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11 立野くんの話
しおりを挟む車内で立野はずっと俯いていた。握りしめた両手に力が入り、真っ白になっているのが横目でも分かる。
「そんな握りしめたら、手が痛いだろ」
「あ……そ、そうですね……」
初めて気付いたように言った立野の声色は今にも消え入りそうで、どう声をかけたらいいものか迷う。
「あー……その、上手く言えないけど……今くらいは色々置いといて、力抜いても良いんじゃないかなって……思ったり……」
涼が喋りながら言葉を探していると、立野は呟くように口を開いた。
「……涼さんは気付いていたんですか?」
「何を?」
「僕が……その……」
涼はあえて具体的に訊く。
「立野くんがhisaってこと?」
苦しそうに頷いた立野に慌てて繋げた。
「ごめん。俺は今日CD届いて、ラジオを聞くまで気付かなかったよ。hisaのことは前から知ってたんだけど……」
立野は何度も首を横に振った。
「そんな、とんでもない。むしろ助かりました。気付かれたらどうしようって、最初に名乗る時も迷ったんです。すぐ事務所に連絡されるんじゃないかって……怖くて……」
自分の鈍さが立野を救っていたのは微妙な気持ちだが、結果としては良かったと思う他ない。
第一中学校に着くと、珍しく駐車場で待ってくれていた田中に出迎えられた。
「急に店長から『頼まれていた修理の件、すぐできたからこのあと届けるよん』って連絡来たから何かと思ったわよ」
ちらりと田中が立野を見上げ、立野が横で息を詰めている気配がする。
「でも今日から夏休みで良かったわ。部活も午前までだからほぼ部員帰ってるけど、残ってる子もいるから一応会わないように注意して。……それと、立野くん?」
「は、はい」
「この前はごめんなさい。まさか立野くんがその人だったなんて思わなくて」
立野は瞬いたが、何度も首を横に振った。
「そんな、本当に謝らなきゃいけないのは、僕の方で……」
田中は手を振って立野を止めてから自信有り気に微笑む。
「立ち話は目立つから早く中へ。学校ならまず見つからないわ」
田中は、夕方までなら校内に滞在していても良いと校長先生に確認までしてくれたそうだ。
「頼りになるな。田中センセ」
「吹奏楽部の顧問舐めないでよね」
田中は落ち着き払って涼から楽器を受け取った後、職員室へと戻っていった。
*
ひと気のない廊下を選んで進みながら、離れの校舎へ歩いていく。
空き教室の鍵が開いているのに気付いた涼は立野の手を引いて中に入った。音を抑えて引き戸を閉め、手近な机の上に腰を下ろす。
移動教室で使われていそうな簡素な室内で立野と二人きり、静かな空気が流れた。
「ごめんなさい。涼さん……」
力のない声が重ねて謝罪する。
「いいって、大丈夫だから」
涼は言い聞かせたが、立野は白い顔で首を振り続けた。
「僕のせいです……。僕が自分勝手に逃げ出して騒ぎを起こしたから……あんな変なものを作られたのも、大袈裟な車で商店街に乗り込まれたのも、涼さんが突き飛ばされたのも、僕がすぐに事務所へ連絡しなかったからで……」
「落ち着けって。俺も店も、他の店も大丈夫だったから、そんな思いつめるな」
「……涼さん……」
立野は泣きそうな顔で涼を見つめる。肩を小さくして立ち尽くす姿はひどく心許なく、涼は立野の腕を引き寄せて抱き締めていた。涼の肩口に頭を埋めた立野の身体は震えていた。
「……早く連絡しなきゃ、ってずっと思っていました。でも連絡してしまったらお店にいる時間が……涼さんといる時間が終わってしまう気がして、終わってほしくなくて、涼さんと離れたくなくて……できませんでした。だからバチが当たったんです。こんなに大変な迷惑をかけてしまうなんて、本当に、ごめんなさい……」
いつになく弱々しい背中を、涼はあやすように撫でる。
「いーよ、全然。分かったから。大丈夫、もう泣くな」
声を殺して立野は泣いていた。
涼は立野が溜め込んだ感情の膿が外に出るまで待つ。その間、呟くように語り掛けた。
「マネさん、すごい人だな。田中センセと雰囲気が似てるって言ってた職場の人って、あの人だろ? 田中には悪いけどちょっとわかるかもしれない」
立野の髪を梳きながら涼は笑う。思いついた順番に並べる。
「アルバム緊急リリースするし、情報解禁の直後に店にいるし、お付きの人もいるし」
立野はようやく笑ったように息を吐くと、小さく首を振った。
「……悪い人ではないんです。自分が信じた道を信じ過ぎるところがあるだけで。身寄りのない僕に仕事と寝る場所をくれた人だから、僕は高柳さんのことを言える立場じゃないんです。僕の方が、どれだけの人に迷惑をかけたか……」
「あーもう、いいから。落ち着けって」
声に涙を滲ませ、涼を抱き返す腕の強さに息が詰まる。だが、それはどこか心地いい苦しさだった。
「……何で失踪したかは、聞いても良いのか?」
涼が訊くと、立野は頷いた。
「相方のfranが、今度結婚するんです。婚約者さんには赤ちゃんもいて」
「そうなのか? 初めて知った」
「まだ発表してなくて。でも事務所は、franの結婚を反対していて」
「何で……」
立野は諦めたように首を横に振る。
「分かりません。当てつけなのか定かではないですが、事務所はfranへの仕事を減らしたりして……」
立野は言葉を止めてから、一呼吸おいて口を開く。
「そうすると、ユニットより僕個人の活動が増えて……ひとりで人前に出るようになりました。その時期あたりから調子がおかしくなったんです。演奏前に楽器と弓を持って座ろうとすると、身体が動かなくて座れない。やっと座ったとしても、腕も脚も指まで震えて……止まらないんです」
胸の辺りに、暗い靄が溜まるような感覚が生まれる。
「……あのマネさんに相談はしたか?」
「はい。でも、気の持ちようだと言われました。レコーディングでは症状が軽かったので、何とかこなしたんですけど……」
「そんなことって……」
筋肉や骨に異常はないのに意図した身体の動きができない。震えや強張りを起こして、本来の力が発揮できない――運動選手だけでなく、演奏家にも見られるイップスという疾患を聞いたことがある。
巡回先の顧問の先生からの又聞きだが、素人の涼がそれを口にしていいものか迷った。
「それで平気だと思われたのか、コンチェルトのソリストの話が決まったんです」
涼は絶句した。明らかな不調を黙殺されたまま、重い任務を背負わされたとは。
「すごいプレッシャーでした。僕、しっかりとした音楽の勉強をできてなくて、学びながら活動していたんです。だからいつも付け焼き刃で、その状態で、コンチェルトは……」
コンチェルト(協奏曲)はソリストと呼ばれる独奏者と、オーケストラが合奏する一対多の演奏形態だ。ソリストを輝かせるために書かれたメロディに、それを引き立てるような荘厳で華々しいオーケストラ。
こういう類の楽曲は、指揮者、演奏者共に高度な技術が求められる。加えて数百年の時を越えて現代に残る魅力的なフレーズを持つ有名曲などは、観客も構成を熟知した上で聴きに来るため通常の演奏では客を満足させられない。このため楽曲を深く理解し、新しい視点も取り入れながら音楽を作る。
その上でひたすら練習を重ね、一回きりの本番で成功させる使命がコンチェルトのソリストにはある。
「以前から、プロの方や耳の良い人には力不足を見破られていました。だからもうリハーサルから駄目で……オケの真ん中に座ったら、皆さんの視線がどうしようもなく怖くて、手も足も震えて……」
震えた立野の声が次々と言葉を吐き出す。
「でもそれなら降板すれば良かったんです。高柳さんが怖くて言えなかったのは僕で、本番の日にホールまで来たのも僕だから自業自得なんです。できないなりに頑張って、耐えればよかったのに、でも、直前に高柳さんから、気付で物凄い度数のお酒が箱で届いたらもう耐えられなくて。気付いたら、車で走っていて……」
「落ち着け、ちゃんと息して」
涼は、過呼吸寸前の立野の背中と髪を撫でながら教室に差し込む陽光に目を眇めた。
太陽はまだ高い位置にあり、教室を白い光で彩る。立野の髪の上に降りた陽光はまるで光の粒を纏ったように輝き、何だか神秘的なものを見ているような気分になった。おとぎ話から出てきた妖精のような、奇跡のような存在で――だからこそ利用され、立野はhisaになったのだろう。
だが腕の中で泣いているのは、心に傷を負ったひとりの青年だった。それがたまらなく、愛おしい。
以前ならこんな風に事情が混んだ相手はそれだけで冷めていたはずだ。立野の事情は混み入りすぎていてその最たる例であるのに、どうしても放っておけない。
泣き止んで欲しいけれど、離したくないからこのままでいて欲しいとも思う。
「……それ、飲んだのか?」
立野は緩く首を振った。
「飲んでません……飲酒運転になっちゃう」
「そこは冷静だったんだな。良かった」
二人してくすくすと息を揺らして笑う。
立野は腕を緩めて涼から離れ、睫毛に雫を残しながら目を細めた。
「聞いてくれて、ありがとうございました。もう、大丈夫です……」
「本当に?」
「はい。これは……僕が片を付けなきゃいけない問題ですから。なんとかします」
目元を赤くした立野の頬の色に血が通った様子を見て、涼はようやく胸を撫で下ろす。
「田中先生にもちゃんと謝りたいな。初日からご迷惑をかけっぱなしですし……」
「大丈夫だろ。元吹奏楽部員で現役の吹奏楽部顧問なら、トラブル対応には慣れてる」
「そうなんですか?」
「吹奏楽部は修羅場続きだからな」
楽器も持たずにホールから脱走した立野は、途中まで自分の車で移動していたが、追いかけられる可能性に気付いてどこかの駐車場に置いてきたという。
その後免許証だけを持って徒歩で県境を越え、知り合いが働いているバーに身を寄せたそうだ。事務所の寮に住んでいたため店主に頼み込んでしばらく店の中で寝泊まりしたらしく――面接時の説明は大体合っていたことに驚いてしまう。
「流石に居続けるのが申し訳なくなって来て、仕事探しで音ヶ山商店街を彷徨いていた時に……涼さんを見つけたんです」
涼は自分の急な登場に瞬いた。
「俺?」
「はい。リペアルームの奥の方に細い窓があるじゃないですか。商店街の裏道を歩いていたら、そこから涼さんの横顔が見えたんです。可愛い人がいるなと思って、一休みさせてもらいながら見てたんですけど」
「おい……」
「前に会ったことがある人だって気が付いたんです。酔っ払いながらでしたが僕の話を聞いてくれて、僕がhisaの仕事で迷っている時に背中を押してくれた人で」
涼を見つめる立野の声音には迷いがなかった。覚えてなくとも、受け止めざるを得ないほどに。
「その人と、初めて会ったバーから遠く離れた商店街で再会するなんて……運命だと思いました」
「……てことは俺、マジで立野くんの顔面を忘れてんのか……」
「あの日は、ものすごく酔ってましたから」
立野は落ち込む涼の頬に両手を添えて上向かせた。
「でも、覚えているかどうかなんてもう関係ないんです。またこうして出会えて、涼さんと同じ時間を過ごせただけで、もう僕はこれ以上ないくらい嬉しいんです」
微笑んだ立野の睫毛に陽光が降りて輝く。その美しさに涼は思わず見惚れた。
「……僕、一回事務所に戻ります」
息を詰めた涼は声を硬くする。
「また、hisaになるのか……?」
「いいえ。事務所を辞めるために、話をしに行きます」
僕ね、と立野が続けた。
「涼さんと店長の背中を見ているうちに、もっと楽器のことを知りたくなったんです。楽器と、演奏者に向き合うリペアにどんどん興味が湧いて……初めて自分からやってみたいと思うものができた。店長に教えてもらった、涼さんも行った学校に行こうと思っているんです」
「……本気だったんだな」
立野はカーキ色に強い光を宿して頷いた。
「チェロは今も好きですが、これからは色々な楽器を知りたい。楽器のことをもっと勉強して、涼さんが楽器を直した女の子の笑顔みたいに、僕も人を笑顔にしたい。その夢を叶えるために、好きな人の隣にいて恥ずかしくない自分になって、戻って来たいんです」
立野は涼の左手を取って、薬指の根本に唇を落とす。密度の濃い睫毛が上を向き、カーキ色が窺うように見つめてきた。
立野が触れた所から熱が全身へ広がり、顔まで熱くなる。立野の言葉と、ここまでされて気付かないほど初心ではなかった。
「……良いのかよ。こんな田舎の商店街で、楽器いじってるだけの地味男に……」
「また言ってる。涼さんは地味じゃないですよ。あの高柳さんに立ち向かった強い人ですし、冷静で、優しくて温かい人ですし、黒い髪はさらさらで素敵ですし、肌も滑らかで夜は大胆ですし」
耐え切れず涼は目を逸らす。
「後半がちょっと……。それに、人違い説だってまだ……」
「もう、涼さん」
涼の顔の向きが正面に戻されて、立野のむくれた顔を間近に見る。
その表情が不意打ちに可愛くて困った。
「あの日のあの人だって、ちゃんともう裏は取れてるんですよ」
「……裏って何?」
「脚の付け根にある三つのほくろです」
ここらへん、と立野が涼の骨盤あたりに服の上から触れると、心臓が重く脈打った。自分の記憶がないことをこれほど恨んだことはない。
「……いや、ごめんなさい。初日に強引に押し入ってしまったのは、必死すぎたと反省しています……」
「本当に……今更だな……」
涼の顔はどんどん熱くなっていく。
額に手を当て、涼は困り果てながらため息を吐いた。
「ああもう、勃った。どうしてくれんの」
「こ、ここで……?」
「ほら……」
涼は立野の手を取り、兆した自分の下腹へ運ぶ。エプロンと服の下で芯を持ち始めるそれを、立野は控えめながらも形をなぞるように摩り始めた。
「ん……っ、責任取って、最後に抱いてくれよ。店戻ったらもう、出るんだろ……?」
立野は痛そうな顔をして頷いた。
「最後なんて言わないで。僕は絶対に戻りますから」
「っ……立野くんがそのつもりでも、戻って来られない場合だって、あるだろ……。マネさん、何て言うか分かんねーじゃん……」
「それでも……っ」
立野は涼を掻き抱き、肩に顔を埋めた。
「絶対に戻ります。約束したお好み焼きバーにも行きたいですし、買ったばかりのサボテンに花が咲くところも見たい。素の自分で息をして、涼さんの隣にいたい……」
身体中に響く立野の声に、涼の胸は締め付けられた。涼を抱く力強い腕からも切実さが伝わってきて、思わず泣きそうになる。
「好きです、涼さん。僕が戻るまで、待っていてくれませんか?」
滲んだ視界から一筋こぼれ落ちた。これが何の涙なのかは、涼が自分で分からない。
ただ分かるのは、立野に好きだと言われて嬉しいことと、自分と同じ気持ちでこの上なく安心すること。
「……良いよ、待ってる」
近付いてきた唇を受け入れる。呼吸を混ぜ合わせながら、涼はキスの合間に囁いた。
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