24 / 55
第24話−過去を知る者 露影
しおりを挟む
瘴気の出処は、『作庭之書』に禁忌と記されている霊石からだった。
高さ四、五尺の石が庭の端の方に置かれていた。そこからはこの庭に相応しくない陰湿な空気が漂っている。伸び放題の草、黒く荒んだ元は白いだろう塀、霊石の裏には白骨化した鳥類だと思わしき死骸。
これは、俺の今の力で祓うことが出来るだろうか。
好奇心半分で恐る恐る霊石に向けて手を伸ばす。手が霊石に触れる直前、酷く動揺している男の声が俺の名を呼んだ。
「菊……いや、満成か」
菊? 俺の幼名のことか? いや、でも俺が知っている声じゃない!
「誰だ」
名を呼ぶ男の顔を見た瞬間、ハッと息を飲む。
「久しぶりだな」
「なぜ、お前がここに」
焼けた肌、右側にある大きな刀傷痕、そして武士らしく鋭い眼つきの男。
左大将に付いてきた武士だ。あの時、俺がその顔の傷を見ていると、視線に気づいたらしいこの男は口角を上げた不気味な男だった。
なぜ、こいつが左大臣の邸宅にいるんだ?
「俺は雇われの身だ。ここにも元の主の命でいる」
男は俺が聞いたことに淡々と答える。
俺は目の前の男に注意しながら距離を取る。
「おいおい、そんなに警戒しないでくれ」
「なぜ、菊、と言ったんだ」
「本……、わす……てん……だな」
男はぼそぼそと呟いているが、その声は聞きづらく、何を言っているのかまでは分からなかった。
風が勢いよく背後から吹く。後ろには霊石があった。
霊石が、荒れている?
「それを祓うことができるのか?」
「これは、本来霊石ではなかったはずだ、だから学生の者でも可能だ」
男は目を見開いて、口角を高く上げて満足気にこちらを見ている。
「よくわかったな」
「……お前はこれの事を知っているのか?」
「ああ、それはつい先日まで丑寅の方に置かれていたらしいぞ」
「なッ!」
──高さ四、五尺の石を丑寅(東北)に立ててはならない。
『作庭之書』に禁忌として記されている石の置き場だ。
それは、霊石となり、魔が入ってくる足がかりとなるから、禁忌とされている。
なら、解決方法は簡単だ。
──但し南西に三尊仏の石をたてむかえればたたりをしない。魔も入ってこない。
この方法を行えばいい。
だが、なぜ『作庭之書』の作成に関わっていた左大臣がそんなところに石を配置した?
「クク、」
男は不気味に喉の奥で笑った。
勢いで話てしまったが、こいつ何者だ?
なぜ、左大臣の屋敷にここまで詳しいんだ?
「お前の名はなんだ」
「満成、君は……本当に」
男は悲しみを含む声で言った。
俺的には名も知らぬ男に親しみ感を出されていて、かなり居心地が悪いんだ。
本当に誰だ?
俺の屋敷に来たときに初めて会っただけで、会話もしたことないよな?
「俺は……露影」
「露影……?」
「俺は野良上がりの武士だ、覚えていないのも無理はない」
「お前は、……露影は俺が童だった頃を知っているのか?」
露影は寂しそうな笑みを浮かべる。
「知っているが、過ぎ去ったことだ。思い出す必要はない」
「そう、か」
「ああ」
そう答えると満成、と名を呼ばれた。
「なんだ?」
「無理をするなよ」
無理? こいつは何を考えているんだ?
「すでに都のなかで争いは起こっている」
「何を」
「俺らはお前の敵になるか、或いは味方になるか」
「……」
「その時が来たら満成、君が選ぶんだ」
「言っている意味がわからない」
「クク、そう、そうだな」
「露影、お前がどんな争いを想像しているのか知らんが、自己本位で人を殺めたなら俺はお前を救えない」
「……救わなくていい、今度こそ俺らが、……を救うんだ」その声は全ては聞けなくて、風の音に消された。
誰を救うんだ?
不気味な空気を裂くように露影は霊石の方を指した。
「なあ、それはどう祓うんだ?」
「……邪気が強いからな」
「ひとりで祓えるのか」
「この程度であればひとりで行える、だが、」
集中しなければ邪気に襲われるだろう。
露影を警戒しながら邪気祓いが出来るかどうか。
「あぁ、俺がいたら気が散るか」
「……」
「クク、神経質なところは変わらんな」
露影は懐かしそうに俺を見てから背を向けた。
「俺は持ち場に戻る、頑張れよ」
そう言って、玄関の方へと行ってしまった。
しばらく待ってから、姿を現さないことを確認し、霊石に向き直る。
都に瘴気が流れないよう、霊石のある邸の一部に護りを敷く。
よし、これなら──
ヒュン
その空気を切るような音がする前に異変に気づき、自身の周りに護符を投げ、空に並べた。
くそ! 油断した!
霊石に呪が混じってたのか!
急に力を増した瘴気は霊石に巻き付くようにして黒い影となった。
霊石から放たれる瘴気が護符を一つ焼いた。
「クッ」
瘴気は力が集まる指先に吸い込まれるように渦を巻く。
しまった!
「満成!?」
忠栄の声が聞こえ、すぐに忠栄の護りが開かれた。
そして、忠栄が体の前で印を切る。
しだいに霊石の瘴気は抑えられ、ただの石になったそれからは何も感じなくなった。
忠栄の焦る声と左大臣が忠栄の後ろから走って近づいてくるのが見えた。
「満成! 大丈夫ですか!?」
「あ、兄様」
「指先が!」
そう言われて自分の指先を見ると、先端のほうが紫色になっていた。
「瘴気に触れたか」
「大丈夫なのですか?」
「はい! すぐに治まります」
俺は懐中から浄めの札を取り出し指先を拭う。
「兄様、ほら、大丈夫ですよ」
「そうか、良かった」
忠栄が心配そうに眉間にシワを寄せ、俺の肩を強く掴む。
忠栄の手から伝わる震えに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「兄様、申し訳ありません」
「本当に、満成が無事で良かったです」
「すみません」
「満成、今後はあなたをひとりにしません」
忠栄はそう言って俺の狩衣、立烏帽子、額、私物にまで忠栄の式札を貼り付けた。
「え? 何をしているのですか?」
「こうしていないと、心が休まりません」
「えぇ……」
「剥がしちゃいけませんよ」
「ですが、このままでいたら周りの人に怪しまれます!」
「そうだね、忠栄殿、流石に妖だと疑われている彼にこんなことをしたら余計変な噂が立ちますよ」
左大臣はさらに持ち札を確認している忠栄の肩に手を置く。落ち着いた様子を見せた忠栄に安心する。
「そうですよ、って、え?」
左大臣の言葉には聞き覚えがある話があることに気づいた。
「ですが」
「忠栄殿、心配はわかりますが見えないようにしないと」
「はい、そうします」
「いや、あの、今のってどうい、」
「それじゃあ、満成殿もこちらにいらしてください」
左大臣は有無を言わさず忠栄と俺を部屋に通した。
左大臣が座したあと、俺たちも座る。
「それで、満成殿は知らないようだが、忠栄殿は彼に尋ねていないのかい?」
「もしかして、俺が妖っていうことですか?」
「ああ、今じゃ都にいる貴族の間ではもちきりの噂だ」
そうなの!?
「満成は妖ではありません」
「私も信じているわけではないが、知識も呪術者としても陰陽寮の中でもずば抜けていると」
それなら、忠栄だってそうだろう?
「いや、違うか、君があの妖狐と契った安倍陰陽助から推薦された時から噂は怪しくなった」
待って、あいつのせいなのか!?
左大将の屋敷で放っておいたほうが良いとか言ったのはあの人だけど、え? むしろ悪化してる原因あいつが八割占めてるぞ!
「妖狐、ですか」
「まあ、妖狐と噂されているだけだ。陰陽助殿も巻き込まれたお方……」
「どういうことですか?」
左大臣の話を聞いて尋ねると、忠栄も左大臣も哀憐のこもった表情をしていた。
高さ四、五尺の石が庭の端の方に置かれていた。そこからはこの庭に相応しくない陰湿な空気が漂っている。伸び放題の草、黒く荒んだ元は白いだろう塀、霊石の裏には白骨化した鳥類だと思わしき死骸。
これは、俺の今の力で祓うことが出来るだろうか。
好奇心半分で恐る恐る霊石に向けて手を伸ばす。手が霊石に触れる直前、酷く動揺している男の声が俺の名を呼んだ。
「菊……いや、満成か」
菊? 俺の幼名のことか? いや、でも俺が知っている声じゃない!
「誰だ」
名を呼ぶ男の顔を見た瞬間、ハッと息を飲む。
「久しぶりだな」
「なぜ、お前がここに」
焼けた肌、右側にある大きな刀傷痕、そして武士らしく鋭い眼つきの男。
左大将に付いてきた武士だ。あの時、俺がその顔の傷を見ていると、視線に気づいたらしいこの男は口角を上げた不気味な男だった。
なぜ、こいつが左大臣の邸宅にいるんだ?
「俺は雇われの身だ。ここにも元の主の命でいる」
男は俺が聞いたことに淡々と答える。
俺は目の前の男に注意しながら距離を取る。
「おいおい、そんなに警戒しないでくれ」
「なぜ、菊、と言ったんだ」
「本……、わす……てん……だな」
男はぼそぼそと呟いているが、その声は聞きづらく、何を言っているのかまでは分からなかった。
風が勢いよく背後から吹く。後ろには霊石があった。
霊石が、荒れている?
「それを祓うことができるのか?」
「これは、本来霊石ではなかったはずだ、だから学生の者でも可能だ」
男は目を見開いて、口角を高く上げて満足気にこちらを見ている。
「よくわかったな」
「……お前はこれの事を知っているのか?」
「ああ、それはつい先日まで丑寅の方に置かれていたらしいぞ」
「なッ!」
──高さ四、五尺の石を丑寅(東北)に立ててはならない。
『作庭之書』に禁忌として記されている石の置き場だ。
それは、霊石となり、魔が入ってくる足がかりとなるから、禁忌とされている。
なら、解決方法は簡単だ。
──但し南西に三尊仏の石をたてむかえればたたりをしない。魔も入ってこない。
この方法を行えばいい。
だが、なぜ『作庭之書』の作成に関わっていた左大臣がそんなところに石を配置した?
「クク、」
男は不気味に喉の奥で笑った。
勢いで話てしまったが、こいつ何者だ?
なぜ、左大臣の屋敷にここまで詳しいんだ?
「お前の名はなんだ」
「満成、君は……本当に」
男は悲しみを含む声で言った。
俺的には名も知らぬ男に親しみ感を出されていて、かなり居心地が悪いんだ。
本当に誰だ?
俺の屋敷に来たときに初めて会っただけで、会話もしたことないよな?
「俺は……露影」
「露影……?」
「俺は野良上がりの武士だ、覚えていないのも無理はない」
「お前は、……露影は俺が童だった頃を知っているのか?」
露影は寂しそうな笑みを浮かべる。
「知っているが、過ぎ去ったことだ。思い出す必要はない」
「そう、か」
「ああ」
そう答えると満成、と名を呼ばれた。
「なんだ?」
「無理をするなよ」
無理? こいつは何を考えているんだ?
「すでに都のなかで争いは起こっている」
「何を」
「俺らはお前の敵になるか、或いは味方になるか」
「……」
「その時が来たら満成、君が選ぶんだ」
「言っている意味がわからない」
「クク、そう、そうだな」
「露影、お前がどんな争いを想像しているのか知らんが、自己本位で人を殺めたなら俺はお前を救えない」
「……救わなくていい、今度こそ俺らが、……を救うんだ」その声は全ては聞けなくて、風の音に消された。
誰を救うんだ?
不気味な空気を裂くように露影は霊石の方を指した。
「なあ、それはどう祓うんだ?」
「……邪気が強いからな」
「ひとりで祓えるのか」
「この程度であればひとりで行える、だが、」
集中しなければ邪気に襲われるだろう。
露影を警戒しながら邪気祓いが出来るかどうか。
「あぁ、俺がいたら気が散るか」
「……」
「クク、神経質なところは変わらんな」
露影は懐かしそうに俺を見てから背を向けた。
「俺は持ち場に戻る、頑張れよ」
そう言って、玄関の方へと行ってしまった。
しばらく待ってから、姿を現さないことを確認し、霊石に向き直る。
都に瘴気が流れないよう、霊石のある邸の一部に護りを敷く。
よし、これなら──
ヒュン
その空気を切るような音がする前に異変に気づき、自身の周りに護符を投げ、空に並べた。
くそ! 油断した!
霊石に呪が混じってたのか!
急に力を増した瘴気は霊石に巻き付くようにして黒い影となった。
霊石から放たれる瘴気が護符を一つ焼いた。
「クッ」
瘴気は力が集まる指先に吸い込まれるように渦を巻く。
しまった!
「満成!?」
忠栄の声が聞こえ、すぐに忠栄の護りが開かれた。
そして、忠栄が体の前で印を切る。
しだいに霊石の瘴気は抑えられ、ただの石になったそれからは何も感じなくなった。
忠栄の焦る声と左大臣が忠栄の後ろから走って近づいてくるのが見えた。
「満成! 大丈夫ですか!?」
「あ、兄様」
「指先が!」
そう言われて自分の指先を見ると、先端のほうが紫色になっていた。
「瘴気に触れたか」
「大丈夫なのですか?」
「はい! すぐに治まります」
俺は懐中から浄めの札を取り出し指先を拭う。
「兄様、ほら、大丈夫ですよ」
「そうか、良かった」
忠栄が心配そうに眉間にシワを寄せ、俺の肩を強く掴む。
忠栄の手から伝わる震えに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「兄様、申し訳ありません」
「本当に、満成が無事で良かったです」
「すみません」
「満成、今後はあなたをひとりにしません」
忠栄はそう言って俺の狩衣、立烏帽子、額、私物にまで忠栄の式札を貼り付けた。
「え? 何をしているのですか?」
「こうしていないと、心が休まりません」
「えぇ……」
「剥がしちゃいけませんよ」
「ですが、このままでいたら周りの人に怪しまれます!」
「そうだね、忠栄殿、流石に妖だと疑われている彼にこんなことをしたら余計変な噂が立ちますよ」
左大臣はさらに持ち札を確認している忠栄の肩に手を置く。落ち着いた様子を見せた忠栄に安心する。
「そうですよ、って、え?」
左大臣の言葉には聞き覚えがある話があることに気づいた。
「ですが」
「忠栄殿、心配はわかりますが見えないようにしないと」
「はい、そうします」
「いや、あの、今のってどうい、」
「それじゃあ、満成殿もこちらにいらしてください」
左大臣は有無を言わさず忠栄と俺を部屋に通した。
左大臣が座したあと、俺たちも座る。
「それで、満成殿は知らないようだが、忠栄殿は彼に尋ねていないのかい?」
「もしかして、俺が妖っていうことですか?」
「ああ、今じゃ都にいる貴族の間ではもちきりの噂だ」
そうなの!?
「満成は妖ではありません」
「私も信じているわけではないが、知識も呪術者としても陰陽寮の中でもずば抜けていると」
それなら、忠栄だってそうだろう?
「いや、違うか、君があの妖狐と契った安倍陰陽助から推薦された時から噂は怪しくなった」
待って、あいつのせいなのか!?
左大将の屋敷で放っておいたほうが良いとか言ったのはあの人だけど、え? むしろ悪化してる原因あいつが八割占めてるぞ!
「妖狐、ですか」
「まあ、妖狐と噂されているだけだ。陰陽助殿も巻き込まれたお方……」
「どういうことですか?」
左大臣の話を聞いて尋ねると、忠栄も左大臣も哀憐のこもった表情をしていた。
1
お気に入りに追加
309
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?
桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。
前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。
ほんの少しの間お付き合い下さい。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる