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22.嘘か真か
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「……どう思われますか?」
ウルギア様は、私とお祖母様にそのように問いかけてきた。
その質問が、何を表しているのかは明白だ。先程のルバディオ様のことだろう。
「嘘をついているようには見えませんでしたが……」
「ええ、僕もそう思います」
「ふん、嘘なんていくらでもつけるとアタシは思うがね」
「大師匠の意見も理解できます」
当然のことながら、ウルギア様はとても慎重だった。
彼の言った内容を鵜呑みにするかどうかによって、今後の方針は大きく変わる。それ二国の運命を揺るがす結論だ。
「クレメリアさん、あなたはかつてアルフェンド王国の聖女だった方だ。そんなあなたは、王族とも関わりがあったはずですね?」
「ええ、ある程度は……」
「そんなあなたから見て、ルバディオ殿の言っていることはどうですか?」
「確かに、アズガルト様と兄弟の関係は良くなかったと記憶しています。故に信憑性はそれなりに高いのではないかと……」
アルフェンド王国の王家のことを、私はそれ程深く知っているという訳ではない。先代の王であるエルベルト様にはお世話になったが、他の人と関わることは少なかった。
ただ、エルベルト様から兄弟の中でもアズガルト様が少し浮いているという話は、聞いたことがある。そのため、ルバディオ様の言葉は信用できないという訳でもない。
「あれ? そういえば、大師匠は?」
「え? そういえばいませんね……どこに行ったのでしょうか?」
そこで私は、ウルギア様の言葉に驚くことになった。
その場にいたはずのお祖母様が、いつの間にかいなくなっている。私達が話している間に、部屋から出て行ったようだ。
私は、なんだか嫌な予感がしていた。もしかして、またお祖母様が何か勝手なことをしようとしているのではないだろうか。
「あんた達、無駄な話をする必要はなくなったよ」
「お、お祖母様? 一体何をしたんですか?」
「ちょっとした尋問さ。ばれないようにやったから、心配しなくてもいい。アタシもその辺りは弁えているからね」
「そういうことを何も言わずにやるのは、弁えている人の行動ではないと思うんですけど……」
「ふん、細かいことは気にするんじゃないよ。とにかく、あのガキが言っていることは本当さ。このアタシが、保証してやる」
お祖母様は、自信満々にそのようなことを言ってきた。
お祖母様がそう言い切るということは、恐らくルバディオ様の言っていることは本当なのだろう。何をしたかはわからないが、それは間違いない。
ウルギア様は、私とお祖母様にそのように問いかけてきた。
その質問が、何を表しているのかは明白だ。先程のルバディオ様のことだろう。
「嘘をついているようには見えませんでしたが……」
「ええ、僕もそう思います」
「ふん、嘘なんていくらでもつけるとアタシは思うがね」
「大師匠の意見も理解できます」
当然のことながら、ウルギア様はとても慎重だった。
彼の言った内容を鵜呑みにするかどうかによって、今後の方針は大きく変わる。それ二国の運命を揺るがす結論だ。
「クレメリアさん、あなたはかつてアルフェンド王国の聖女だった方だ。そんなあなたは、王族とも関わりがあったはずですね?」
「ええ、ある程度は……」
「そんなあなたから見て、ルバディオ殿の言っていることはどうですか?」
「確かに、アズガルト様と兄弟の関係は良くなかったと記憶しています。故に信憑性はそれなりに高いのではないかと……」
アルフェンド王国の王家のことを、私はそれ程深く知っているという訳ではない。先代の王であるエルベルト様にはお世話になったが、他の人と関わることは少なかった。
ただ、エルベルト様から兄弟の中でもアズガルト様が少し浮いているという話は、聞いたことがある。そのため、ルバディオ様の言葉は信用できないという訳でもない。
「あれ? そういえば、大師匠は?」
「え? そういえばいませんね……どこに行ったのでしょうか?」
そこで私は、ウルギア様の言葉に驚くことになった。
その場にいたはずのお祖母様が、いつの間にかいなくなっている。私達が話している間に、部屋から出て行ったようだ。
私は、なんだか嫌な予感がしていた。もしかして、またお祖母様が何か勝手なことをしようとしているのではないだろうか。
「あんた達、無駄な話をする必要はなくなったよ」
「お、お祖母様? 一体何をしたんですか?」
「ちょっとした尋問さ。ばれないようにやったから、心配しなくてもいい。アタシもその辺りは弁えているからね」
「そういうことを何も言わずにやるのは、弁えている人の行動ではないと思うんですけど……」
「ふん、細かいことは気にするんじゃないよ。とにかく、あのガキが言っていることは本当さ。このアタシが、保証してやる」
お祖母様は、自信満々にそのようなことを言ってきた。
お祖母様がそう言い切るということは、恐らくルバディオ様の言っていることは本当なのだろう。何をしたかはわからないが、それは間違いない。
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