ひんぬー教の教祖、異世界できょぬーに囲まれる。

初夏終冬

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第一章

第5話 ノラ司教

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「殿下、ドルチェ様からお手紙です」

「そうか。封開けておいてくれ」

「はい」

 ユリーゼと二人きりの執務室で、俺はお菓子を食べながら公務に当たる。
 至福の時間だ。ユリーゼをたまに呼び、その口にお菓子を咥えさせるとあたふたするのがおもしろい。
 ドルチェからの手紙を開き、俺は目を見開く。

「次の仮面舞踏会の誘いだ。二日後に開かれる。用意をしておいてくれ」

「お任せください。……あの仮面でよろしいですか?」

「問題ない」

 ユリーゼをお揃いの仮面だ。これからもずっと、あの仮面で出る。

「それにしても、次は相当な数が来るみたいだな。小物貴族が多い……というよりは、辺境の町ほど参加率が高いというべきか」

 辺境伯レベルの大物はラドクリフ伯爵くらいだが、伯爵の寄り子の子爵や男爵が多い。伯爵が手あたり次第に誘っているとみていいだろう。彼はやり手だから、特に心配はない。
 ただ、問題は――、

「なぜ、きょぬー教の司祭が来る?」

 ノラ司教ではない。
 ノラ司教は王都の教会の者だが、来ると書かれているのはガエリア男爵の領地にある教会所属の司祭だ。
 ガエリア男爵は、俺が初めて仮面舞踏会に参加したときに「決してきょぬーに屈さない」と叫んでいた若者だ。二年前に男爵位を授かった若手貴族筆頭の男爵――問題しかなさそうだ。
 しかし、ドルチェ――いや、ダブルAが許可を出している。きっと確認は済ませているのだろう。

「まぁ、大丈夫か」

 そんなことより、いま俺がすべきことは、ユリーゼをかわいがることだ。この夕方前の執務時間が、私室以外に二人きりでいられる時間なのだから。

「ユリーゼは今日も可愛いな。たまにはもっと別の衣装も着てもらいたいものだ」

「な、なにを言っておられるのですか!? 私は、その、これしか持っていませんので……殿下のご期待には添えられません」

 ユリーゼが悲しそうにうつむく。
 誰だ! こんな顔をさせるのは!

「本当にすまない。そうだ、ドルチェに用意させよう。どんな服がいいとか、希望はあるか?」

「え、えっと、その、私も、胸があればよかったのですが、ないので、胸元が開いている服は憧れてまして」

 ――なるほど。
 きょぬーの者しか胸元が開いている服は着られない。
 ひんぬーの者は露出が少なく、ぴっちりしている服しか着られない。
 だから、胸元が開いている服はひんぬーの者の憧れになるのか。

「用意させよう。ひんぬーの者に似合う服を。大丈夫だ、ドルチェならすべてを理解する」

 珍しく照れのないテンションの上がりようを見て、俺は満足した。

「参加の旨を書いたものがこっちで、こっちが御用商人としての仕事の手紙だ。この二つをドルチェに渡してくれ。それから、こちらがノラ司教だ。司教への昇進を祝うものになっている」

「かしこまりました! では、明日の朝には届けてまいります」

「頼んだぞ」

 手紙をユリーゼに託して、俺は執務を終える。
 これからは夕食という名の公務だ。憂鬱すぎて反吐が出る。弱気になっていると、ユリーゼが手を指し伸べた。

「エミリオ殿下、行きましょう」

「そうだな」

 天使だ。
 天使の手を握り、俺は――いやいや待て。俺はエスコートする側だ。何度言えばいいんだ。
 一度ユリーゼの手を離し、俺は手を差し伸べた。ユリーゼがゆっくりと俺の手を握り、頬を緩ませる。


*   *   *


「ノラ司教、あちらでカインドル司祭がお待ちです」

「わかりました。すぐに向かいます」

 私は助祭に告げられ、今日の訪問者を思う。
 ガエリア男爵領できょぬー教のまとめ役をしているのが、カインドル司祭だ。彼は普段から、きょぬーこそ至高であり尊ばれるものであると宣言している。だから、私は少し苦手だ。

「ですが、彼も原理主義者の一人。礼を失するわけには参りません」

 原理主義者――それは、私のような「きょぬー教を本来あるべき姿に戻す」ことを目的としている主義者のことだ。
 きょぬー教は大きくなりすぎた。
 そして、王国の大地は広大で、肥沃だ。きょぬーの方々が多く生まれるのも、それのせいだと言える。富めることは良いことだと思っているけれど、きょぬー教は急速に勢力を伸ばした一四〇年前から寿命は縮む一方だ。
 現在の平均寿命は四〇歳と言われていて、一四〇年前は六〇歳だった。なぜそうなったのかを調べてみれば、それは体型にあった。

「これは王国のため――王太子殿下が命を尽くして変えようとしているのも、理解できます」

 カインドル司祭の待つ礼拝堂に到着すると、私は彼の横で跪く。

「ノラ司教、昇進おめでとうございます」

「ありがとうございます。カインドル司祭も、男爵領では炊き出しを毎日行い、民に尽くしていると聞きます」

「それこそが、我々の使命であります。民を思い、民を慈しみ、民を助ける。それが私の考える、きょぬー教の在り方です」

 王都まで出向いてきたのも、直接国王陛下に男爵領の実情を伝えるためだと聞いている。なんでも、男爵は無能で、どうしようもないバカなのだとか。

「ですが、最近のきょぬー教や貴族はダメダメですな。確かに私も、きょぬーこそ至高であり尊ばれるものだと公言しております。しかし、言うだけ言ってその素地を作らぬとは。これは罪にも値するものと考えています」

 カインドル司祭が私を、正確には私の胸を見る。

「王都は良いものです。国中から物が集まり、これだけ実っているのですから。王国は母なる乳を胸中に抱いて、ここまで実りました。いま一度、原点に戻るべきでしょう。再び母なる乳を我々が教えるのです。さすれば、王国全土が実りに満ちる――」

 私は胸の開いた礼服が嫌いだ。みんな、恥ずかしくないのだろうか? 私は恥ずかしい。王太子殿下のメイドが着ていたような服を着てみたい。
 男性はずっと私の胸を見る。そんなに見られると、恥ずかしいと思うのだ。
 立ち上がり、礼拝堂から出ていく。
 後ろにはカインドル司祭が付いてきていた。

「ノラ司教、お忙しいところ失礼いたします」

「構いません。どうされましたか?」

「王太子殿下のお付きの者が来られております。お手紙だそうです」

「わかりました。会議室へ案内してください。――カインドル司祭、少し失礼してもよろしいですか?」

 振り返って確認を取ると、彼は私の胸を見ながら頷いた。だから、この人は苦手なんだ。

「先に禊の部屋へ向かってください」

「わかりました」

 カインドル司祭は三〇〇キロメートルほど離れた遠い男爵領から来ている。王都以外のきょぬー教の者は、一度王都に来たら禊を受けなければならないのだ。


 会議室に入ると、先日の王太子殿下のメイドがいた。

「朝早くからお時間いただき、ありがとうございます」

「いえ、王太子殿下のためですから」

 王太子殿下は、私のようなきょぬーを見ても、ちっとも反応しなかった。ドルチェ様は少し反応していたのに――殿下は凄い。これまで、私の胸を見て反応をしなかったのは殿下だけだ。

「こちらがお手紙です。返事をいただいてから帰るよう仰せつかっております」

「わかりました。すぐに認めます」

 封を切って手紙を拝見する。内容は、私が司教に昇進したことを祝うものだった。これだけのために手紙を寄越したのだろうか?

「……これだけですか?」

「はい」

「そうですか……」

 え? 返事? いるの? いや、いるでしょうけど。
 けれど、それほど催促されるようなものでは……。
 ちらりとメイドを見ると、とてもソワソワしていた。何か、相談したいことがある、と言っているように見える。

「どうかされたのですか? 私はこれでも司教です。相談があるのであれば、受けて差し上げますよ。王太子殿下の付き人ですからね」

 私は祝いの言葉への感謝を手紙に書き起こし、封を閉じた。

「そ、その、実は……」

 言いづらそうに、彼女は口ごもる。

「私は決して、相談内容を他言いたしません。安心してください」

 よっぽどのことなのだろう。
 これまでにもこうして相談を幾度もされたことがある。今回もその類だ。だから、逆にホッとした。誰しもが私の想像する内容より、数段低い相談をしてくるからだ。

「わ、わかりました。では……実は、エミリオ殿下が、その、私に、求婚してくださっているのです。私は殿下のためと思い、お断りしたいのですが、ですが……あまりにも、その、強く想っていただいているようで……私は見ての通り貧乳です。なので、殿下を守るためにも、どうにかしたいのです。でも、私は、私は何も思い浮かばなくて……司教様、教えてください。私はどうすればいいですか……?」

 爆弾発言だった。
 私もどうすればいいかわからない。
 ていうか、国家反逆罪では?
 仮にもきょぬー教は王家の管轄なんですけれど……。
 メイドの頬から涙が零れ落ちる。どれほど悩んでいたのか。想像に難くない。彼女だって理解しているのだ。その想い、感情がどれほどいけないことなのか。
 これがきょぬーから相談されたならまだよかった。
 けれど、彼女は貧乳だ。どうしようもない。どうにかしようと思えば、それこそ革命が……。

「……そういうことですか」

 なぜ王太子殿下があそこまで必死なのか。きょぬー教の下に付けてでもひんぬー教を設立したいのかが垣間見えた気がする。
 王太子殿下が身を賭してまで求める女性が――この方ですか。

「あなたの名前を、いま一度教えてください」

「は、はい。私はユリーゼ・グラッツェルと申します」

「グラッツェル元伯爵家ですか。確か、八〇年前に家の者がすべて貧乳しか生まれないようになり、お家断絶になったという……」

 恥ずかしそうに彼女が俯く。どうしてこう、庇護欲がそそられるのだろう。
 自然と彼女を守ってやりたいと思ってしまう。

「確か、王憲ができたのは一〇〇年前でしたね。それまでは、王家でも貧乳の者がいたという話があります。きょぬー教を正していけば、自然と王憲にまで影響を及ぼせる可能性はありますが、すぐに、というわけにはまいりません」

 ユリーゼ様の血筋は十分。なにせ、グラッツェル伯爵家と言えば初代国王の側近の一人だ。王国建国から八〇〇年――王国は変わってしまいました。

「わかりました。あなたに協力いたしましょう」

「ほ、ほんとですか!?」

 花を咲かせた笑みを浮かべ、ユリーゼ様は喜んでいた。

「はい。そういえば、メイドのすべてが元は名門貴族だと聞いたことがあります。見せしめとして、貧乳になるとこうなるのだぞ、と」

 やはり、王国は暴走している。
 母なる乳を表すのは何も、きょぬーだけではない。ひんぬーもその対象だ。
 そのとき、扉が叩かれた。時間だ。

「時間が来たようです。こちらが返事の手紙です。王太子殿下にお渡しください」

「わ、わかりました。本当に、ありがとうございます」

 ユリーゼ様が一礼して会議室を出ていき、次いで私も出ていく。
 外で待っていたのは、禊を終えたカインドル司祭だった。



 王城へカインドル司祭と二人でやってきた。国王陛下と謁見し、カインドル司祭が現状の男爵領を報告するためだ。

「私一人でも問題ないのですが……」

「せっかくですから、いいじゃありませんか」

「司祭と司教が同時に出向くのは、異例では? 国王陛下が勘違いしなければ良いのですが」

 確かに異例だ。司祭と司教は付き添いなしで、自由に謁見を申し込んで王城へ足を運べる。教皇猊下は身分が高すぎて無理だけれど。

「国王陛下がお見えです」

 すぐさま私たちは跪いた。場所は謁見の間。私は久しぶりにお見えになる国王陛下を楽しみにしていた。隣で跪くカインドル司祭よりもハンサムだからだ。健康体ではないとわかっていても、やはり陛下はかっこいい。

「面を上げよ」

 静かに顔を上げる。すると、国王陛下の隣には王太子殿下が座っていた。
 王太子殿下――これからさらにかっこよくなっていくのだろうか。けれど、ユリーゼ様を愛していると言う。それに、私のことは眼中にないようだ。
 胸が大きいと言うだけで、王太子殿下は私を対象から外しているのだろう。
 ユリーゼ様との会話でそれくらい察せられる。

「発言を許す」

「ありがとうございます。お久しぶりです、国王陛下、並びに王太子殿下。本日は隣にいる、ガエリア男爵領のまとめ役をしておられるカインドル司祭からのお話となります」

 身分は私のほうが上だから、まずは私が発言する。そしてカインドル司祭の紹介をするとともに、私の役目は終わりだ。

「お久しぶりでございます、国王陛下。お初にお目にかかります、王太子殿下。この度は、立太子されたことを心から祝福いたします」

「感謝する」

 王太子殿下が返事をし、こちらに目配せがあった。何か発言せよとのことだろうか。

「本題に移らせていただきます」

 カインドル司祭が王太子殿下の目配せに気付かず、話を進めてしまう。
 慌てて王太子殿下を見ると、特に変化がなかった。私の勘違いだった?

「現在、ガエリア男爵領では不作が続いており、とても体型を維持できるものではございません。ですので、王国の風潮からすると、このままでは民は……」

 一度区切り、国王陛下を見た。まだいけると見たのか、カインドル司祭は続ける。

「今回私が上申したいのは、最初のきょぬー教の教えを広めることです。大きいも小さいも平等に母なる乳であると発布し、そして民の幸福度を上げ、さらに幸せを追求させることで、再び民たちは富めることだと思われます」

 カインドル司祭が国王陛下と王太子殿下を見る。王太子殿下は目を見開いており、ハッとして国王陛下を見た。
 こんなことを言って、カインドル司祭は大丈夫だろうか。ここまで突っ込んだ話をするとは聞いていない。

「つまり、きょぬーは至上ではないと言っておるのか?」

 ヤバイ。国王陛下が若干キレかかっている。

「そうではございません。ただ、このままですと民の不満が溜まりすぎてしまいます。反乱の糸口にもなりかねません」

「――男爵は何をやっている」

「ガエリア男爵は――そうです、国王陛下、ほかにご報告したいことがございます」

 ハッとしたカインドル司祭が真っ直ぐに国王陛下を見つめた。

「ガエリア男爵はどうやら、ひんぬー教とやらにのめりこんでいるようです。この私にも、舞踏会参加の要請が来ておりました。当然蹴りましたが、この王都で開かれるようです。なんでも、ひんぬー教こそが至高である、というものだと聞いております」

「それは真か?」

「はい」

 国王陛下が憤慨する。
 慌てて王太子殿下を見ると、頭を抱えていた。

「日時と場所はわかっているのだな?」

 国王陛下の問いかけに、カインドル司祭が頷く。

「よろしい。ならば鎮圧に向けて動き出す。話はそれからだ。まさかそれほど燻っていたとは……なぜ不作が続いているのかの究明を急がせろ。きょぬー以外を認めるのはもっての外だ」

 近くに控えていた近衛が慌ただしく動き出す。
 完全に沈黙して遠い目をしている王太子殿下に同情した。


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感想 3

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みんなの感想(3件)

匿名戦士え~ちゃん

 更新、お疲れ様です。次回も楽しみです♪

2021.03.26 初夏終冬

ありがとうございます!

次回もは特に私も好きなシーンがありますw

解除
匿名戦士え~ちゃん

 更新、お疲れ様です♪
 今日も面白かったです!
 次回、仮面舞踏会編。予想外の波乱が起こるのか!? それとも何事も起きず平穏のままお開きになるのか......楽しみです♪

2021.03.25 初夏終冬

ありがとうございます!
次回もお楽しみいただけると嬉しいです!

解除
匿名戦士え~ちゃん

 絶妙なコメディ加減、めっさ、面白いです!

2021.03.24 初夏終冬

ありがとうございます!!
めちゃくちゃ嬉しいです( ;∀;)

解除

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