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「怖いものはなにもない。俺に身を委ねろ、リサ」
「は、はひ。っあ♡」

 リサリスティの秘唇に、指とは異なる、熱くて太い何かが押し当てられた。たったそれだけなのに、強烈な快感が体を駆け巡る。リサリスティは涙目になって、アルヴァトランを見つめた。

 目と目が合う。

 その瞬間、ぐっ、と熱い杭が押し込まれる。
 痛みは確かにある。
 でもそれ以上に、大好きな人と繋がれた喜びのほうが上回った。

「ひあっ♡ あ、あん♡」
「うッ。これはやばいなッ。気を抜くとすぐもって行かれそうだ」

 優しい動きで少しずつ奥へ進んでくる彼のモノ。
 
「気持ちいいな、リサの中は」
「は、はひ♡ わた、くしも、きもちひぃ、です♡」
「煽るな。抑えが効かなくなるぞ?」

 彼が、片方だけ口端をあげる。
 肉食獣を思わせる笑みに、再びリサリスティの官能が高まっていく。
 
「動くぞ」
「は、ひ♡ あ、あああっ、んあっ♡」

 さきほどとは比べ物にならないくらいの、強烈な快感。熱く太い彼のモノに膣内を擦り上げられる度に、身体が大きく揺さぶられる。荒い息を繰り返して腰を打ち付けてくる彼がどうしようもなく愛おしい。

「ああ、っんあ……っ!?」

 腰を小刻みに打ち付けながら、アルヴァトランが肉芽を指で撫でている。愛液をすくって包皮をむき、とんとんしたり、ゆるゆると愛撫を繰り返される。尋常ではない気持ちよさが襲ってきて、たまらず喘いだ。

「それ、や。おかしくなりそうですっ」
「きもちいいだろう」
「きもちよすぎて……ん、ああっ♡」
「はぁ……ダメだ。リサが可愛すぎて、抑えが効かないな。
痛かったら言ってくれ、すぐにやめるから」
「ぁんっ♡」

 腰の動きがどんどん速くなっていく。
 抜かれて、突かれる。
 抜かれては、また突かれる。

 溢れ出る愛液も尋常ではない量で、ぐぼぐぼと卑猥な音を立てていた。その音すらもリサリスティの興奮を煽った。
 
「締め付けがすごいな。搾り取られそうだッ」
「ひぃ♡ い、わ、ないでくださいませっ」
「リサのここが可愛いらしく俺に吸い付いてくるんだ。恥ずかしくなんてないだろう?」
「で、でもっ。あ、ああんっ♡」
「いい。そんなことより、もっと声を出して。いやらしく乱れるところを、俺に見せてくれ」
「い、じわるですわ……っ!」
「ほら、俺に集中しろ」
「ひ、っっっ!!??」
「ん?」
 
奥のほうを強く打ち付けられた瞬間、あきらかに強い快感がリサリスティを襲った。きゅうきゅうと、彼のモノを締めあげる。その正体に気付いたアルヴァトランが、リサリスティに顔を近づけた。

「ここだな」
「ま、──ぁああんっ、ああああっ♡」

 集中的に感じやすいポイント突かれる。どちゅんどちゅんされて、濃厚なキスを落とされる。熱い舌を迎え入れ、絡ませる。口内をねぶられ、蹂躙され、唾液を流し込まれる。
上も下も彼と繋がって、気持ちよさですべて蕩けていく。
 ナカにあるものがドクンと脈打った。

「イくときは言うんだ」
「ふ、ぇ?」
「ほらイくぞ」
「あぁあああーっ!♡」

 子宮口をゴリゴリされて、リサリスティは意識が飛びそうになった。

射精るッ」
「い、イくっっっああああっ!!」

 身体がピクピクと痙攣している。
 気持ちよくて、なにも考えられなかった。











 リサリスティは、しばらくアルヴァトランに頭を撫でられていた。

「がっつきすぎたな。すまない」
「いいえ、わたくしも気持ちよかったので……」

 謝るアルヴァトランに、リサリスティは手を大げさに振って謝る。
 
「でもこれで、必ずリサと結婚できることが決定したな」

 子宮があるあたり部分を、手のひら全体を使ってさわさわと撫でられて。
 また、蜜壺からとろりとした愛液が流れていくのを感じた。

「わたくしも、アル様以外の人と結婚することなんて考えておりませんわ」
「そうか。それは……良かった」

 リサリスティはアルヴァトランの手を握り、指を絡ませる。
 
「愛している、リサ」
「はい、わたくしも愛しております」












 半年後、リサリスティは美しい白いウェディング姿でアルヴァトランと式に臨んだ。
 兄を含めたたくさんの人から祝福を受けた、リサリスティの笑顔がはじけていた。

 彼女のお腹は、膨らみを見せ始めていた。


<完>
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