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新入生歓迎会
キス
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「っん!?ん、んぅ~!」
待って、何これどういう状況!?
え、え、ちょ、今俺キスされてるの!?カイに!?
なんで!?
「疾風……ごめん」
「な、なにす……っん」
2回目ぇ!?
本当になんでこんなことになってんだ!?
ハイ。現在俺はキスされているようです。カイに。
って、そんなこと言ってる場合かぁ~!!
い、一刻も早くカイから離れなければ……って、さっき離れないって言ったんだった。
いやもうこの際そんなもん関係ねぇ!!
疾風は力一杯海斗を押して、逃げようとした。
が、それに気付いた海斗が強く抱き締め、疾風を抑え込む。
逃げられなくなった疾風だが、諦めずに海斗を押し続ける。
だが、やはり海斗はビクともしない。
疾風の抵抗は海斗にとっては軽いもので、それをわかっていても疾風が本気で嫌なことは抵抗しないと気が済まない性格だということは、海斗はよく知っている。
それすなわち、自分が全力で拒否されているということ。
軽く落ち込んだ海斗だが、無駄だとわかって抵抗し続ける疾風が可愛くて仕方がなかった。
唇は離しても、疾風は離さない。
海斗は疾風の肩に額を乗せ、きつく抱き締める。
「か、カイ、なにを……」
「……ごめん。あんな顔向けられて我慢できなかった」
「そうじゃなくて……」
「?」
疾風が聞きたいことがわからず、黙る海斗。
疾風は聞くのが恥ずかしいのか、キスのせいなのか、赤い顔をしている。
「な、なんであんなことしたんだ」
「……言ってもいいの?」
「!?や、やっぱりダメ!」
「えー……」
何故か残念そうな海斗。
そのとき、痺れを切らした庵がマイク越しに声を出す。
「おいそこのバカップル!いちゃつくんなら外でやってこい!」
「な、バカップルじゃないし、いちゃついてもいない!!」
「そーだよー!いちゃついてるかどうかはともかく」
「だーかーらー!いちゃついてないってばぁ!」
「「「いや、いちゃついてただろうが」」」(by全校生徒)
「!!!!!」
全校生徒にツッコまれて今自分がどこにいるのか認識した疾風は、今更ながら恥ずかしくなり、顔が真っ赤になった。
そして、真っ赤になった疾風を見て生暖かい視線を向けてくる生徒たち。
いたたまれなくなった疾風は、海斗の拘束から抜け出し、体育館の外に逃げ出した。全速力で。
「あ……行っちゃった」
「どうせ追いかけるんだろう?」
「あったりまえでしょー?ま、あの子の全速力には追いつけないんだけどねぇ。鬼ごっこっていうよりは隠れんぼ、ってとこかな」
「カイさんがんば~」
「……(イラッ)」どかっ
「いった!なにすんですか!?」
「イラッとしたから。あと疾風に抱きついたからお仕置き」
「えー、そんな理不尽な~」
まあ、イラッとしたとか言いつつ、顔は笑っている海斗なのである。……まあ、目は若干笑っていないが。
「じゃ、いってくんねー。お猿の相手してらんない。あの子ホント足速いからどこ行くか……」
「ふっ、ちゃんと捕まえておかないとまた逃げられるぞ?」
「わかってるよー。……そういう狼牙こそかいちょー、捕まえとかないと誰かに取られちゃうよ?」
「ああ、わかっている」
「じゃあね~」
そう言い残して、海斗は疾風を追いかけるために体育館から出て行ったのだった。
その後、疾風がさっき隠れていた木の下で疲れて眠っているところを海斗が見つけ、捕獲されたのは言わずもがな。
捕獲された疾風の行く先は当たり前のごとく海斗の部屋。
**********ここからは本編関係ないです。
え?捕獲されたあと?えーっとねぇ……
「言えるわけねぇだろうが!!絶対言うなよ!マジで!!」
……だそうです。
ま、ぶっちゃけ言うと疾風は海斗に食べられちゃいましたがね☆
「だから言うなってぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ごめん。言えっていうフリなのかと。
「んなわけねぇだろうがぁぁぁぁぁ!!!」
えー、だってよくいうじゃん。押すなは押せっていう……
「それはダ○ョウ倶○部のネタだっつーの……ああ疲れた」
だいじょーぶ?
「あんたのせいだよ……」
えー?だってからかうと面白……
「俺の疾風虐めてるのだぁーれだ♪」(ニーッコリ)
……ナンデモアリマセン。
「そーなの?俺の疾風がからかわれて遊ばれてるって聞いてきたんだけどなぁ……?」
ごめんなさい!!私がやりました!!もうしませんからお許しください!!!!!
「次やったら……どうなるかわかってるよね……?」
ハイ!!……最恐彼氏……恐るべし……
「なんか言った?」
なんでもございません!!!
「そ?じゃ、疾風返してもらうから」
どうぞ!!もう好きにしちゃってください!!
「おいっ!!」
「そんなん言われなくても好きにするに決まってんじゃーん」
「え゛」
「ほら行くよー……俺の部屋」
「ま、マジで……?」
「マジマジ。れっつご~」
「………」(ガクブル)
が、頑張れ!(ブルブル)
待って、何これどういう状況!?
え、え、ちょ、今俺キスされてるの!?カイに!?
なんで!?
「疾風……ごめん」
「な、なにす……っん」
2回目ぇ!?
本当になんでこんなことになってんだ!?
ハイ。現在俺はキスされているようです。カイに。
って、そんなこと言ってる場合かぁ~!!
い、一刻も早くカイから離れなければ……って、さっき離れないって言ったんだった。
いやもうこの際そんなもん関係ねぇ!!
疾風は力一杯海斗を押して、逃げようとした。
が、それに気付いた海斗が強く抱き締め、疾風を抑え込む。
逃げられなくなった疾風だが、諦めずに海斗を押し続ける。
だが、やはり海斗はビクともしない。
疾風の抵抗は海斗にとっては軽いもので、それをわかっていても疾風が本気で嫌なことは抵抗しないと気が済まない性格だということは、海斗はよく知っている。
それすなわち、自分が全力で拒否されているということ。
軽く落ち込んだ海斗だが、無駄だとわかって抵抗し続ける疾風が可愛くて仕方がなかった。
唇は離しても、疾風は離さない。
海斗は疾風の肩に額を乗せ、きつく抱き締める。
「か、カイ、なにを……」
「……ごめん。あんな顔向けられて我慢できなかった」
「そうじゃなくて……」
「?」
疾風が聞きたいことがわからず、黙る海斗。
疾風は聞くのが恥ずかしいのか、キスのせいなのか、赤い顔をしている。
「な、なんであんなことしたんだ」
「……言ってもいいの?」
「!?や、やっぱりダメ!」
「えー……」
何故か残念そうな海斗。
そのとき、痺れを切らした庵がマイク越しに声を出す。
「おいそこのバカップル!いちゃつくんなら外でやってこい!」
「な、バカップルじゃないし、いちゃついてもいない!!」
「そーだよー!いちゃついてるかどうかはともかく」
「だーかーらー!いちゃついてないってばぁ!」
「「「いや、いちゃついてただろうが」」」(by全校生徒)
「!!!!!」
全校生徒にツッコまれて今自分がどこにいるのか認識した疾風は、今更ながら恥ずかしくなり、顔が真っ赤になった。
そして、真っ赤になった疾風を見て生暖かい視線を向けてくる生徒たち。
いたたまれなくなった疾風は、海斗の拘束から抜け出し、体育館の外に逃げ出した。全速力で。
「あ……行っちゃった」
「どうせ追いかけるんだろう?」
「あったりまえでしょー?ま、あの子の全速力には追いつけないんだけどねぇ。鬼ごっこっていうよりは隠れんぼ、ってとこかな」
「カイさんがんば~」
「……(イラッ)」どかっ
「いった!なにすんですか!?」
「イラッとしたから。あと疾風に抱きついたからお仕置き」
「えー、そんな理不尽な~」
まあ、イラッとしたとか言いつつ、顔は笑っている海斗なのである。……まあ、目は若干笑っていないが。
「じゃ、いってくんねー。お猿の相手してらんない。あの子ホント足速いからどこ行くか……」
「ふっ、ちゃんと捕まえておかないとまた逃げられるぞ?」
「わかってるよー。……そういう狼牙こそかいちょー、捕まえとかないと誰かに取られちゃうよ?」
「ああ、わかっている」
「じゃあね~」
そう言い残して、海斗は疾風を追いかけるために体育館から出て行ったのだった。
その後、疾風がさっき隠れていた木の下で疲れて眠っているところを海斗が見つけ、捕獲されたのは言わずもがな。
捕獲された疾風の行く先は当たり前のごとく海斗の部屋。
**********ここからは本編関係ないです。
え?捕獲されたあと?えーっとねぇ……
「言えるわけねぇだろうが!!絶対言うなよ!マジで!!」
……だそうです。
ま、ぶっちゃけ言うと疾風は海斗に食べられちゃいましたがね☆
「だから言うなってぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ごめん。言えっていうフリなのかと。
「んなわけねぇだろうがぁぁぁぁぁ!!!」
えー、だってよくいうじゃん。押すなは押せっていう……
「それはダ○ョウ倶○部のネタだっつーの……ああ疲れた」
だいじょーぶ?
「あんたのせいだよ……」
えー?だってからかうと面白……
「俺の疾風虐めてるのだぁーれだ♪」(ニーッコリ)
……ナンデモアリマセン。
「そーなの?俺の疾風がからかわれて遊ばれてるって聞いてきたんだけどなぁ……?」
ごめんなさい!!私がやりました!!もうしませんからお許しください!!!!!
「次やったら……どうなるかわかってるよね……?」
ハイ!!……最恐彼氏……恐るべし……
「なんか言った?」
なんでもございません!!!
「そ?じゃ、疾風返してもらうから」
どうぞ!!もう好きにしちゃってください!!
「おいっ!!」
「そんなん言われなくても好きにするに決まってんじゃーん」
「え゛」
「ほら行くよー……俺の部屋」
「ま、マジで……?」
「マジマジ。れっつご~」
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