婚約破棄された者同士、円満に契約結婚いたしましょう。
子爵令嬢であるアノテラには、婚約者がいた。
しかしある日、彼女は婚約破棄を告げられた。婚約者には他に好きな女性がいたのだ。
その女性の婚約者である伯爵令息のラルードもその場にいた。そして彼も、アノテラと同じように婚約破棄を告げられたのである。
婚約者を失った二人は、途方に暮れていた。
これからどうしていくべきか、それを必死に考えていたのである。
「どこかに誰かいい人がいればいいんですけどね……」
「……もしもよろしかったら」
「はい?」
「もしもよろしかったら、私なんてどうですか?」
アノテラが何気なく発したその一言によって、二人は婚約することになった。
しかしアノテラは念のため、ラルードとの結婚には契約書を作っておくことにした。先の失敗を活かして、できるだけ不利益を出さないようにしたのである。
しかし結果として、その契約書はそれ程必要ではなかった。
ラルードは極めて紳士的であり、アノテラとも気が合ったのだ。
そんな二人が幸せな生活を送っていると、とある知らせが届いた。
かつての二人の婚約者達が、破局したのである。どうやら、元婚約者達の間には大きな溝ができてしまったらしい。
しかしある日、彼女は婚約破棄を告げられた。婚約者には他に好きな女性がいたのだ。
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婚約者を失った二人は、途方に暮れていた。
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「……もしもよろしかったら」
「はい?」
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今日更新の分からです。
呆気からん→あっけらかん、でしょうか?
楽しく読ませていただいています。お花畑はそのうち枯山になるのでしょうね。
ご指摘ありがとうございます。修正させていただきます。
お花畑二人組については、今後の展開にご期待ください。
これからもこの作品で、楽しんでいただけると幸いです。
『聖職の碑』の世界でしたね。
山の雨は道に迷わなくても危険ですよ。
‥お花畑2人への伏線ですね。
感想ありがとうございます。
仰る通り、山の雨はとても危険だと思います。
お花畑二人については、今後の展開にご期待ください。
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