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第48話 彼女を追って
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私は、レティとともに、学園に来ていた。
昨日は、色々なことがあったが、今日は今のところ何も起きていない。プリネさんも、普通に授業を受けている。
しかし、決して油断はできない。
もし、貴族達が行動するとしたら、それは放課後であるはずだ。人目のある内は、彼女達は行動しないだろう。
こういう時に、話しに行けないのは、不便だ。
プリネさんと話せるなら、昨日何があったかを聞くことができる。
そうすれば、色々とわかるというのに、とてももどかしい。最も、プリネさんが、私達に話してくれるという確証もないのだが。
そんなことを考えながら、私は一日を過ごすのだった。
◇◇◇
結局、貴族達にもプリネさんにも目立った動きがないまま、放課後になっていた。
私とレティは、一度作戦会議をしている。今日、どうするか確認しておく必要があるのだ。
「レティ、結局特に動きはなかったね?」
「ええ、そのようですね……ですが、何かあるとしたら、これからでしょうね」
「プリネさん、今日はどうするのかな?」
「とりあえず、注目しておきましょうか……あれ?」
作戦会議の結果、私達はプリネさんに注目することになった。
というわけで、プリネさんの方を見たのだが、彼女が動いていた。どうやら、彼女が教室から出ていくようだ。
「出て行きましたね……」
「うん……私達も、行こうか」
「ええ……」
私とレティは、プリネさんにばれないように後ろについていく。
彼女がどこに行くかは、とても気になるものだ。
もしかして、家庭科部に向かっているのだろうか。それなら、悪い結果にならないと思うのだが。
「……レティ、隠れよう」
「え? あ、はい……」
プリネさんが後ろを振り返りそうになったので、私達は物陰に隠れた。
なんだか、プリネさんは周りのことを気にしている。人に見られたくない何かがあるのだろうか。
「後ろを確認してくるとは、まさか私達の存在がばれているのでしょうか?」
「そんなことはないと思いたいけど……」
「あれ……?」
私とレティがそんな話をしていると、プリネさんが消えていた。
物陰に隠れている内に、どこかに行ってしまったようだ。
私達も、尾行など慣れていないので、すぐに見失ってしまうことになってしまった。だが、まだ追えない訳ではない。
「レティ、あそこからだと階段に繋がっているよね?」
「ええ、そうですね……」
「ということは、一階か二階に行ったということだよね? 手分けして、探してみない?」
「なるほど、丁度二人ですから、いいかもしれませんね」
プリネさんが立ち止まったのは、階段の前だった。
つまり、プリネさんはそこからどこかに行ったということである。
それなら、上か下だ。つまり、手分けしていけばいい。
「それじゃあ、お姉様は下に行ってください。私は、上に行きますから」
「あ、うん。いいよ」
レティにそう言われたため、私は下に行くことになった。
こうして、私とレティはプリネさんを追いかけることになるのだった。
昨日は、色々なことがあったが、今日は今のところ何も起きていない。プリネさんも、普通に授業を受けている。
しかし、決して油断はできない。
もし、貴族達が行動するとしたら、それは放課後であるはずだ。人目のある内は、彼女達は行動しないだろう。
こういう時に、話しに行けないのは、不便だ。
プリネさんと話せるなら、昨日何があったかを聞くことができる。
そうすれば、色々とわかるというのに、とてももどかしい。最も、プリネさんが、私達に話してくれるという確証もないのだが。
そんなことを考えながら、私は一日を過ごすのだった。
◇◇◇
結局、貴族達にもプリネさんにも目立った動きがないまま、放課後になっていた。
私とレティは、一度作戦会議をしている。今日、どうするか確認しておく必要があるのだ。
「レティ、結局特に動きはなかったね?」
「ええ、そのようですね……ですが、何かあるとしたら、これからでしょうね」
「プリネさん、今日はどうするのかな?」
「とりあえず、注目しておきましょうか……あれ?」
作戦会議の結果、私達はプリネさんに注目することになった。
というわけで、プリネさんの方を見たのだが、彼女が動いていた。どうやら、彼女が教室から出ていくようだ。
「出て行きましたね……」
「うん……私達も、行こうか」
「ええ……」
私とレティは、プリネさんにばれないように後ろについていく。
彼女がどこに行くかは、とても気になるものだ。
もしかして、家庭科部に向かっているのだろうか。それなら、悪い結果にならないと思うのだが。
「……レティ、隠れよう」
「え? あ、はい……」
プリネさんが後ろを振り返りそうになったので、私達は物陰に隠れた。
なんだか、プリネさんは周りのことを気にしている。人に見られたくない何かがあるのだろうか。
「後ろを確認してくるとは、まさか私達の存在がばれているのでしょうか?」
「そんなことはないと思いたいけど……」
「あれ……?」
私とレティがそんな話をしていると、プリネさんが消えていた。
物陰に隠れている内に、どこかに行ってしまったようだ。
私達も、尾行など慣れていないので、すぐに見失ってしまうことになってしまった。だが、まだ追えない訳ではない。
「レティ、あそこからだと階段に繋がっているよね?」
「ええ、そうですね……」
「ということは、一階か二階に行ったということだよね? 手分けして、探してみない?」
「なるほど、丁度二人ですから、いいかもしれませんね」
プリネさんが立ち止まったのは、階段の前だった。
つまり、プリネさんはそこからどこかに行ったということである。
それなら、上か下だ。つまり、手分けしていけばいい。
「それじゃあ、お姉様は下に行ってください。私は、上に行きますから」
「あ、うん。いいよ」
レティにそう言われたため、私は下に行くことになった。
こうして、私とレティはプリネさんを追いかけることになるのだった。
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