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真の貴族
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「私はちびすけではないわ。リュシーよ」
言葉だけは強気だけれど、ほっとして涙が出て、男の子の顔は良く見えなくなった。
「迷子になったのか?」
男の子に尋ねられ、うなずく。
男の子は私の手を取り、歩き始めた。
手のぬくもりが伝わってきて、安心する。
私は涙をてのひらでぬぐった。
「なぁ、お前はどこの子だ?」
男の子は私に話しかけ、そして笑い出した。
それも大声で。
「お前、泥だらけの手で顔を触ったな?」
男の子は一通り笑うと、笑いをこらえ涙目で私に言った。
どうして男の子が笑っているのかわからなかったけれど、私はコクリとうなずいた。
男の子は厩舎の近くの井戸で水をくむと、ハンカチを水に浸し、真剣な表情で私の顔や手を拭いてくれた。
「ほら、ちびすけ、綺麗になったぞ」
男の子の示す水面をみると、いつも通りの自分の顔が映った。
「ありがとう」
男の子に優しく丁寧に顔を拭かれている間に、ずいぶん心が落ち着いていた。
すっかり涙も止まり、笑顔でお礼を言うことができた。
男の子は黒い髪と青い目の綺麗な男の子で、少しだけどきどきしたのを覚えている。
私よりも、何個も年上だろう。
「私はちびすけではなく、リュシーよ。あなたは?」
名前をちゃんと教えたのに“ちびすけ”と呼ばれたのが気に入らなかった。
「俺はイザックだ。イザック様と呼べ」
イザックは偉そうに胸を反らせた。
「なぜ“様”をつけるの?」
「俺は偉いからな」
イザックは言った。
「貴族だから偉いという考えは間違いよ。そもそも、なぜ私のご先祖様が貴族になったかと言うと、それは、えっと、それは、人々のために、ゆうかんに戦ったから、だからなの。あなたは何か人にほこれることをしたの?」
カナルソル侯爵家は代々騎士の家系で、“貴族は貴族に生まれたから偉いのではない”というのがお父様の口癖だった。
分別のつかない生意気な子供だった私は、お父様の口癖をそのままイザックに言った。
「誇れること?そうだな。ちびすけ、いや、リュシー。お前を助けた」
イザックは胸を張り、私を見ている。
間違いなくイザックは命の恩人だ。
「そうだった。イザック様、あなたは真の貴族だわ、ありがとう」
私は心の底からイザックにお礼を言った。
イザックは照れているのか、少しだけ赤くなり、嬉しそうだ。
「お前は特別にイザックと呼んでもいい」
特別と言われ、今度は私の頬が染まる。
「さきほどから手に持っている、その紙はなんだ?」
言われて私は紙の存在を思い出した。
「白猫さんが持っていた宝の地図なの」
紙をイザックに渡した。
ぬれた手で握りしめていたので、紙はしわくちゃになっている。
地図は台無しになっているかもしれない。
イザックは紙を広げた。
私も覗き込む。
そこには文字が書かれていた。
残念ながら水で濡れて文字がにじんでしまっている。
「これは手紙だろうな。残念だが宝の地図ではないようだ。リュシー、白猫はどこにいた?」
「最初はお庭にいて、そのあと色々とおって、最後は小屋のなかで寝ちゃった」
「あの小屋か?」
イザックはここから見える小屋を指さしているけれど、私にはもう、その小屋で合っているのか分からない。
「そうかな?」
あいまいに返事をすると、イザックは私の手を取り小屋の方に向かった。
イザックに連れられて小屋に入ってみたけれど、誰もいなかった。
白猫は棚で眠っていて、私たちが小屋に入ったのに気付くと目を開けてこちらを見たけれど、またすぐに目を閉じて体を丸めて寝てしまった。
「誰もいない、か」
イザックはつぶやくと、白猫に近寄った。
慣れた様子で白猫の鼻筋をくすぐり、頭を撫でている。
白猫は気持ちよさそうに、イザックの手に頭をすりよせた。
(いいなぁ、わたしも白猫さんに触りたい)
羨ましく思いながら見ていると、急に小屋が明るくなった。
扉が開いて光が入って来たのだ。
入り口を見ると、大人の男の人が立っていた。
「マークか?」
イザックは白猫のそばを離れ、入り口の方に向かう。
マークと呼ばれた男性はイザックが近寄ると片膝を折った。
「これは殿下。どうなさいましたか」
男の人はうやうやしくイザックに接している。
「このちび、リュシーが猫の首輪についていた手紙を台無しにしてしまったみたいだ。“マークへ”と書いてあるから、あなたへの手紙なのだと思う。悪気があってしたことではないようだ。許してやってほしい」
どうやら、私が白猫から奪った紙は、この男の人への手紙だったようだ。
イザックは私の代わりに謝ってくれた。
「かしこまりました」
男の人が言うと、イザックは私の方に手を伸ばし、「行くぞ」と言った。
私は走ってイザックのもとに向かい、男の人に「ごめんなさい」と謝ってからイザックの手を握った。
イザックにガーデンパーティーの会場に連れ帰ってもらった時には、すでに人がまばらになっていた。
私の姿を見つけたお母様が、慌てた様子で駆け寄ってきたのを覚えている。
お母様はすごく心配した顔をして、私を抱きしめた。
「どこに行っていたの!」
と半分怒り、半分泣きながら聞かれて、私はイザックをお母様に紹介しようと思った。
けれど振り返ると、もうイザックの姿はどこにもなかった。
言葉だけは強気だけれど、ほっとして涙が出て、男の子の顔は良く見えなくなった。
「迷子になったのか?」
男の子に尋ねられ、うなずく。
男の子は私の手を取り、歩き始めた。
手のぬくもりが伝わってきて、安心する。
私は涙をてのひらでぬぐった。
「なぁ、お前はどこの子だ?」
男の子は私に話しかけ、そして笑い出した。
それも大声で。
「お前、泥だらけの手で顔を触ったな?」
男の子は一通り笑うと、笑いをこらえ涙目で私に言った。
どうして男の子が笑っているのかわからなかったけれど、私はコクリとうなずいた。
男の子は厩舎の近くの井戸で水をくむと、ハンカチを水に浸し、真剣な表情で私の顔や手を拭いてくれた。
「ほら、ちびすけ、綺麗になったぞ」
男の子の示す水面をみると、いつも通りの自分の顔が映った。
「ありがとう」
男の子に優しく丁寧に顔を拭かれている間に、ずいぶん心が落ち着いていた。
すっかり涙も止まり、笑顔でお礼を言うことができた。
男の子は黒い髪と青い目の綺麗な男の子で、少しだけどきどきしたのを覚えている。
私よりも、何個も年上だろう。
「私はちびすけではなく、リュシーよ。あなたは?」
名前をちゃんと教えたのに“ちびすけ”と呼ばれたのが気に入らなかった。
「俺はイザックだ。イザック様と呼べ」
イザックは偉そうに胸を反らせた。
「なぜ“様”をつけるの?」
「俺は偉いからな」
イザックは言った。
「貴族だから偉いという考えは間違いよ。そもそも、なぜ私のご先祖様が貴族になったかと言うと、それは、えっと、それは、人々のために、ゆうかんに戦ったから、だからなの。あなたは何か人にほこれることをしたの?」
カナルソル侯爵家は代々騎士の家系で、“貴族は貴族に生まれたから偉いのではない”というのがお父様の口癖だった。
分別のつかない生意気な子供だった私は、お父様の口癖をそのままイザックに言った。
「誇れること?そうだな。ちびすけ、いや、リュシー。お前を助けた」
イザックは胸を張り、私を見ている。
間違いなくイザックは命の恩人だ。
「そうだった。イザック様、あなたは真の貴族だわ、ありがとう」
私は心の底からイザックにお礼を言った。
イザックは照れているのか、少しだけ赤くなり、嬉しそうだ。
「お前は特別にイザックと呼んでもいい」
特別と言われ、今度は私の頬が染まる。
「さきほどから手に持っている、その紙はなんだ?」
言われて私は紙の存在を思い出した。
「白猫さんが持っていた宝の地図なの」
紙をイザックに渡した。
ぬれた手で握りしめていたので、紙はしわくちゃになっている。
地図は台無しになっているかもしれない。
イザックは紙を広げた。
私も覗き込む。
そこには文字が書かれていた。
残念ながら水で濡れて文字がにじんでしまっている。
「これは手紙だろうな。残念だが宝の地図ではないようだ。リュシー、白猫はどこにいた?」
「最初はお庭にいて、そのあと色々とおって、最後は小屋のなかで寝ちゃった」
「あの小屋か?」
イザックはここから見える小屋を指さしているけれど、私にはもう、その小屋で合っているのか分からない。
「そうかな?」
あいまいに返事をすると、イザックは私の手を取り小屋の方に向かった。
イザックに連れられて小屋に入ってみたけれど、誰もいなかった。
白猫は棚で眠っていて、私たちが小屋に入ったのに気付くと目を開けてこちらを見たけれど、またすぐに目を閉じて体を丸めて寝てしまった。
「誰もいない、か」
イザックはつぶやくと、白猫に近寄った。
慣れた様子で白猫の鼻筋をくすぐり、頭を撫でている。
白猫は気持ちよさそうに、イザックの手に頭をすりよせた。
(いいなぁ、わたしも白猫さんに触りたい)
羨ましく思いながら見ていると、急に小屋が明るくなった。
扉が開いて光が入って来たのだ。
入り口を見ると、大人の男の人が立っていた。
「マークか?」
イザックは白猫のそばを離れ、入り口の方に向かう。
マークと呼ばれた男性はイザックが近寄ると片膝を折った。
「これは殿下。どうなさいましたか」
男の人はうやうやしくイザックに接している。
「このちび、リュシーが猫の首輪についていた手紙を台無しにしてしまったみたいだ。“マークへ”と書いてあるから、あなたへの手紙なのだと思う。悪気があってしたことではないようだ。許してやってほしい」
どうやら、私が白猫から奪った紙は、この男の人への手紙だったようだ。
イザックは私の代わりに謝ってくれた。
「かしこまりました」
男の人が言うと、イザックは私の方に手を伸ばし、「行くぞ」と言った。
私は走ってイザックのもとに向かい、男の人に「ごめんなさい」と謝ってからイザックの手を握った。
イザックにガーデンパーティーの会場に連れ帰ってもらった時には、すでに人がまばらになっていた。
私の姿を見つけたお母様が、慌てた様子で駆け寄ってきたのを覚えている。
お母様はすごく心配した顔をして、私を抱きしめた。
「どこに行っていたの!」
と半分怒り、半分泣きながら聞かれて、私はイザックをお母様に紹介しようと思った。
けれど振り返ると、もうイザックの姿はどこにもなかった。
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