偽りの聖女だと糾弾されて国外追放されましたが、実は本物の聖女だったので戻って来て欲しいと言われました。今更戻ると思っているんですか?
聖女であるフラウメは、とある人物に嵌めれられて偽りの聖女として国外追放されることになってしまった。
そんな彼女に手を差し伸べたのは、隣国の王子であるセレクスである。彼は国を追われた彼女を自身の国に招き、自分の配下に置いたのだ。
少し時が経ち、フラウメの元にとある報告が届いた。
それは、かつての国からの謝罪であった。彼女を陥れた人物が失脚して、結果としてフラウメの無実が証明されたのである。
手紙には、フラウメにもう一度聖女になってもらいたいという旨が記されていた。
しかし、当然彼女はそんな要求を受け入れる気はなかった。一度、自分を偽りの聖女と糾弾した国に変えるつもりなど、彼女にはなかったのである。
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