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第34話-秋時雨の姫 参
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「こ、ここに秋時雨の姫がいるのか」
秋時雨の姫というあだ名の女が落として行ったという菊模様の櫛から、ついにその女の屋敷を見つけることが出来た。
ということで、俺は帰っていいんだよな?
「そんじゃ、あとは頑張れよ」
「あ、おい、満成」
静春の止める声を無視して帰路に着こうとすると、突然嫌な予感がして、静春の方を振り返る。
だが、そこにはいきなり振り向いた俺に驚いた静春の顔があっただけで、気のせいかと帰ろうと振り返ったそこには、アイツがいた。物見で見た東寺の瓦に立っていたソイツは、京を恐怖で震えさせる羅生門の―――鬼 良佳。
「本当に帰るのか?」
良佳の声を聞くと、喉は乾燥しどこか飢えた気分にさせた。なぜか、意識が朦朧として視界が霞む。
呪の類か? いや、それだったらすぐに気づくはずだ。これは、なんだ?
「満成! 大丈夫か!」
静春の声で我に返る。すると、体を縛り付けていたようなそれはいつのまにか消えていた。
俺は目の前にいたはずの良佳を探すが、見つからない。
「クソ、あの鬼め。羅城門が生息地なんじゃなかったのかよ」
「おい、満成? さっきから何を言ってるんだ?」
静春に支えられながら立っていると、屋敷の門が開いた音がして、俺と静春はそっちを見た。
「あの、そこのおふた方具合が悪いのですか?」
門から出てきたのは小袖姿の女だった。
俺と静春は顔を見合わせて、俺は具合が悪そうな顔を、静春は助かったと言わんばかりの顔をして女に近寄った。
これは、貸しだからな。
支えてくれている静春の脇を肘でつつく。
静春は合図するかのように片方の目を閉じた。
「すまない、東市の方に行こうとしたら、友人の具合が悪くなってしまったらしくて」
「うう、」
「あら、大変、すぐに主人に許しを取ってきますので、少々お待ちを」
「ありがとうございます」
そう言って女は門を閉じ屋敷の中に戻った。
女が閉じたその門に薄っすらと彫られている、家紋。
それを見て、俺は息を呑む。
静春も同じタイミングで気づいたのだろう。
先に口を開いたのは静春だった。
「おい、ここって高階様のお屋敷じゃないか」
「ああ、東宮学士の高階信忠様だ」
「へえ、よく知ってるな」
「これでも、東宮の身辺調査は済ませているからな」
小声で話していると、門が再度開き小袖姿の女は俺らを屋敷の中に通してくれた。
「すぐに主人が参られますので、こちらでお待ちを」
そう言われ廂のなかに通されると、女はどうやら仕事に戻ったようだ。
屋敷の中は閑散としていて、薄暗い印象を持たせたのは恐らく、瘴気によって濁った空気があたりに充満しているからだろう。
「おい、満成、なんか怪しくないか?」
「クク、奇遇だな、俺もそう思う」
俺は双葉火玉をすぐに召喚できるよう式札を手に持つ。
「お待たせいたしました、御気分はいかがですか?」
そう言って十二単衣姿で現れたのは檜扇で顔を隠さずにこちらを真っすぐに見つめる、凛とした顔立ちの美しい若い女だった。
静春が横で目を見開いているのも分かる。
美って言葉を体現したようなそんな女だもんな。
でも、どこか白狐のような善晴に似た雰囲気を持っているな。
「えっと、俺は、そのこいつを」
静春が何も言わないので、俺は彼女になんて言えばいいのか分からず、しどろもどろとなりながら話しかけてしまった。
「ふふ」とその女は見た目とは違って可愛らしい子供の様な声で笑った。
しかし、女は俺の格好を見ると目つきを変えた。
「白い狩衣を着ているあなた、陰陽寮の方ですね」
「あ、ああ」
女は嬉しそうに目を細めた。
「そうね、これも運命よね」
そう言って、女は俺に近寄ってきた。俺は驚いて手を前に持ってきた時、女の長い髪が手に触れ、それに違和感を抱いた。
そんな違和感を考え暇もなく、女は身を乗り出る勢いで言った。
「陰陽師様、お願いがございます」
女は両手を前で組み、祈りを捧げるように俺を見上げる。
「私の家族をどうかお救い下さい」
「それは、」
「もちろん! この陰陽寮の蘆屋満成が秋時雨の姫とあなたの家族を必ず救い致しましょう」
俺の言葉を遮ったのは、先ほどまで女の容姿に魅入っていた静春だ。
いきなり、横で大声出すなっての。それにしても、いやにやる気じゃないか、静春。
「おい、俺はやる気ないぞ」
「な、満成! こんなに美しい姫からの願いだぞ、なんで断ることが出来るんだ」
「分かってるだろう、高階学士の娘ならよ」
「……はい、」
「なんだよ、どういうことだ?」
静春は腑に落ちない表情をしている。
女は酷く落ち込んだ様子で顔を曇らせる。だが、仕方ないのだ、俺には女の願いを断らなければならない理由があるのだから。
それは数日前に起きた事だった。
東宮雅峰の学士である高階信忠が、授業の合間に休憩する雅峰のために用意された茶に呪を混ぜているところを監視させていた双葉火玉が気づいた。
俺は、すぐに双葉に指示し、茶をひっくり返させた。
だが、高階はさらに直接的に雅峰に危害を加えようと呪をかけていたことに気がついた。
だから、───俺はその呪を放った本人に呪詛返しをしたのだ。
誰にも言えなかった、俺が宮廷陰陽師になる前、播磨国にいた時、友成や父の前で人を傷つけない、貴族の権力争いに関わらない、そんな決意を簡単に覆すほど、目の前で行われていた現実を許せなかったのだ。
結果、晴れて俺も宮廷陰陽師らしくなってきたということを実感したのだ。
「雅峰に呪を放ったのは君の父君だ、自業自得だな」
「ち、違います! ち、父上は右大臣様によって呪われているんです!」
右大臣は陰陽道のことに関しては才能が無さ過ぎたから、政権の方で操られるだけだったはず。
「どういうことだ?」
女はポツリ、ポツリと話を零した。
「私の父、高階忠信は確かに右大臣様に命令されて東宮様に呪の入った茶を飲ませていました、しかし、それは父上の意志ではないのです!」
「そんなことを言っても、父君が右大臣の命令を聞いていたのは事実だ」
「右大臣様は、兄上を、人質に取って父上を脅していたのです……」
「兄上?」
「人質? 先日、君の兄君に話しかけたが普通だったぞ」
そう言った静春の言葉を聞いて、女は安心したらしく、顔の緊張が緩んだように見えた。
「知り合いなのか?」
「ああ、姫を探している時に聞きまわった友人の中に姫の兄君がいたんだ」
「クク、身分も容姿も分からない女を探して聞きまわっていただけじゃ、誰が探し人を自分の妹だと、いや、」
そうだ、この時代は女が屋敷や京から出るのは危険な状態だ、そんな中───
「───自分の妹が参拝のために京を出て帰ってきていたことぐらい知っているはずだ、静春が京に戻ってすぐ聞きまわっていたなら、自分の妹かもしれないそう、思うこともあるのでは?」
俺のその言葉を聞いたあと、女は動揺を隠さず教えてくれた。
「その、兄上は右大臣様が雇った法師様の力で、おそらく意識を操られていかと、父上が倒れてから一度も兄上は会いに来ていません、本当にわ、妾たちを忘れたら、妾は、妾は、」
法師? てことは、寺関係の者か。くそ、絞ることは難しいぞ。それなりに名が通っていなければ、探すことも困難だ。
それよりも、先に高階家の問題を片付けるか。
兄は意識を操られている、父も妹のことも忘れていながら、人質に取られているということは、彼の周りにいつでも始末できる刺客がいるということだろう。
手っ取り早いのは、高階学士と話すことなんだが。
「父君は今どこにいる」
「それが、寝殿で眠っておられます」
「いつ起きる」
「いいえ、あの日以来、目を醒ましておりません」
「あの日?」
「はい、右大臣様が父上を訪ねてきた日以来です」
右大臣が? あいつが人に悟られるような行動をするとは思えないが……、何かを急いでいたのか? でも、それがどう今の学士の状態に繋がるのか、……口封じ、高階学士をはじめから始末するつもりだったのか。
「……そうか」
「どうか、兄をお願いします」そう、何度も唱えるように呟く女を不憫に思い、目を醒ます気配がない学士より先に、女の兄にでも会いにいくことにした。
「静春、その兄とやらがどこで働いているのか知っているか?」
「ん? ああ、知ってるぜ!」
静春の案内で、彼が働いている"大学寮"へと向かった。
秋時雨の姫というあだ名の女が落として行ったという菊模様の櫛から、ついにその女の屋敷を見つけることが出来た。
ということで、俺は帰っていいんだよな?
「そんじゃ、あとは頑張れよ」
「あ、おい、満成」
静春の止める声を無視して帰路に着こうとすると、突然嫌な予感がして、静春の方を振り返る。
だが、そこにはいきなり振り向いた俺に驚いた静春の顔があっただけで、気のせいかと帰ろうと振り返ったそこには、アイツがいた。物見で見た東寺の瓦に立っていたソイツは、京を恐怖で震えさせる羅生門の―――鬼 良佳。
「本当に帰るのか?」
良佳の声を聞くと、喉は乾燥しどこか飢えた気分にさせた。なぜか、意識が朦朧として視界が霞む。
呪の類か? いや、それだったらすぐに気づくはずだ。これは、なんだ?
「満成! 大丈夫か!」
静春の声で我に返る。すると、体を縛り付けていたようなそれはいつのまにか消えていた。
俺は目の前にいたはずの良佳を探すが、見つからない。
「クソ、あの鬼め。羅城門が生息地なんじゃなかったのかよ」
「おい、満成? さっきから何を言ってるんだ?」
静春に支えられながら立っていると、屋敷の門が開いた音がして、俺と静春はそっちを見た。
「あの、そこのおふた方具合が悪いのですか?」
門から出てきたのは小袖姿の女だった。
俺と静春は顔を見合わせて、俺は具合が悪そうな顔を、静春は助かったと言わんばかりの顔をして女に近寄った。
これは、貸しだからな。
支えてくれている静春の脇を肘でつつく。
静春は合図するかのように片方の目を閉じた。
「すまない、東市の方に行こうとしたら、友人の具合が悪くなってしまったらしくて」
「うう、」
「あら、大変、すぐに主人に許しを取ってきますので、少々お待ちを」
「ありがとうございます」
そう言って女は門を閉じ屋敷の中に戻った。
女が閉じたその門に薄っすらと彫られている、家紋。
それを見て、俺は息を呑む。
静春も同じタイミングで気づいたのだろう。
先に口を開いたのは静春だった。
「おい、ここって高階様のお屋敷じゃないか」
「ああ、東宮学士の高階信忠様だ」
「へえ、よく知ってるな」
「これでも、東宮の身辺調査は済ませているからな」
小声で話していると、門が再度開き小袖姿の女は俺らを屋敷の中に通してくれた。
「すぐに主人が参られますので、こちらでお待ちを」
そう言われ廂のなかに通されると、女はどうやら仕事に戻ったようだ。
屋敷の中は閑散としていて、薄暗い印象を持たせたのは恐らく、瘴気によって濁った空気があたりに充満しているからだろう。
「おい、満成、なんか怪しくないか?」
「クク、奇遇だな、俺もそう思う」
俺は双葉火玉をすぐに召喚できるよう式札を手に持つ。
「お待たせいたしました、御気分はいかがですか?」
そう言って十二単衣姿で現れたのは檜扇で顔を隠さずにこちらを真っすぐに見つめる、凛とした顔立ちの美しい若い女だった。
静春が横で目を見開いているのも分かる。
美って言葉を体現したようなそんな女だもんな。
でも、どこか白狐のような善晴に似た雰囲気を持っているな。
「えっと、俺は、そのこいつを」
静春が何も言わないので、俺は彼女になんて言えばいいのか分からず、しどろもどろとなりながら話しかけてしまった。
「ふふ」とその女は見た目とは違って可愛らしい子供の様な声で笑った。
しかし、女は俺の格好を見ると目つきを変えた。
「白い狩衣を着ているあなた、陰陽寮の方ですね」
「あ、ああ」
女は嬉しそうに目を細めた。
「そうね、これも運命よね」
そう言って、女は俺に近寄ってきた。俺は驚いて手を前に持ってきた時、女の長い髪が手に触れ、それに違和感を抱いた。
そんな違和感を考え暇もなく、女は身を乗り出る勢いで言った。
「陰陽師様、お願いがございます」
女は両手を前で組み、祈りを捧げるように俺を見上げる。
「私の家族をどうかお救い下さい」
「それは、」
「もちろん! この陰陽寮の蘆屋満成が秋時雨の姫とあなたの家族を必ず救い致しましょう」
俺の言葉を遮ったのは、先ほどまで女の容姿に魅入っていた静春だ。
いきなり、横で大声出すなっての。それにしても、いやにやる気じゃないか、静春。
「おい、俺はやる気ないぞ」
「な、満成! こんなに美しい姫からの願いだぞ、なんで断ることが出来るんだ」
「分かってるだろう、高階学士の娘ならよ」
「……はい、」
「なんだよ、どういうことだ?」
静春は腑に落ちない表情をしている。
女は酷く落ち込んだ様子で顔を曇らせる。だが、仕方ないのだ、俺には女の願いを断らなければならない理由があるのだから。
それは数日前に起きた事だった。
東宮雅峰の学士である高階信忠が、授業の合間に休憩する雅峰のために用意された茶に呪を混ぜているところを監視させていた双葉火玉が気づいた。
俺は、すぐに双葉に指示し、茶をひっくり返させた。
だが、高階はさらに直接的に雅峰に危害を加えようと呪をかけていたことに気がついた。
だから、───俺はその呪を放った本人に呪詛返しをしたのだ。
誰にも言えなかった、俺が宮廷陰陽師になる前、播磨国にいた時、友成や父の前で人を傷つけない、貴族の権力争いに関わらない、そんな決意を簡単に覆すほど、目の前で行われていた現実を許せなかったのだ。
結果、晴れて俺も宮廷陰陽師らしくなってきたということを実感したのだ。
「雅峰に呪を放ったのは君の父君だ、自業自得だな」
「ち、違います! ち、父上は右大臣様によって呪われているんです!」
右大臣は陰陽道のことに関しては才能が無さ過ぎたから、政権の方で操られるだけだったはず。
「どういうことだ?」
女はポツリ、ポツリと話を零した。
「私の父、高階忠信は確かに右大臣様に命令されて東宮様に呪の入った茶を飲ませていました、しかし、それは父上の意志ではないのです!」
「そんなことを言っても、父君が右大臣の命令を聞いていたのは事実だ」
「右大臣様は、兄上を、人質に取って父上を脅していたのです……」
「兄上?」
「人質? 先日、君の兄君に話しかけたが普通だったぞ」
そう言った静春の言葉を聞いて、女は安心したらしく、顔の緊張が緩んだように見えた。
「知り合いなのか?」
「ああ、姫を探している時に聞きまわった友人の中に姫の兄君がいたんだ」
「クク、身分も容姿も分からない女を探して聞きまわっていただけじゃ、誰が探し人を自分の妹だと、いや、」
そうだ、この時代は女が屋敷や京から出るのは危険な状態だ、そんな中───
「───自分の妹が参拝のために京を出て帰ってきていたことぐらい知っているはずだ、静春が京に戻ってすぐ聞きまわっていたなら、自分の妹かもしれないそう、思うこともあるのでは?」
俺のその言葉を聞いたあと、女は動揺を隠さず教えてくれた。
「その、兄上は右大臣様が雇った法師様の力で、おそらく意識を操られていかと、父上が倒れてから一度も兄上は会いに来ていません、本当にわ、妾たちを忘れたら、妾は、妾は、」
法師? てことは、寺関係の者か。くそ、絞ることは難しいぞ。それなりに名が通っていなければ、探すことも困難だ。
それよりも、先に高階家の問題を片付けるか。
兄は意識を操られている、父も妹のことも忘れていながら、人質に取られているということは、彼の周りにいつでも始末できる刺客がいるということだろう。
手っ取り早いのは、高階学士と話すことなんだが。
「父君は今どこにいる」
「それが、寝殿で眠っておられます」
「いつ起きる」
「いいえ、あの日以来、目を醒ましておりません」
「あの日?」
「はい、右大臣様が父上を訪ねてきた日以来です」
右大臣が? あいつが人に悟られるような行動をするとは思えないが……、何かを急いでいたのか? でも、それがどう今の学士の状態に繋がるのか、……口封じ、高階学士をはじめから始末するつもりだったのか。
「……そうか」
「どうか、兄をお願いします」そう、何度も唱えるように呟く女を不憫に思い、目を醒ます気配がない学士より先に、女の兄にでも会いにいくことにした。
「静春、その兄とやらがどこで働いているのか知っているか?」
「ん? ああ、知ってるぜ!」
静春の案内で、彼が働いている"大学寮"へと向かった。
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