。
でも、その時と違って今回は、一日で落ちたりはしない。冬休み中ずっと残る落書きは、本当に自分が人生を捨ててエッチを望んでいるような、そんな気持ちにさせてくれる。
「あとは前だけだな。持ってきた5本のうち、いま3本目だ。残り2本とちょっとで仕上げるぞ」
「え?そんなに使ったの?」
「ああ。さすがに全身にくまなく書くとなると、やっぱり4本くらいは欲しいみたいだな。まあ、今日は足りなくなることは無いさ。安心して使っていこうぜ」
そう言った彼は、もう一度ヘナコーンを向ける。形状はペンと言うより、ホイップクリームやチョコレートの搾り口に近い。
「ある程度の高さに盛って、それから時間をかけて乾かすらしい。乾いたら手で簡単にはがせる。そうなったらもう色素は肌に定着しているってわけさ」
「あ、そうなんだね。じゃあ、私はしばらく裸のままなんだ」
「そうそう。まあ2~3時間くらいだよ。オレも手早く終わらせるから、ちょっと我慢しててくれ。ようやく慣れてきたところなんだ」
普通のペンと違って、意外と線が歪んだり、太くなりすぎたりして難しい。多少の慣れは必要だが、30分ほど背中側をやっているうちにコツを掴んだ。
お腹にペンを当てたカズマは、そこに男子トイレのマークを書く。おへその下の辺り。つまり、恥ずかしい所の上だ。
「わー、私のまんこ。おトイレになっちゃった」
「今、太ももにも『中出し無料』とか『ご自由にお使いください』とか書いてやるからな。あとは……アナルも使えるんだったよな」
「いつも準備しているわけじゃないけどねー。あ、でも書いてくれていいよ。これが消えるまで、いつでも使えるようにしておくから」
本当に、心の底から嬉しそうに笑うみのりであった。
「さて、みのりのおっぱいは……うーん、どうしようかな?」
「私、よく分からないけどね。おまんこ?のマークとか、描くのが定番じゃないの?」
「それもそうなんだが、みのりの乳首って色が綺麗だし、肌の白さと相まって汚しづらいんだよなぁ」
そう言うと、みのりは両手でさっと乳首を押さえた。
「どうした?」
「え?あ……そ、そんな風に褒めてもらえるなんて思わなかったから、驚いちゃって……乳首、しっかり見られてたんだなぁって思ったら、その、ビンビンになっちゃって」
風が当たっただけでも痛い。まるで大きな動脈をそこに持ってきたかのように、ビクンビクンと痺れる。それが気持ちよくて、つい手で押さえてしまった。
「やっぱ、おっぱいに描くのは止めとくか?」
「ううん。でも、ちゃんと台無しにしてほしいな。綺麗なら、なおさら」
片方だけにしよう。そう決めたカズマは、みのりの右乳房にだけ、まんこのマークを描く。
まず最初は肝心だ。乳首を覆うようにして、ホイップクリームのように山盛りにヘナを絞る。そうして位置決めをしたら、次は縦に一本線。その周りをぐるりと回るように円を描き、放射状に残り6本の線を描いていく。
この手順を間違えると、どこかでずれや歪みが発生して、綺麗に乳房を引き立てられなかったり、せっかくの乳首に当たらなかったりするのだ。
「そういや、みのりって何カップ?」
「え?えっと、Cカップだよ。でも、どうして?」
「3サイズは?」
「う、上から88、58、85……だったと思う」
「ふぅん」
左乳房の上の方に、『Cカップおっぱい』と書く。さらに脇腹にスリーサイズを記載して、乳房の周りを綺麗に整えていく。
「あ。そ、そんなこと、書くの?」
今までみのりが楽しんできた恥ずかしさとは、少し違ったベクトルの恥ずかしさ。いうなれば、他の女の子と見比べられるような、品定めされる時の恥ずかしさがある。
(でも、ちょっといいかも……)
特にスタイル維持のためにした努力などは無いが、それでも自分のスタイルが良い方であることくらい、みのりも自覚はある。よく他の女子たちからも羨ましがられるし、その理由も少しだけ分かるのだ。特別だと思うほどの自信家ではないが。
「できたぜ。テーマはずばり、『レイプ願望の痴女』だな。誰かに無理やり書かれた感じじゃなく、自分が楽しく書いたみたいな語句を意識してみた。これなら男たちも、安心して使えるぜ」
「わぁ。可愛いかも」
これだけの量になるとヘナの匂いも凄いが、決して嫌いな系統ではない。
このまま乾燥するまで待つ。となると、夕方ごろまで全裸のまま、この神社にいることになるわけだ。
「……」
みのりは、ぼーっと立っていた。本当ならさっそくエッチしたい気分だが、今動くとヘナが渇く前に取れてしまうかもしれない。お尻にまで書かれたので、座るわけにもいかない。
そんなみのりの横で、カズマはごろんと寝転がった。
「なあ、明日の夜は空いてるか?」
カズマの問いに、軽く頷く。
「そっか。今日はオレ、ちょっと家族と用事があるからダメなんだけどさ。もしみのりがよかったら、明日は夜から出かけようぜ。その身体で」
「え?」
それはつまり、エッチなことのお誘いだった。
「い、いいよ。どこに連れてってくれるの?当日は全裸で集合?」
「お、おいおい。落ち着けよ。……そうだなぁ。普通にラブホテルとかじゃ面白くないもんな。せっかく落書きしたんだし」
悩むカズマだが、どうにも頭が回らない。視線はどうしても、自分が作り出した芸術作品に釘付けになってしまう。いや、その芸術に身をささげた白いキャンバスに、か。
「まあ、決めたら連絡するよ。とりあえず、明日な」
「う、うん。分かった」
「よし、じゃあ飲み物でも買ってくるか。どうせ誰も来ないだろうし、一人でも大丈夫だよな?」
「うん。大丈夫だよ。最近はいつも一人だから」
みのりがそう言うと、カズマは立ち上がって歩き出した。
「そうだ。みのりは何がいい?」
「え、えっと……オレンジジュース。炭酸じゃないやつ」
「分かった」
それから、二人で話をしたり、おやつを食べたりして、待つこと3時間。ようやく乾いたヘナが勝手に剥がれ落ちるようになった。二人でそれを綺麗に叩き落として片付け、肌にしっかり定着していることを確認する。
そして、もちろんセックスもした。
「ただいまー」
みのりが家に帰って来たのは、日も暮れだした頃だった。
(うー、まだ身体が火照ってるよー)
カズマの今日のセックスは、なんとも味気ないものだった。時間が無いから、という理由だったが、前戯もなしにいきなり挿入して、一回出したら終わり。あまりにも駆け足だったので、みのりは1回もイけなかった。
数時間も全裸で放置され、視姦されて、その結果がこれでは満足も出来ない。帰るなり部屋に戻った彼女は、ぱぱっと服を脱いで自慰を始めた。
(んっ。あ……トロトロだぁ)
膣内には、大量の精子が入っていた。一度の絶頂でこんなに出すなんて、きっと彼もよほど溜めていたのだろう。
(ふふっ。今日のカズマ君のイキ顔、とっても気持ちよさそうだったなぁ)
部屋の姿見で自分を見ながら、落書きの内容をひとつひとつ確認していく。絶対に家族には見せられない姿だ。
(そういえば、背中はなんて書いたんだろう?)
自分が寝ている間に書かれてしまったところは、まったく見ていない。背中なので見ることも出来なかった。ので、鏡を使って確認してみる。
(え……?)
そこには、真っ白な肌を一面たっぷり使うように、大きな文字が書かれていた。
『○○高校 1-A
森泉 みのり
TEL XXX-XXXX-XXXX』
それは、絶対に知られてはいけない……もし露出中に誰かに見られたら、それだけで人生が終わりそうなほどの、個人情報だった。
(ええーっ!?いやいや、ここここ、こんなの、困るよ!?)
今まで、全裸散歩中に見つかった回数は決して多くない。とはいえ、無いわけでは決してないのだ。そのほぼ全てを、『個人情報を秘密にする代わりに、生でエッチさせてあげる』という取引で乗り切ってきた。
だからこそ、こんなことを書かれては、気楽に野外露出も出来ない。
(でも、エッチなことはしたいし、誰にも見られてないと思うと、あんまり気持ちよくならないし……)
実際、今だって自分の部屋という安全なところで、いまひとつ気分が上がらない。イキたいのにイかせてもらえない。そのセルフ版である。ずっと自分に寸止めをしているような感覚だ。
(こ、こうなったら、もう私の個人情報を知ってる人で、私とエッチしてくれそうな人に頼るしかない)
みのりは、すぐに机の引き出しを開けた。そこに入っている名刺を確認すると、その連絡先に電話をかける。家族に聞かれても困らないよう、なるべく学校の友達と話しているかのような口調を心がけて……
「あ、えっと、今から会える?――うん。そうなんだ。試したい自転車もあるから、サイクリングでもどうかな?って――本当に?……え?写真?――いいよ。わかった。それじゃあ、12時にいつもの場所で」
あの自転車なら、背中は見られないはずである。そして誰かが一緒にいてくれれば、見つかっても無理やり自転車から降ろされるようなことは無いだろう。
カズマは予定があると言っていたので、呼び出しても無駄だ。となると、頼れるのは一人だけだった。
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