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長い物語の終わりはハッピーエンドで
第15話 炎の蛇と英雄の冠【1】
しおりを挟む王都から、ビンネンメーア湖畔の町ダクマクダまでは、通常の馬車旅で五日。今回は聖女の御幸ということもあり、一日ほど余裕をとって六日の行程だ。
飛竜ならばさらに早くその半分ということになる。もっともこれは、しっかり休憩をとり、日が暮れるかなり前に、宿営地に入る日程であるから、昼夜問わず最速で飛んだならば、広大なアウレリアの国土を一日で横断出来る。大陸最強と言われるのはこの機動力もあった。
王都の出発パレードには、王宮から一斉に飛び立った飛竜が、大通りから旧都市門まで一直線に並列で飛んで空を飾った。そのまま聖竜騎士団は先行してダクマクダに向かう。
内海と呼ばれるだけあって、ビンネンメーア湖は広かった。が、その貯水の量は普段の半分となったという聞いた話どおり、湖の周りは干上がり赤茶けた地面が割れている無惨な姿だった。
ダクマクダの町の外に、聖竜騎士団は宿営地を作った。駐屯基地がある国境や、大都市はともかく、通常の町に竜舎はない。飛竜達のことを考えると、基本野営になるのだという。
大概の魔獣は飛竜と聖竜騎士達の聖なる魔力を畏れて近寄ることはない。
そして、名誉騎士団員たる史朗は、騎士団長であるヴィルタークと一緒の天幕だった。別に団長の従者を史朗が務める訳では無い。というか、ヴィルタークはともかく、なぜか自分にも、世話係がついていた。
初日「史朗は俺と一緒の天幕だ」とすでに決定していた。それに団員達はなにも驚くことなく、むしろ、当然な空気の上に「お前の世話係を紹介しよう」と言われて、紺色の制服に身を包んだ、栗毛の若者が一歩前に出た。
「ヨルンと申します。クラーラは私の姉です」
え?クラーラの弟とは驚いた。出立の朝は、パレードの朝でもあったから、髪はクラーラがやってくれたけど、翌日からは自分で後ろに一つにひっつめておけばいいか……とでも思っていたのだ。
しかし。
「姉からもしっかりと、お髪(ぐし)のお世話をするように申しつけられておりますので」
「あ、はい。よろしくお願いします」
そんなわけで、旅のあいだも史朗の黒髪は艶やかに整えられ、これもクラーラが選んだ髪留めで毎日飾られた。それにヴィルタークだけでなく、団員達の目も楽しませた。
天幕の中はちょっとした邸宅の応接間ほどの広さがあった。そこに寝袋なんかじゃなく、しっかりとした大きな寝台もおかれている。ヴィルタークが「一緒に寝ても大丈夫だぞ」と言うはずだった。団員達の前では恥ずかしいからやめて欲しいけど。団員達は当然のような顔をしていたのは助かったというか、いや、やはり、身分があり使用人がいる世界だから、恥の概念が違うのか?とも思う。
その天幕と寝台や、さらにはチェストに、団長用の天幕には来客用の椅子にテーブルまであるのだが、これはすべて魔導具の小さな箱におさまるときいた。竜の背に乗せられるトランクほどの大きさだ。
そんなわけで、旅は快適だった。天幕の中は室内のように快適で、ベッドもふかふか。ヴィルタークの腕の中で眠るのは……うん、最初は恥ずかしかったけど、よく眠れるので慣れた。
聖女の御幸の一行は予定通りに三日後に到着するという報告をうけて、史朗はヴィルタークとともに眠りについた。
◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇
しばらくして目を開くと、ヴィルタークがこちらを見ていた。
「ずっと起きていたの?」
「いつ、寝たふりをやめるか見ていた」
「言ってくれればいいのに」
意外とこの人、意地悪なところないか?と思う。
「いや、寝顔が可愛くてな」
「僕は十九の成人男子です」
そして、さらりと気障なことを言う。いや、そういうセリフを吐くのは意識してだけど、この人は本気で言っているから天然なのか?なんかちょっと違うような気がするけど。
◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇
「で、結局、あなたもついてくるんだ」
夜の湖の湖面。クーンの背の上で史朗は、ちらりと隣を飛ぶギングの上を見る。ヴィルタークの後ろには、白い髪細目のうさんくさい伯爵様がいた。
そう、聖竜騎士隊の遠征にこの伯爵様、ムスケルも付いてきたのだ。もちろん彼が飛竜に単独で乗れる訳がないので、他の隊員の竜に相乗りさせてもらってだ。ギングだって、毎度この男を乗せるのは、ちょっと……らしい。他の竜も日替わりどころか、昼を挟んでの午前と午後も違っていたという。
動物に嫌われるタイプなのはなんかわかる。いや、飛竜を動物というのも、なんか違うと思うけど。
「そりゃ、こうなれば最後まで見届けたいだろう」
「あなたが見届ける必要はないでしょ」
「シロウ、これをそこらへんに置いて行くか?」
「おい、ヴィルターク」とムスケルが声をあげる。
「さすがに湖に落とすのは可哀想かな」
「こいつは泳げないからなあ」
「じゃあ、ちゃんと陸地におろしてあげないと」
「君達、親切そうに言ってるが、内容は酷いからな」
◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇
まあ、真夜中の森においていくのも可哀想なので、連れていくことにはした。
ビンネンメーアは南北に長い湖で、その南西は広大な平野が広がり穀倉地帯となっており、北西には広大な森に覆われた山々が連なり、そこから流れこむ主に五つ、細かいものなら百を数える無数の河川が水源となっている。
湖を含むこの北西の山野の地帯に半年以上雨が降らない。それが干ばつの原因だった。
「それでここにお前の魔法紋章があるんだな?シロウ」
「うん、叡智の冠での探知は、この地図上示したからね」
「水はともかく、火というのは匂うなぁ」
とムスケルがギングの上で腕を組んでうなる。
「しかし、雨が降らなくなったのは半年前以上だ」
そう返したヴィルタークに「そうなんだよな」とムスケルはうなずく。
そして史朗がこの異世界にやってきたのは、一月前なのだから、湖の異変と魔法紋章とは関係はないように見える。
「いや、たぶんそれが原因だと思う」
ところが本人が認めた。それにギングに乗る二人の視線が集まる。
「たしかに僕がやってきたのは一月前だけどね。時空転移ってのは、空間だけじゃなくて時間も超越する魔法なんだ」
だから“時空”転移なのだ。
「つまり、シロ君は火と水の魔法紋章だけ、過去に飛んだと?」
「それも一応、とっさにこっちで調整して、未来へは飛ばずに過去にもせいぜい、半年ぐらいの誤差で飛ぶようにしたけどね」
ほんと、あのどさくさでよくやったな……とは思わない。それぐらい出来なくては、賢者は名乗れない。
「しかし、そうなるとこの干ばつの原因は、君の魔法紋章ってことになるぞ。それが、異世界の聖女をこの世界に呼ぶ原因に成ったわけだが……」
そこでムスケルはあごに手をあてる。干ばつの原因は史朗がこの世界にばらまいた魔法紋章かもしれないが。
「だが、異世界から強引にシロウを呼んだのは、こちらだ」
とはヴィルターク。彼もムスケルも半分理解しているが、半分謎だとばかりうなっている。
これは時空のパラドックスだ。
半年前に飛んだ史朗の魔法紋章がもたらして干ばつが起こった。
それを解決するために、強引な召喚の儀式を行い、史朗はそれに巻き込まれ、賢者の前世が覚醒し、魔法紋章を切り離し、それが半年前に飛び……。
グルグル回る輪のようだ。
「僕の世界ではね。それはニワトリが先か卵が先かって話になるんだよ」
「ふむ、シロ君の世界でもそんな表現をするのか」
なるほど、こっちでもニワトリと卵の問題は存在するらしい。
「あと、これはあまり口に出したくないけど、成功しない召喚が成功したのは、女神様の気紛れだからね」
はるか高度な次元の神々からみれば、過去も現在も未来も同列に見えるのだから、それこそ時間の流れさえ関係はないのだ。
「これも女神アウレリアの思し召しだと?」
そう問うヴィルタークに、史朗は「ううん」と首を降る。
「わかんないよ。だから気紛れなんだ」
本当にその意思が働いたかなんて、下位の次元にある自分達にはわからないのだから。
そんな高次元の思惑はどうあれ、自分は出来る事をし、したいことをするだけだ。
「あの風穴に波動を強く感じる。降りるよ」
二つの竜の影は、森に覆われた山々の谷間にぽっかり空いた黒い穴。垂直の風穴へと降りる。
「なんだ?あれは」
ギングの背から滑りおりた、ムスケルが声をあげる。
紅の炎を蒼い水が覆っている。
炎はよく見れば、巨大なとぐろをまいた大蛇の形をしていた。「ピュートンか」とヴィルタークが低い声でつぶやいた。大型のヘビの魔獣だとあとで聞いた。しかし、普通は炎をまとっていないし、あれほど巨大化しないと。
いや、どんな大型の魔獣でも、それは規格外の大きさだったのだ。とぐろをまいた状態で高さは成人男子の五倍以上。魔獣というより、災厄といえる巨大さだ。
史朗の感想とすれば、蛇の大型恐竜がいたらこんな感じかな?だ。
その炎の大蛇を、水の渦がおおっている。水は炎に触れた箇所からしゅうしゅうと音をたてて蒸発するが、風穴に流れこむ水が継ぎ足され、その炎を封じ込める渦となっていた。
「火の魔法紋章をのみ込んでここまで大きくなったか」
先の風の魔法紋章をあの鳥が取り込まなかったのは時間がそれほどたっていなかったのと、番だったからだろう。二羽で地面の魔法紋章の力を分け合っていたのだろうが、ヘビは一匹だったから丸呑みしたのか。
そして半年でこれほどまで大きくなった。
「では、この水は?」と問うヴィルタークに「あの森の長老と同じ。湖の精霊の意思だ。この災厄を封じてる」と史朗は答える。
風と土、火と水の力は対となっており、その性質もまた反対だ。風と火が動ならば、土と水は静。だから先の二つは力に魅入られた魔獣が引き寄せられ、あとの二つは森の大樹と、巨大な湖に宿る精霊ともいえる意思が、それを守ろうとした。
そして、火を取り込んだヘビを解き放ってはならないと、水の魔法紋章を手にした湖の意思は、この風穴に災厄と化した魔物を封じ込めた。
干ばつはこの炎の魔物のせいではない。封印に森と湖の周辺のすべての水の力を注ぎこんだ結果、雨さえ降らなくなったのだ。
しかし、災厄ともいえるこのヘビを解き放てば、森は紅蓮の炎に包まれて、干ばつ以上の悲劇をもたらしただろう。
「水の魔法紋章を回収する。同時に結界も破れるから、あの災厄が飛び出してくる」
「火の魔法紋章も回収できないのか?」とのムスケルの言葉に、史朗は首をふる。
「完全に同化してる。まずあれを倒さないと無理だ」
「魔獣退治か。久々の大物だな」
ヴィルタークがすらりと腰の剣を引き抜くのに「大物過ぎだろう」とムスケル。史朗は水の封印に手をかざす。
水の渦の表面に紋章が浮かび上がると同時に史朗の身体に吸い込まれた。たちまち、炎を覆っていた水がそれにあぶられるように消えていく。
真っ赤なとぐろを巻いていた巨大なヘビが、その鎌首をもたげる。
とたん、光球がその頭をぶちぬいた。ヴィルタークの聖魔法だ。巨大な蛇の頭は一瞬にして吹き飛ぶ、すさまじい威力だ。
消えた蛇の頭にムスケルが「やったか?」と叫ぶが「いや」と史朗は首を降る。
「ヴィルの攻撃で少し削れたけど、まだ生きてる」
「あ、ほんとだ!」とムスケルの言葉に重なるように、蛇の頭のあったあたりが揺れる炎の固まりとなり再生する。くわりと口を開いて、おのれを攻撃したヴィルタークに狙いを定めて丸呑みにしようとするが、彼は跳んでそれを避けた。だけでなく、光をまとった剣で、蛇の太い胴をなぐ。
三分の一ほど切り裂かれたそれも、湧き上がった炎にみるみるくっつき再生していく。
蛇は怒りに首を振って、火の弾を周囲にまき散らした。ヴィルタークの身体に降り注ぐが、それは彼の光の結界にはじかれて、火傷一つ負わせることはない。
一方「あわわ」なんて声をあげながらも、ムスケルが風と土の魔法の術式を展開し、周囲に見えない結界を張って、こっちにも飛んで来た火の弾を防ぐ。それは自分のみならず、史朗と、また後ろにいるギングとクーンも守る、かなり大きく見事なものだ。
「奴は不死身か?」
「いや、あれでもヴィルの攻撃は効いてる。少しずつ削れてるって言ったでしょ?」
その間もヴィルタークは炎の蛇に対する攻撃の手は弱めず、連続して光球を打ち込み、剣を振るうが、身体に穴が空こうが、剣で切り裂かれようが、すぐにくっついてしまい、たしかに不死身のように見えるが……あれでも、その炎の勢いは弱まり、身体も攻撃された分、小さくはなっているのだ。だから史朗は削れていると言い表したのだが。
「どのぐらいで倒せる?」
ムスケルが史朗に聞く。叡智の冠の目でそれを視て。
「そうだね、あと千回ぐらい剣を振るったあと?」
「いくら、ヴィルタークが魔力体力馬鹿でも、もたないぞ!」
「親友の助太刀はしないの?伯爵様」
「私の得意は鑑定、結界、合成、転移で、攻撃手段はからっきしだ!」
魔術師には得意不得意というのがある。視たところ風と土の術が得意なら納得というべきか。
「それで、魔法科首席?」
「実技と研究論文は別だろう?」
「言えてる」
「そっちこそ、なにもしないのか?賢者様!」
「水の魔法紋章を身体に馴染ませていたの」
そして、水だけでなく、さきに手にいれた風と土の紋章も体内で発動させ、三つの術式を同時に展開する。蒼と翠と黄の輝く魔法陣が史朗のまえに浮かび上がり、重なり一つの文様となるのに、ヒューとムスケルが感嘆の口笛を吹いた。「あいかわらず、見とれるほど美しいな」と。
そして詠唱。風穴から天へと昇るようなそれに導かれるように、魔法陣から吹き出した奔流が、炎の蛇を包み込む。
それは先の水の結界と同じ渦を巻き、しかし、ただ、それを封じるだけではなかった。
ビキビキと表面が凍り付いていく。赤い炎が白い氷へと。
「ヴィル!」
史朗の呼びかけに、ヴィルタークは「ギング!」と己の竜を呼ぶ。低く地面を滑空した飛竜は、飛び乗った主人を背に、舞い上がった。高くもたげて凍りついた、蛇の頭へと。
ヴィルタークがギングの背から飛び降り、光の魔法をまとった剣を振り下ろす。砕かれた頭から全身へと亀裂が入り、巨大な蛇は粉々に砕け散った。
その直後に火の魔法紋章が紅の色に浮かび上がって、史朗の身体に吸い込まれた。
とたんに、ぐらりとその細い身体が傾く。ムスケルがあわてて手を伸ばすが、素早く駆けてきたヴィルタークがさらうように横抱きにして、顔をのぞき込む。
「魔力切れだ」
そう言うと、唇をふさぐ。濡れた音を立てて、二度三度と角度を変えて唇を吸い、そばに降り立ったギングに、史朗を抱えたまま飛び乗った。
そのままギングは飛び立ち、クーンもまた主のあとを追う……のをムスケルは呆然と見送り。
「私を忘れてないか!」
と叫んだ。
彼は翌朝、思い出したヴィルタークが迎えに寄こした、聖竜騎士団員に回収された。
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