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バッグから鍵を出し、ドアを開けた。
家についたことで、やっと緊張状態を解くことができた。
昨日の朝家を出たままだったので、カーテンは開けたまま。
窓からは日の出の光が差し込んでいる。
ふらふらと窓辺に移動し、海から少し顔を出している太陽と薄紫、白、淡いオレンジが織りなす空の色、キラキラ輝く海をぼんやりと見ていた。
普段ならお気に入りのとても美しい景色にため息が出ていただろうけれど、いまは別のため息が出た。
それが何のため息だったのか……。
とにかくこの1日の間に目まぐるしく物事が起こりすぎて、自分でも何が何だかわからない。
太陽が完全に顔を出し、空が明るくなるまでそうして外を眺めていた。
自分が裸足で帰ってきたことや、体に付けられた跡のことを思い出し、シャワーを浴びて念入りに体を洗った。
足の裏は石などでへこんだ跡がついていたけれど、幸い切り傷などはなかった。
シャワーから出ると再び頭痛に襲われた。
どうやらあまりの驚きと緊張感に、頭痛を忘れていたらしい。
何の薬を飲めば良いのかわからなかったので、薬箱の中の薬の効能を順番に読んでいった。
すると効能に『二日酔い』と書いてある薬を発見したのでそれを飲んでおくことにした。
まさかこんな、大人の世界のような出来事が自分の身に起こるなんて思わなかった。
焦っていて十分な確認をせず、靴を忘れた。
置いてきたお金も、足りたかどうか分からない。
こういう場合は、少し多めにお金を置いてくるのがセオリーだったりするのではないだろうか。
いろいろな考えが浮かんだけれど、現金がなかったのだから、どうすることもできなかったのだと思いなおして自分を納得させた。
そして何より私の貞操はどうなってしまったのだろうか。
相手の顔を見なかったけれど、できればイケメンでお願いします。
家についたことで、やっと緊張状態を解くことができた。
昨日の朝家を出たままだったので、カーテンは開けたまま。
窓からは日の出の光が差し込んでいる。
ふらふらと窓辺に移動し、海から少し顔を出している太陽と薄紫、白、淡いオレンジが織りなす空の色、キラキラ輝く海をぼんやりと見ていた。
普段ならお気に入りのとても美しい景色にため息が出ていただろうけれど、いまは別のため息が出た。
それが何のため息だったのか……。
とにかくこの1日の間に目まぐるしく物事が起こりすぎて、自分でも何が何だかわからない。
太陽が完全に顔を出し、空が明るくなるまでそうして外を眺めていた。
自分が裸足で帰ってきたことや、体に付けられた跡のことを思い出し、シャワーを浴びて念入りに体を洗った。
足の裏は石などでへこんだ跡がついていたけれど、幸い切り傷などはなかった。
シャワーから出ると再び頭痛に襲われた。
どうやらあまりの驚きと緊張感に、頭痛を忘れていたらしい。
何の薬を飲めば良いのかわからなかったので、薬箱の中の薬の効能を順番に読んでいった。
すると効能に『二日酔い』と書いてある薬を発見したのでそれを飲んでおくことにした。
まさかこんな、大人の世界のような出来事が自分の身に起こるなんて思わなかった。
焦っていて十分な確認をせず、靴を忘れた。
置いてきたお金も、足りたかどうか分からない。
こういう場合は、少し多めにお金を置いてくるのがセオリーだったりするのではないだろうか。
いろいろな考えが浮かんだけれど、現金がなかったのだから、どうすることもできなかったのだと思いなおして自分を納得させた。
そして何より私の貞操はどうなってしまったのだろうか。
相手の顔を見なかったけれど、できればイケメンでお願いします。
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