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第51話-羅城門の鬼と少女 後編
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「眠れなかったのか?」
自分を心配してくれている良佳の声が聞こえた。
昨日の夜は疲れたから早くに眠ったというのに、暫くすると目が覚め、目を瞑ると少ししてから意識を落とす。それからも何度も目が覚めては短い眠りに入る。繰り返しているうちに眠る事が億劫になってしまい、壁の木目の柾目や板目の線、ふし等を数えていた。そのせいで目が乾いている。
体を起き上がらせ、良佳を見ると、彼は開け戸の影に隠れながら外を眺めていた。
「何見てるんだ?」そう尋ねると、良佳は片手を人差し指を立てて口の前に翳してから、「こっちにこい」と手招きした。
静かに彼に近づいて、隠れながら外を覗く。そこには昨日の少女が細い木の枝を掴んで土に何かを書いているようだった。
少女を覗き見している変態さを良佳に感じ、引く様な目つきで良佳を下から見る。
良佳は俺の視線に気づき、俺の頭に雑に肘を置いた。それでも、無言で良佳がジッと少女を見ているから、何が良佳の興味を引くのか気になり、「……あの子がどうかしたのか?」と聞くと、「よく見ろ」と言われ、少女の姿を再度観察してみる。
俺は息を吸うのも忘れた。昨日は暗くてよく見えなかったが少女の手首、足首には大人の男ほどの手の跡が残っていた。それは自分も良く知っている体の自由を奪われた跡だった。
「おい、それは誰にやられた」気づいたら、少女の二の腕を強く握って、無理やり腕をあげていた。さらに自分でも吃驚するくらい、低い声が自分から出た。
少女が振り向いた拍子に、鎖骨まであるボサボサの髪が揺れて、細い首が露になった。そこにも同じ跡が残っていた。さらに眉根に力が入る。
少女は委縮してしまったようで、大粒な瞳に涙を浮かべると、声を上げて泣き出してしまった。
「おいおい、なにしてんだ姫さん、そんな柳眉を逆立てたら童がこわがっちまう」
「あっ、」
俺は良佳の言葉を理解して、怖がらせてしまった事に気付いた。少女から手を離すと、少女は力なくぺたりと座り込んだ。まだ泣いている少女を良佳は軽々と持ち上げ、片腕に座らせると、菫の花を少女の顔の前に出す。
いつのまに摘んでいたんだ? と疑問を持つほど何気ない動作だった。庶民の子供を可愛がっていた良佳にとったら、子供の扱いはお手の物らしい。
菫を貰った少女の涙が止まる。しゃっくりを残しながらだが、表情が明るくなってきた。
「どうされました!?」の昨日の坊主が俺たちのいる離れの方に走ってきた。
「おう、坊主、この少女の跡は何だ?」
坊主は俺の顔を見て「ひいい!! 女鬼だ!」と叫んで顔を青くした。
俺は宮を離れてからする必要のない髻と烏帽子を外していた。太陽に当たって金に近い茶色に見え、ウェーブがかった髪が女の邪鬼だと思ったのだろう。
「おい、だからそう恐ろしい顔で脅すでない!」
坊主と俺の間に良佳が立ち塞ぐ。
心臓が潰れそうになった。昨日たまたま出会っただけで、名も知らない少女に対してこんなにも胸を痛めつけたのは少女の顔が妹にそっくりだったからなのか、分からない。
良佳は坊主の方を振り向くと、黒い影を出しながら、背の高さを活かして、坊主を上から見下して、
「貴様、何を恐れる必要がある? 貴様ら坊主は鬼を信仰をするのだろう?」……脅している。
坊主は本当の鬼を前にして、「お、鬼でも! 十二神将様がお認めになられた邪鬼だけです! 仏法を蔑ろにされる鬼はまず説法をお受けください」と叫んだ。
「ほお、護法善人とはありがたい教えだな」良佳はククッと笑った。
良佳のおかげで血の気が昇った頭が大分落ち着きを取り戻した時だった。
坊主は少女を見て「その子を離しなさい!」と言った。
「おい、良佳どけ」そう言って、坊主の方に歩み寄った。坊主は肩をビクつかせた。
「この少女がもったいないか? いい具合だったか?」
そう聞いた俺に「なんてことを!!」と坊主は言って、掴みかかってきそうな勢いで近寄ってきたが、それは良佳に阻まれた。
「この子はッ! この子は……特に酷く荒廃した右京の方で捨てられて、通りかかった盗賊共に襲われていたんです、これ以上あの子を苦しめないでください」坊主は俺の目を力強く見据えて言った。
「すまん、こっちの聞き方が悪かった。過去を思い出してしまって頭に血が昇ってしまったんだ」
坊主はほっとしている。自分が坊主にした事を情けなく思う。少女を拾った彼らに向ける言葉ではなかった。
良佳は黙って少女の耳を塞いでくれていた。俺が本来気にすべきことだったのに、良佳に感謝しないとな。
「あの子は……前世の妹にそっくりなのだ」
「輪廻を?」そう言った坊主に俺は頭を横に振る。
「わからない、その記憶があるだけだ」むしろゲームの中になど、仏教が干渉するような次元のものなのかすらわからない。
坊主は「きっと、前世で大きな徳を積んだのでしょうね」と言って朗らかな笑みを浮かべた。
「先ほどの言葉を無かった事にしてくれないだろうか? あの子を連れて行きたい」
すると、坊主は怪訝な表情を薄く見せた。
「さっきお前が言っただろう、前世で大きな徳を積んだと、自分が言った言葉を信じて、あの子を引き取らせてくれないか? これでも下級貴族だ。実家に戻ればあの子に食べさせていく事ぐらい出来る」
これから、海徳法師と戦うかもしれないのに、何を言っているんだ俺は。でも、あの子を置いていきたくない。これは運命なのかもしれないと思わないわけがないだろう。だって、前世の妹と同じ顔だぞ? 駄目だ、あの子と離れたら、夢にまで出てきそうだ。それも最悪な夢だろうな。
坊主は少し考える素振りを見せてから、渋々「わかりました」と言った。
良かった! 断られたら無断で連れ去ろうかと思った。
「でも、あの子に邪な事はしないでくださいね。准胝観音様は見ています。気を付けてくださいね」
少女は大切に育てられていたようだな。いい寺で本当に良かった。
「そうだ、……あんた、海徳法師を知っているか?」
同じ宗派だ。もしかしたら知っているかもしれない。いや、あの人は元皇族だ。知らないわけないか。
「ええ、存じております。ですが、あの御方はすでに去りました」
「去った?」
「はい、あの御方がよく目に掛けていたはずの寺院を燃やしたのです。彼は理由を言わず、……戻らなかったと聞き及んでおります」
燃やした!? そんな! 俺らの為にか? あの優しい海徳法師にそんな一面があったとは。やるとしても、寺の坊主たちを罵るだけだと思っていた。まあ、罵ると言っても語彙力が乏しから、法を説いているような姿に見えるけどな。違う違う、今は過去を振り返っている場合じゃない。
「……生き残った者を知っているか?」
「二人、十ほどの童と共にいる姿を最後に見た者が言っていました」
おそらく、露と鈴だな。でも、あの寺には他にも稚児はいたはずだ。見殺しにしたのか?
「二人か、ありがとう。明日にはこの寺を出て行かなければならない」
「では人を用意しましょうか?」
「必要ない、俺には彼らがいる」そう言って二枚の式札を指で挟んでヒラつかせる。
「ああ! 陰陽師の方でしたが、これは失礼を」
「構わない」そう言った後「もう陰陽師ではないしな」と小声で言った。
坊主に聞こえていたのかどうなのか知らないが、彼は「はあ」と曖昧な返事をした。
その後、坊主から少女に俺たちについていく事を伝えてもらうと、少女は二つ返事で了承してくれた。
坊主は何度も同じことを繰り返して大変だという事を伝えるが、全て「うん! 一緒に行く!」と元気のいい声で返事をした。これには坊主の方が不憫だ同情した。
どうしてこんなに積極的なんだ? と疑問に思ったが、少女をの顔を見てすぐに理解した。
坊主と話している最中もしきりに顔を坊主の体から首を伸ばして良佳を見ていた。良佳が微笑むたびに少女の顔は真っ赤になり、坊主の体に隠れる。
「おい、了承は得たんだ、もう何を言っても首を横に振らないと思うが?」
坊主は諦め悪そうに、額に汗を垂らせながら、溜め息をついた。
「体に気を付けるのですよ。なにかあったら近くにある同じ寺の者に私の名を言いなさい。わかったね?」
少女は分かったという意思を込めて首を縦に振った。
「それじゃあ、出発は明日の朝だ。坊主、数日分の飯を持たせてくれないか?」
「わかりました。準備して参ります。明日寺を出る前に声を掛けてください」
そう言って、少女と坊主は表に戻っていった。
「もう体調は戻っただろう?」
「ああ、京に戻るのか?」
「いや。今すぐ戻りたいが、先に向かわなければならないところがある」
「どこだ?」
「甲州だ」
「甲州!? かなり遠いぞ!」
「ああ、だから数日分の飯をくれと頼んだんだ。それにこっちには猫又がいる。そろそろ帰ってくるだろうよ」
そう言った時、昼餉近い時間帯にも関わらず、妖しい風が木の葉をざわめきつかせる。
「小僧、戻ったぞ」そう言って空から猫又が姿を現した。
自分を心配してくれている良佳の声が聞こえた。
昨日の夜は疲れたから早くに眠ったというのに、暫くすると目が覚め、目を瞑ると少ししてから意識を落とす。それからも何度も目が覚めては短い眠りに入る。繰り返しているうちに眠る事が億劫になってしまい、壁の木目の柾目や板目の線、ふし等を数えていた。そのせいで目が乾いている。
体を起き上がらせ、良佳を見ると、彼は開け戸の影に隠れながら外を眺めていた。
「何見てるんだ?」そう尋ねると、良佳は片手を人差し指を立てて口の前に翳してから、「こっちにこい」と手招きした。
静かに彼に近づいて、隠れながら外を覗く。そこには昨日の少女が細い木の枝を掴んで土に何かを書いているようだった。
少女を覗き見している変態さを良佳に感じ、引く様な目つきで良佳を下から見る。
良佳は俺の視線に気づき、俺の頭に雑に肘を置いた。それでも、無言で良佳がジッと少女を見ているから、何が良佳の興味を引くのか気になり、「……あの子がどうかしたのか?」と聞くと、「よく見ろ」と言われ、少女の姿を再度観察してみる。
俺は息を吸うのも忘れた。昨日は暗くてよく見えなかったが少女の手首、足首には大人の男ほどの手の跡が残っていた。それは自分も良く知っている体の自由を奪われた跡だった。
「おい、それは誰にやられた」気づいたら、少女の二の腕を強く握って、無理やり腕をあげていた。さらに自分でも吃驚するくらい、低い声が自分から出た。
少女が振り向いた拍子に、鎖骨まであるボサボサの髪が揺れて、細い首が露になった。そこにも同じ跡が残っていた。さらに眉根に力が入る。
少女は委縮してしまったようで、大粒な瞳に涙を浮かべると、声を上げて泣き出してしまった。
「おいおい、なにしてんだ姫さん、そんな柳眉を逆立てたら童がこわがっちまう」
「あっ、」
俺は良佳の言葉を理解して、怖がらせてしまった事に気付いた。少女から手を離すと、少女は力なくぺたりと座り込んだ。まだ泣いている少女を良佳は軽々と持ち上げ、片腕に座らせると、菫の花を少女の顔の前に出す。
いつのまに摘んでいたんだ? と疑問を持つほど何気ない動作だった。庶民の子供を可愛がっていた良佳にとったら、子供の扱いはお手の物らしい。
菫を貰った少女の涙が止まる。しゃっくりを残しながらだが、表情が明るくなってきた。
「どうされました!?」の昨日の坊主が俺たちのいる離れの方に走ってきた。
「おう、坊主、この少女の跡は何だ?」
坊主は俺の顔を見て「ひいい!! 女鬼だ!」と叫んで顔を青くした。
俺は宮を離れてからする必要のない髻と烏帽子を外していた。太陽に当たって金に近い茶色に見え、ウェーブがかった髪が女の邪鬼だと思ったのだろう。
「おい、だからそう恐ろしい顔で脅すでない!」
坊主と俺の間に良佳が立ち塞ぐ。
心臓が潰れそうになった。昨日たまたま出会っただけで、名も知らない少女に対してこんなにも胸を痛めつけたのは少女の顔が妹にそっくりだったからなのか、分からない。
良佳は坊主の方を振り向くと、黒い影を出しながら、背の高さを活かして、坊主を上から見下して、
「貴様、何を恐れる必要がある? 貴様ら坊主は鬼を信仰をするのだろう?」……脅している。
坊主は本当の鬼を前にして、「お、鬼でも! 十二神将様がお認めになられた邪鬼だけです! 仏法を蔑ろにされる鬼はまず説法をお受けください」と叫んだ。
「ほお、護法善人とはありがたい教えだな」良佳はククッと笑った。
良佳のおかげで血の気が昇った頭が大分落ち着きを取り戻した時だった。
坊主は少女を見て「その子を離しなさい!」と言った。
「おい、良佳どけ」そう言って、坊主の方に歩み寄った。坊主は肩をビクつかせた。
「この少女がもったいないか? いい具合だったか?」
そう聞いた俺に「なんてことを!!」と坊主は言って、掴みかかってきそうな勢いで近寄ってきたが、それは良佳に阻まれた。
「この子はッ! この子は……特に酷く荒廃した右京の方で捨てられて、通りかかった盗賊共に襲われていたんです、これ以上あの子を苦しめないでください」坊主は俺の目を力強く見据えて言った。
「すまん、こっちの聞き方が悪かった。過去を思い出してしまって頭に血が昇ってしまったんだ」
坊主はほっとしている。自分が坊主にした事を情けなく思う。少女を拾った彼らに向ける言葉ではなかった。
良佳は黙って少女の耳を塞いでくれていた。俺が本来気にすべきことだったのに、良佳に感謝しないとな。
「あの子は……前世の妹にそっくりなのだ」
「輪廻を?」そう言った坊主に俺は頭を横に振る。
「わからない、その記憶があるだけだ」むしろゲームの中になど、仏教が干渉するような次元のものなのかすらわからない。
坊主は「きっと、前世で大きな徳を積んだのでしょうね」と言って朗らかな笑みを浮かべた。
「先ほどの言葉を無かった事にしてくれないだろうか? あの子を連れて行きたい」
すると、坊主は怪訝な表情を薄く見せた。
「さっきお前が言っただろう、前世で大きな徳を積んだと、自分が言った言葉を信じて、あの子を引き取らせてくれないか? これでも下級貴族だ。実家に戻ればあの子に食べさせていく事ぐらい出来る」
これから、海徳法師と戦うかもしれないのに、何を言っているんだ俺は。でも、あの子を置いていきたくない。これは運命なのかもしれないと思わないわけがないだろう。だって、前世の妹と同じ顔だぞ? 駄目だ、あの子と離れたら、夢にまで出てきそうだ。それも最悪な夢だろうな。
坊主は少し考える素振りを見せてから、渋々「わかりました」と言った。
良かった! 断られたら無断で連れ去ろうかと思った。
「でも、あの子に邪な事はしないでくださいね。准胝観音様は見ています。気を付けてくださいね」
少女は大切に育てられていたようだな。いい寺で本当に良かった。
「そうだ、……あんた、海徳法師を知っているか?」
同じ宗派だ。もしかしたら知っているかもしれない。いや、あの人は元皇族だ。知らないわけないか。
「ええ、存じております。ですが、あの御方はすでに去りました」
「去った?」
「はい、あの御方がよく目に掛けていたはずの寺院を燃やしたのです。彼は理由を言わず、……戻らなかったと聞き及んでおります」
燃やした!? そんな! 俺らの為にか? あの優しい海徳法師にそんな一面があったとは。やるとしても、寺の坊主たちを罵るだけだと思っていた。まあ、罵ると言っても語彙力が乏しから、法を説いているような姿に見えるけどな。違う違う、今は過去を振り返っている場合じゃない。
「……生き残った者を知っているか?」
「二人、十ほどの童と共にいる姿を最後に見た者が言っていました」
おそらく、露と鈴だな。でも、あの寺には他にも稚児はいたはずだ。見殺しにしたのか?
「二人か、ありがとう。明日にはこの寺を出て行かなければならない」
「では人を用意しましょうか?」
「必要ない、俺には彼らがいる」そう言って二枚の式札を指で挟んでヒラつかせる。
「ああ! 陰陽師の方でしたが、これは失礼を」
「構わない」そう言った後「もう陰陽師ではないしな」と小声で言った。
坊主に聞こえていたのかどうなのか知らないが、彼は「はあ」と曖昧な返事をした。
その後、坊主から少女に俺たちについていく事を伝えてもらうと、少女は二つ返事で了承してくれた。
坊主は何度も同じことを繰り返して大変だという事を伝えるが、全て「うん! 一緒に行く!」と元気のいい声で返事をした。これには坊主の方が不憫だ同情した。
どうしてこんなに積極的なんだ? と疑問に思ったが、少女をの顔を見てすぐに理解した。
坊主と話している最中もしきりに顔を坊主の体から首を伸ばして良佳を見ていた。良佳が微笑むたびに少女の顔は真っ赤になり、坊主の体に隠れる。
「おい、了承は得たんだ、もう何を言っても首を横に振らないと思うが?」
坊主は諦め悪そうに、額に汗を垂らせながら、溜め息をついた。
「体に気を付けるのですよ。なにかあったら近くにある同じ寺の者に私の名を言いなさい。わかったね?」
少女は分かったという意思を込めて首を縦に振った。
「それじゃあ、出発は明日の朝だ。坊主、数日分の飯を持たせてくれないか?」
「わかりました。準備して参ります。明日寺を出る前に声を掛けてください」
そう言って、少女と坊主は表に戻っていった。
「もう体調は戻っただろう?」
「ああ、京に戻るのか?」
「いや。今すぐ戻りたいが、先に向かわなければならないところがある」
「どこだ?」
「甲州だ」
「甲州!? かなり遠いぞ!」
「ああ、だから数日分の飯をくれと頼んだんだ。それにこっちには猫又がいる。そろそろ帰ってくるだろうよ」
そう言った時、昼餉近い時間帯にも関わらず、妖しい風が木の葉をざわめきつかせる。
「小僧、戻ったぞ」そう言って空から猫又が姿を現した。
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