楽器店に流星

乃翠奏頼

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4 楽器店のお仕事(2)

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 交代で昼休憩を取り、レジで何件かの接客を経験した立野は、夕方頃にはいがらし楽器店の店員としてすでに馴染んでいた。

「立野くん、出かけるからおいで」
「はい! どちらへ?」
「朝、電話があったなんとか中学校へ」

 電話の相手は本日の納品先の中学校だった。約束していた時間を夕方に遅らせてもらえないかという打診で、仕事が立て込んでいた涼には有難かった。

「が、外出のお仕事もあるんですね」

 立野は朝の電話対応の不備を思い出したのか頬を掻く。
 美人は俯きがちに照れ笑う様も美しくて、からかった側である涼が動揺させられた。

「そ、そうそう。修理で預かっていた楽器を持って行くとか。また別に直して欲しい楽器があったらその場で直したり、預かってきたりって感じで……」

 ぎこちない会話を繋げながら涼は楽器ケースに収まったファゴットを持ち、店の裏に停めてある白い軽バンの元へ向かう。スライドドアを開いて後部座席の上に楽器を置こうとした時、急な立ちくらみが襲った。

「涼さん!」

 力強い腕に身体を受け止められ、揺れる視界のピントが遅れて追い付いてくる。

「大丈夫ですか?」

 やがて立野の腕の中で整った美貌に見つめられていることを把握すると、涼の心臓はたちまち跳ね上がった。

「わ、悪い! 変なとこ見せたな……って、楽器!」

 紅潮した涼の頬は一瞬で真っ青になり、立野の腕の中から飛び出す。

「大丈夫です、楽器なら涼さん、ちゃんと握ったままでした! 車にもどこにもぶつけてないです!」
「よ、良かった……」

 ひとまず胸を撫でおろしていると、立野がおずおずと涼の顔を覗き込みながら言う。

「本当に大丈夫ですか? 涼さん、朝も少なかったですし、お昼休憩も少ししか取っていなかったですよね?」
「いや、いつもあんな感じだから。それに自分が修理担当した案件があまりないから、ちょっと念入りに見ておきたかっただけで」

 速いテンポから未だ戻ってこない心拍の中、声が上擦らないよう細心の注意を払って涼は言い訳を並べる。
 立野は形の良い眉を下げて肩を落とした。

「すみません、そんな忙しい中、ことあるごとに涼さんを呼んでしまって……」
「新人なんだからそれは良いんだよ。俺の仕事が溜まるのは経験が浅いからだし、それに今日は単に寝不足だっただけで……」

 言いながら寝不足の原因になった本人が目の前にいることを思い出し、涼は不自然に口を噤む。せっかく落ち着き始めていた心拍が、また徐々に上がった。

「……寝不足なんですか?」

 立野は目を丸くし、その長い睫毛で光の粒を振り巻くように瞬く。

「確かに言われてみれば顔色も良くない……運転するの、やめた方がいいかもですね」
「え……」

 涼の頬に迷いなく立野の手が伸びてきて触れる。目元の隈を親指の腹でそっとなぞられて涼は思わず声を上げそうになった。
 昨夜会ったばかりの間柄で、普通ここまで距離を詰めてくるものだろうか。

(そりゃ会う場所によるだろうけど……)

 涼が動揺させられている間、カーキ色の瞳はずっと涼を捉えている。
 抱きとめられた時より接近している顔の距離に困惑するのに、不思議とこうしているのは嫌ではない。それを全て見透かされているような気がして、涼は堪らずにカーキ色から目を逸らした。

「そ……そんなこと言ったって、俺が運転しないと行けないだろ。立野くん運転してくれんの?」

 平静を装った涼が冗談めかして言うと、立野は素直に頷く。

「はい。道を教えて頂ければ」
「えっ、免許持ってんの?」
「はいっ」

 また頷いた立野はジーンズの尻ポケットから免許証をそのまま取り出した。
 それはれっきとした立野時久の身分証明であり、顔写真も目の前の美貌と同一でおとぎの国から来たことを否定する確たる証拠だった。ついでに偽名でなかったことも判明し、涼は別の要因でめまいを覚える。

「少し前は毎日運転していましたよ。お客さんの楽器を乗せるのは緊張しますが、安全運転を心掛けます。任せてください!」

 両手を握って真剣な顔をする立野の目が輝く。その眩しさか疲れのせいか、強まる頭痛を自覚したが涼はやがて渋々と頷いた。

「……じゃあ、悪いけど頼む」
「はい! では、早速行きましょう!」
「あと、免許のコピーも取らせて。労務的な意味で。変なことには使わないから」
「もちろんです。何なら今でも」
「ああ、店のコピー機、古すぎて仕上がりがイマイチなんだよ。帰りにコンビニ寄れる? コピー代出すから」

 いらないですよと笑った立野は、助手席の涼から運転席まわりの配置を教わりながら車のエンジンを掛けた。まだ鍵を挿して回す現役の古車が、立野に踏まれたアクセルによってゆっくりと動き出す。
 冷房の涼しい空気が回りだし、ようやく落ち着いてきた涼はまだ立野に言っていなかったことを思い出した。

「……ありがとな、立野くん」
「いえいえ、とんでもないです」

 柔らかで心地のいい声色が涼の鼓膜を揺らす。涼の鼓動は相変わらず速いままだ。

 涼の道案内で二十分ほど走ると、軽バンは住宅街の中に建つ中学校へとたどり着いた。
 正面玄関で入校者名簿に店の名前を書き、首から名札を下げると涼は立野を連れて音楽室へ向かう。定期試験期間中らしい校舎や校庭では部活動が行われておらず静かだ。

「ちょっと残念ですね」

 活動風景を見たかったという立野は少し残念そうに笑った。
 待ち合わせ場所となっている四階の音楽準備室へ階段で上がり、呼吸を整えてから入ると顧問の田中先生と女子生徒が待ち構えていた。挨拶の後、涼は持ってきた楽器とショルダーバックを下ろして生徒に話しかける。

「こんにちは。今日はどうしたの?」
「えっと、あの……キーから、ネジが一本取れちゃって……」
「取れたネジは持ってる?」

 緊張した面持ちで頷いた生徒から、組み立てたクラリネットとティッシュに包まれた小さなネジを受け取った。
 涼は用意されていた学校の椅子に腰掛け、楽器を隅から隅まで点検する。

 クラリネットはリコーダーのように縦笛で造りが似ているが、管体に空いている穴を指で塞ぐだけではなく、キーと呼ばれる銀製の細かいパーツを連動させ、タンポという羊毛フエルトで出来たクッションのようなパーツでも穴を塞いで音を変える。キーを支えるネジの締まり具合が偏っていると、音色が不安定になったり音自体が出なくなったりする。
 涼はネジが落ちた場所を突き止め、あるべき所へ手早く収めた。生徒の楽器は学校所有の年代物で、直した箇所以外にも少々疲れている部分が見受けられる。

「テスト期間だったら、預かってクリーニングとかできるけどどうする?」

 涼は生徒に進言したが、彼女は小刻みに首を横に振った。

「もうコンクール前だから、テスト中も吹いてないと心配なんです」
「試験勉強は?」

 隣の顧問の呟きと同じ感想を涼も抱いたが、彼女を追い詰めないよう涼は提案を引っ込める。

「じゃ、全体のキーバランスだけは整えとくね」

 預かれば細かい箇所の清掃や点検ができるのだが、楽器の使用者が望んでいなければ押し付けになってしまう。
 涼は作業を終え、金属部分をクロスで拭いてから生徒に楽器を渡した。

「お待たせ。吹いてみて」

 言われるまま吹いてみた生徒の表情が、緊張で強張っていたものから明るくなる。

「右手の、小指のキーのとこが押しやすくなってます……!」

 彼女が吹く様子から吹奏感も問題なさそうで涼も表情を緩めた。

「簡単な調整しかできてないから、また何かあったら先生か、うちの店に相談してね」
「はい! ありがとうございました!」

 生徒が何度も頭を下げながら準備室を出ていく姿を見送っていると、待ちきれないような立野の声音が涼の背中に掛かる。

「すごい涼さん。楽器のお医者さんみたい」
「まーな。今のはかなり上手くいった方」

 立野がすごいすごいと繰り返していると、ずっと様子を見守っていた女性が立野に声を掛けた。

「こんにちは。新しいリペアの人?」

 驚いた立野は目に見えて全身が強張り、言葉を詰まらせながらぎこちなく頷く。

「あっ、あの、ぼ、僕はバイトで……」
「……あのー、田中センセ。うちの新人をビビらせるのはちょっと……」
「どこにビビらせる要素あったのよ。この上なく普通にお聞きしただけじゃない」

 電話を掛けて来た本人である田中顧問は腕を組んで呆れたように言った。
 フレンチスリーブの白ブラウスに淡いグレーのスラックスに身を包み、黒茶色のショートボブのこの女性こそが音ヶ山市立第一中学校吹奏楽部の顧問である。

「立野くん、この人がさっき電話してきた田中先生。俺の高校の同期」
「ええっ! は、初めまして、先程は失礼しました、立野です……!」

 慌ててぺこぺこ頭を下げた立野に田中も頭を下げる。

「初めまして。田中です。最近入られたんですか?」
「は、はいっ。昨日からお世話に……」
「昨日! 入りたてほやほや」

 涼は立野を店先でドア攻撃したことなどの出来事は伏せながら、立野を緊急採用した流れを田中に説明した。

「へぇ……。王子様みたいなイケメンがいきなりバイト志望してくるなんて、どんくらい前世で徳積んだら起きるのかしら」

 田中から興味津々に眺められている立野が徐々に小さくなっているような気がする。

「ちなみに同い年な」
「あらそうなの? じゃあ敬語なしでいいよ。楽にして、立野くん」
「い、いえそんな、滅相もありません……」

 立野がようやく振り絞った声が絶望的に震えているので涼と田中は顔を見合わせた。心なしか立野の額に脂汗が滲んでいるようにも見える。

「おい。勘弁してやれよ。震えてんじゃん」
「だから何もしてないわよ」
「その眼力が圧をかけてんだろ。まつ毛とかあり過ぎて怖えもん、つけまってやつ?」
「違うわよおっさん。これはまつエクって言うの」

 慌てた立野が必死に首を振りながら会話に滑り込む。

「ご、ごめんなさい。先生は何も悪くないんです。ただ僕、人見知りがこの歳になっても酷いだけて……本当、すみません……」
「あぁ、いいのいいの。こちらこそ最初から無神経だったわよね。立野くんのペースに合わせるから、ほんと気にしないで」

 田中がさっぱりと返すと、立野の緊張の糸が僅かに解けたような気がした。
 涼はそれを見ながら昨晩の記憶を探る。初めて会った時、立野はこれほどまで人見知りをしていただろうか。

「そうだ、お金渡さないと」

 田中がスラックスのポケットから小銭がぶつかる音を立てながら封筒を取り出した。封筒の口を開け、机の上に紙幣と小銭を並べる。
 当初の目的である修理済ファゴットの納品を思い出し、涼は鞄から二枚綴りの領収書を取り出した。ちなみに先ほどの即席リペアは学校との長い付き合いで父の代からサービスでやっている。
 田中は申し訳なさそうに口を開いた。

「このファゴットなんだけどね……。せっかく直してもらったのに担当してた部員が失踪しちゃったのよ」
「あぁ……よくあるやつか」
「よくあって堪るかい」

 田中は険しい顔をした。

「学校には来てるみたいなんだけどね。難しい楽器で初心者だったから、講師の先生を早めに呼びたかったけど間に合わなかった」
「他のパートから回ってもらうのか?」
「それは考えてない。せっかく人間関係も出来つつあるし、来年に期待するかな」

 部活動は始めるのも辞めるのも自由という理解は涼にもある。昨今は部活自体が学校現場から減っている状況の中、部外者はあまり口を出せない問題だ。

「なるほどな……。せっかく良い感じに調整したのにお蔵入りか、お前」

 持ってきた楽器のケースにそっと手を置くと、田中は平謝りする。

「本っ当に申し訳ない……。ちゃんとお支払いはさせて頂くのでっ」
「それ聞いちゃうと貰いにくいんだけどな……えー、第一中学校吹奏楽部様、っと」

 涼が領収書の宛名にボールペンを走らせている間、田中は思い出したように言った。

「そういえば、プロもこの前失踪したわよね」
「へえ? 初耳」

 ボールペンをエプロンのポケットに収めながら涼が答えると、田中は肩を竦める。

「ネットで結構騒ぎになってたわよ。ほら、最近テレビとか出てたチェリストで、出る予定だったコンチェルトの本番直前に消えちゃったって噂、知らない?」

 お客様控を千切りながら涼は立野を見やった。

「立野くん知ってた?」
「い、いえ。僕スマホ持ってなくて……」

 噂より立野がスマホを持っていないことの方に驚いた涼だが、当人は俯いて前髪で顔を隠してしまったためそれ以上声が掛けづらくなる。そろそろ、立野の人見知りストレスが限界を迎えるかもしれない。

「じゃあ、今日はこれで。再来週また来るけど、何かトラブルあったら連絡して」
「またお世話になります」

 互いに軽い会釈を交わし、涼たちは準備室を後にした。昇降口まで送ってくれた田中と別れ、すっかり温度の上がった軽バンに再び乗り込む。
 助手席から手を伸ばし、慌ててエンジンを掛けて冷房を回しながら涼は立野を見やった。

「どしたの。すげー人見知りしてたけど」
「す、すみません……」
「ああ、違くて。昨日は人見知りしてなかったから、純粋にどうしたのかと思って」

 運転席の立野はハンドルの上部を両手で掴み、ため息を吐きながら額を付けた。

「田中先生が、前の職場の人と雰囲気が似ていて、ちょっとびっくりしてしまって……」
「そうなのか……」

 涼は理由を受け止めるだけに留めた。人それぞれの性格が違うように、それぞれの感情を引き出される要因は違うものだ。

「まつエクの眼力が怖かったわけではない?」
「ふっ……ふふ、そうですね。ふふ、眼力は大丈夫です」

 笑い声が混ざり、涼も少し安心する。

「すみません、だらしないところをお見せしました」
「お互い様だよ。もしまだ落ち着かなかったら、運転代わるし」

 しかし立野は緩く首を横に振ってシートベルトを締めた。まだ多少の無理の色はあったが、穏やかな笑みを浮かべた立野はアクセルを踏んで車を発進させる。
  
 *
  
 駅前にあるコンビニのコピー機で立野が免許証のコピーを取っている間、涼は店内を見て回った。
 元気を出させようと立野にジュースを奢ろうかなどと考え、もうジュースで喜ぶ年齢ではないかと迷い出す。
 飲料が並ぶ冷蔵庫に向かう途中、生活雑貨の棚の前で涼はふと立ち止まった。

(……そういや、最近ゴムって買ってないな)

 今日明日で必要になることはないのだが、一度在庫がない可能性を感じてしまうと心許なくなるのが不思議だ。

 涼は落ち着き払った顔で適当な箱を取った。すぐにその場を離れ、冷蔵庫方面へ。結局サイダーのペットボトルを二本掴み、会計を済ませた。こういうモノを買うとき、昨今のセルフレジというシステムは有難い。店員と気まずくならないのが助かる。
 レジ袋まで買ってそれらをしまい込んだ涼は、既に外に出ていた立野と路肩に止めた車に乗り込んだ。

「……コンドームですか?」

 座席に腰を落ち着けて荷物を膝に乗せた途端、そう訊かれて息を詰める。

「すみません、お会計されているところが見えてしまって」

 袋を買ったのは無駄な努力だったようだ。
 更に立野は、どこか縋るような眼差しで問いを重ねてくる。

「よく、使われるんですか?」

 立野の目が見られない。
 涼は困り果てながら、立野に冷えたペットボトルを押し付けた。

「……ほら、ジュースやるから。これで見逃してくれ」
「す、すみません。ありがとうございます」

 遠慮がちにペットボトルを受け取った立野がキャップを捻る。気体が素早く通り抜ける音が妙に静まった車内に響いた。
 いただきますと小さく呟いた薄い唇が飲み口に触れ、透明な炭酸を飲みこむ度に喉仏が動く。それに目が吸い寄せられていたことを気付かれる前に目を逸らし、涼もキャップを開けた。

「ごめんなさい、変なこと聞いて。堂々と買われていたので、思わず……」
「別にいーよ。……まあ、立野くんが堂々とゴムの話に切り込んでくるとは思わなかったけど」
「それは、僕だって男ですし……」
「どんな返しだよ」

 二人で同時に笑った。笑いながら飲み物に口を付け、ぱちぱちと弾ける感触を舌に乗せながらお互いを窺う空気が流れる。
 涼が何も言わないでいると、立野は「車出しますね」と気まずそうに前置きしてから車を動かした。
 その恐縮した様子にどこか罪悪感を覚え、考えるより先に口が開いてしまう。

「……立野くんは使う?」
「え?」
「ゴム」

 自分でも、もっと他に聞き方があるだろうと思った。どうやら動揺しているらしい。
 一方で立野は前を向いたまま、その長い睫毛を瞬かせていた。

「え、えっと……僕は……今付き合ってる人がいないので、そんなには……」
「……そうなんだ」

(付き合ってる人、いないのか)

 それに安堵しているのを気付かれたくなくて、涼は窓に顔を向ける。

「涼さんは?」

 聞けば、聞き返されると思った。これで答えないとフェアではない。

「俺は、あんまり使わない方」
「……そう、なんですね?」

 立野は考え込みながらそう呟いた。

 ――さっきからずっと口を滑らせ続けている気がするが、もう遅い。


 帰り道は混んでいて、車の進みも時間の進みも遅く感じた。
 窓の外の景色を見るふりをして視界から立野を外し、寝不足だから寝ると宣言して目を閉じる。そうしないと、気がおかしくなりそうだった。



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