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IFストーリー
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しおりを挟む「んぁぅ、ぁあっ、あぁ……っ!」
柔らかいのに芯のある触手が、ぬぷぷ……っと膣内に入ってくる。
頭が痺れてきた。きっと触手がアゼル様の魔力で出来ているからだろう。
「ハーフの俺でも、最近使えることを知った。男の吸血鬼が女の吸血鬼を犯すときに使うらしいね」
わたしの髪に指を通して毛先を弄びながら、アゼル様が呟いた瞬間、触手の先端が大きく口を広げて子宮口に吸い付いた。
「ひぅ……っ!!?」
衝撃が大きくて目を見開いてしまう。
「全部吐き出して、ユフィ」
「あ、っ、あぁ……だめっ、あぅ、あぁ……っ!」
まるで膣内全体を舌で舐められて、吸われているみたいだ。未知の感覚に背中のゾクゾクが止まらず、悶えることしか出来ない。
触手が膣内から這いずり出てきたのは、それからどれくらい経ったあとだったか。
わたしは壁に手をついて、アゼル様に背を向けていた。荒い息を整えていると、違和感に気づく。
決して治療中に触らないような……自分でさえ触れることのない後ろの孔を、撫でられている。
「こっちは、許した?」
うそ、うそうそうそ。
どうして、なんで……っ!
「どうなの?」
愛液でぬるぬるした指が、ほんの少しだけ、秘孔に入ってくる。
「ひっ、ぅん、ぃぁ……っ!」
「答えて」
必死に首を振って、そういうことはしていないと示す。すると指が出ていってくれて、ほっと安心したのだけれど。
「はぅ……っ!?」
今度は細く柔らかな触手が、菊のしわをゆるゆると愛撫し始めた。
「吸血鬼が触手を使うのは、後ろの孔を犯すかららしいね」
「ひっ、ぅぁ……っぁああ……ぁ……っ」
「力抜いて」
「あぁ……っ!」
う、そ…………はいってきて、る……?
「そう……。イイ子だね、ユフィ」
ゆっくりだけど、確実に秘孔に入ってきている。痛みがないのも驚きだけど、触手が動くと焼けるような快感を運んでくるのは、全くの想定外だ。
「ひっぅ…………っ!」
にゅちゅぅ……っと、今度は熱く滾る何かを前の孔に擦り付けられた。間違いなくソレは、アゼル様のモノ。
意識した途端、体中の血がどっと下半身に集まっていく感じがした。
甘ったるい声が鼻から抜けていく。こんこんと蜜が湧き出る温かな壺は、擦りつけられた雄をナカへ誘い込もうとヒクヒクしていた。
「ぁぁああ──っっ!!」
ずりゅっと勢いよく入ってくるモノ。穴が二つともアゼル様に支配されて、圧迫感が強い。
慣れてきた頃合いに、少しずつアゼル様のモノが動き始めた。
「こうやって中に入れて、お腹側を刺激して、卵子の輩出を促して、孕ませやすくするみたいだよ」
「っあぜる、さま、待っ──ぁあぁっ!」
触手に後ろ孔をずりゅずりゅされて、肉竿がタイミングを合わせて思い切り突いてくる。
鈍器に殴られたような重たい陶酔感が子宮を中心に響いてきて、興奮した犬みたいにハフハフと呼気を繰り返す。
「あっ、ぁあ…っ、はぅ! あっン、あっ!!」
大きな触手が、わたしの太ももに絡みついてきた。片足だけ持ち上げられる。腕にも絡みついて、頭の上で固定された状態で引っ張られる。
この片足だけ持ち上げられる体勢、より深く彼の侵入を許してしまうせいで、気持ちいいのと苦しいのが同時に襲ってきた。
「あっ、ああっ! んっ、ぁぐっ! ──おか、ひっ! こん、なのっ! ちりょーっ、じゃ、な────んッア゛ア゛ッ」
秘孔では触手が出たり入ったりを繰り返し、膣内ではアゼル様のモノがずんずんと快感スポットを突いてくる。
「ぁあ──っ!!」
声にならない。
喉をそりあげて身を震わせていると、アゼル様が最奥をグリグリと刺激してきた。
「ランブルト・ホイットニーは、どんな風に君を犯しているの?」
質問に答えられるように、動きがゆっくりになる。
いつの間にか、アゼル様の顔が真正面にあった。
「君はどんな風に乱れてるのかな」
「ぁあっんぅっ、あっ、やぁ……っ!」
触手に絡まれていた腕が解放された、落ちそうになって、とっさにアゼル様に抱き着いてしまう。
唇を噛み締めて声を抑える。
アゼル様はわたしの後頭部を撫で回しながら、肉竿でゆっくりと膣内をかき回し始めた。
「こんな風に、すがりついてる? 泣きながら、声を我慢して、気持ちよくなってるの?」
「いッ……ぁあ……っ!」
「それとも魔力を貰う時は、自分からねだったりしてるの?」
「はぅ、ぁあ……まっ、だめ……っ」
胸を緩慢に揉み込まれる。
手全体を使って、肉の柔らかさを堪能するように。
何度かチクッとするような鋭い痛みが走ったような気がするけれど、それ以上の気持ちいいが塗りつぶしていった。
「あの男と俺と、どっちが気持ちいい?」
「あ、ぁんっ、ああっ、ああ、んぅ、は、ぁ、んっあっ!」
腰を抱き寄せられ、深い部分をズンズンされる。胎内で温かな液体が広がり、体がぶるぶると震える。
「──あ、ぜるさ、ま──っぁああっ!」」
体に絡みついた触手をひきちぎりそうなほどに全身に力を込めて、白い喉をそりあげて悶えていると。
「ねえユフィ」
甘いテノールボイスが、わたしの耳朶を打つ。
「俺のが欲しいって言って?」
闇を纏った巨大な執着心が、垣間見えた気がした。
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